隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# ヤモリ、カエル、シジミチョウ
JUGEMテーマ:小説全般

 ヤモリ、カエル、シジミチョウ / 江國香織(朝日新聞出版)
 
 評価 ☆☆☆


虫と話ができる幼稚園児の拓人、そんな弟を懸命に庇護しようとする姉、
ためらいなく恋人との時間を優先させる父、
その帰りを思い煩いながら待ちつづける母――。
危ういバランスにある家族にいて、
拓人が両親と姉のほかにちかしさを覚えるのは、
ヤモリやカエルといった小さな生き物たち。
彼らは言葉を発さなくとも、拓人と意思の疎通ができる世界の住人だ。
小さな子どもが世界を感受する一瞬一瞬を、
ふかい企みによって鮮やかに捉えた野心的長編小説。


(感想)
同じ作家の作品でいうならば「はだかんぼうたち」と似たスタイルで、
語り手となる登場人物が次々と変化していくタイプの作品です。
そのなかで幼稚園に通う幼い「たくと」の視点で綴られる部分だけは、
最後を除いてはすべて漢字を使わずにひらがな・カタカナだけで綴ってあります。
幼児目線だからそうしたのだろうけど、
幼児が知らないような難しい言葉が使われているのには違和感。
漢字は使ってないのに、なぜ難しい言葉は使うのか?
作者の意図が読み取れないし、
漢字もないからたくとのパートは読むのが非常に疲れます。

 
たくとが「虫と意思疎通のできる子」という不思議設定ということもあるし、
出てくる誰もが満たされてなくて、不安定で、
読者である自分もそのバランスの悪さに飲み込まれそうでした。
幼い子供の透明な瑞々しい感覚と、
大人のドロドロとした事情が混じりあってどうも居心地が悪いんです(>_<)
カエルの鳴き声・雨の音・・・始終、ジメっとした空気感もなんとも・・・。
 
これといった結末も出来事に対しての着地点もなく終わります。
でも、そこにリアリティを感じる。
この本を最後まで読み終えても、
彼らの満たされない生活は本には描かれていないところで続いている。
そんなさらに先の世界もあるような気にさせるラストでした。

そして最後!
あの育実の行動にポカーンとしなかった読者はいないよねぇーー!!
年月が経ち、これからまたたくさんの本を読み、
この本の詳細を忘れてしまったとしても、
育実のこのドンデモ行動は私の中に鮮やかに残りそうですww
| comments(0) | trackbacks(0) | 13:52 | category:    江國香織 |
# 金米糖の降るところ
評価:
江國 香織
小学館
¥ 1,680
(2011-09-28)

 金米糖の降るところ / 江國香織 (小学館)


 評価 ☆☆☆



ブエノスアイレス近郊の日系コロニアで育った佐和子とミカエラの姉妹は、

少女の頃からボーイフレンドを<共有すること>をルールにしていた。

留学のため来日した二人だったが、誰からも好かれる笑顔の男、達哉と知り合う。

達哉は佐和子との交際を望み、彼女は初めて姉妹のルールを破り、

達哉と結婚する・・・。

しかし20年後、佐和子が達哉に離婚届を置いて、

年下の男性とともにアルゼンチンに戻ってきて・・・・。



江國さんの文体、描写の繊細さが大好きです。

あえて書かなくてもいいようなことを書くことで、

さりげなく物語の世界を広げている。

自分の想像力では想像できないような細かな美しい部分まで、

どっぷりと世界に浸れます。



淡々と読み進めることができたけれど、

アジェレンの純粋な恋心以外にはまったく共感ができなかった。

不倫の恋ではあるけれど、

ここに出てくる人たちの中でちゃんと素直にまっすぐ恋をしていたのは

おそらくアジェレンだけ。

ミカエラなんて「人の所有物は欲しい!」と思うようなそんな女にしか見えないし、

達哉への執念だって、佐和子が彼と結婚したからでしょ。怖い人。

でもこんなに共感できないのに、それでも引き込まれちゃうのはさすが。

やっぱり、江國さんの文章の「読ませる力」なのかなぁ。


姉妹の<ルール>。怖い姉妹。

だけどそれってつまり、

誰にも渡したくないほどに激しく愛した男性はいなかったってことでしょ?

