隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# 心臓異色
評価:
中島 たい子
光文社
¥ 1,728
(2015-01-16)

JUGEMテーマ:小説全般

 心臓異色 / 中島たい子(光文社)

 評価 ☆☆


カコ、ミライ、イマ―― あなたは、どこにいますか。
中古の人工心臓を移植してから性格が変わった男は、
その心臓の前のオーナーをたどってみることに――(「心臓異色」)
レコード、車、家、ロボット……誰かの想いを宿した"古いもの"たちが伝える、
すこし不思議な作品集。




(感想)

あれれ?中島さん、どうしたのかな??というのがまず思ったこと。
これまで、中島さんには現代の女性が興味を向けそうなテーマをうまくつかんでいる作家というイメージがありました。
だけど、今回は今まで読んだものとは全然違う。
以前読んだ「LOVE&SYSTEMS」がちょっと近未来っぽかったから、
作風が変化してるのかな。
短編集なのですが、
「世にも奇妙な物語」とか星新一さんの作品にありそうな感じです。
うーん、ちょっと苦手なジャンルでした(^_^;)

テーマは「誰かの想いを宿した"古いもの"」。
中古の家・車・人工心臓・ロボット・・・などなど。

特に印象深かったのは
いちばんはじめに収録されている「家を盗んだ泥棒」でしょうか。
設定と最後に残る悲しさが切なかったです。
| comments(0) | trackbacks(0) | 16:55 | category:    中島たい子 |
# LOVE&SYSTEMS
評価:
中島 たい子
幻冬舎
¥ 1,470
(2012-08-24)

JUGEMテーマ:小説全般
 
 評価 ☆☆☆


ついに現代の女性が興味を持っていることにスポットを当て、
流行をよくつかんでるな〜と思っていた中島たい子さんですが、今回は新境地!
お得意の恋愛や家結婚をテーマにはしているものの、今作は近未来的!!

結婚や子育てに対して、各国でその制度が大きく違う近未来。
少子化が問題となっていたJ国では、政府が結婚のパートナーを決めるようになり、
結婚率、出産率がともにアップ。
反対にF国では結婚制度の存在せず、
子供は国が定めた施設で集団生活を送って育てられている。
そんなJ国の女性とF国の男性が恋に落ちたら・・・。

管理されるのが当たり前の世の中になれば誰も疑問も持たず、楽に生きられる。
しかし、そこで邪魔するのはやはり「人間らしい感情」。
恋する気持ち、親としての子への愛情・・・。
どんな時代・世の中になろうとも、それはやっぱり揺るがないモノ。

ロウドとアマナが恋に落ち、離れ離れになり、また再会するのは
唐突過ぎて無理やり感があったけど、
今回は中島さんにとってはかなりのチャレンジだっただろうなぁ。
まさかこういうのを出してくるとは・・・次回作も楽しみです。

| comments(0) | trackbacks(0) | 08:31 | category:    中島たい子 |
# ぐるぐる七福神
評価:
中島 たい子
マガジンハウス
¥ 1,365
(2011-10-20)
コメント:惜しい!写真やイラストをつければよかったのに!

JUGEMテーマ:小説全般
 ● ぐるぐる七福神 / 中島たい子
 ● マガジンハウス
 ● 1365円
 ● 評価 ☆☆
「恋愛」5年前別れてから音沙汰なし。「仕事」起業失敗からは職を転々…。
さえない日々を送る船山のぞみ32歳。
ひょんなことからめぐり始めた七福神は果たして彼女にご利益をもたらしてくれるのか!?


(感想)

中島たい子さんっていつも目の付けどころが素晴らしいと思う。
女性がいま、ひそかに興味あることにいち早く目をつけますもんね。
でも、今回は小説の中身うんぬんより、本の作り方に一言言いたい!
写真やイラストを使って、
ガイドブックにも使えるような作りにすればもっと楽しめたのに〜。
私なんて表紙のイラストを見ても、どれがどの七福神なのかわからないし
作品中に出てくる美味しいものも、はたしてどんなものなのか目で見て知りたい!
そう思う読者はきっとたくさんいると思うけどな。

ひょんなことから七福神巡りの世界に入り込んでしまった主人公だけど、
忙しい日々とはまるで別のこんな時間を楽しむのもたまにはいいかも。
静けさの中でのんびりとするだけで、
今までは見えなかったものが見えてきそうな気がします。


 
| comments(2) | trackbacks(1) | 11:31 | category:    中島たい子 |
# 結婚小説
評価:
中島 たい子
集英社
¥ 1,260
(2009-12-04)
コメント:形にこだわらない、それぞれの「結婚」

JUGEMテーマ:小説全般 
 ● 結婚小説 / 中島たい子
 ● 集英社
 ● 1260円
 ● 評価 ☆☆☆
「結婚小説」を書くために蕎麦打ち合コンに潜入取材した作家の貴世。
だが、急性蕎麦アレルギーでぶっ倒れ、途中退場することに・・・。
それがきっかけで出会った男も・福原も実は取材目的で参加していた映像作家
指をくわえて見てきた人の結婚・・・とうとう私にもみえてきた!?
 


