隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# 大きらいなやつがいる君のためのリベンジマニュアル
JUGEMテーマ:新書

大きらいなやつがいる君のためのリベンジマニュアル / 豊島ミホ(岩波ジュニア新書)

評価 ☆☆☆☆☆


他人から理不尽な仕打ちを受け相手に憎しみを抱いてしまっている若者や、
スクールカーストがはびこる教室や空気を読み合う狭い人間関係に息苦しさを感じている若者たちへのメッセージ。
高校時代に級友に傷つけられその精神的ダメージに長く苦しめられてきた著者が、
自らの体験を振り返りながら憎しみとの向き合い方を語る。



(感想)

豊島さんの「底辺女子高生」を読んだ時に、
これは私が書いたんだっけ!?と思ったほどに共感し、大ファンになりました。
作家業をやめられたことは残念だったけど、ブログはずっと読んでいました。
好きな音楽が似ているから気が合いそう!というのもあるのですが、
豊島さんには心の奥底に眠っている暗〜い部分でシンパシーを感じるような気がしてて・・・。

私が苦しんでいるのは憎しみではなく、強烈な自信のなさと打たれ弱さ。
それがいつ・何が原因ではじまったものなのかまったく見当がつかず、
ただ漠然と自分の心の弱さを呪っています。
そんな私にとって今回の本は小中学生向けに書かれた本ではあるものの、救いになるような本でした。
自分の根本にある暗さや卑屈さを認めて、許せるような気がします。

5章「ルールの置き換え」、6章「後日談と具体例」には特に励まされました。
私は人間関係がうまくいかないと「分析」し、「相手に歩み寄る努力をする」クセがあるけど、
その関係を良好にするために無理な付き合いや妥協はしたくないのが本音・・・。
考えれば考えるほどネガティブに落ちていく・・・・これの連鎖ですw
だけど豊島さんは「大事なのは“縁切り”。心の中で分析しそうになったらやめる。
悲しければ泣く。つらいと言える相手がいれば言う。相手を変えようと思わない。
相手と自分の接点だけを切る。」・・・と、なんとまぁシンプルにストレートに言ってくれた。
「相手が悪い。悪いやつからは全力で逃げろ」・・・これ、この言葉の力強さ!
そうなんだよね、この世には耐えなきゃいけないことがいっぱいあるけど、
この苦しみはどっちなの?って冷静に考えてみると、案外“逃げてOK”なことっていっぱいある。
逃げることを選択するのは負けじゃなくて、強さでもあるんですね。

「誰かのルールに乗っからないこと。認められるとか認められないとか、そういうことに自分の行動の基礎を置かないこと」
「“自分ルール”でいきていくしかない」・・・
こういう気持ちを大事にして自分を保つことがいかに大事かわかったような気がします。
相手が大事なんじゃない。何より自分自身が大事なんですね。

豊島さんはずっと好きで読んできた作家ですが、
作家業の後半はやめたい一心で書いていたという事実はファンとして正直悲しかったです。
だけど流されずに、ポーンと作家という看板を下ろしちゃった度胸は買います。
またたまにこんな風にたまにでいいから何か読ませてもらえれば、ファンは十分納得します。


あ、それと本の中で豊島さんはよしもとばななさんの「彼女について」が好きだと書いてましたが、
私のよしもとさんの大ファンで、「彼女について」はよしもとさんの中で2番目に好きな作品です。
(いちばんは「王国」シリーズです)
そんなところでも豊島さんに共感しました。
| comments(0) | trackbacks(0) | 15:36 | category:    豊島ミホ |
# リテイク・シックスティーン
JUGEMテーマ:小説全般

 リテイク・シックスティーン / 豊島ミホ(幻冬舎文庫)

