# 東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~
2006.11.18 Saturday
東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~
リリー・フランキー
●東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~/リリー・フランキー
●扶桑社
●1575円
●評価 ☆☆☆☆☆
東京タワー。
それは東京のど真ん中に突き刺さっている。
東京の中心に。日本の中心に。
ボクらの憧れの中心に。
この話はかつてそれを目指すために上京したオトンと、
ボクと、オカンのちいさな話です
(感想)
みうらじゅん、福山雅治が
帯に感想を寄せて絶賛しているのを見ただけでワタシ的に“買い”
この二人が評価するなら絶対に面白いと,
自信を持ってレジへ持っていきました。
“ボク”が一番恐れていたこと。
これは私自身が一番恐れていることでもあります。
確実に誰にでも訪れるであろう恐怖。
明日か10年後か20年後かはわからないけれど、
いつか迎えるその瞬間におびえながらも、
その瞬間に“後悔”だけは感じないように、
私は生きていきたい。
それがリリーさんに教えられたこと。
淡々とした語り口。
専業の作家が使わないような面白い表現もたくさん使っている。
リリーさんらしい軽さを出しながらも、
母と子の絆という“語るのがちょっと恥ずかしい”テーマを
本気で書いたリリーさんはやっぱりかっこいい。
照れずにこういうことができるってやっぱり「大人」なのかもしれない。
●この本を好きな人におすすめなのは・・・
陰日向に咲く/劇団ひとり