(感想)

いま、何かと婚活、婚活と言われているけど、
主人公の貴世は39歳という年齢のわりにはそれほど結婚に対して焦りはない。
お見合いパーティに潜入したのは小説を書くための取材がしたかったから。
でも、そこで意外にも運命の出会いをしてしまい・・・

中島たい子さんって、いつも現代女性の興味をガッチリつかんできますよねー。
軽いうえに、自分や友人たちに置き換えて読めるような身近さもいい。
すごくスムーズに入り込みやすい作品です

ラストは意外な方向へいくのですが、
主人公の選択が良かったのかどうなのかは賛否両論あるだろうなー。
こういうの、これからの女性の考え方としてはアリなんだと思う。
この選択ができる主人公は素敵だし、本人たちはいいかもしれないけど、
でも結婚って本人同士だけのものじゃないですからね・・・
まだまだ主人公の柔軟な選択は社会に受け入れられるのは難しそう。
ラストがこうなったことで、単なるコメディに落ちてしまったような気がします〜〜

結婚って紙切れで縛るものじゃないですよね。
二人の心がつながっていれば、それだけで十分なはず・・・なんだろうけど、
まだまだこういう形が一般化するには時間がかかりそうです。
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:07 | category:    中島たい子 |
# この人と結婚するかも
この人と結婚するかも
この人と結婚するかも
中島 たい子
この人と結婚するかも/中島たい子
集英社
1260円
評価 ☆☆☆
ある時は美大アートの学食ディナーで話しかけてきた男。
ある時は仕事で知りあったTVディレクタ−テレビ
ある時はスーパーで自分と同じ食材に手にした男。
「この人と結婚するかもしれない」、直感でそう思った。
でもいつもカン違い汗
もしかしたら私、一生結婚できないかも!?
そんな日々、英会話教室で出会った男性・・・もしかしてこの人が?



(感想)
恋人のいないカン違い女を描く「この人と結婚するかも」。
また、同じように恋人のいないカン違い男を描く「ケイタリング・ドライブ」の二編を収録。

「この人と結婚するかも!?」「この人と付き合うかも揺れるハート」なんて思い込みは
誰でも一度は経験したことがあるはず。
2人に独身時代の自分の姿を重ねてしまい、
苦笑してしまうようなかわいらしい作品でした。

どちらの主人公も勘違いや妄想に走りすぎて、
なかなか現実的な恋に至りません。
でもねぇ、無事に恋愛をして結婚できた私だから言えるのかもしれないけど、
こんな勘違いや妄想も恋愛の面白さじゃないのかなー。

「この人が結婚するかも」の主人公は
健康食品やセルフで簡単に済ませられる外食をとることが多く、
≪食≫の楽しさにまったく意味を持たせない(そのことに気づきもしない)生活を送っている。
そのへんの感覚が薄いのにも、
彼女が恋のできない理由がなんとなーく見え隠れしてて上手いですよね。

これまで中島たい子さんといえば、
20〜30代の女性が興味を持つ身近なテーマを上手に書いてきた人だけど、
今回は男性が主人公のお話もアリ。
読み始めたばかりの段階では裏切られたような気がしてしまったけど、
この男性の気持ちもリアルに書けている。
でもやっぱりこの人には私たちの世代の女性のリアルを描く
女性の味方」であってほしいなぁ。
| comments(4) | trackbacks(1) | 10:15 | category:    中島たい子 |
# 建てて、いい?
建てて、いい?
建てて、いい?
中島 たい子
建てて、いい?/中島たい子
講談社
1365円
評価 ☆☆☆
独身女、家家を建てる!
30代半ばの独身女性はある日、重大な決意をする。
それは、家を建てること——。
仕事よりも、恋よりも、結婚よりも、家……それは正しい女の生き方ですか?



(感想)
漢方やPMS(月経前症候群)など
女性特有の悩みや興味深いテーマを扱うのがうまい中島たい子さんの新作。

今度のテーマは「家家を建てる」です。

しかも独身の女性が自分一人で住むための家。

新聞の折り込みチラシメモに住宅の間取りのついているものがあると、
ついウキウキと「ここは私の部屋揺れるハート」「ここに犬犬をつないでおこう」などと
しばし空想の世界に浸ったことはありませんか?