 評価 ☆☆☆☆☆


高校に入学したばかりの沙織は同じクラスになった孝子から
「私は未来から来た。」と告白される。
未来の孝子は27歳で無職。イケてなかった高校生活からやり直せば、
未来も明るく変わるはずと青春を積極的に楽しもうとしている。
そんな孝子の影響を受けて、地味で落ち着いていた沙織の日々も輝き、
少しずつ変わっていく・・・・。

よかったー!!豊島ミホの傑作じゃない!?
もうね、キラッキラしてる。
特別なことはない、ありふれた青春なのにどうしてこんなに眩しいんだろう。

“孝子が未来から来たという設定”・・・
これはもしかしたらいらないんじゃないかと思えるんだけど、
未来で苦しみ悩んだ孝子を思うと、
「どうして私に会いに来なかったの?」沙織が孝子に放ったこの一言は大きい。
どびっきりかわいくてスタイルもいいけどどこか地味な沙織が
この時代で輝くような青春を送れるのは、未来から来た孝子の存在あってこそ。
これ言われた時の孝子の気持ちを思うと切ない。
こんなふうに未来の孝子がちらつくたびに、作品が重みを増す。
孝子ではなく、沙織が主人公なことと、
こんなSFチックな設定がありながら、まったくSFな要素はなく、
れっきとした青春小説になっているとこがこの作品のミソだよね。

2人と青春をともにするクラスメイトの村山君と大海君も素敵だよね。
2人とも好きだわ。選べない。
村山君と沙織はその後どうなるんだろう〜、気になる。

私の心の書「底辺女子高生」を書いた豊島ミホの書いた作品だと思うと、
なんだかとっても切ない気持になります。
だって、この人には男子と海に行くだの、
そんなリア充的な高校生活の思い出はたぶんないもん・・・。
作家ってすごいなー。
それなのにこんなにキラッキラした瑞々しい青春が描けるんだよ?
もちろん「底辺女子高生」は別格に好きだけど、
小説の中で選ぶなら、この「リテイク・シックスティーン」がこの人のベストです。
 
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:31 | category:    豊島ミホ |
# 東京・地震・たんぽぽ
評価:
豊島 ミホ
集英社
¥ 500
(2010-08-20)
コメント:震災前に書かれたものですが、震災後の今だからこそ考えさせられるものとリアリティがあります。

JUGEMテーマ:小説全般
 ● 東京・地震・たんぽぽ / 豊島ミホ
 ● 集英社文庫
 ● 500円
 ● 評価 ☆☆☆
うららかな5月の光景が一変した―東京で震度6強の大地震が発生。
家は崩れ、あちこちから火の手があがり、多くの命が失われた。
子どもと公園で遊んでいて生き埋めになった主婦。免震マンションに篭城するアイドル。
いじめの「復讐」を果たすため、被災地に乗り込む中学生…。
極限状態で直面する本当の気持ちとは?身体に心に痛手を負った14人の、
悲しみと明日への希望を描く小説集。



(感想)

東京で震度6の大地震が発生・・・悲しみ・そして明日への希望を描いた
14のショートストーリーです。

震災のずっと前に書かれたものなんですが、
あの体験があったからこそリアルに感じられることがたくさんありました。
震災前に読んでいたとしたら、たいぶ印象が違っていただろうなぁ。

「復習の時間」がいちばん好き。
なんだかんだあっても、やっぱり人間って助け合うものなんだなって。

震災があったからこそ必要性がわかるのは「パーティしようぜ」。
生きるためには物資だけじゃなく、弱った心をケアすることがいかに大切かって
この震災を経験して改めて感じたから・・・。
明日への希望・・・これが復興への大きなカギですね。
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:30 | category:    豊島ミホ |
# やさぐれるには、まだ早い!
評価:
豊島ミホ
メディアファクトリー
¥ 1,260
(2009-12-02)
コメント:まだまだ一緒にやさぐれたいから、もっと書き続けてほしい

