隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# ニセモノの妻
評価:
三崎 亜記
新潮社
¥ 1,728
(2016-04-22)

JUGEMテーマ:小説全般

 

 

 ニセモノの妻 / 三崎亜記(新潮社)

 

 評価 ☆☆

 

「もしかして、私、ニセモノなんじゃない?」。

ある日、六年間連れ添った妻はこう告白し、

ホンモノ捜しの奇妙な日々が始まる……。

無人の巨大マンションで、坂ブームに揺れる町で、

非日常に巻き込まれた四組の夫婦物語。

 

 

 

(感想)

 

4組の夫婦が登場するSFチックな短編集。

 

三崎亜記さん独特の奇妙な世界観だけど、

設定を理解するのにけっこう苦労し、

物語の世界にうまく入り込めなかったので読むのに疲れました・・・・。

ちょっと設定がぶっ飛びすぎてます。

 

4つのなかで表題作と「断層」は切なさが残ります。

この2つはもう少し書き込めばもっと引き込まれる作品になっていたのかも。

| comments(0) | trackbacks(0) | 10:22 | category:    三崎亜記 |
# 玉磨き
評価:
三崎 亜記
幻冬舎
¥ 1,575
(2013-02-27)

JUGEMテーマ:小説全般

 玉磨き / 三崎亜記
 

   評価 ☆☆


細々と継承された伝統工芸、埋もれようとしている技術、
忘れ去られようとしている出来事・・・
そんなものだけを取材して歩いたルポライターの記録。
現実にはありえないものをさもあるように描く・・・
これをさせたら天才的にうまい三崎さん。とんでもない発想力だわ。
ラストの芸の細かさには感服しました。

でも、自分の生きている世界とは外れすぎていて、ついていくのがすごく困難。
すごいのは認めるけど、
好きなタイプの作品じゃないから、なかなか入り込めなかった。
| comments(0) | trackbacks(1) | 16:15 | category:    三崎亜記 |
# 逆回りのお散歩
評価:
三崎 亜記
集英社
¥ 1,470
(2012-11-26)

JUGEMテーマ:小説全般

 逆回りのお散歩 / 三崎亜記(集英社)

 評価 ☆☆



「逆回りのお散歩」「戦争研修」の2本を収録。
どちらも大ヒット作「となり町戦争」の関連性を感じさせる作品です。

一言で言うと、「なんだかわからない作品」。
読んでいる間中、始終モヤモヤして答えが出ないままに終わってしまう。
話しを意図的に複雑化させてるような書き方をしているせいか、
阿部和重さんの「ABC戦争」を読んだ時のようなスッキリしないものが残ります。
盛りあがりもなく、正直に言うと退屈。

「逆回りのお散歩」で描かれているように、
今の時代ってネット等でいろんな情報が耳に入ってくる時代。
ネットで騒がれているという事実を知らなければ、
自分には関係もなく悪いとはも思わないようなことでも、
多数派(盛りあがっている、勢いのある)の意見にうまく乗せられて問題視してしまうことってよくある。
主人公が何を信じたらいいのだろう・・・と悩むのもわかる〜。
みんなと足並みをそろえてないとはじかれる時代でもあるし、
自分を持ち、保つって本当に難しい時代なんだと思う。

ここで描かれていることは複雑難解だけど、
これを自分の身の回りの問題に置き換えてシンプルに考えてみると、
三崎さんの言いたかったことがなんとなくわかる気がする。
主人公の最後の選択にすべてのメッセージが詰っていますね。
| comments(0) | trackbacks(1) | 08:43 | category:    三崎亜記 |
# 決起! コロヨシ!!2
評価:
三崎 亜記
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 1,785
(2012-01-31)
コメント:やっぱり出ました!「コロヨシ!」の続編

JUGEMテーマ:小説全般
 ● 決起! コロヨシ!!2 / 三崎亜記
 ● 角川書店
 ● 1785円
 ● 評価 ☆☆☆
藤代樹はスポーツ「掃除」の全国大会で第三位の成績を収め、
高校三年生で掃除部の主将となった。
マイナー競技であった「掃除」への注目度が上がり、入部希望者も殺到。
順風満帆な一年が始まるかと思われたのだが・・・・。
前代未聞の奇想青春小説、第二弾。



(感想)

