隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# アンマーとぼくら
評価:
有川 浩
講談社
¥ 1,619
(2016-07-20)

JUGEMテーマ:小説全般

 

 アンマーとぼくら / 有川浩(講談社)

 

 個人的な評価 ☆☆

 

休暇で沖縄に帰ってきたリョウは、

親孝行のため「おかあさん」と3日間島内を観光する。

一人目の「お母さん」はリョウが子どもの頃に亡くなり、再婚した父も逝ってしまった。

観光を続けるうち、リョウは何かがおかしいことに気がつく。

かりゆし58の名曲「アンマ―」に着想を得た、書き下ろし感動長編。

 

 

(感想)

 

有川浩さんの文体は軽い。小説を読みなれている人にとっては軽すぎます。

けど、「図書館戦争シリーズ」や自衛隊を描いた作品たちは、

その重たい舞台設定と軽い文章・甘い恋愛描写が妙にマッチして、

なんともいえない科学反応を起こしていました。

それが有川浩さんの魅力です。

しかし、今作は「読者を泣かせてやりましょう感」が気になります。

中学生が読書感想文を書くには最適な本かもしれないけど、

それなりの読書体験のある大人はこれで泣けるほど単純じゃありません。

 

「血のつながりがなくても家族は家族」ってのがテーマなんだろうけど、

私にはどうも父親のいい年して子供すぎるとこと軽薄さが気になってしまって。

気持ちがまっすぐないい女ほどこういう幼稚な男を

「いつまでも少年のような人」なんてとらえてコロッといっちゃうんですよねー。

あーあ。

 

私がもともと沖縄という地にそれほど魅力を感じてないからそう感じるのかもしれないけど、

沖縄の観光地の名称がやたらと出てきて、観光本っぽく思えるのも気にかかります。

有川浩さんの作品ということで、期待も大きかっただけに残念度も高かったです。

| comments(0) | trackbacks(0) | 14:22 | category:    有川浩 |
# 倒れるときは前のめり
評価:
有川 浩
KADOKAWA/角川書店
¥ 1,512
(2016-01-27)

JUGEMテーマ:エッセイ

 倒れるときは前のめり / 有川浩(角川書店)

 評価 ☆☆☆


『図書館戦争』『レインツリーの国』『植物図鑑』ほか映像化続々の人気作家・初のエッセイ集!
日々の生きるつれづれ、創作の裏側、大好きな本や映画、敬愛する人びと、ふるさと高知のことなど、
デビュー書籍刊行前から現在までに綴った90本超に、それぞれ振り返りのコメントを書き下ろし。
現在入手困難な「ほっと文庫」に収録された短編「ゆず、香る」と、
片想いがテーマの恋愛掌編「彼の本棚」の小説2編も特別収録。




(感想)

いろんな媒体で発表された短いエッセイが90本超。
プラス10〜20ページ程度の短い小説も収録してあります。

エッセイは古いものは2004年くらいのものからあり、
新しいものと比べると約10年の開きがあります。
古いものは「いまさらその話題?」的なものもあるのですが、
そこは各エッセイの最後に「振り返って一言」というコーナーを設けることによってカバー。
わずか数行ですが、
そのエッセイの中身に対する今の有川さんの言葉が寄せられているのが救いです。

郷土愛や趣味嗜好がかな〜り濃く出ていて、
作家としてではないそのままの有川さんを感じられますが
寄せ集めエッセイなので話題が重複しているところが多々あって、
仕方ないけどくどく感じたのはちょっと・・・・かな。

何度も何度も自分の作風や作品が「低く見られている」と書いていましたが、
正直、それは事実だと思います。
有川浩、すんごく売れてるけど、面白いけど、ライトだから低く見てる人は多いです。
でも今、その軽い作品・作風こそが求められているっていうのも事実なわけで、
有川さんもファンの人も何も引け目を感じる必要はなく、堂々としていてほしい。
私は胸を張って「有川浩のファンです」って言ってるし、
なにも重厚なものを書いたり、好んだりする人が偉ぶることでもないしね。

2編の小説はどちらもキュンとする有川さんらしいものでした。
どちらの男女にも素敵な未来があればいいなぁ。
このふた組がどうなるのか続きが読みたいw どっかで書いてくれないかなぁ。

 
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:33 | category:    有川浩 |
# キャロリング
評価:
有川 浩
幻冬舎
¥ 1,512
(2014-10-22)

JUGEMテーマ:小説全般

 キャロリング / 有川浩(幻冬舎)

 評価 ☆☆

 

小規模子供服メーカー「エンジェル・メーカー」は経営不振のため、
12月25日で「クリスマス倒産」することとなった。
エンジェル・メーカーは学童保育もしており、
ほとんどの子供は別の所へと移っていったが、
ただ1人田所航平だけは最後の日まで世話になることになっていた。
航平の両親は別居中。
両親に離婚して欲しくない航平は何とかして両親を仲直りさせたいのだが・・・。
家族そろって迎えたいクリスマス・・・クリスマスの奇跡ははたして起こるのか??