JUGEMテーマ:エッセイ
 ● やさぐれるには、まだ早い! / 豊島ミホ
 ● メディアファクトリー
 ● 1260円
 ● 評価 ☆☆☆☆☆
大学入学を機に秋田から上京して、20歳で作家になった豊島ミホ。
はじめての東京、はじめての一人暮らし。
はじめての彼氏の居るクリスマス、AV鑑賞入門、ひとり花火大会、同棲問題……。
“底辺女子高生”だった彼女は、ここで何を見つけたのか。
それとも、何も見つからなかったのか。
等身大の豊島ミホ、究極のリアルエッセイ。



(感想)

豊島ミホさん。

どの作家よりも、
「私に似ている」「仲良くなれそう」「同じ匂いがする」と感じさせてくれる人です。

でも、この作品をもって、地元の秋田へ帰り、しばらく執筆活動をお休みされるとのことです。
好きな作家だなんていっても、すべての豊島作品を持ってるわけじゃなし、
読んでないのだってたくさんある。ブックオフに売っちゃったのだって2冊?3冊?

まさか豊島さんがここまで書くことに迷い、やめちゃうほど悩んでたなんて・・・・・。
豊島さんと同じく私も東北のクソ田舎で底辺な冴えない高校時代を送りました。
同士の感覚で、ずっと読み続けられると信じて疑わなかったから
あわてて読んだり、必死でコンプリートしたりしようとも思わなかった。
でも、今更だけど、こんなことになるなら全部新刊で買うんだったって後悔しています。
こんなにシンパシーを感じるエッセイを書いてくれる人は他にいない。
これからだってきっと出てこない。
だからもっとずっと彼女と一緒にふてくされて、素直に女の子女の子できない自分を呪って、
ふわふわしたかわいい女の子をひがんで、ひねくれ根性で、
「豊島、わかるわかるよ」ってもっともっと一緒にやさぐれたかったなぁ・・・。


「私は、何かを好きということが好きじゃなかった。
気に入ったものを好きだとあらわすことは苦手だった気がする。
自分に自信がないから、私が好きだと言ってしまうと、
その人やモノまで価値が落ちてしまうような気がしていたのかもしれない。」

この文章なんてあまりに自分の思ってきたことと同じで、自分が書いたのかと思ったほど。
私はこういう気持ちがあるから、こんな風にネット上でああだこうだ言えるわりに、
実際にはあまり自分の好きなことを表に出せないところがあるのです。
きっと豊島さん、こんな風に考えちゃう人だから、今回の活動休止なんてことも起きるんじゃないかな。
自分に自信がない → 自分の価値に気付いてない・・・ってことだと思うんだ。

「私には女心というやつがそなわってない。
友達の恋愛相談に、相槌を打つのもままならない。」

これだって世の中に“ガールズトーク”なんて言葉がなかったこと時代から
その種のトークに“女たちのハナシ”などと命名し、苦手意識をもっていた私そのもの。
私、もしこの先自分が女優やタレントになることがあっても、
ぜーったいに「グータンヌーボ」に出るのだけは断ろうと決めている。
だからここも自分が書いたのかと思うほどでした。

こういうかわいくないモヤモヤやグチグチをわからない人には、
若い女の子の書いたなんてことのないエッセイなのかもしれない。
でもどうでもいいことをどうでもいいままにしないするどい着眼点やこだわりには
私はいちいち共感しっぱなし。
わかる人には、きちんと伝わってるんですよ。

豊島さん。
私はどの作家よりもあなたにシンパシーを感じてたのよ。
また書いたところで売れるとは限らないけど、
こんな風にどうしようもなくあなたを求めてるファンがいることも知っていてほしい。
もしも私があなたなら「休む」なんて言っても実際には書くことが大好きだから
結局はやめきれずにまた戻ってしまうような気がする。
だから豊島さんもそうなんじゃないかと思ったりもしてるんです。
だから・・・ずっとずっと待ってますね





つーか、これ感想じゃなくてラブレターじゃない?

