隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# 満願
評価:
米澤 穂信
新潮社
¥ 1,728
(2014-03-20)

JUGEMテーマ:小説全般

 満願 / 米澤穂信

 評価 ☆☆☆


人を殺め、静かに刑期を終えた妻の本当の動機とは―。
驚愕の結末で唸らせる表題作はじめ、
交番勤務の警官や在外ビジネスマン、美しき中学生姉妹、
フリーライターなどが遭遇する6つの奇妙なミステリ短篇集。



(感想)

“ミステリー”という部分での推理の面白さややられた感は少ないのですが、
6作品とも良くできた短編集ではあると思います。
ミステリーという部分にこだわらなければ十分に楽しめました。
だけどその場では楽しめる作品でしかない。
長く心に残る作品にはおそらくならないでしょう。
6つとも変なモヤモヤは残さず、
きちんとオチをつけてきれいに終わらせてはいるけど心には響きません。

1番目の「夜警」はこの中ではいちばんミステリーっぽくて面白かったです。
真実が分かった時はゾクッとしました。

多くの賞を取っているようだし、期待していたのですが
どうやら期待しすぎてたのかもしれません(^_^;)
| comments(0) | trackbacks(0) | 13:31 | category: 作家名 や行 |
# 屋上ミサイル
評価:
山下貴光
宝島社
¥ 1,470
(2009-01-10)
コメント:伊坂幸太郎の匂いが・・・。

JUGEMテーマ:小説全般
● 屋上ミサイル / 山下貴光
● 宝島社
● 1470円
● 評価 ☆☆☆
アメリカの大統領が拉致され、監禁されるという大事件が発生していても
日本の高校生には遠い国の出来事でしかなく、それより重要なことはたくさんある。
学校の屋上で知り合ったアカネ・国重・沢木・平原は
屋上への愛情が共通しているということから「屋上部」を結成するが、
なぜか急にストーカー事件や殺し屋との遭遇など物騒な話に巻き込まれるようになり・・・。
第7回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作



(感想)

これが「このミス」の受賞作とは・・・・。
妙に音楽を散りばめてるとこといい、ウィットに富んだ会話といい、
関連性のない事件が最後にすれべピタッとつながるとことか、
誰が読んでも伊坂幸太郎の匂いを感じずにはいられないでしょう

4人の高校生・殺し屋・アカネと国重の家族・・・キャラクターが経ってるのは認めます。
でもせっかくの沢木や平原がうまく使われてない
多くをアカネと国重に背負わせすぎ・・・。
ストーリー展開のあまりの都合良さにも興ざめしてしまいました。

大統領拉致事件は物語の彩りにはいいけど、必ずしも必要ではなかったかも。

面白くなかったわけじゃないけど、明らかに伊坂の影響受けまくり。
これで「このミス」大賞がとれるなんてガッカリだなぁ
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:19 | category: 作家名 や行 |
# そうだ、葉っぱを売ろう! 過疎の町、どん底からの再生
そうだ、葉っぱを売ろう! 過疎の町、どん底からの再生
そうだ、葉っぱを売ろう! 過疎の町、どん底からの再生
横石 知二
JUGEMテーマ:読書

そうだ、葉っぱを売ろう! 過疎の町、どん底からの再生/横石知二
ソフトバンククリエイティブ
1575円
評価 ☆☆☆☆
男は昼間から大酒熱燗をあおり、
女は一日中、他人の噂話に花を咲かせるドン底の田舎町。
この町でよそ者扱いされた若者が30年かけて町を再生させた!!
今では70,80代のおばあちゃんたちがケータイとPCを使いこなして
年収が1000万円!?
地方再生・老人福祉・事業改革などすべての面で明るい町に生まれ変わった
徳島県上勝町に起きた小さな奇跡ぴかぴか



(感想)
料理に彩りとして添えてある葉っぱや花。
これらは一般的に「つまもの」と呼ばれますが、
このつまものがドン底の町を再生した奇跡のような実話です。

著者がこの町に来て二年目に異常寒波雪
この町の重要な産業であったミカン畑が全滅どんっ
迅速な復興のために思いついたのが「葉っぱや花桜」を売ることでした。
手探りではじめた事業でしたが、
現在は「株式会社いろどり」という第三セクターの会社として
売上高2億6000万のビジネスとして成長しました。