あれで終わりじゃ納得いかないと思っていた「コロヨシ!」の続編。
だよね〜、あるよね、ちゃんと続きが
前作は現実にはない奇想天外なスポーツの世界を描いていたとはいえ、
基本は王道学園モノの雰囲気があったけど、今作はスケールが一気に大きくなってる
もう部活どころの話じゃなく、大人のさまざまな陰謀や掃除の古い歴史まで絡んできます。
三崎さん、話し広げすぎです。あなたの想像力にはついていけません・・・。
掃除というスポーツ自体も、もうちょっとやそっとの想像力じゃイメージできない。
もはや実写化してもらわないと常人には理解不能です。
申し訳ないけど、イメージできないところは流し読みしてしまいました。ごめんなさい。
そんなこともあり、私は1作目の方が自分の中で消化できる分、好きでした。

それに・・・この表紙はいかがなものか。
この2人、誰だよ

これ、まだ続きがあるんですよね?
続編が出るまでにどんな奇想天外なお話にもついていけるように
想像力磨いておきます

| comments(0) | trackbacks(0) | 14:00 | category:    三崎亜記 |
# 海に沈んだ町
評価:
三崎 亜記,白石 ちえこ
朝日新聞出版
¥ 1,575
(2011-01)
コメント:想像力が掻き立てられる三崎亜記ワールド

JUGEMテーマ:小説全般
 ● 海に沈んだ町 / 三崎亜記
 ● 朝日新聞出版
 ● 1575円
 ● 評価 ☆☆☆
数千人の人々を乗せて海を漂う“団地船”、
永遠に朝が訪れない町、
“生態保存”された最後のニュータウン・・・・・。
喪失、絶望、再生―もう一人の“私”が紡いでゆく、滑稽で哀しくて、少しだけ切ない九つの物語。
気鋭の写真家との奇跡的なコラボレーションで描く連作短篇集。
 

(感想)

三崎ワールド全開!!
どこにでもあるようなありふれた町や団地も、
三崎さん独特の不条理な条件を付け加えられただけでありえないズレた世界へ変わる。
繊細で、どことなく悲しみもたたえ、そこに生きている人の闇を強く強く感じる。

もしかしたら私が知らないだけで、こんなズレた町がこの世界のどこかにあるかもしれない・・・。
そんなことをマジメに思わせてくれる作品。
これほどのフィクションはないはずなのに、なぜかそんな風に感じずにはいられない。

写真家の白石ちえこさんとのコラボで、その場面にしっくりくる写真が絶妙に散りばめられている。
写真があることによって、この世界観がしっかりと築き上げられ、
味わい深い本になっています。

| comments(0) | trackbacks(0) | 12:56 | category:    三崎亜記 |
# コロヨシ!!
評価:
三崎 亜記
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 1,680
(2010-02-27)
コメント:掃除がスポーツになるなんて!

JUGEMテーマ:小説全般 
 ● コロヨシ!! / 三崎亜記
 ● 角川書店
 ● 1680円
 ● 評価 ☆☆☆☆
20XX年、掃除は日本固有のスポーツでありながら、何らかの理由により統制下に置かれていた。
高校で掃除部に所属する樹は、誰もが認める才能を持ちながらも、
どこか冷めた態度で淡々と掃除を続けている。
しかし謎の美少女・偲の登場により、そんな彼に大きな転機が訪れる・・・。


(感想)

掃除とは・・・
  ,瓦澆笋曚海蝓廃物など余計なものを片づけること。
 ◆ゞサ嗣

この作品では「掃除」と言えば◆
敷舞台といわれるフィールドの中で、長物を用い、塵芥を回収するのが基本ルール。
乱れたフィールドを復元するスピードや美しさなど芸術と技術の観点から評価され、
個人戦、ペア、団体戦がある。
「コロヨシ!!」というタイトル掃除は、掃除を開始する際の掛け声の「頃良し!!」から来ています。

架空の競技「掃除」に青春をかける高校生たちの青春モノ。
三崎さんがこういうのを書くとは意外でした。
なんだか万城目学さんの「鴨川ホルモー」を思い出させるカンジ。
新境地ながらも、三崎作品ではおなじみの廃墟や西域、居留地などもうまく織り込み、
三崎さんならではの青春モノを築き上げています。