豊島さんがいつか考えを変えて、勇気を出して自分の名前をググッて
このラブレターを読んでくれることを祈ってます
(自分の名前でググッてみるのは悪いことだけじゃないよー
| comments(0) | trackbacks(0) | 14:19 | category:    豊島ミホ |
# 夜の朝顔
評価:
豊島 ミホ
集英社
¥ 480
(2009-06-26)
コメント:思い出にすら残らないような記憶のカケラ

JUGEMテーマ:小説全般
● 夜の朝顔 / 豊島ミホ
● 集英社文庫
● 480円
● 評価 ☆☆☆☆
刺激のない田舎に住む小学生のセンリだが、気になることは山積みだ。
身体の弱い妹への戸惑い。いじめられっ子への苛立ちと後ろめたさ。
好きな男の子の話題で盛り上がる女子の輪に入れない自分。
そして悔しさの中、初めて自覚した恋心・・・・・
思春期の入り口に至る少女の成長過程を繊細にすくいあげた、懐かしく、胸の痛みを誘う物語。



(感想)

子供のころのことを思い出したときに、
まっさきに浮かぶような思い出深い出来事ではなく、
記憶の奥底に沈んでしまっているような小さな小さな出来事もある・・・。
この本はひとりの少女のそんな出来事を丁寧に描いた物語です。

私、豊島さんの描く女の子にはシンパシー感じるんです。
クラスの中心にいるわけではなく、
他の女の子たちに比べると恋やおしゃれに目覚めるのも遅くって、
ゆっくり自分のペースで歩いている子。
嫌われているわけじゃないけど、なーんかそのことで他の子たちにからかわれてるような気がしてる子。
私もそういうポジションだったもん
こんな普通の目立たない女の子にスポットを当てるのが豊島さんらしくて、
はたして彼女がどんな子供だったのか・・・簡単に想像出来ちゃいますよね

子供のころは気が合うとか合わないよりも、家が近いかどうかが仲良くなるポイント。
でも、成長して自我や個性が芽生えてくると「あ、この子とは合わないかも・・・」と気づく。
子供はその気持ちがなんなのかわからない。
そんな子にはじめての恋なんて気持ちも理解できるはずがない。
その不器用さを少しずつ認めて、理解して、
自分のものにしていくってことが「大人になる」ってことなのでしょうか。

大人になった今、
子供の頃なんて悩みも心配もなかったように思えるけど、実際はそうじゃなかった。
大人が「なんだ、そんなこと」って思うようなことにも必死で必死で悩んでた。
大人は自分でなんとかできるけど、子供には自分ではどうしようもできないことが多すぎる。
もしかしたら今よりも子供の頃がずーっと深く悩んで、一生懸命生きていたのかもしれないなぁ。

こういう些細な出来事も、残さず大切に胸にしまっておけるような子供の苦労のわかる素敵な大人になりたかった。
あとがきによると、豊島さんはあのころの記憶をしつこいくらいに覚えているらしい。
少なくとも私よりは豊島さんの方が子供心は理解してそうだ(苦笑)
| comments(0) | trackbacks(0) | 16:55 | category:    豊島ミホ |
# 初恋素描帖

評価:
豊島ミホ
メディアファクトリー
¥ 1,260
(2008-08-20)
コメント:あるクラスの人間模様、恋模様
JUGEMテーマ:小説全般
●初恋素描帖/豊島ミホ
●メディアファクトリー
●1260円
●評価 ☆☆☆
ある中学校
のあるクラスをのぞいてみよう。
“思春期まっさかり”の中学2年生35名の中には片思いに悩む子もいれば、
両思いになって浮き足たっている者もいる。
もちろん、まだまだ恋になんて程遠い子も。
35名の生徒のうち、20人の男女それぞれの「ままならぬ想い」を描く連作掌編。
甘酸っぱい。ほろ苦い・・・でも、それだけじゃない中学時代。
あなたの“あの頃”をうずかせる、不慣れな恋の物語。



