隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# 貧困大国ニッポン―2割の日本人が年収200万円以下

評価:
門倉貴史+賃金クライシス取材班
宝島社
¥ 680
(2008-06-07)
コメント:壮絶でした
JUGEMテーマ:新書
●貧困大国ニッポン―2割の日本人が年収200万円以下/門倉貴史+賃金クライシス取材班
●宝島社新書
●680円
●評価 ☆☆☆☆ 
一生結婚できない正社員、食費月1万円台の4人家族、
ゴミを奪い合う年金老人、援交子育てママ・・・・・。
今や、日本の労働者4人に1人が年収200万円以下。
彼らはどのような生活を送っているのでしょうか?
 衣食住から教育、医療。そして貧困ゆえの犯罪事情(主婦売春、ネット犯罪など)まで、
「最底辺100人」の証言で追う貧困大国ニッポンの生々しい現実。
 平成日本の下層社会を赤裸々に綴る迫真のレポート。




(感想)
今、日本で働く人のうちの2割が年収200万以下であると言われています。
ものすごーく稼いでいる人はわずかながらもいるのだろうけど、
ワーキングプアどころじゃなく、ギリギリのところで生きてる人の方が多い。
だんだん貧富の差に開きができ、2極化している我が国の経済事情。
この本はその底辺で想像を絶する生活をしている人たちの声を集めたレポートです。
ほとんどがインタビューで構成されているので内容は難しくなく、
リアルな声が伝わってくる本でした

彼らの生きていくための涙ぐましい努力・節約術はあまりに壮絶。
同じ国のこととは思えないほど・・・。
働きたいという意思はあるのだけど、
きちんとした住所がないから就職できない、お金がないからアパートも借りられない。
すべての悪循環にはまってしまい身動きができない人の多いこと

なかでも私は主婦なのでどうしても同世代の女性や主婦の証言が強く響いてきました。
食品用のラップは洗って10回は使うとか、
出産一時金が目当てで子供をたくさん産む夫婦の話など、
私だって決して楽な暮らしをしてるとは思ったことはなかったけど、
彼らに比べたら自分はどれほど安定した環境に置かれているのか・・・。

でも、そういって安心していられないのが今の日本の危ういところ。
もし明日、夫の会社が倒産したら?
きっと彼らのような生活を強いられることでしょう。
そんな意味でこの本は今の日本に生きる誰から見ても決して他人事ではありません。

どんどん読み進められる本だけど、救いがないのが読んでて辛い。
ここ数週間で景気は目に見えて悪化しているし、
それをどう生き抜いていくのかといった打開策はこの本では何も提示されず、
ただ貧困にあえぐ人々をレポートするだけ
でも、そういう点にも現実の厳しさを突き付けられました。
二世議員ばかりでお金の苦労を知らない政治家の人たちは
ここまでの暮らしをしている人がいる現実を把握してるのだろうか?
この本はこの日本の現状をいちばんわかっていない彼らにこそ読んで欲しいものです。



●この本が好きな人におすすめなのは・・・
 ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る/門倉貴史
 派遣のリアル 300万人の悲鳴が聞こえる/門倉貴史
| comments(0) | trackbacks(0) | 12:15 | category:    門倉貴史 |
# 派遣のリアル 300万人の悲鳴が聞こえる
派遣のリアル-300万人の悲鳴が聞こえる (宝島社新書 243)
派遣のリアル-300万人の悲鳴が聞こえる (宝島社新書 243)
門倉 貴史
派遣のリアル 300万人の悲鳴が聞こえる/門倉貴史
宝島社新書
756円
評価 ☆☆☆☆
ワンコールワーカー、偽装請負、ネットカフェ難民・・・。
いま、人材派遣を巡って様々な問題が出てきており、
派遣労働者は、不安定な雇用と低収入に苦しめられている。
『ワーキングプア』の門倉貴史が、
詳細な分析とドキュメント取材で「ハケン」の現実を鋭く問う!



(感想)
必要な時に、必要な数の人材だけを確保できる「派遣社員システム」。
企業にとってこれほどの得策はないが、果たして働く側にとってはどうなのだろう?