(感想)

☆2つは評価厳しいかもしれないけど、
有川さんなら絶対にハズレはないと期待していて、残念感が大きかったので・・・。
ファンが有川さんに求めているキュンとするシーンやときめきが少なかったように思います。
しかし、大和の柊子への気持ちの描写に関してははさすがの有川ワールド♪
もっとそっちの恋愛方面で読ませてほしかったなぁ・・・。

離婚・DV・借金・倒産・・・
現代社会におけるありとあらゆる不幸を詰め込みすぎな印象もあり。
ストーリー展開はありがちなドラマっぽくて、ドラマ化前提に書かれたような感じ。
ならば、借金取りコンビをもっと面白おかしいキャラ設定にしてほしかった!!

育った環境によって、価値観や考え方は違う。
相手の言っていることが真っ当な倫理観で正論だとわかっていても、
自分の持ちえない感覚を受け入れ、理解することはたやすいことではない。
だけど、自分がこれまでの人生で得た価値観や考え方を変えることはできなくても、
自分とは違う感覚で生きる人がいることを知り、それを受け入れる柔軟性を持ち、
そんな考え方もアリかも?と認めようとする努力はできるはず。
そんな風にして、大和には幸せになってほしいと思う。

今回はいまいちノレなかったけど、
有川さんのストレートな心の描写は大好きです。
最後の最後で幸せの予感がしたのがせめてもの救いかな〜♪

| comments(0) | trackbacks(0) | 12:09 | category:    有川浩 |
# 明日の子供たち
評価:
有川 浩
幻冬舎
¥ 1,728
(2014-08-08)

JUGEMテーマ:小説全般


明日の子供たち / 有川浩(幻冬舎)

評価 ☆☆☆☆


三田村慎平・やる気は人一倍の新任職員。
和泉和恵・愛想はないが涙もろい3年目。
猪俣吉行・理論派の熱血ベテラン。
谷村奏子・聞き分けのよい“問題のない子供”16歳。
平田久志・大人より大人びている17歳。
想いがつらなり響く時、昨日と違う明日が待っている。
児童養護施設を舞台に繰り広げられるドラマティック長篇。



(感想)

児童養護施設を舞台にした長編です。

「かわいそうだとは思わないでください。
施設ではあたたかい布団でぐっすり眠れる。
朝も夜もご飯が出てきて、おやつももらえる。
学校にだって行ける。
機嫌の悪い母親からいつ怒られるか、叩かれるかとビクビクして暮す必要がない。
私は施設に入ってなんていいところなんだろうと思いました。」
カナちゃんのこの言葉・・・私はいかに自分の価値観だけで物事をとらえていたのだろうと気付かされました。
“価値観を転換させろ”とはまさにその通りで、それによって見える景色も変わってくるのだと思います。

深く考えさせられ、勉強にもなり、かつ面白くって楽しめた。
読者を泣かせようとしてる感じないのが有川さんらしくてよかったです。
(だけど、さすがにイノッチとアッコちゃんのエピソードは胸に来るものがありましたw)
それでも☆を4つにしたのは、有川作品でお楽しみのドキドキや胸キュンが少なかったから・・・。
やはり有川さんの作品にはまずそれを求めちゃうんで・・・w
今回はテーマがテーマなので仕方ない部分もありますが、もう少しドキドキしたかったな。

児童養護施設の現実は実際にはもっと厳しいものだと思いますが、
この本によってこれまでの見方をちょっと変えてくれる人がいるだけで、何かにつながるのではないでしょうか。

 

| comments(0) | trackbacks(0) | 14:52 | category:    有川浩 |
# 空飛ぶ広報室
評価:
有川 浩
幻冬舎
¥ 1,680
(2012-07-27)

JUGEMテーマ:小説全般

 空飛ぶ広報室 / 有川浩(幻冬舎)