(感想)
各話ごとに主人公(語り手)が入れ替わる連作タイプの作品です。
読めば読むほどにクラス内の人間関係が見えてきます。
20人のルックスはどんな感じなのか、それぞれのイラストが添えられているのも嬉しい。
しかも、このイラストがまたかわいーんだ
本の前の方にこのクラスの名簿もちゃんとついてるのもありがたい。

多感な中学時代。
片思いであれ両思いであれ、初めての恋にドキドキする時期です。
同じ年齢ではあるけれど、中身が小学生のままの子もいれば、
驚くようなスピードで大人になってしまってる子もいる年頃。
まだまだ子供で上手な恋の駆け引きなんてできないものだから、
好きな子にはつい冷たくしてしまったり、
女の子に恥をかかせるような方法で愛の告白をしちゃったり、
背伸びしたいあまりに不器用に迫って失敗する。
この世代特有の過ちや願望が鮮やかに描かれててとっても読みやすいんです

20名のなかでいちばん気になったのは安西めいちゃん。
この子がどんな大人になるかと思うと・・・同性としてちょっと怖い。
こんな子が自分のそばにいたら大変だ。
めいちゃんとは友達になりたくないかも

甘酸っぱいなぁ。
うーん、でも自分が中学の時は、クラスの恋愛関係図の中に入ることのなかった地味な私には
懐かしさよりは人間観察的に楽しめました。
(うわー、この感想、すごいさびしい

中学生だったあの頃のあなたに似ている子がきっといるはず。
(私は身近な男子よりアイドルに夢中だったあたり飯田川理子ちゃんにシンパシーを感じました)
サクサクと読めて、感情移入もしやすいです。
豊島さんは平凡な学生の心理を描くのがほんとうにうまいんですよね
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:36 | category:    豊島ミホ |
# 青空チェリー
青空チェリー (新潮文庫)
青空チェリー (新潮文庫)
豊島 ミホ
JUGEMテーマ:小説全般

青空チェリー/豊島ミホ
新潮文庫
420円
評価 ☆☆
入学して一ヶ月、ウチの予備校の隣にラブホが建った。
以来あたしは空き時間のたびに屋上に来て、のぞき眼鏡の日々・・・。
ごめんねラブホのカップルたち、
ごめんね何も知らないパピー&マミー。
ゆるしてちょうだい、だってあたしは18歳。
発情期なんでございます。
「女による女のためのR−18文学賞」で圧倒的支持で読者賞を受賞した表題作、
他全3作の女の子のための作品集。



(感想)
表題作の「青空チェリー」。
戦時下に2人の男性の間で揺れ動く心を描く
「ハニィ、空が空が灼けているよ。」。
一途に何年も会っていない同級生を思う
「誓いじゃないけど僕は思った。」の3作。

豊島ミホさんは好きな作家だけど、これは・・・うーんあせあせ
初期の作品だというのもあるけど豊島さんにしては荒くて、
なんだかガッカリだったあせあせ

「青空チェリー」に関してはテーマそのものが「これを豊島ミホが!?」って感じひやひや
屋上で初対面の異性と一緒にのぞきをして、
お互いに興奮してきたからそれぞれオナニーをしていいことにしましょう。
・・・なんて気持ち悪い話、絶対にありえない泣き顔
ましてやその異性を好きになっちゃうなんてどんっ
R-18の女の子たちはこういうソフトエッチな小説が好きなの?
うーん、わかんないなぁたらーっ

「ハニィ、空が灼けているよ。」は戦時下という緊迫感を感じさせないし、
主人公に教授とダーリンの2人が存在する意味もギモン。
最後の最後をきれいにおさめるために、
あえてムリに男性を2人登場させてるような・・・。
ダーリンってキャラクターは作品に必要?
恋愛小説のわりに、
主人公の切ない気持ちにまったく感情移入できない。