この本は単に数字統計から派遣の現状を追いかけるのではなく、
前著の『ワーキングプア』と同様、
実際に派遣社員として働く人の生の声を収録している点でも読み応えのある本です。

派遣で働くということは真の意味での安定ではない。
派遣会社に登録すれば、
自分で職探しに動かなくても仕事が見つかるという利点はある。
しかしフィラデルフィア宣言の【労働が商品のように扱われる】とはまさにその通りで
労働者を駒のように扱っているというイメージもぬぐえない。
うまいビジネスではあるのだけれど、
私にはどうも心情的に気持ちのいいビジネスとは思えないというのが率直なところです。

派遣会社が増えれば、派遣会社間での競争が発生する。
その手段はもちろんシェア獲得のための値引き競争。
もちろんしわ寄せは登録している派遣社員の給与にあらわれてくる。
結局、いつだって泣きを見るのは底辺の人間になる。

そして短期の不安定な雇用では人材が育たず、
収入面だけでなく能力・技術における格差までもがどんどん広がる。
人材育成・スキルアップも同時に進めなければ日本社会そのものの危機につながる。
今の日本の雇用になくてはならない労働力となった「派遣」。
私はあくまで企業ではなく、
労働者側からの偏った視点でしか読むことができなかったけど
この本から今の日本の雇用環境の問題点がはっきりと見て取れました。

でもいちばん腹が立ったのは派遣で働く女性のエピソード。
彼女の働く企業の社員食堂では社員と派遣の払う値段に差があるというのだ。
たとえば800円のランチ。
派遣は800円だけど社員は社割があるから何を食べても半額、400円。
ちっちゃいことだけど、
最も日常的なこういうことがつもりにつもると強大な怒りへとなりうるんです!!
| comments(4) | trackbacks(0) | 10:16 | category:    門倉貴史 |
# ワーキングプア  いくら働いても報われない時代が来る
ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る
ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る
門倉 貴史
ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る/門倉貴史
宝島社新書
756円
評価 ☆☆☆☆
「ワーキングプア」とは、年間収入が200万に満たなく、
汗水たらして一生懸命働いているのに
いつまでたっても生活保護水準の暮らしから脱却できない人たちのことを指す。
貧しい人の増加は日本全体の個人消費を抑圧し、
政府の税収にもマイナスの影響を及ぼす。
ぞして増税の負担は豊かな人々へも降りかかる。
この問題をどうすればよいのか・・・。
「働く貧困層」という格差問題への警笛を鳴らす。



(感想)
「下流社会」を読んだ時も感じたことなのですが、
この本もあくまで都市部のデータを基にした本読書ですね。
地方に住む私にはいまいちピンと来ないところもありました。
だって“年収200万”、
これ以下の人がワーキングプアだと言われても、
このくらいの収入で生きている人は地方には沢山いるのでね・・・ひやひや

ワーキングプア・・・
私自身にその自覚はなかったけれど、見る人によっては私もその一人
かなりギリギリの立場にいるようなたらーっ
まさに他人事ではない、自分の明日を見るような本でした。

私は政治もことも経済のことも詳しくはわからないけれど、
どうしても納得できないのは
朝から晩まで8時間くらい、人並みにきちんと働いているのに
それでも月収10万ほどしか稼ぐことができず、
満足な暮らしをすることのできない人がいる
ということ。
あまりにも不条理じゃないのかね、これは。

自分の努力や発想で多額の富を得て、
高い収入を得ている人を責めるつもりも嫉妬するつもりもない。
でも、世の中に必要のない職業というものは1つもなくて、
みんな求められた職業に就き、
その上でしっかり働いているのに
それでも食べてけないなんておかしな世の中。

ワーキングプアに当てはまる人たちは収入が少ない上に、
人並みの消費活動ができない。
それは結婚ができない、子供が育てられない、
教育が受けられないということにつながる。
これは今、日本が抱えている少子化の問題に直結し、
将来的な人材の不足にもなりうる。

しかし、逆に人並みに豊かな生活でできているはずの
正社員として働いている人たちは「働きすぎ」という問題に直面し、
心のワーキングプアに陥ってるという。
どちらに転んでも救いのない状況・・・。

政治家の人たちは半年、いや3ヶ月でいいので
一度「月15万円」で生活してみてほしい

そうしないとこの人たちは現状を理解できないだろう。

大切なのは一人一人が
底辺の生活の過酷さを理解することなのだ。

実際にワーキングプアといわざるを得ない
生活を強いられている人たちのインタビューは、
彼らの現状もリアルに伝わる。
数字だけでなく、細かな面からわかりやすい書。
そして「下流社会」を読んだ時のような、
見下されているような嫌な印象は受けなかった。



●この本が好きな人におすすめなのは・・・
下流社会 新たな階層集団の出現/三浦展
| comments(0) | trackbacks(0) | 13:51 | category:    門倉貴史 |
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