需要はあるけど商品化はされてない「つまもの」に目を付けたというのは
ビジネスとしても素晴らしいのだろうけど、
私はなにより感動したのはお年寄りと女性を主役にしたこと!
花や葉っぱは軽いから女性やお年寄りにも簡単に扱えるし、
もう野山や植物に関する知識は若い者はお年寄りにはかなわないもの。
キレイなものを扱うのだから女性にも嬉しい仕事ですニコニコ
繊細な物を扱うことだけに仕事の丁寧さも要求されるから
これほどの人材はいないわけですラッキー

自分たちにはまったく無関係だった高級料亭などに品物が卸され、
いろどり事業の成功が彼女たちにも実感できる。
そしてどんどん仕事に夢中になる。
すると、老人施設や病院病院の利用者も減るという連鎖も素晴らしい。
仕事に順位をつけ競争心を抱かせ、それが向上心へとつながる。
楽しく、無理せず、お年寄りが1000万稼げるなんて驚きです猫2
自分たちの頑張りがお金という形で目に見えるのは嬉しいし、
やりがいや目標にもなる。
お年寄りのために本当に必要なことって、
素晴らしい老人施設や充実した介護体制とかよりも、
生きがい、やりがい、そして
自分は必要とされている人間なんだという自信を持たせてあげることなのかも。
この考えはこれからさらに高まる高齢化社会にとって重要なことじゃないかな。


お年寄りが笑顔でイキイキと生活し、
若い人は自分の生まれ育った町を誇りに思えるニコニコ
あたたかい気持ちと元気をくれる本でしたおはな

でもただひとつ・・・
できれば本の中で商品の葉っぱや
イキイキと生きている町の人たちの表情を見たかった。
写真がない分だけ☆はちょっとマイナスします。
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:23 | category: 作家名 や行 |
# さよなら妖精
さよなら妖精
さよなら妖精
米澤 穂信
さよなら妖精/米澤穂信
東京創元社
1575円
評価 ☆☆☆
1991年4月。
雨宿り雨をするひとりの少女との偶然の出会いが、
謎に満ちた日々への扉を開けた。
遠い国からはるばるおれたちの街にやって来た少女、マーヤ。
彼女と過ごす、謎に満ちた日常。
そして彼女が帰国した後、おれたちの最大の謎解きが始まる・・・。



(感想)
舞台は1991年。
ユーゴスラビアから来た少女と日本の高校生達の交流を描きます。

1991年といえばユーゴスラビア紛争の始まったころ。
少女はこの時期にユーゴへ帰国しますが、
残された高校生達にはユーゴの6つの共和国のうち、
彼女がどこへ帰ったのがわかりません。
そこで、彼女の発言をひとつずつ思い出し
謎解きをはじめるという物語です・・・。

謎解きの部分はどうもピンと来なく、
ミステリーフロンティアのシリーズにしてはミステリー色が弱いあせあせ
彼女が高校生達に投げかけてくる些細な謎も
あまり興味深いものではない。
だからそれが解けたときの爽快感も薄れるんですよねー。
わからないことも多すぎて、
話にまとまりがないような気がしましたたらーっ

どちらかというと青春小説としての評価が高いようですが、
その視点でも私にはしっくり来なかった

実際に起きた事件が背景になっているわけですが、
あの事件とうまく結びつかない。
最後には胸を打たれましたが、
私がもっとあの頃のユーゴを知っていれば、
より楽しめたのかもしれません・・・。
| comments(0) | trackbacks(0) | 12:13 | category: 作家名 や行 |
# 天使のナイフ
天使のナイフ
天使のナイフ
薬丸 岳
天使のナイフ/薬丸岳
講談社
1680円
評価 ☆☆☆☆
夫・桧山貴志は耳を疑った。
妻が生後五ヶ月の娘赤ちゃんの目の前で惨殺されたという。
しかも犯人は十三歳の少年三人・・・。
四年後、犯人の少年の一人が殺され、桧山は疑惑の人となる。
少年たちの事件後を追う桧山に付き付けられた信じがたい真実、
恐るべき過去とは――。