佐和子にとって唯一のそれが達哉だったのかもしれないけど、

これ以上愛するのがつらいから好きじゃない男の人を選ぶって理解できない。

たぶちん、全然魅力ないしそのへんに疑問が残る。

私が子供すぎるのかなぁ・・・。

それにしても達哉が帰国し、

所沢の自宅で門を開けた瞬間に目にしたもののシュールさは強烈だった。

ちょっと忘れられないシーンになりそう。


佐和子の選択の不可解さがこの作品の肝なのだろうけど、

私はどうせならもっと胸を締め付けられるように切ない恋愛小説が好き。

私には到底理解のできない世界だった。

| comments(0) | trackbacks(0) | 12:20 | category:    江國香織 |
# はだかんぼうたち
評価:
江國 香織
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 1,575
(2013-03-27)

JUGEMテーマ:小説全般

 はだかんぼうたち / 江國香織(角川書店)

 評価 ☆☆☆☆


9歳年下の鯖崎と付き合う桃。母の和枝を急に亡くした桃の親友の響子。
桃がいながらも響子に接近していく鯖崎・・・。
"誰かを求める"思いにあまりに素直な男女たち・
"はだかんぼうたち"のたどり着く地とは――。

江國香織さんの文章って生活が感じられるのが心地いい。
本筋とはまったく関係のない、細かな描写を丁寧に描くのが好きです。

物語の語り手がコロコロと変わるスタイルなのだけど、
一体、何人の口から語られるんだろう・・・多い。
こういうスタイルの小説は数あれど、こんなに多いのは初めて読んだかも。
最初は誰が誰だかで混乱したけど、それぞれがわかってくると
この形の方がより彼らを深く理解できる気がする。
登場人物たちが誰にも見せたくない心の内側をさらけ出すような作品だから
「はだかんぼうたち」・・・なるほどなるほどです。

裸の心ですべてをさらけ出してしまうと、一人の人なんて選べない・・・
それはすごく正直な気持ちだと思う。
そして、いつも誰かと繋がっていたい、たしかな安心できる物も欲しい。
要するに、心はいつも寂しいんだ。傷だらけなんだと思わざるを得なかった。

明確なラストが準備されているわけでなく、なんとなく終わってしまうことを
不満に思う読者もいるだろうけど、私はこの人達にはこれがお似合いな気がする。
こんな風に彼らはこれからも日々生きていくのだから。

でも、どうしていい大人の桃や響子が鯖崎みたいな
つまんない軽い男に引っかかっちゃうんだろう?鯖崎の中身に何の魅力も感じない。
子供が4人もいて、家族一筋で突っ走ってきた響子が
こんな男にコロッといっちゃうのも寂しさ故のことなんだよな〜。
なんだか切ない・・・・・。
| comments(0) | trackbacks(0) | 16:01 | category:    江國香織 |
# 真昼なのに昏い部屋
評価:
江國 香織
講談社
¥ 1,470
(2010-03-25)
コメント:外の世界に出てしまったお姫様

JUGEMテーマ:小説全般 
 ● 真昼なのに昏い部屋 / 江國香織
 ● 講談社
 ● 1470円
 ● 評価 ☆☆☆
会社社長の夫・浩さんと、まるで軍艦のような広い家に暮らす美弥子さんは、
家事もしっかりこなし、「自分がきちんとしていると思えることが好き」な主婦。
大学の先生でアメリカ人のジョーンズさんは、
純粋な美弥子さんに心ひかれ、二人は一緒に近所のフィールドワークに出かけるようになる。
時を忘れる楽しいおしゃべり、名残惜しい別れ際に始まり、
ふと気がつくとジョーンズさんのことばかり考えている美弥子さんがいた―。



(感想)

江國香織さんが「翻訳の子供の本みたいな文体で書きたかった」という、
のんびりと子供に言い聞かせるような文体はまるで大人のための童話のようでした。
一言で言っちゃえば不倫モノ。
けど、不倫のドロドロな感じはまったくない。
二人のフィールドワークの場面とか、心地よい風が吹いているように雰囲気がいいのは
この文体のおかげでしょうね

かごの中の鳥のようにおっとりとした主婦の美弥子さん。

やることやってしまって、後戻りできなくなった美弥子さんが、
【きちんとした不倫妻】になろうと一旦自宅へ帰るんだけど、【きちんとした不倫妻】ってナニ???
そういうことに疑問を持たない、天然な美弥子さんはほんとうに滑稽に思える。
浩さんが実は意外と嫌な男だつたことを見極められなかったのも、
美弥子さんの性格故のことなんだろうな〜。



