隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# あの家に暮らす四人の女
評価:
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JUGEMテーマ:小説全般

 あの家に暮らす四人の女 / 三浦しをん(中央公論新社)
 
 評価 ☆☆☆☆☆


謎の老人の活躍としくじり。ストーカー男の闖入。
いつしか重なりあう、生者と死者の声―。
古びた洋館に住む女四人の日常は、今日も豊かでかしましい。
谷崎潤一郎メモリアル特別小説作品。ざんねんな女たちの、現代版『細雪』。




(感想)

私は「細雪」を読んでないのですが、何の影響もなく、文句なしに面白かったです!
これぞ三浦しをんワールド!大好きです。


三浦しをんさんの「腐女子」な部分が存分に発揮され、
「この人はやっぱりこうでなくちゃ!!」と強く強く感じました。
とにかく言葉のチョイスや物事を見る視点の面白さが私の笑いのツボにいちいちヒットするんだな。
で、何気ない日常の小ネタでクスッと笑わせてくれると思いきや、とどめの河童!!
ある夜、佐知が河童に助けられる件は腹を抱えて笑いました。
女性ならこの女4人のダメさ・残念さのどっかに必ず共感できると思います。
そこもこの作品の魅力の一つなのではないでしょうか。

続編希望。ずっとずっとこの4人の生活を見ていたいです。
たぶん映像化もされるでしょうね。
あ〜、ほんと面白かったです!!
| comments(0) | trackbacks(0) | 12:36 | category:    三浦しをん |
# 神去なあなあ夜話
評価:
三浦 しをん
徳間書店
¥ 1,575
(2012-11-28)

JUGEMテーマ:小説全般

 神去なあなあ夜話 / 三浦しをん(徳間書店)

 評価 ☆☆☆☆




三重県の山奥で、林業に取り組む平野勇気、二十歳。
神去村の起源、住人の暮らし、もちろん恋も・・・。
林業エンタテインメント小説の傑作「神去なあなあ日常」の続編。

主人公の勇気が村での出来事や村に伝わる言い伝えを
PCで文章として綴っているというスタイルで、前作に比べるとかなり軽い感じです。
林業の厳しさや職業に対する真摯な雰囲気は薄まり、
村の人々のハートウォーミングな交流をメインに描いています。
面白いけど、空気があまりに「なあなあ」すぎて、前作に比べると落ちるのかなぁ。
けど、登場人物がみな個性的で魅力的。
勇気と直紀さんは今後、どうなっていくのだろう・・・。
まだまだ神去の人々を見ていたい。続編希望。
| comments(0) | trackbacks(1) | 16:11 | category:    三浦しをん |
# お友だちからお願いします
JUGEMテーマ:エッセイ

 お友だちからお願いします / 三浦しをん(大和書房)

 評価 ☆☆☆



簡単に言えば、
いろんな新聞や雑誌で紹介したエッセイをなんでもかんでも集めたエッセイ集・・・かな?(笑)
しをんさん曰く、
“普段はアホみたいなエッセイしか書いてない私だけど、本書はよそゆき仕様である!!”とのこと。
そのアホみたいなエッセイを読んだことがないからわからないけど、
他の方のレビューを読むと普段のエッセイに比べるとかなりさらっとしているそうです。
そんなこと言われると・・・・その普段のエッセイとやらを読んでみたくなっちゃう!
この本はなんだかノレなくて、私にはそっち系の合ってるような気がする〜〜〜〜。

たくさんある中でいちばん共感できたのは「会話について」というエッセイ。
3ページ程度の短いものだけど、
会話(特にあまり親しくない人との)が苦手な私にはなるほどなるほどと感じることばかり。
どうしても会話が盛り上がらない人とは
「会話のセンスが自分とは違う人なんだな」と見極めるのって重要ね。



