# 星屑 / 村山由佳
2022.11.01 Tuesday
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JUGEMテーマ:小説全般
● 星屑 / 村山由佳(幻冬舎)
● 個人的な評価 ☆☆☆
大手芸能プロ「鳳プロ」のマネージャーながらも、雑用ばかりでくさっていた桐絵は、
博多のライブハウスで歌う16歳の少女・ミチルに惚れ込み、上京させる。
鳳プロでは、専務の14歳の娘・真由を大型新人としてデビューさせることが決まっており、ミチルに芽はないはずだった。
しかし彼女のまっすぐな情熱と声は周囲を動かしてゆく。
反りが合わずに喧嘩ばかりの二人。
妨害、挫折、出生の秘密、スキャンダル……その果てに少女たちが見るものは──。
(感想)
激しい恋愛の描かれない村山由佳作品なんて久しぶりかも。
どこかでドロドロの展開が待ってるかと思いきや、
大きな爆弾は最後まで爆発することなく、あくまで王道のキラキラスター誕生物語。
物事があまりにトントン拍子に進んで、
私には都合が良すぎると思えてしまったから星は3つにしましたが、
テンポ良くサクサク読めるのはいいのではないでしょうか。
「ド・エンタメ小説」との触れ込みがありましたが、まさにその通りです!
時代を彩るスターたちの名前が「南条広樹」「ピンキーガールズ」「森進吉」など
元ネタを連想させる名前なのも面白いw
昭和の芸能界のお話ですが、古臭さは特に感じませんでした。
やはりいつの時代もスターはキラキラしてますね。