隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# 火星に住むつもりかい?
評価:
伊坂 幸太郎
光文社
¥ 1,728
(2015-02-18)

JUGEMテーマ:読書

火星に住むつもりかい? / 伊坂幸太郎(光文社)

評価 ☆☆☆☆


住人が相互に監視し、密告する。
たとえ危険人物とされた人間にギロチンにかけられる―身に覚えがなくとも・・・・。
交代制の「安全地区」と、そこに配置される「平和警察」。
この制度が出来て以降、犯罪件数が減っているというが・・・。
そして今年、安全地区に選ばれた仙台でも、危険人物とされた人間が、ついに刑に処された。
そのとき!全身黒ずくめで、謎の武器を操る「正義の味方」が、平和警察の前に立ちはだかる!



(感想)

テーマがテーマだけに、
これまでの伊坂作品に見られたウィットに富んだ小気味の良さはなし。
前半はあまりテンポが良くないけど真壁鴻一郎という存在がスパイスとなり、
彼が登場したあたりからようやく物語が動き出したという印象でした。

「正義」と「偽善」の違いは何か。
恐ろしい集団心理のなかで、どれだけ自分を保てるか。
読み進めていくうちにテーマが明確になってくると作品の重みもグンと増します。
「困っている人は助けろ」、これは私には至極当然なことのように思えるけど、
「人を助けることができるなんておこがましい」「すべてを助けないことは偽善」・・・・という考えもある。
正義のあり方をつい考えてしまいました。

だけど、この作品に登場するヒーローは深いことも重いことも考えてなくて、
ただ人間としてのあたりまえの感情に突き動かされて行動しただけ。
この単純さもこの作品の魅力だと思います。

伊坂作品は最後の最後で、物語のいたるとこに散りばめられた複数の伏線がすべて回収され、
なんともいえない爽快感を感じることが多いけど、今作はそういった種類のものではありませんでした。
私はこういうのよりはもう少しユーモアのある伊坂作品の方が好きなので、今回は☆は4つで。

 
| comments(0) | trackbacks(0) | 14:57 | category:    伊坂幸太郎 |
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