 評価 ☆☆☆☆


不慮の事故で戦闘機パイロットの夢が破れた空井大祐が転勤した先は
防衛省航空自衛隊航空幕僚監部広報室。
待ち受けるのはひと癖もふた癖もある先輩たちだった・・・。


不慮の事故でパイロットの夢が絶たれた空井大祐と
報道記者からニュース番組のディレクターに移動させられた稲葉リカ。
お互いが傷つけあい、認め合いながらも、
自分が新たに置かれた環境で成長していく物語です。

自衛隊の隊員さんの「志」にただただ感服するばかり。
自分たちの職業が世間一般からどのように思われているのか理解しながらも、
それでも有事には救助にかけつけてくれる。
命をかけて、国と国民を守る職業に就いている。
でも、本当は「普通の人達」。
彼らへの意識を改めなきゃと強く思いましたね。

有川さんにはどうしても激甘な会話やシチュエーションを期待しちゃうけど、
今回はそれは控えめ。
あー、この2人、将来的にはどうなるんだろう。気になるな〜。
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:20 | category:    有川浩 |
# 旅猫リポート
評価:
有川 浩
文藝春秋
¥ 1,470
(2012-11-15)

JUGEMテーマ:小説全般

 旅猫リポート / 有川浩

 評価 ☆☆☆☆


事情があり、猫を飼えなくなった青年・サトルが
猫とともに引き取ってくれそうな友人を訪ねて歩くお話し。
サトル視点ではなく、猫(ナナ)視点で書かれてるところが愛おしい。
私が昔飼っていたペット達も私をこんな風に思ってくれていたのかな?
それ考えるだけで泣けます。
有川さんには毎回やられっぱなしです。
いつも直球で弱いところをつかれちゃう。

最後の最後の元野良猫・ナナの行動力!これぞ元野良!!
サトルもナナも最高に幸せだったね。
 
| comments(0) | trackbacks(0) | 13:40 | category:    有川浩 |
# 県庁おもてなし課
評価:
有川 浩
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 1,680
(2011-03-29)

JUGEMテーマ:小説全般

 評価 ☆☆☆


高知県庁に実在する「おもてなし課」を題材にした小説。
本の中でも作家の吉門におもてなし課から
観光特使になり、名刺を配ってほしいとの依頼がありますが、
実際に有川さんにも同じ依頼があったのだそうです。
その後のグダグダな進捗具合も物語と一緒で、お役所的な感覚をまざまざと見せつけられたという。

まぁ、民間からしたらおかしいと思えるような経験をした作家が、
この経験を書いてみたと思うのは当然。
でも、なにより凄いのは本当に書くことにOKサインを出しちゃった県の判断だと思う。
だってもう、めっちゃくちゃに書かれるのはわかってるわけでしょ?
しかも、これは高知県庁に限ったことではなく、
どこの県のどこのお役所にも当てはまることで、まるですべてのお役所を批判するようなもの。
これを受けてたってまで、高知の宣伝に活かした判断は天晴れと言わずにはいられない。
過去の有川作品に比べると、面白さは格段に落ちるけど、
(だって、今までのはページをめくる手がとまらなかったけど、これはなかなか進まなかった)
これはものすごい宣伝効果があったと思います。

公務員の描き方に対し、公務員の方々から批判もでているようだけど、
「民間」の思う公務員は間違いなくこうなのです。
有川さんの作風といい、読者層といい、これ以上掘り下げて公務員批判や
ビジネス書のようにしてしまうのはなんか違う。
このくらいの軽さが有川さんなんですよね。

題材が題材だけに、お決まりの有川的な胸キュン度は低め。
でも、掛水くんと吉門先生の仲の良さに嫉妬する多紀ちゃんとか、
嫉妬の矛先がおかしな方向に向いてしまうあたりが絶妙で、ほほえましかったな〜。

厳しい視点で描きつつも、故郷への愛は感じられた作品です。
実在するおもてなし課の今後にも期待します。
 
| comments(0) | trackbacks(0) | 10:31 | category:    有川浩 |
# 三匹のおっさん ふたたび
JUGEMテーマ:小説全般

