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JUGEMテーマ:小説全般
● リバー / 奥田英朗(集英社)
● 個人的な評価 ☆☆☆☆
群馬県桐生市と栃木県足利市を流れる渡良瀬川の河川敷で相次いで女性の死体が発見。
十年前の未解決連続殺人事件と酷似した手口が、街を凍らせていく。
かつて容疑をかけられた男。取り調べを担当した元刑事。
娘を殺され、執念深く犯人捜しを続ける父親。
若手新聞記者。一風変わった犯罪心理学者。新たな容疑者たち。
十年分の苦悩と悔恨は、真実を暴き出せるのか───
(感想)
648ページ。ここまでの長編を読むのは久しぶりで、分厚さに身が引き締まる思いでした。
最近起きた2つの殺人事件と10年前の2つの殺人事件・・・
その容疑者として浮かびあがるのは3人。
とにかく全員あやしくて、重厚感と迫力にあふれる力作。
どっぷり浸れました!
想像もしてなったような真相だったけど、
犯人・容疑者側の心理描写がなくて物足りなかったこと。
そして最後の最後に真相を描くあたりが駆け足すぎて拍子抜けしたこと。
そのあたりに少々不満が残ったので☆は4つです。
栃木と群馬の警察、合同での捜査なのでどっちがどっちなのかわからなくなります。
丁寧にメモを取りながら読むことをおすすめします。