隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# Red
Red
評価:
島本 理生
中央公論新社
¥ 1,836
(2014-09-24)

JUGEMテーマ:小説全般

Red / 島本理生(中央公論新社)

評価 ☆☆☆☆


2歳の娘を持つ塔子は、友人の結婚式で元恋人と再会。
もし私と夫が三年間もセックスレスじゃなかったら・・・・・。
妻、母を生きる女が一線を越えるとき、そこにはどんな世界が待っているのか―。
島本理生が官能の世界に初めて挑む!



感想)

島本理生もこういう作品を書くようになったのですね。まず驚き!
性的な描写が多く、官能小説のようでもありましたがそれだけではありません。
性的な欲望だけじゃなく、精神的にも刺激を受け、前へ進む30代の女性の姿を描いています。

女性は結婚・出産を経験すると
「妻」「嫁」「母」「○○ちゃんのママ」など記号で扱われることが多くなり、
1人の「○○ ○○」という人間として見られることが少なくなります。
家庭のことで精一杯な日々を送っていると、
社会の一員としての自分の存在意義にふと疑問を感じてしまうこともあるでしょう。
そんな日々の中で自分を1人の女性・あるいは社会人として必要な存在として見てくれる男性が現れたら・・・・?
自分の中の空虚感やわだかまりが満たされて、そりゃあ心が揺さぶられるでしょうね。
その点は同じ女性として、主人公の気持ちもわかりました。
でも主人公は流されてるようにも感じ、全面的に共感はできないな・・・。
何年も「女」から遠ざかっていると、こんなにも簡単に落ちちゃうものなの?
この簡単さが同じ女として情けなかったというか・・・。
だけど、「自分なら絶対に大丈夫!」とは言い切れない気もして、そこもまた、ね・・・・(^_^;)

「どんなに高尚な本を読んだり複雑なシステムについて学んでも、
一番身近なコンビニの棚は、愛されだのモテだの婚活だの不妊治療だのの文字で埋め尽くされていて、
仕事の悩み特集は大半が白黒ページで、
外見も所作も内面もすべて美しくなってモテたり結婚したりするためのカラーページの影なのだ。
愛とは見返りを求めないこと。 純粋に与える愛こそ美しい。
そんな文句は、あくまで国の象徴のように生きながら、その実、結局は愛するだけじゃだめで、
愛されなきゃ意味がない、と堂々と主張している。
そんな世論を嫌悪しながらも、反発しながらも、その通りだと思った。」

ここ読んだどきに、やっぱり結局はそうなんだよな〜としみじみ感じました。
女が本当に本当に心の中でいちばん求めているものってやっぱこれなんだと思う。
女が欲しい物の本質。純粋に愛されること、そしてそれを疑わない安心感。

小鷹という男性が物語のスパイスになっています。嫌なやつだけどナイスキャラ!
主人公と小鷹のやり取りは、性的な場面よりもずーっとゾクゾクしました。

夫からの最後の手紙にもグッときたなぁ。
夫が主人公にもう少し早くこういう一顔を見せてくれていたら、この二人はこうはならなかったのに・・・。

女として、いろいろ考えちゃう作品でしたね。

 
| comments(0) | trackbacks(0) | 12:19 | category:    島本理生 |
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