 評価 ☆☆☆☆



その名の通り、「三匹のおっさん」の続編です。
私としては有川さんにはこういうテイストは求めないけど、軽快で楽しい作品です。

前作は3匹と祐希・早苗が多く登場していたけれど、
今作はシゲさんとキヨさんの息子さんたちも出番も多く、より家族の物語らしくなっています。

60くらいのおじさんになると頭がかたくなり、
すべてを「いまどきの若いもんは・・・」と頭ごなしに否定し、偉そうにしている人が多い。
祐希の言うとおり、そういうのはいきがっているガキよりもたちが悪いと思うんだけど、
それを「そうかもしれないな」と認められる3匹はこの年代にしてはすごい。
こういうおっさん、なかなかいないもんですよ。
ぜひ3匹と同世代のおっさん達に読んでもらい、何かを感じてほしいわ〜。

いちばん好きなのは、3匹があまり活躍しなかった1本目の貴子のパートのお話かな。
あるあるって感情移入できたし、なんといっても早苗とのエピソードがステキ。

最後に「植物図鑑」にクロスオーバーする短編がぽつんと収録。
作品自体は悪くないけど、何もこの作品に収録することはなかったと思う。
なんだかもったいない気が・・・。
けど、「別れる人には花の名前を教えておきなさい。花は毎年、必ず咲くから」って
こういう考えかた好きだわ〜。
彼が誰なのか気づいて、ますますじーんと響いてきて、ちょっとウルウルきそうになりました。
 
| comments(0) | trackbacks(0) | 13:34 | category:    有川浩 |
# ヒア・カムズ・ザ・サン
評価:
有川 浩
新潮社
¥ 1,365
(2011-11)
コメント:パラレルワールド化した2つの物語

JUGEMテーマ:小説全般 
 ● ヒア・カムズ・ザ・サン / 有川浩
 ● 新潮社
 ● 1365円
 ● 評価 ☆☆☆
真也は30歳。出版社で編集の仕事をしている。
彼は幼いころから、品物や場所に残された、人間の記憶が見えた。
強い記憶は鮮やかに。何年経っても、鮮やかに。
ある日、真也は会社の同僚のカオルとともに成田空港へ行く。
カオルの父が、アメリカから20年ぶりに帰国したのだ。
父は、ハリウッドで映画の仕事していると言う。
しかし、真也の目には、全く違う景色が見えた・・・・・・。



(感想)

面白い試みの本でした。
2編のお話を収録していて、
2つとも↑に書いた7行のあらすじからはじまる物語なんですけど、
この7行から先はまったく違うお話が展開されていくんです。
まるでパラレルワールドみたいな作品

どちらかというと前半のお話の方が好き。
愛情に包まれたあたたかい真相が明らかになった時、胸がいっぱいになっちゃって。
けど後半の方はお父さんがダメすぎて、イライラしてなんか引いてしまった。

今回は私が有川さんの作品に無意識にもいつも期待しちゃっている
“キュンキュンしたい!”っていう感じがこの作品ではあまり感じられなく、
「有川らしさ」が薄いように思いました。
| comments(0) | trackbacks(1) | 09:23 | category:    有川浩 |
# シアター!(2)
評価:
有川 浩
アスキーメディアワークス
¥ 641
(2011-01-25)
コメント:ああ、やっぱりこのノリ!大好き!

JUGEMテーマ:小説全般
 ● シアター!(2) / 有川浩
 ● メディアワークス文庫
 ● 641円
 ● 評価 ☆☆☆☆
「2年間で、劇団の収益から300万を返せ。できない場合は劇団を潰せ」
鉄血宰相・春川司が出した厳しい条件に向け、新メンバーで走り出した『シアターフラッグ』。
しかし、借金返済のため団結しかけていたメンバーにまさかの亀裂が!
それぞれの悩みを発端として数々の問題が勃発。
旧メンバーとの確執も加わり、新たな危機に直面する。
そんな中、主宰・春川巧にも問題が…。どうなる『シアターフラッグ』!? 


(感想)

劇団の存続問題が主かと思いきや、そこはやっぱり有川さん
恋愛要素がメインですねぇ
有川さんの本を読むとキュンキュンと乙女心が刺激されてます
30代にもなってこういうのを楽しみにしてる自分ってどうなのーって思うとこもあるけど、
有川さんの作品だけは特別かな・・・と、自分を許すことにしましょう。

今作では1作目から描かれている恋にちょっと進展があるほか、
意外な2人が急接近したり・・・
特に牧子さんの巧への気持ちが切ないー。千歳と司がもどかしい。

掛け合いのテンポの良さは相変わらず気持ちいい!
「3」が待ち遠しいよ〜
| comments(0) | trackbacks(0) | 14:39 | category:    有川浩 |
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