3つの中では断然、「誓いじゃないけど僕は思った。」が好き。
何年も会ってないのに、何の約束もないし、
特別な関係でもないのに、でも忘れられない。
言えなかった後悔がそうさせるのよね・・・。
思い出ってどんどん美しくなるものだもんね・・・。
しみじみニコニコ
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:14 | category:    豊島ミホ |
# 日傘のお兄さん
日傘のお兄さん (新潮文庫 と 17-2)
日傘のお兄さん (新潮文庫 と 17-2)
豊島 ミホ
JUGEMテーマ:読書

日傘のお兄さん/豊島ミホ
新潮文庫
460円
評価 ☆☆☆☆
今でも鮮やかに蘇る、あの竹やぶの家家
幼い私子供はお兄さんと遊ぶときが一番幸福だった。
今、私は中学生になり、なつかしいお兄さんは目の前に立っている。
「追われているんだ。かくまってくれないか。」
なんとお兄さんは犯罪者としてネット上PCでマークされていて・・・。
こうして私とお兄さんのキケンな逃避行がはじまった。
まぶしく切なく、女の子のむき出しの想いを綴る4つの物語。




(感想)
私の腐女子的な部分がたまらなく順応ぴかぴか

言葉や題材の選び方はやっぱり「若い」。
文学作品としての質は?と問われるとちょっと厳しいけど、
10代の女の子や私みたいな妄想癖のある大人には
たまらないドキドキがある。
等身大の女の子である主人公たちの姿は輝いていて、
私たち文系女子のひそやかな願望をかなえてくれるような展開に
高鳴る胸を押さえられないっ泣き顔
落としてほしい展開にきちんと持っていってくれる気持ちよさ!!
この本読書を読んでいる間は、
30代の私も「10代の女の子」に戻れたような気がします。
おのトキメキが欲しくて、
私は今後、何度も何度もこの本を読んでしまうだろうなぁ。

作品としての出来は「あわになる」が格段に高いけど、
女子的願望をかなえてくれるのは「日傘のお兄さん」。
胸がしめつけられるようなまぶしいラストが待っていた
「ハローラジオスター」も好きです。

「日傘のお兄さん」は映像化カチンコしたら面白いだろうな。
すごい美形の俳優をお兄さん役にしてさ(ニヤリ猫2

あとがきによると、今回の文庫化にあたり大幅に書き直してあるようです。
「登場人物の名前は同じでも、性格はまったく異なる」など
かなり大胆に変わっているお話もあるようなので、
興味のある人は単行本の方と読み比べてみてはどうでしょうか?
(私は読んでみる。・・・中古で探さねば、あくまで中古で。)

やっぱり今回も「豊島ミホとは絶対仲良くなれる猫2って思えた。
もう2番か3番に好きな作家鉛筆2だわ。
| comments(0) | trackbacks(0) | 09:18 | category:    豊島ミホ |
# ぽろぽろドール
ぽろぽろドール
ぽろぽろドール
豊島 ミホ
ぽろぽろドール/豊島ミホ
幻冬舎
1470円
評価 ☆☆☆☆
小さな私の大きな秘密。
それは死んだおばさまからもらった、
頬をピシリと打つとぽろんと涙ポロリをこぼす等身大の男の子の人形。
男子にからかわれたり、教師にセクハラされたり、
嫌な思いをさせられるたびに私は家に帰って人形の頬を打った。
中学3年生になり、はじめて彼氏が出来たけど
彼はあの人形のように私に涙あせあせは見せてくれない・・・・。
美しくも官能的で、残酷なまでの思い。
人形に激しい思いを抱く人たちの切なくもまっすぐな物語。



(感想)
悲しみを人形にぶつける愛情。
着せ替え人形を美しく着飾る愛情。
人間同士の恋愛に似た感情を抱く愛情。
ひとことに「人形愛」といってもさまざまな形を描いています。