この先、ちょいネタばれあります。


 ↓  ↓  ↓


結局、美弥子さんは浩さんとの離婚を選ぶ。
きちんとしていたい美弥子さんだから、それは当然のことだろう。
なのに、最後の最後の【奇妙で残念なことですが、美弥子さんはジョーンズさんの目に、もう小鳥のようには見えないのでした】って一文がショックで怖くて・・・
たとえ美弥子さんが離婚しても、きっとこの二人に未来はない。
つまり、ジョーンズさんはかごの中の鳥のような、きちんとした奥さんだった美弥子さんだから好きになったんだ。
なんつー話
けどそうだよね〜。
家族のことにしても、日本での美弥子さん以外の女性との関係にしても
ジョーンズってそういう男なんだと思う。
このほんわかした文体がジョーンズを「ちょっと素敵な害のない外国人」だってカン違いさせたんじゃない?

このエンディングを受け、読み終えてみて初めて、
このちょっと怖い表紙の意味がわかった気がしました。

外の世界へ出ることを知ってしまった美弥子さん。
このさき、彼女はどうすれば幸せになれるんだろう・・・。
| comments(2) | trackbacks(1) | 12:02 | category:    江國香織 |
# 左岸

評価:
江國香織
集英社
¥ 1,785
(2008-10-11)
コメント:江國香織が描く「茉莉」サイドの物語
JUGEMテーマ:小説全般
●左岸/江國香織
●集英社
●1785円
●評価 ☆☆☆☆
福岡で隣同士に住んでいた茉莉と九。
茉莉の兄の惣一郎も含め、3人で幼い日々を過ごしたが、
ある事件によって3人はこれまでの関係を築けなくなってしまう・・・・。
踊ることと兄が大好きな茉莉は17歳で駆け落ちし、同棲、結婚、出産を経験。
数々の男と付き合っては別れたけど、いつもどこかに、影のように九の存在を感じていた…。
江國香織と辻仁成の奏でる二重奏ふたたび。
信頼し合い、尊敬し合う作家同士だから実現した、柔らかな幸せの物語。



(感想)
寺内茉莉と祖父江九。
それぞれの50年を江國香織と辻仁成が描きます。
江國さんは茉莉の物語「左岸」、辻さんは九の「右岸」。
2冊読むことによってあわせて約1000ページの壮大な物語となる。
まだ「左岸」しか読んでない段階ですが、さすがこのボリュームは読み応えアリ。
このスタイルだと、あくまで茉莉側の視点でしか描かれていないので、
茉莉の知らないところで九に何があったのか、など
九側のエピソードはほとんど描かれることなく、そこがもどかしいっ
でも、それこそがこのスタイルの狙いなんだよね〜。
実際、九のいろんなことが知りたくて
「左岸」を読み終えてもうすぐに「右岸」を読み始めています。

同じ時代の同じ流れに沿って生きているのに、
左岸と右岸の両側に立っているように決して重なることのない二人の運命・・・。
茉莉の人生は男の人との関係に流されて、とんでもなく波乱万丈です。
17歳で駆け落ちって・・・こんなことしちゃってこの先どんだけ堕ちてくんだろう、
しかも茉莉って江國さんの作品のヒロインっぽくないし、なんて思いつつ、
これほどの長い物語だけにいつしか私も茉莉のそばにいるような気持ちになってきました
波乱万丈で追い込まれても、きっといつかは道は開ける。
のちに結婚することになる男性を付き合い始めて、彼の仕事を手伝って、
結婚後も彼と同じように彼の仕事も愛した茉莉はすごく素敵で幸福な人。
この頃の茉莉がいちばん好きです。
女の人生って出会って男性によってかわるもの。
茉莉の人生はまさにそうだったけど、
でも、彼女は自分を持ってたくましくまっすぐ前を見て生きてもいるんだよね。
年齢を重ねるごとにどんどん素敵になっているし、
同じ女として感じるものも大きかったなぁ。
特に兄弟という唯一の物を失ったという点で私と茉莉は共通点があるので、
そのへんの茉莉の思いは他人事じゃなかった。
これほどのものを失ってまでも、生きていかなければならない。
茉莉の姿を見て、私も改めて頑張って生きていこうと誓いました。

「生活のすべてが、茉莉には証明だった」という一文にズキンときました。

はやいとこ「右岸」も読んで、さらに「左岸」への理解も深めたいです。
| comments(0) | trackbacks(0) | 01:24 | category:    江國香織 |
# がらくた
がらくた
がらくた
江國 香織
がらくた/江國香織
新潮社
1575円
評価 ☆☆☆
中年の女性・柊子とその母親。
15歳の少女・美海と建築家の父親。
海外のリゾート地船で二組の家族は出会った。
やがて東京へ戻っても二組の交流は続くが、
二人を主人公にねじれながも意表を突く人間関係。
家族とは?夫婦とは?恋人とは?その関係性に当たり前の形なんてない。
情感の揺さぶられる長編小説。



