● ヴィーガン探訪 肉も魚もハチミツも食べない生き方 / 森英子(角川新書)
● 個人的な評価 ☆☆☆☆☆
肉や魚、ハチミツなども含めて動物由来の食品をとらず、
卵や牛乳までも口にしないヴィーガン。
彼らはなぜ、ある意味で極端な食生活を選んだのだろうか。
野菜だけを食べていておなかがすかないのか、
栄養バランスは大丈夫なのか……。
非ヴィーガンである記者が、
ヴィーガンとして生きる人や代替肉や培養肉の開発者など訪ね歩き、
その生き方を探っていく。
(感想)
今年の春に3年前にも患った病気が再発し、入院・手術。
再発してしまったということ、そして最終的な検査の結果があまり良くなかったことから、
普段の食事を真剣に見つめ直すことにしました。
肉やお菓子をできるだけ控えて、野菜中心の食生活を送り、
ヴィーガン食のレシピ等を調べているうちにこの本にたどり着きました。
今現在の私はフレキシタリアン(植物由来の食品を中心にしたいが、完全に動物性食品を省いてはいない人)で、
最初にも書いた通り、こうした食生活を送り始めたきっかけはあくまで「自分の健康」のためです。
ヴィーガンやベジタリアンになる人もみんなそうだろうと思っていましたが、
意外にもそうではなく「動物を犠牲にしないこと」を信条にしている人の方が多いことに驚かされました。
それによって私もはじめて食用となる動物に対して「アニマルウェルフェア」という意識を持ち、
なぜ今私が飼っている猫の命は大事にされ、
逆になぜ私が今日食べた豚や牛の命は平気で奪えたのか、と考えました。
その答えは・・・出ないですね、ないです。
無意識に当たり前にやっていたことです。
でも気づいてしまったら考えます、おかしなことだと思います。
安い卵には、こんなにも惨い理由があったのだと知り、
動物が産業として扱われることに憤りを感じます。
最近は大豆ミートなどの代替肉を積極的に取り入れるようにはなりましたが、
自分の体に入るものをきちんと選ぶことだけでなく、
苦しんで死んでいく動物の数を減らすこと・・・こちらも考えていきたいです。
今までの自分を改める、いいきっかけになった本でした。