隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# 吐きたいほど愛してる
吐きたいほど愛してる。
吐きたいほど愛してる。
新堂 冬樹
吐きたいほど愛してる/新堂冬樹
新潮社
1470円
評価 ☆☆
迷惑な妄想逆ギレ男が、
夫の帰りを正座して待つ壊れた妻が、
生き地獄を味わう美少女が、
虐待される寝たきり老人が、自己の中心で愛を叫ぶ!
隠された狂気を炙り出し、想像力の限界に挑んだ、
強烈すぎる「過激な愛」の小説集。



(感想)
純愛だけが愛ではない。
狂気を含んだ決して美しくない愛も存在する。
それをイヤというほど見せられる作品。

あまりのグロさに何度読むのをやめてしまおうと思っただろう・・・あせあせ
この本を読むという運命を選んでしまった自分を激しく憎悪する泣き顔どんっ

4編中、安心して読めるのは「まゆかの恋慕」だけ。
これは乙一作品に似た切なさがあります。

が、他は・・・。
やー、“吐きたいほど”とはうまく言ったもんだと関心してしまいます。
まさか一般の文芸書を読んで“ウジ虫チャーハン”なんてものにお目にかかるとは
思ってもいませんでした。
| comments(6) | trackbacks(0) | 11:59 | category:    新堂冬樹 |
# 天使がいた三十日
天使がいた三十日
天使がいた三十日
新堂 冬樹
天使がいた三十日/新堂冬樹
講談社
1470円
評価 ☆☆☆
その愛は、雪雪ように白く儚く、
しかしそれ故に、心に沁みわたる・・・。
最愛の妻を喪って一年後、犬犬のマリーと出会い、
絶望し死を願う作曲家が再び生きる喜びを想い出す。



(感想)
ピンク色の上戸彩さんの帯が書店でとても目を引き、
思わず手にとってしまいました。

クリスマス・イブツリー
1年前の妻の死から立ち直れずにいる主人公の目の前に一匹の犬犬が現れ、
彼女のおかげで主人公は生きる希望を取り戻していきます。

こういったら語弊があるかもしれませんが、
この本で感動するのは策略にはまるようで悔しい泣き顔
読者を泣かせるために
ありとあらゆる“泣き”のポイントを張りめぐらせてあるような印象なんだよねあせあせ
それが露骨なのよ・・・下向き
だからこそ、こっちも引っかからないぞ~と意固地になってしまう。

それにさー、
犬にここまでさせるのは反則だろー。
こんな健気な犬見たら誰だって泣くって。

普段、本読書を読まない人が好きそうな本ってあるじゃないですか?
そういう匂いもしました。
| comments(2) | trackbacks(0) | 23:05 | category:    新堂冬樹 |
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