隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# おしゃれと無縁に生きる
JUGEMテーマ:エッセイ

 おしゃれと無縁に生きる / 村上龍

 評価 ☆☆☆


「おしゃれ」より「普通」のほうがむずかしい。
成功しようと焦ることもない。「死なないこと」それがすべてだ。
『お金で幸福は買えるのか?』そんな問いに意味はない。
別に幸福でなくても生きていける。
だが、信頼がなければ、人生はひどく辛いものになる。
そして信頼は、絶対にお金では買えない。
村上龍のエッセイ集。




(感想)

フォントがデカく、あっという間に読み終えられます。
私とは世代も違うし、違和感を感じる部分が多く、
私が読んでいて楽しいエッセイではありませんでした。
私はまず感情論で物事を考えるタイプなので、
こうした物事を鋭く客観的に偏りなく見るというようなことはあまりできません。
「そういう考えもあるのか」、と別次元を見てるようでした。
おそらく中高年の男性向け? 
この本のターゲットからずれている私には残念ながら合いませんでした。

「おしゃれと無縁に生きる」・・・なるほど(´ー`*)(´ー`*)ウンウン
一言で言うと、それはマイペースに気楽で、かっこいい生き方に思えます。
でも、実際に読み進めると、
「えっ?村上龍、全然おしゃれと無縁なんかじゃないじゃん」と気付く。
シャツをミラノやパリで大人買いし、
HUGO BOSSからスーツを定期的に買う人のどこがおしゃれでないのか私にはわかりません。
それとも村上さんの言う「おしゃれ」とはこういった表面的なことではなく、
もっと深い意味でのことなのかな?

でもたまにズキンと響く言葉もあるんです。
「信頼はもっともフェアな概念」という考えはもっともだし、
「夢を持つこと」についてもの考え方には深く共感できました。
こうして考えると、やはり私は経済や社会情勢がテーマの章よりも、
心や感情を綴った章の方がうなずける部分が多かった気がします。
「消費を拡大させるには、需要を増やす以前に、欲望と想像力を復活させること」という考え方も大いに賛成です。

最後にどうでもいいことですが・・・・。
村上さんが韓流ドラマをよく見てるというのがすっごい意外ww
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:22 | category:    村上龍 |
# 55歳からのハローライフ
JUGEMテーマ:小説全般
 

 55歳からのハローライフ / 村上龍(幻冬舎)

 評価 ☆☆☆☆


主人公の年齢が高めで、長く人生を経験している人ということもあり、
思いの1つ1つに重みを感じた。
会社からも子育てからも解放された時に、はじめて“自分”と向き合う人も多いだろう。
そこで何かを始められる人もいれば、手持無沙汰に日々をやり過ごすだけの人もいる。
私が55歳になる頃には日本も今とは違った世の中になっていそうだけど、
自分にとっての“これ”というものを持ってるのと持ってないのでは大違いだよね。
将来のお金や健康の心配はもちろんあるけれど、
それ以前に今できることをやっておこう。
人から見ればくだらないものでもいいの。
“これ”というものを見つける心づもりだけは今のうちから持っていよう。

5つの中編があったが、やはり女性が主人公の物の方が共感できる部分が多かった。
それにしても村上龍さんは本当に時代をよく見てますね。
| comments(0) | trackbacks(0) | 09:15 | category:    村上龍 |
# シールド(盾)
シールド(盾)
シールド(盾)
村上 龍
シールド(盾)/村上龍
幻冬舎
1575円
評価 ☆☆☆☆☆
仲良しだったコジマとキジマ、愛犬犬と共に野原を駆けめぐった少年の日々。
やがて二人は別の道を歩むようになるが、決して忘れない言葉があった。
それは幼いころ、森に住む老人に聞いた「盾、シールドが必要だ」という謎の言葉・・。
それが意味するものとは・・・。
自分で自分を守るしかないのか、それとも…??
不安と希望をあわせ持つすべての人に贈る、心温まる物語。




(感想)
笑顔を忘れず、両親の言うこともよく聞き、誰とでも仲良くできるコジマ。
しかし高校に進学し、自分の限界を知ったことで彼の自信と明るさは消えていく。

一方、いつも険しい目つきをして気難しいキジマ。
彼は高校でボクシングを始めたことで鍛えられ、性格まで明るくなっていく。

そんな二人の人生を追いながら、
読書は自らが生きる意味をも考えていく。
150ページ程度の大判、大人のための絵本ような本です。

一度の失敗でこりて、もう二度と挑戦しないのと、
何度も何度も失敗を続けて「無理だ」と気づくのはどちらが頭がいいのか・・・?