(感想)
少年法がテーマ。
厳罰・更正どちらの角度からもうまく描かれてあります。

罪に問われないのなら・・・
裁くことができないのなら・・・
自分が殺してやりたい。
「裁くことができない」という苦しみを背負った男の葛藤と
それでも生き続けていくしかないという悲しさが響きます。

登場人物全員が何かを隠してるようにあやしいですひやひや
みんないい人なんだけど、どこか釈然としない。
そのすっきりしない所も引き付けられました。

けどなー、伏線が畳み掛けるように絡み合いすぎあせあせ
やや作り込みすぎな印象も受けました。


●この本が好きな人におすすめなのは・・・
さまよう刃/東野圭吾
| comments(0) | trackbacks(0) | 09:55 | category: 作家名 や行 |
# レンタル・チルドレン
レンタル・チルドレン
レンタル・チルドレン
山田 悠介
レンタル・チルドレン/山田悠介
幻冬舎
1155円
評価 ☆☆
愛する息子・優を病気で亡くした泰史と冬美はある会社を訪れた。
そこで行われているのは子供子供のレンタルと売買。
2人はリストの中に優そっくりの子供を見つけ、
レンタルし翌日には購入を決めた。
そして1カ月後・・・。


(感想)
奇抜な発想で若者を中心に人気を集める作家・山田悠介。
私はこの人の本をはじめて読みましたが
稚拙な部分の目立つ作品だったと思いますたらーっ

会話だけでストーリーを展開させるような所があり、
読者に想像の羽根を広げさせてくれような
読書の醍醐味が感じられないあせあせ
どうも文学として薄っぺらな気がするんだよなぁ[:ふぅ〜ん:]

この人に必要なのは、
作家としてとてもとても当たり前な
「読ませる文章」を書く力を身につけることではないでしょうか。

当分この人の作品は読むことはないだろうけど、
あと数年たったら読んでみようかな。
成長を期待してわーい
| comments(0) | trackbacks(0) | 13:06 | category: 作家名 や行 |
# ららら科學の子
ららら科學の子
ららら科學の子
矢作 俊彦
ららら科學の子/矢作俊彦
文藝春秋
1890円
評価 ☆☆☆
学生運動の中、殺人未遂に問われ、
中国に密航した過去を持つ男が30年ぶりに帰国した。
彼は親友の組織に匿われ、不思議な女子高生と出会い、
行方知れずの妹を追跡する―。
その果てに下した決断とは?


(感想)
殺人未遂に問われ中国に密航した男が30年ぶりに帰国した。
文化大革命や中国の貧しい田舎での生活を経験してきた男が見た「現代の日本」とは・・・。

タイトルは「鉄腕アトム」との関連を匂わせますが、
ほとんど関係ありません。
一部、アトムに触れている箇所もありますが、
無理にタイトルへのこじ付けをしているようであまり意味はないたらーっ
アトム(もしくは手塚治虫さん)のファンの方が
関連書と勘違いしてしまわないよう一応記しておきます猫2

よって、タイトルと実際の内容にはかなりのギャップがあります。

浦島太郎状態の主人公が今の日本を見つめるのに、
やくざやその筋の組織の抗争まで絡んできます。
少し軽めのハードボイルド銃とイメージしていただければ良いと思います。

私にもそれなりに楽しめたのですが、
日本が熱かった時代を良く知る50代くらいの方の方が
より一層楽しめることは間違いありません。
この作品をどっぷりつかって楽しむには私は若すぎたというか、
知らないことが多すぎた気がします。

そして女性の視点から見れば、
主人公に絡む3人の女性の描き方が曖昧だった部分が残念です。
この辺の人間関係や描写がもう少し深ければなぁノーノー
| comments(0) | trackbacks(0) | 10:16 | category: 作家名 や行 |
# 垂里冴子のお見合いと推理
垂里冴子のお見合いと推理
垂里冴子のお見合いと推理
山口 雅也
垂里冴子のお見合いと推理/山口雅也
集英社
1500円
評価 ☆☆☆
垂里家の長女、冴子は33歳。
優雅で美人、非の打ちどころない娘なのだが、
なぜかお見合いのたびに事件どんっが起こってしまう。
持ち前の推理力で事件を解決するはいいが、なかなか結婚できなくて――あせあせあせあせ