独身女でも土地と建てるのに十分なお金や仕事があれば
家を建ててもいいはず。
なのに、どうして彼女たちが家を建てようとするとみんな驚くのだろう。

家は一生に一度の大きな買い物です。
でもあまりにも大きな買い物すぎて、
妥協しなきゃいけなくなる部分も多いのかもしれません。

でも女一人なら、家族の都合は考えることはない。
きっと家族のいる人よりも自分の好みの素敵な家を建てられるのかもぴかぴか

この本の中で「家」は「自分の居場所」を表しています。
主人公の建てた家は不思議な形の変わった家・・・。
何とも似ていない、自分だけの家・・・。
家を建てるということで彼女は自分自身をも見つけていきます。

私も彼女の建てた家をこの目で見てみたいなぁニコニコ
女一人でも何かができる・・・ちょっと勇気をくれる本でしたおはな
| comments(0) | trackbacks(0) | 10:28 | category:    中島たい子 |
# 漢方小説
漢方小説
漢方小説
中島 たい子
漢方小説/中島たい子
集英社
1260円
評価 ☆☆☆☆
みのり、31歳、独身。
元カレが結婚すると知ったその日から、
原因不明のふるえに襲われた。
しかし、病院病院でも異常は見つからないしょんぼり
行き着いた先は漢方診療所病院
独特の視点を持つ東洋医学に戸惑いながらも、
みのりは自分に何が起きているのか答を探していく・・・。



(感想)
実は私も原因不明の体調不良に悩んだ時期があります汗
半年〜1年は何とかごまかしながら生活しましたが、
原因が“心の傷”であることは自分ではっきりわかってました。

この本読書はそんな心の弱さを責めることなく、
見放すことなく 、
元の自分に戻れるように手助けしてくれる優しさがあります。

女性のナイーブな部分を傷つけることなく、
ゆっくりだけど確実に明るい方向へと導いてくれます。

この本における“治療”とは漢方での治療だけではありません。
自分を取り巻く周りの人々の明るさや、
るんるんをするドキドキワクワク揺れるハートな気持ちも
主人公を助ける大きな要素になっている。

著者が本当に言いたかったのは、
漢方による治療ではなくこっちのことかもかもしれません。
結局、人を治すのは現代医療でも薬でもない。
本人の「治りたい」という気持ちと
周りの人々の「元気になってほしい」という支えなのですねラッキー

ぜひ現代医療に従事するお医者さんたちにも読んでほしい本ですウィンク

●この本が好きな人におすすめなのは・・・
声だけが耳に残る/山崎マキコ
そろそろくる/中島たい子
| comments(2) | trackbacks(1) | 10:24 | category:    中島たい子 |
# そろそろくる
そろそろくる
そろそろくる
中島 たい子
そろそろくる/中島たい子
集英社
1260円
評価 ☆☆☆
仕事も人間関係もうまくいかない。
イライラどんっ癇癪むかっ過食ケーキ
この最悪な状態はナニ!?
PMSと戦うイラストレーターの仕事と恋。


(感想)
PMSとは女性が生理前に体の具合が悪くなったり、
精神が不安定になったりすること


30過ぎの微妙なお年頃の主人公とPMSの戦いを「漢方小説」の中島さんが描きます。

タイトルと表紙のドロ〜ッとしたかんじがうまいグッド

女としてうまれたからにはあの不快感とはなんとか仲良くしていかなきゃならない(-_-)
けどね、ここまですぱっと書いてもらえると、
あのイライラでいつもまわりに迷惑をかけてる私としても、
なんか「これが女なんだ!」って開き直れちゃう楽しい

女性の皆さんはそろそろくる、あのどんよりした気持ち、
わかりすぎるほどわかると思いますが、
ここはひとつ、いつもまわりの女性のPMSの被害を受けている男性の方々にも読んでいただき、
このどうしようもない女の生態を理解していただけたらと思いますウィンク

中島さんには今後も女の体と心にトコトンこだわった本を書いてほしいな。
この人ほど女性特有の体の仕組みや悩みみ迫った本を書いてきた人はいません。
女としてとても信頼の置ける作家さんですハート大小

●この本を好きな人におすすめなのは・・・
漢方小説/中島たい子
声だけが耳に残る/山崎マキコ
| comments(4) | trackbacks(0) | 11:29 | category:    中島たい子 |
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