 
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:47 | category:    三浦しをん |
# 木暮荘物語
評価:
三浦しをん
祥伝社
¥ 1,575
(2010-10-29)
コメント:「木暮荘」に住む、ちょっと変わった人たちのお話

JUGEMテーマ:小説全般 
 ● 木暮荘物語 / 三浦しをん
 ● 祥伝社
 ● 1575円
 ● 評価 ☆☆☆☆☆
築ウン十年、安普請極まりない全六室のぼろアパート・木暮荘。
現在の住人は四人。一見平穏に見える木暮荘の日常。
しかし、一旦「愛」を求めたとき、それぞれが抱える懊悩が痛烈な哀しみとしてにじみ出す。
それを和らげ、癒すのは、安普請であるがゆえに感じられる人のぬくもりと、
ぼろアパートだからこそ生まれる他人との繋がりだった……。
 

(感想)

面白かった!!
ぼろアパートに暮らす人たち、またその関係者などが微妙にリンクしあう連作短編。
みんなどことなく変わった人で、愛や性に生々しく悩んでいて、でも憎めない愛すべきキャラばかり。
生々しいわりにほのぼのとした印象も残すのは、しをんさんならでは。

どのお話もインパクトが強く、なかでも「桂の実り」と「ピース」が好きでした。
まさかあのチャラそうな女子大生にこんなつらい秘密があるとは思わなかったし、
私にもちょっと彼女と悲しみを共有できる部分があるので、彼女が愛おしくて仕方なかった。
笑えるんだけど、笑ったあとに我にかえると小さなため息がでちゃうようなそんなお話ばかり。

登場人物の中では並木君が好きだけど、
実際にリアルに出会うことになったら伊藤さんに惹かれそう。
ぼろアパートで、いやでも他の住人の話し声や生活音が聞こえ来てしまう環境だからこそ、
妙に気になってほっておけなくなるのだろう。
私もこんなおかしいけど温かいアパートに住んでみたい。
| comments(0) | trackbacks(0) | 16:20 | category:    三浦しをん |
# 星間商事株式会社社史編纂室
評価:
三浦 しをん
筑摩書房
¥ 1,575
(2009-07-11)
コメント:オタクあり、BLあり

JUGEMテーマ:小説全般
 ● 星間商事株式会社社史編纂室 / 三浦しをん
 ● 筑摩書房
 ● 1575円
 ● 評価 ☆☆☆☆
星間商事株式会社は1946年に創立した中規模商社
2006年が会社が出来てちょうど60年であり、
それに向けて社史編纂室が誕生したが、
創立60周年のお祝いが執り行われた昨年、社史が完成することはなかった
それはたんに社史編纂室のメンバーがやる気がなくゆるすぎるから・・・。
そんなゆるい部署だからメンバーの一人・川田幸代が
自分のオタク的趣味のために会社のコピー機を使いまくろうが誰も気づくはずはない。
しかし、それが運悪く本間課長に見つかってしまい、
会社の重大な過去を暴く、爆弾みたいな計画に展開していくなんて・・・。



(感想)

社史編纂室のメンバーにオタク女子がいたことから、
本物の社史のほかに、会社の過去の秘密を暴く同人誌を作ることになる社史編纂室のお話。
テンポが良くコメディっぽいのでスラスラ読めました。

が、真実がわかっていく過程でのドキドキ感や、
真実を知るものからの脅迫めいたものにも緊張感がなく、読みごたえはなかった。

オタクあり、BLあり・・・。
軽めで面白いかと言われれば面白いんだけど、もう少し深みが欲しかった。
作中に挿入される本間課長の書いた自伝的小説や幸代のBL小説が面白くなかったのが残念。
会社の暗部として闇に葬られていたサリメニの女王のことがもっと深く描かれてればなぁ。
ここまで会社が隠したがる秘密にそれほどインパクトがなかったのもマイナスです。