(感想)
お見合いのたびに事件が起こり、
持ち前の推理力で事件を解決するはいいが当然、縁談は流れてしまう・・・。
非の打ち所のないいい娘さんなのになかなか結婚できない冴子さんと、
彼女の行く末を案じる垂里ファミリーの面々を
コメディータッチで描く連作ミステリーです。

推理モノというと死や犯罪銃がつきまとい、
どうしても重い雰囲気になりがち。
だけどこの作品はファミリーの明るさでライトな感覚に包まれています。
テレビドラマテレビのような鮮やかなキャラクターが面白く、
冴子ではなく、誰が主人公でも面白かったはず猫2
時代設定のはっきりしないあやふやさもとぼけた効果を生み出し、
軽い推理コメディーとしてはとても楽しめると思います嬉しい


●この本を好きな人におすすめなのは・・・
時計を忘れて森へ行こう/光原百合
| comments(0) | trackbacks(0) | 09:26 | category: 作家名 や行 |
# ムーミン谷の名言集―パンケーキにすわりこんでもいいの?
ムーミン谷の名言集―パンケーキにすわりこんでもいいの?
ムーミン谷の名言集―パンケーキにすわりこんでもいいの?
トーベ・ヤンソン, ユッカ・パルッキネン, 渡部 翠, Tove Jansson
ムーミン谷の名言集―パンケーキにすわりこんでもいいの?/トーベ・ヤンソン
講談社
1260円
評価 ☆☆☆☆
《ムーミン谷哲学クラブ》が発足しましたラッキー
おずおずと、生き生きと、おちこんでみたり、まいあがったり、
あの独特の個性たちが、この本の中で躍動しています。
ムーミン童話から、もっとも印象深い思索や、最高に活
つめこまれています。
笑ってくださいニコニコ
怒ってくださいぶー
反論してください!!

(感想)
詳しいキャラクター紹介がついているのがうれしいぴかぴか
著者のヤンソンさん自身によるあのオリジナルのイラストも
ほとんど全ページに掲載されているのもかわいらしいです。

物語の中から素敵な言葉だけが抜き出されているだけなので、
ストーリー性はないのですが、
次から次へといい言葉が出てくるので、あっという間に読めます。

ここで私が特に気に入った言葉をいくつか紹介しますね。

パンケーキにジャムをのせて食べるひとが、
そんなに危険人物であるはずがありません。


「すべて楽しいことは、お腹にいいのですよ!」

わたしは、たまらなく幸せでした。
この幸せがすぎなければいいのにと、
心配する気さえおこらなかったほど幸せでした。


う〜んノーノー
ムーミンって哲学的な部分があるんですよね。
そんな意味で子供には、まだこの本は難しいかもしれないですね。

●この本を好きな人におすすめなのは・・・
ムーミンを読む/冨原眞弓
| comments(0) | trackbacks(0) | 09:47 | category: 作家名 や行 |
# 行きつけの店
行きつけの店
行きつけの店
山口 瞳
行きつけの店/山口瞳
新潮文庫
700円
評価 ☆☆☆☆
全国津々浦々に「行きつけの店」はある。
しかし、著者が愛したのは、名店の味だけではない。
それは、店の雰囲気であり、従業員の気働きであり、女将や主人の人柄。
「行きつけの店」を持つためには、なによりも人間がわからなくてはいけない。
店とのつきあい方に学ぶ、山口ブンガクの極上のエッセンス。


(感想)
章ごとのタイトルは「鉢巻岡田の鮟鱇鍋」のように、
どこのお店の何がおいしいのかがわかるようなタイトルがついています。
しかし、実際に読んでみると
味よりもそのお店の雰囲気の良さや働いている人の人柄の良さに惚れて
山口さんの「行きつけの店」というものは決まってくるようなのです。

どこのお店とも、(お店と客)としてではなく(人と人)の関係を築いている。
自分もそんな付き合いをできるお店をたくさん作りたい!と思えるあったかい本でしたぴかぴか

●この本が好きな人におすすめなのは・・・
駅前食堂―ぶらり東北、各駅停車の旅/中原淳, 岩松喜三郎
| comments(0) | trackbacks(0) | 10:01 | category: 作家名 や行 |
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