(感想)
「スイートリトルライズ」や「赤い長靴」でも感じたけど、
どうも江國さんの描く夫婦の形には違和感を感じる[:ふぅ〜ん:]

愛し合っているのに、お互いが他の異性と寝ることも容認する。
愛してくれるのも、そばにいるのも、
そして自分を傷つけてくれるのも夫じゃなきゃイヤ。
でも傷ついた心は決して見せてはならない。
クールでいようと無理をしているような柊子さんの姿が私には不気味に映る。

一方、ミミちゃんの両親は自分のことに夢中。
彼女もそのさびしさを誰かに不自然に依存することで埋めようとする。

実際の話、どんな手段を使ってでもタレントになりたいくらいの
野心を持ってる女の子相手ならまだしも、
40代のテレビテレビ関係者が「モテ男の代名詞」みたいに描かれてるのがダサいたらーっ
ある書評で「江國さんの感覚自体が古くなってるのでは?」みたいな意見もあったけど
それもうなづけちゃうよなぁひやひや

夫婦がいきつけの店を2人で訪れた際のエピソードにはすさまじく恐怖を感じた。
横に夫がいることも忘れて、
妻はその店の板前の逞しい肉体に見惚れてしまう。
それに対して夫が下した「罰」・・・こんな夫婦いるのだろうか?
とにかく妻に対しても、ミミちゃんに対しても、
他の愛人に対しても、この原って男はサイテーちっどんっ

江國さんの作品に出てくる人たちはみんな都会的で、経済的にも恵まれている。
なんだか私とは別の次元に生きてるみたい。
根本的なところから分かり合えない。遠くに遠くに感じるあせあせ

江國さんは果たして家族とどのような関係を築いているのだろう。
作品を理解する意味でも興味がある。




●この本が好きな人におすすめなのは・・・
赤い長靴/江國 香織
スイートリトルライズ/江國 香織
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:39 | category:    江國香織 |
# 赤い長靴
赤い長靴
赤い長靴
江國 香織
赤い長靴/江國香織
文藝春秋
1470円
評価 ☆☆☆
結婚して十年、
幸福と呼びたいくらいな愉快さとうすら寒いかなしみ、
安心でさびしく、所在なく…。
日々たゆたう心の動きをとらえた怖いくらいに美しい連作短編集。


(感想)
同じく江國香織さんの
「スイートリトルライズ」を読んだときにも感じました。
こんな夫婦の形もあるんだな、と。

夫との会話は成立していないのに、
それでも“夫が帰ってくると賑やかになる”と思っている妻。
泣きたいのに、笑うしかない毎日。
二人は仲が悪いわけじゃないから、
たぶんこの生活は一生続く。
そう考えただけで気が遠くなりそうだった。

“赤い長靴”のエピソードなんてホラーかと思うほど怖い。
でも、これがきっと二人には
「不幸」ではなく「幸福」・・・。

私はこの夫婦生活を幸福とは思わないけれども、
夫婦が二人で暮らしているという生活のスタイルが
私と夫の生活と共通しているのでわかる点は多かった。
夫を一人家に残して外出するときの気持ちや、
夫の親戚との付き合い方、そして子供のこと・・・。
だからこそ心にグサッとくる作品でした。


●この本を好きな人におすすめなのは・・・
スイートリトルライズ/江國香織
| comments(0) | trackbacks(0) | 12:00 | category:    江國香織 |
# 思いわずらうことなく愉しく生きよ
思いわずらうことなく愉しく生きよ
思いわずらうことなく愉しく生きよ
江國 香織
思いわずらうことなく愉しく生きよ/江國香織
光文社
1890円
評価 ☆☆☆
強気な恋愛ばかり繰り返す34歳の次女・治子は同棲中。
自動車教習所の事務をしている29歳の三女・育子は、恋愛なんて信じていない。
36歳の長女麻子は、「理由もなく暴力をふるうわけではない夫」と結婚して7年になる・・・。
DV問題も絡めて、三姉妹の異なる恋愛のあり方を独特の文体で綴る恋愛小説。