仕事・趣味・恋(結婚)・友情・・・すべてを充実させたい。
でも、そんなにすべてがうまくいくなんてありえないから、何かを諦めなきゃいけなくなる。
その究極の選択に悩む幸代たちアラサー女子の葛藤も、
私が彼女たちと同年代のせいかすごくよくわかる。
かなり非現実的なお話と思いきや、
こういう部分にしっかりとリアリティーは描かれていました。
| comments(2) | trackbacks(1) | 12:47 | category:    三浦しをん |
# 神去なあなあ日常
評価:
三浦 しをん
徳間書店
¥ 1,575
(2009-05)
コメント:「なあなあ」のゆとりこそが大切なのかな

JUGEMテーマ:小説全般
 ● 神去なあなあ日常 / 三浦しをん
 ● 徳間書店
 ● 1575円
 ● 評価 ☆☆☆☆
高校を出たら、フリーターにでもなってテキトーに食っていこうと思ってた。
なのに、担任と母親が俺に内緒で「緑の雇用制度」なるものに応募していたんだ。
無理やりに新幹線に押し込まれ、俺は三重県の山奥にある「神去村」へ・・・・。
はじめはイヤイヤながらも林業に従事しはじめた俺がこの村でみつけたものは・・・。


(感想)

「なあなあ」とはこの物語の舞台となる神去村の方言で、
「ゆっくり行こう」「まぁ、落ち着け」みたいなニュアンスの言葉。
わりとおっとりした人が多いこの村そのものを表すような言葉なのです

今どきの男の子・勇気が自分の意志とは関係なく林業が盛んな山奥の村に放り込まれた。
村の人との交流やまったくなじみのなかった林業という職業に触れ、
一歩ずつ大人の男に近づいていく成長の1年間を綴った物語。

林業なんて正直言ってまったく興味ない。考えたこともない。
そんなんでこのお話を読めるんかな?と一抹の不安はあったけど、
これが意外と引き込まれました。
ダイナミックな自然の姿と、林業に携わる男たちの職業と木に対する真摯な姿勢。
ここには都会育ちの勇気をここにとどまらせるだけのものがあるもんね。
素晴らしいこの村の光景は、とっても自然に、鮮やかに、目に浮かびます

村のピンチである山火事の被害を食い止める手助けをし、
村の神聖な行事である祭りにも参加し、村民も少しずつ勇気を村の一員として認め始める。
閉鎖的な土地で新しいものを受け入れるのは簡単なことじゃない。
その緊張感まで手のひらに伝わるようでした。
48年に一度のお祭りの場面は迫力があったけど、笑えたし

勇気の仕事の先輩であり、同居人でもありヨキの飼っている犬・ノコがかわいい。
犬だけど、みんなと同じくらい「山の男」としてのプライドは高いんだよねー。
山火事のときに役に立てなかったことに傷つき、自信をなくしてしまう様は
かわいそうだけど可愛かったなぁ

笑える要素たっぷりなのに、勇気のマジメな思いはしっかり感じられます。
さわやかで気持ちのいい作品でした。
| comments(0) | trackbacks(0) | 13:26 | category:    三浦しをん |
# 仏果を得ず
仏果を得ず
仏果を得ず
三浦 しをん
仏果を得ず/三浦しをん
双葉社
1575円
評価 ☆☆☆☆☆
主人公は太夫を語る大夫・健。
人間国宝の師匠や変わり者の三味線弾きに鍛えられながら芸を磨く毎日。
演じる人物を深く理解することが、
芸を磨く上で何よりも大切なことだがそれが相当難しい。
さらに芸が未熟な上に恋の渦にものみ込まれ・・・。
芸に恋に悩みながら健は成長していく。
直木賞作家が描く、伝統芸能の世界。



(感想)
正直、「文楽」と言われても
「どういうのだっけ?」と思ってしまうほど伝統芸能には無知な私ですが、
読んでいくうちに「ああ、あれのことか〜」とわかり、
難なく楽しめましたウィンク
漫画チックな表紙は期待を裏切ることなく、
軽いテンポで描かれているのでとっても読みやすいのです。
読む前はこの分野には知識も興味もないだけに、
きっと読むのに相当苦労するだろうなと思っていたけど、
楽しすぎて全然そんなことなかったグッド

