# ランチタイム・ブルー
2017.12.08 Friday
JUGEMテーマ:小説全般
ランチタイム・ブルー / 永井するみ(集英社)
個人的な評価 ☆☆☆
29歳。独り暮らし。恋も仕事も行き先不明!?
駆け出しのインテリア・コーディネーター知鶴の日常は
ささやかな事件と隣り合わせ。
(感想)
30歳を目前にし、人生に焦るはじめてる女性・庄野知鶴。
思い切ってインテリアコーディネーターを目指して再就職。
知鶴の日常に起きるミステリーと、
少しずつ成長していく知鶴の姿を描く連作短編です。
カテゴリーとしては、ミステリーと恋愛小説のミックスのような感じかな?
読者のミスリードを誘うような書き方をしてる部分も多く、
「あ!そっちか!!」と意外なオチに驚かされたりww
けど、だいたいは特に感情を揺さぶられることなく淡々と読めました。
特に好きなのは「ウィークエンド・ハウス」。
普段は仕事をバリバリこなす上司の広瀬さんの
かわいらしさが垣間見られた章です。
しかし、その後の章では広瀬さんとあの男性が
どうなるかにはまったく触れずに終わっちゃったのは残念。
全体的に広瀬さんのエピソードがもっと多ければ、もっと面白くなったはず!
続編もありそうな終わり方だったので、
「もしするみさんが生きてたら・・・」なんて考えても仕方のないことを考えてしまいました。