(感想)
それぞれ個性的な人生を生きる麻子、治子、育子の三姉妹を描く、
江國さんにしてはちょっと長めの長編小説。

思いわずらいことなく愉しく生きよ

この素敵なタイトルに惹かれて手に取ったのですが、
これはそのまま三姉妹の育った家家の家訓にもなっています。
こんな風に生きることができたならどんなに素晴らしいかと思うけれど、
それはなかなか難しいあせあせ
彼女たちも望むようにならずに苦悩する。


作品の軸になるのは長女の麻子が夫から受ける暴力です。
逃げればいい、離婚すればいい・・・ということが
麻子の中では問題の解決にはならないという事実は理解しがたかったけれど、
これも一つの夫婦の形なのかと考えさせられましたノーノー

そんな麻子。
自分主義の強気な恋愛を繰り返す治子。
肉体でのつながりしか信じず、誰とでも関係を持ってしまう育子。

それぞれにどこか欠陥のある生き方・愛し方しかできなかった3人だけど、
最後には少しづつ良い方向へと進んでいく姿が頼もしく、
読後が意外にもすっきりと気持ちがよい作品です。

生活のにおいも感じられ、
居心地のいい雰囲気の中で楽しむことができるのは
さすがに江國さんワールドですねウィンク



●この本が好きな人におすすめなのは・・・
恋せども、愛せども/唯川恵
| comments(0) | trackbacks(2) | 11:48 | category:    江國香織 |
# 間宮兄弟
間宮兄弟
間宮兄弟
江國 香織
間宮兄弟/江國香織
小学館
1365円
評価 ☆☆☆☆☆
兄・明信、35歳。酒造メーカービール勤務。
弟・徹信、32歳。学校学校職員。
2人暮らし。読書家読書
母親思いで、マイペースで人生を楽しむ兄弟だが、
おたくっぽいと女性にはもてない失恋
一念発起で恋人をつくろうと、
徹信の同僚・依子と、ビデオ屋の店員・直美を誘って
家でカレー・パーティーを開くが・・・。


(感想)
江國さん、こんな作品もかけるんだな〜と、ちょっと意外でした猫2

異性から見るとちょっと気持ち悪いんだけど、
でもすごくいい人な間宮兄弟・・・。
こういうタイプの男性って多いですよね〜。
純粋でいい人過ぎるからもてない人。

「なんか私には無理・・・」と思いつつも、
あたたかい目で彼らを見守ってしまう不思議・・・。

そして、
読み進めているうちにいつしか間宮兄弟が大好きになっている不思議・・・。

あー、私も兄弟のところへ遊びに行きたい!
そんな不思議な魅力(?)のある兄弟。

大笑いはないんだけど、中笑いがところどころにあります。
私の笑いのツボにジャストフィットでした楽しい
ニヤニヤしながら読んでいたと思います汗
| comments(0) | trackbacks(1) | 12:25 | category:    江國香織 |
# スイートリトルライズ
スイートリトルライズ
スイートリトルライズ
江國 香織
スイートリトルライズ/江國香織
幻冬舎
1470円
評価 ☆☆☆
この日常に不満はない、と、瑠璃子は思う。
淋しさはたぶん人間の抱える根元的なもので、
夫のせいではないのだろう。
自分一人で対処するべきもので、
誰かに(たとえ夫でも)救ってもらえる類のものではないのだろう。
でもそれなら、
春夫といるときに淋しくないのは一体どういうわけだろう。
あんなにみちたりてしまうのは・・・。


(感想)
テディベアの甘すぎる装丁失恋
これをかわいいと思う女性が多いのはわかります。
でも私にはこれは気持ち悪い。理解のできない感覚。
表紙だけでもう「ごちそうさま」で、
手にするのに躊躇してしまいました汗

要するにこの作品に出てくる夫が妻に感じていることって、
私がこの装丁に感じたようなものなのかな〜。

きっと二人は「夫婦」ではなく「家族」なのかもしれない。
不倫は家庭を壊すものではなく、
今の穏やかな生活をうまく続けていくための潤滑油。
案外、こんな関係に収まってしまっている夫婦って多いのかもしれない。

結婚している私としてはわかりたくもないし、
知りたくもなかった世界でした。
既婚者と独身の人は見方が大きく分かれる作品だと思います。

スイートリトルライズ = 甘く小さな嘘。
このタイトルはうまいグッド

それにしても江国さんの作品はいつも適度な生活感があり、
居心地がいいですねニコニコ
女性に人気があるのはこの辺なんでしょうね。
| comments(0) | trackbacks(0) | 10:07 | category:    江國香織 |
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