人形は言葉を話すことはない。
だから都合のいいように「人形の気持ち」を解釈することができる。
人形は自分の思うままに飾ることができる。
まるで自分(もしくは愛しているのに手に入らない人)の分身のように扱うことができる。
人形は貴重であり、キケンな存在。

そうだったんだ・・・。
人形って悲しみや孤独をぶつける対象だったんだ。
私自身も含め、誰もが無意識にもそんな愛し方をしていたんだな。

私にも幼い頃からずっと一緒にいるぬいぐるみがいます。
さびしい時も嬉しい時も、あの子をぎゅーっと抱きしめて気持ちを共有していた。
家族も友達もいるけれど私のいちばんの理解者はあの子だった。
ひいちゃう人もいるかもしれないけど、
そんな大切なお人形を持っている人には理解しやすい作品です。

これまでの豊島ミホさんの作品にありがちな
地方の地味な女の子のお話もあり、期待を裏切らない。
それにさらに時代がかった懐かしい香りのするものもあったりして、
作家としての幅が広がりました。新境地ですラッキーぴかぴか
でもやっぱり豊島さんらしい地味女子全開の
「手のひらの中のやわらかな星」がいちばん好きなんだけどねたらーっ

ファンタジックでキラキラした装丁も乙女心を揺さぶりますラブ
大好きな人形を愛でるように、大切にしたい作品です。



●この本を好きな人におすすめなのは・・・
りかさん/梨木香歩
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:00 | category:    豊島ミホ |
# 神田川デイズ
神田川デイズ
神田川デイズ
豊島 ミホ
神田川デイズ/豊島ミホ
角川書店
1470円
評価 ☆☆☆☆
かっこ悪くていたたまれなくて、
アホみたいなうプライドとツユダクの自意識に潰れそうな日もあるけど、
ちょっぴり愛しい上京ボーイズ&ガールズのキャンパスライフ。
ついにきた!
豊島ミホ、ど真ん中の青春小説ラッキー



(感想)
もともと好きな作家だけど、
「この本読書絶対欲しい〜てれちゃう」と思ったのは
NHKテレビの「プロフェッショナル 仕事の流儀」で、
装丁家・鈴木成一さんの仕事として取り上げてられていたから。

番組でこの装丁への思い入れと裏話を知り、書店へ走ったわけだけど
実物の装丁はテレビで見るよりずーっとかっこ良かった!!
普通、本って下の部分に「帯」が付いているけれど、この本に帯がないびっくり
通常、帯に書かれていうような事柄が既に表紙に印刷されてあるんですね!!
さりげなく斬新!
さすがあの番組で取り上げられるだけあるな〜と納得したのでした。

東京のある大学学校を舞台に、
そこの学生である若者たちのさえない青春を綴る連作短編集です。

彼らに共通するのは「大学生活を謳歌してない」こと。
自分が地味で目立たないヤツだって気づいてる。
そのことに劣等感を持ってる。
かっこいいこと、イケてることがすべてかのような大学生活の中で、
彼らは各々の手段で学生生活を楽しいものにしようと立ち上がろうとする。
でも、やっぱそんな奴らだからその手段も微妙にずれていて、
その外れっぷりが豊島ミホらしい地味さで笑いを誘います。

各章の主人公は男もいれば女もいて、学年もバラバラ。
でも、豊島さんのエッセイやブログを読んだことのある人ならきっと感じると思うんだけど、
みんなどことなく「豊島ミホの分身」みたい(笑)

「いつも“ほどほど”のところで我慢してた」とか、
ささいな心理の描写が私みたいな女にはチクチク痛いあせあせ

このテの若者を書かせたら豊島ミホの右に出るものナシッウィンク
ジミな自分に劣等感を持ってる諸君、この本で一緒に笑いましょうおはな



●この本が好きな人におすすめなのは・・・
底辺女子校生/豊島ミホ
| comments(0) | trackbacks(0) | 14:49 | category:    豊島ミホ |
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