はじめは掃除という競技をイメージがしにくく置いていかれてる感に苛まれたけど、
掃除というスポーツのが架空のスポーツであるということを抜きにすれば、
わりとありがちな、先の展開を想像しやすいシンプルな王道作品でもあります。

掃除のシーンはぜひぜひCGを思いっきり使った実写で見てみたい
映画にならないかなぁ。

まだまだ解明されてない謎が多く、続編もありそうな予感です。
| comments(0) | trackbacks(0) | 12:10 | category:    三崎亜記 |
# 刻まれない明日
評価:
三崎 亜記
祥伝社
¥ 1,680
(2009-07-10)
コメント:「思い出にする」という勇気

JUGEMテーマ:小説全般 
 ● 刻まれない明日 / 三崎亜記
 ● 祥伝社
 ● 1680円
 ● 評価 ☆☆☆☆
10年前、街の中心部にあるその場所から理由もなく、3095人の人間が消え去った。
街の人々は今でも彼らが存在するように生活を営んでいる。
しかし、事件から10年目となる今年・・・彼らの存在の営みが少しずつ消えようとしているようだ。
残された人々はやっと悲しみを乗り越え、事実を認め、新たな一歩を踏み出そうとしている。
喪失感を乗り越え、明日へとむかう人々の姿を描く。



(感想)

10年前のある日、理由もわからずに町から3095人もの住人が消えてしまった。
突然の消失に戸惑い、悲しみ、
残された人々がどう生き、どう乗り越えるかを描いた作品です。

やり場のない喪失感。

失ったものの大切さをじっくりと温めて、その悲しみを認め、
10年という長い歳月をかけてじっくりとお別れをしていく・・・。
その別れの認め方がじんわりと心に響きました。
それほどのことなんです、かけがえのない誰かを失うって。

それでも、残されたものは生きていかなければならない。
過去を忘れないで大切にする気持ちと、
未来に向かい、前を向いて歩いて行く勇気を静かに実感させてくれます。

1つ1つが独立した話に思いきや、連作短編の形になってはいるものの、
前の章の登場人物に他の章でも出会えたりするので、なんだかほんわか嬉しい

同じく三崎さんの作品で、似たような出来事を描いた「失われた町」も
参考までに読んでおくといいかもしれません。
《7階の撤去》など、他の三崎作品のエッセンスもいたるところに漂ってます。

ほのかに恋愛小説っぽい要素があるのも女性読者にはポイントが高いのではないでしょうか
| comments(0) | trackbacks(1) | 10:30 | category:    三崎亜記 |
# 廃墟建築士
評価:
三崎 亜記
集英社
¥ 1,365
(2009-01-26)
コメント:建物が意志や心を持ったなら・・・?

JUGEMテーマ:小説全般
●廃墟建築士/三崎亜記
●集英社
●1365円
●評価 ☆☆☆
廃墟に魅せられ、廃墟建築士として生きてきた私。
この国の廃墟文化の向上に努めてきたが、ある日「偽装廃墟」が問題になり…「廃墟建築士」。
巷でおこる事件は七階で起こることが多いため、七階を撤去しようという決議が市議会で出され、
七階に住む人たちが反対運動をおこす「七階闘争」など、
ちょっと不思議な建物で起こる、ちょっと奇妙な事件たち。
三崎ワールドの魅力あふれる作品集。



(感想)
うーん、今作も独特の三崎亜記ワールド。不思議な作品集でした。

建物から七階だけを排除しようとする「七階闘争」。
新築の廃墟を建築する職業がある「廃墟建築士」。
深夜になると本が野性に戻って飛翔する「図書館」。
意志を持つ蔵とそれを守る蔵守を描く「蔵守」。

・・・、4つのお話の内容を簡単に書いてはみたものの、
これを読んだだけでは「はぁ」ってかんじでしょうね、たぶん

すべてに共通するのは「建物」。しかもただの「箱モノ」じゃない。
愛され、意志をもっている。
現実には絶対ありえないシチュエーションに、今作は「感情」が丁寧に織り交ぜられていて、
だからこそすぐに受け入れられるんだと思う。
しかも、描かれる感情はどこか物悲しく、ちょっぴりさびしさも誘う・・・。