長い修行を積んで一人前になるということは
何も芸能の世界に限ったことではなく、
だからこそ読者の理解も得やすい。
主人公が恋に悩む姿もユーモラスに描いてて、
ニヤニヤしつつ読んじゃいました猫2

銀大夫師匠や兎一郎さんのキャラクタ−も鮮やかで楽しい!
かなーり笑わせてもらいましたわ。
兎一郎さん、好き猫2
これ、映像化しないかな〜カチンコ

自分にはなじみのない世界を描く作品なのに、
ページを進める手が止められず一気に読み終えました!
当然ながら、文楽にも少しだけ興味を持ちました。
一度、きちんと見てみたいなぁニコニコ


●この本が好きな人におすすめなのは・・・
しゃべれどもしゃべれども/佐藤多佳子
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:11 | category:    三浦しをん |
# 私が語りはじめた彼は
私が語りはじめた彼は
私が語りはじめた彼は
三浦 しをん
私が語りはじめた彼は/三浦しをん
新潮社
1575円
評価 ☆☆☆☆
あっという間にアカの他人。
でも実はまだ切れていない、「彼」と私の仲。
それぞれの「私」は闇を抱える、「彼」の影を引きずりながら。
男女の営みのグロテスクな心理を描く“関係”小説。
 


(感想)
不倫の恋という欲望に生きた男・大学教授の村川。

この作品は村川の奔放な欲望によって人生を振り回された
助手、娘、不倫相手の夫など“村川以外”の人々の人生だけを
描いているのが特徴的です。

軸になるのはあくまで村川。
しかし、村川は決してどの章の主人公にもなることはない。
一人の人間の人生が、本人の知らないところでどれほどまでに
他人の人生に影響を及ぼしているのか・・・。

どんな人生にも他人との関係というのはつきもので、
切り口を変えてしまえばいろんな側面が見えてくる。
とても面白いところに目をつけた小説だと関心しました。

洗練された美しい文章。
著者は私と同世代のはずですが、その才能に圧倒されました。



●この本が好きな人におすすめなのは・・・
ニシノユキヒロの恋と冒険/川上弘美
| comments(0) | trackbacks(0) | 10:31 | category:    三浦しをん |
# まほろ駅前多田便利軒
まほろ駅前多田便利軒
まほろ駅前多田便利軒
三浦 しをん
まほろ駅前多田便利軒/三浦しをん
文藝春秋
1680円
評価 ☆☆☆
東京のはずれにある「まほろ市」。
駅前にある便利屋「多田便利軒」に舞い込む依頼は
アイツ”が来てからというもの、
どこかキナ臭い依頼ばかり。
さてさて今日の依頼人はどんな難題を持ち込んでくるのやらしょんぼり



(感想)
うーん。これで直木賞取ったんですよね?

コメディにもなり得るし、
ハードボイルドっぽくも転べる要素がある。
けど、どっちとも言いがたくて中途半端にまとまっちゃったかんじたらーっ

作品の流れがどつちつかずだから読んでてもどかしいんだなー。

多田と行天はなかなかいいコンビだし、
彼らを取り巻く人々もいいキャラクターだと思う。
でも行天の変人さをもっと炸裂させるか、
彼の影の部分を強調するかしないと作品にメリハリがない。

続編を書くつもりならわかるけど、
これじゃ読者は消化不良気味ですよ汗

気分的に「爆発爆弾しない爆弾」をみつけてしまったようなかんじ。
面白くなる要素は沢山あるのに、なんだかもったいなかったです。
もっとドカンどんっとはじけるものがほしかった!!
| comments(16) | trackbacks(0) | 12:55 | category:    三浦しをん |
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