これには明確は答えなどなく、むしろこんなことに意味すらもない。

人にはそれぞれの資質があり、
何が正しいのかはそれぞれが生きていく道筋で判断していくこと。
その時は正しいと思っていたことも、
あとになればとんでもない間違いだったことに気づくこともある。
だからといってその間違った選択は
ただ無意味なことだったわけじゃないと後々になって気付ける場合だってある。
だからこそ人生は面白く、登ったり下ったりを繰り返しながらも続く。

大人になってわかった「シールドの秘密」。
二人の答えは違っていたけれど、どちらもはずれではない。
それこそが個性なのだ。
胸をはって、自分の答えを信じていけばいいんだぴかぴか

生きている意味(シールド)を見つけられるってとても幸せなことニコニコ
多くの人はその存在を考えることなく生涯を終えてしまうのかもしれない。

子供のうちにこの本を読めば最高だけど今からでも決して遅くない。
どのように、何のために生きるべきかを嫌でも考えさせられます。
体中にあたたかい力が込み上げてくるような本でしたウィンク
| comments(0) | trackbacks(0) | 10:29 | category:    村上龍 |
# はじめての文学  村上龍
はじめての文学 村上龍
はじめての文学 村上龍
村上 龍
はじめての文学 村上龍/村上龍
文藝春秋
1300円
評価 ☆☆☆
私は作家になる前、文学以外からは決して得ることのできないものを
文学に求めていた。
それは果てしない「精神の自由」だ・・・・・。
文学の入り口に立つ若い読者のために、
著者自身が用意したスペシャル・アンソロジー。
小説はこんなに面白い。
若い人へ・・・龍からのメッセージ。



(感想)
「はじめての文学シリーズ」の現代日本文学を代表する12名の作家の中で
唯一、一冊も読んだことのない人が村上龍さんでしたたらーっ

幼いころから活字中毒という難病におかされていた私ですが
なぜかこの人の本読書は読む機会がなく、
むしろ「ここまできたら絶対読まねぇパンチ」と無意味かつ意識的に避け、
依怙地になってたようなとこもある(汗汗

そこへこのシリーズですよ。
いい機会を与えてくれたものです拍手

収録作それぞれがどれもまったく違うカラーを持っていて、
この一冊じゃ村上龍という人の顔をつかめないムニョムニョ

この人の本を何冊も読んでいる夫に聞いたところによると、
夫自身が好きな作品はほとんど収録されていないということなので、
この一冊で村上龍に対する判断を固めてしまわない方がいいみたいですね。

しかし、全編通して感じたことは、
今の日本の現状に警笛を鳴らしている、ということ。

誰もが知っている日本の有名な昔話をモチーフにした2作も
親しみやすさというベールをかぶりながら、実は確信的なことを厳しくついている。

【鶴の恩返し】でツウを幸せにできなかった若者は
「おれとツウはお互いに愛し合っていたのに、
 理解することができないまま、別れることになってしまったのです。
 おれはツウを幸せにしたかったし、
 ツウはおれのために布をつくってくれたのに」と言いますが、
それに対して偉い人は
「おまえに高い技術や、深い知識がなかった、というだけのことだ。
 おまえは無知で貧しかった。それだけだ。  
 理解できなかったとか、幸せにしたかったとか、
 そんなことは何の関係もない。 
 幸せにしたいという気持ちだけで、
 ほかの人を幸せにできる時代は、とっくに終わってるんだ。」


これがすごーく痛かったですたらーっ

特に印象深いのはやはり「希望の国のエクソダス」。
本来は長編である作品を最初の3章だけ収録していますが、
なんともまぁ気になる部分で切ってあって、続きが気になって仕方ない(-_-;)
とりあえずこの長編を読むことからはじめ、
徐々に龍ワールドを体験していこうと思います。
| comments(0) | trackbacks(1) | 12:30 | category:    村上龍 |
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