三崎亜記の発想力ってやっぱ尋常じゃない。他の誰にも似ていない。

「図書館」には本好きとして夢を見せてもらいました
 
| comments(2) | trackbacks(1) | 12:04 | category:    三崎亜記 |
# 鼓笛隊の襲来
鼓笛隊の襲来
鼓笛隊の襲来
三崎亜記
鼓笛隊の襲来/三崎亜記
光文社
1470円
評価 ☆☆☆☆
JUGEMテーマ:小説全般

戦後最大規模の鼓笛隊が近づいている。
避難もせず、義母をとともに自宅家へ残ることにした園子一家は
果たして無事にのりきることができるのか――。
表題作ほか書下ろし1編を含む全9編の傑作短編集。



(感想)
三崎さんの発想の面白さは相変わらず猫2チョキ

台風ではなく鼓笛隊が襲ってくる。
公園のすべり台として本物の「象」がやってくる。
自分の住む町の上空を浮遊する町に住む彼との遠距離恋愛。
比喩ではなく、本当に「仮面」をかぶって生活する人々。

・・・などなど、
私たちにとって当たり前になっている
日常の断片をちょっと置き換えただけで、
こんなに不思議で違和感のある世界が生まれるなんて!!

この本の登場人物たちはこの違和感をなんとか受け入れて生きている。
それは案外、簡単なことなのかもしれない。
私達が当たり前に思っている常識なんて、
もしかしたら簡単に揺らいでしまうものなのかもしれませんね・・・。

私たちの暮らすこの世界の裏側には、
もしかしたらパラレルワールドのように
こんな世界も存在しているかもしれない・・・。
いや、私達が気づいていないだけで、
この世界のどこかでひっそりとこんな不思議な出来事が起きているかも??
ありえない設定の作品集なのに、
なぜかそんな風に思えました。
| comments(0) | trackbacks(0) | 13:48 | category:    三崎亜記 |
# 失われた町
失われた町
失われた町
三崎 亜記
失われた町/三崎亜記
集英社
1680円
評価 ☆☆☆
およそ30年に一度、何の前触れも因果関係もなく
一つの町の住民が忽然と姿を消す。
人々にできることは消滅の飛び火を抑え、
次の消滅を遅らせるために消えた町の痕跡を消すこと。
それぞれの方法で消失によって受けた悲しみと戦う人々の物語。




(感想)
消失によって大切な人を失った人々は
その思い出を語りあったり、思い出の品を手元に残すことも許されない。
抑制することのできない自然な悲しみさえも制限されてしまう苦しみ・・・
これが読んでていちばんきつかった汗

現代の日本にほぼ近いようなところを舞台にした現代SFといえるけど、
思いをつなぐこと。
いつか失われるものだからこそ、今この瞬間に強く愛するということ。

本来のテーマはここ、人間の感情。
しかし美しいとは言い難い、
負の感情の持つ人間くささにはまったく触れてないので感情を描くわりに弱い。
さらに登場人物すべてが消失を従順に受け入れていることの不自然さが・・・。
ワケもわからないうちに、ひとつの町の住民が全員消えちゃうんだよ!?
残された人が誰も暴れたり、激しく抵抗したりしないなんてありえなくない!?
どうも著者の都合の良い部分しか書いてない印象なんだよなぁ[:ふぅ〜ん:]

エピソード5で桂子さんとマスターが居住地に行くくだりは
世界を広げすぎたかな、というかんじ。
ここだけ独立したお話になっているようで物語の柱が急に2本になっちゃう。
ただでさえ理解が困難な作品なんだから欲張ることなかったのにたらーっ

それ以外にも欠点がやたら目立つどんっ
「町が意思を持つ」という設定も苦しいし、構成もわかりにくい。
特殊用語が多いことで意欲を削がれ、読了できない人も多いと聞くし、
もっとスマートに作り込み過ぎない方が良かったように思う。

なぜ町が消滅してしまうのか・・・。
この原因を問うのは作品のテーマじゃないことはわかっているけど、
どうしてもギモンとして残ってしまうからなんとなく消化不良ひやひや

でも装丁の工夫は見事ぴかぴか
物語の内容をおおよそ掴みかけた頃に表紙のカバーをはずしてみてください。
「おおっ!」と感激できるはずです。

私、基本的にもっとシンプルな方法で訴えてくる作品の方が好きなんだなぁ・・・。
| comments(6) | trackbacks(1) | 09:42 | category:    三崎亜記 |
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