隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# 明るい夜に出かけて
評価:
佐藤 多佳子
新潮社
¥ 1,512
(2016-09-21)

JUGEMテーマ:小説全般

 

 明るい夜に出かけて / 佐藤多佳子(新潮社)

 

 評価 ☆☆☆

 

今は学生でいたくなかった。きっかけになったトラブルはある。

でも、うまく説明できないし、自分でも整理がついていない。

実家を出て、バイトしながら、まったく違う世界で自分を見つめ直すつもりだった。

「歴史を変えた」と言われる伝説のあのラジオ番組が小説内でオンエア!

「青春小説」に名作がまた誕生した。

 

 

 

(感想)

 

実際に今年の3月末まで放送されていたラジオ番組「アルコ&ピースのオールナイトニッポン」を軸に

今時のネットツールを利用しながら成長していく若者の姿を描きます。

ちょっと読む人を選びすぎる題材ではありますが、

特に「アルコ&ピースのオールナイトニッポン」のリスナーだった人にとってはたまらない1冊なのではないでしょうか。

作中に出てくる番組の中で私が聞いていたのは今はなき「星野源のRADIPEDIA」のみですが、

番組名が出てきただけでも相当嬉しかったし、

佐藤多佳子さん、おそらく相当ヘビーな深夜番組リスナーだと思われます。

詳しすぎるww そして深夜ラジオに対する愛にが溢れすぎているww

 

この世界観に入り込むまでは大変でしたが、

後半になるにつれ、深夜のこんなところにも青春や絆があって、

ラジオに賭ける職人のたぎるエナジーがビンビン伝わってきます。

自分が一番好きなこと・輝けることをしていれば、

おのずといい出会いも巡ってくるし、何より自分の心の健康にいい。

輝ける場所を見つけて、素直に大事にしたい・・・シンプルにそう思えます。

| comments(0) | trackbacks(0) | 15:49 | category:    佐藤多佳子 |
# 第二音楽室
評価:
佐藤 多佳子
文藝春秋
¥ 1,500
(2010-11)
コメント:音楽に打ち込む、10代の女の子たちの短編集

JUGEMテーマ:小説全般
 ● 第二音楽室―School and Music  / 佐藤多佳子
 ● 文藝春秋
 ● 1500円
 ● 評価 ☆☆☆
鼓笛隊の「おちこぼれ」ピアニカ組。練習場所は第二音楽室。
あの頃、第二音楽室のある屋上には特別な時間が流れていた・・・。
眩しくて切なくてなつかしい、音楽室に彩られた4つのガールズストーリー。



(感想)

4つの短編集からなる作品。
どのお話の主人公も音楽に打ち込む10代の女の子なんだけど、
残念ながらどの子も学校では地味な位置にいる平凡な女の子たち。
けど、そんな女の子たちだって恋はするし、大好きな音楽を上手くなりたいという夢もある。
10代ならではの感情を丁寧に描いた瑞々しい物語でした。

いちばん好きなのは「デュエット」のドキドキ感。
切なくて、もどかしくて、
この年頃だからこそのすれ違いなんかが詰め込まれた「FOUR」も好き。
30代の私には懐かしくて、ちょっとくすぐったい。
私達世代よりは、いま、まさに輝いている10代の女の子に読んでほしい本です。

でも、「デュエット」の設定はないよなぁ
中学生の歌の実技テストで、男女がペアになって歌うというのはまぁわかる。
でも、自分が好きな相手に自分で申し込んでペアを作るなんて、
そんなこと中学生でありえるか???
あぶれたやつはあぶれたやつだけで大合唱って
もし実際にこんな残酷なことをする教師がいたら、確実に問題になりそう
| comments(0) | trackbacks(0) | 15:32 | category:    佐藤多佳子 |
# しゃべれどもしゃべれども
しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫)
しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫)
佐藤 多佳子
しゃべれどもしゃべれども/佐藤多佳子
新潮文庫
620円
評価 ☆☆☆☆
俺は噺家・今昔亭三つ葉。
三度のメシ食事より落語が好きで、
噺家になったはいいが、目下前座よりちょっと上の二ツ目。
自慢じゃないが頑固でめっぽう気が短く、女の気持ちにゃとことん疎い。
そんな俺に話し方指南を頼む物好きが4人もあらわれた。
でもどいつもこいつも困ったもんばかりで・・・ひやひや
正直なのに不器用だから生きるのが難しい。
胸がキュンとして、思わずグッときて、むくむく元気が出てくる。
読み終えたらあなたもいい人になってる率100%。



(感想)
芸の上達に悩む噺家の元に集まった4人。
それぞれ性別も年齢も異なるが、彼らの共通点は「しゃべり」に悩みがあること。
彼らの触れ合いを通しながら、
言葉でないと伝わらないこと、言葉がなくても伝わることを理解していく
ハートウォーミングなお話ですラッキー

言葉とコミニュケーションの重要性。
自分の思ったことをすべてはっきりと言うことができたなら
とっても気持ちのいいことかもしれないけど、
言わなくても伝わる・わかってもらえるって人間関係も素敵なもの。

他人から自分の能力を評価される、愛してもらえる。
それも大事なことだけどそれ以上に肝心なのは
自分自身が自分を「良し」と思えること。
それができれば、他人だってきっと自分を愛してくれる。
「自信」を持つってとても素敵なことなんですね。
コミニュケーションの難しさに悩んでいる人、まずこれを読んでみよう!
きっと前向きな気持ちになれますよ猫2チョキ

下町の風景が目に浮かび、味わいのある雰囲気もいい。
登場人物がそれぞれ個性的で、
個々の役割がはっきり住み分けされている。
明るくて、簡潔で、ほんのり幸せな気持ちになれる本でした。


●この本が好きな人におすすめなのは・・・
仏果を得ず/三浦しをん
| comments(9) | trackbacks(0) | 11:02 | category:    佐藤多佳子 |
# 黄色い目の魚
黄色い目の魚
黄色い目の魚
佐藤 多佳子
黄色い目の魚/佐藤多佳子
新潮社
1575円
評価 ☆☆☆☆☆
マジになるのって、こわくない?
自分の限界とか見えちゃいそうで。
木島悟、16歳。
世界で最高の場所は、叔父の通ちゃんのアトリエアート
ずっと、ここに居られたらいいと思ってた。
キライなものを、みんな閉め出して・・・。
村田みのり、16歳。
でも、もう怖くない。
自分だけのモチーフを見つけたから・・・。
木島とみのり、
ふたりの語りで綴られるまっすぐな気持ちと揺れる想い。

(感想)
木島悟と村田みのり。
それぞれの人生において「絵アート」は強烈なキーワード。
「絵」を通して成長する2人の青春小説です。

なつかしさ、もどかしさ・・・
私まで青い気持ちになり楽しむことができましたニコニコ

なかなか前に進まない2人の関係がとても好きですぴかぴか
この年代の子なら必死に背伸びをしようとするはずなのに、
2人はそんなことはまったく考えず、
焦りもなく、静かに時間壁掛時計をかけてわかりあっていきます。

案外これがいちばん自然な恋愛の生まれ方なのかもしれません。

言葉や態度で気持ちを表現しないどころか、
2人はお互いに「好き」という気持ちに気づく以前から
深い部分でつながっていた気がします。

同級生の子達が2人の関係をうらやましかったように、
私も2人がうらやましかったですラッキー
| comments(0) | trackbacks(0) | 10:27 | category:    佐藤多佳子 |
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