隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# 燕は戻ってこない / 桐野夏生
評価:
価格: ¥ 2,090
ショップ: 楽天ブックス

JUGEMテーマ:小説全般

 

 ● 燕は戻ってこない / 桐野夏生(集英社)

 

 ● 個人的な評価 ☆☆☆☆

 

憧れの東京で病院事務の仕事に就くも、

非正規雇用ゆえに困窮を極める29歳女性・リキ。

「いい副収入になる」と同僚のテルに卵子提供を勧められ、

ためらいながらも登録してみると、

国内では認められていない〈代理母出産〉を持ち掛けられて・・・。

 

 

 

(感想)

 

現代女性のリアルな貧困を描く、これそ桐野夏生ワールド。

グイグイと引き込まれ、面白かったです。

 

とにかく人間の身勝手さを見せつけられる作品。

基が大奥のように多くの遺伝子を残してみたいと思うのは

彼のように何かの才能に秀でた男であれは本能的にあり得ることだと思うし、

千味子が自分と血のつながった誰かに遺産を残したいというのも至極当然の感情だと思う。

リキも悠子も基も言うことがコロコロ変わる。

でもまぁ、これほどのことをしようとしているんだから、

迷いや葛藤が出てくるのは人間として当然で、逆にそれが人間らしく思える。

それも仕方ない。

・・・・でもさぁ、それにしたってどの登場人物も命を軽く見すぎじゃあないですかね。

自分がどうしたいかだけで、

これから生まれてくる「命」、その子の感情まで考えてる人が誰もいない。

そこに「こりゃ生まれてからも相当揉めるんだろうな」と思わざるを得ませんね。

最初は悠子がいちばんまともに思えたけど、最終的にはこの人がいちばん嫌いでした。

 

唯一の救いは、最後の最後でリキがお金や損得ではなく、

自分の感情のままに人生を選ぶことができたことかな。

まー、この選択によってこの人の今後の人生かなりのハードモードになることは決定だし、

このあと相当揉めるのはわかり切ってはいるんだけど、

心の開放をできたということに関しては、同じ女性としてすっきりしました。

| comments(0) | - | 17:06 | category:    桐野夏生 |
# 砂の埋もれる犬 / 桐野夏生
評価:
価格: ¥ 2,200
ショップ: 楽天ブックス

JUGEMテーマ:小説全般

 

 ● 砂の埋もれる犬 / 桐野夏生(朝日新聞出版)

 

 ● 個人的な評価 ☆☆☆☆

 

小学校にも通わせてもらえず、

日々の食事もままならない生活を送る優真。
母親の亜紀は刹那的な欲望しか満たそうとせず、

同棲相手の男に媚びるばかりだ。
そんな最悪な環境のなか、

優真が虐待を受けているのではないかと手を差し伸べるコンビニ店主が現れる――。
ネグレクトによって家族からの愛を受けぬまま

思春期を迎えた少年の魂は、どこへ向かうのか。
その乾いた心の在りようを物語に昇華させた傑作長編小説。

 

 

 

(感想)

 

負の感情や悪意を書かせたら右に出るものはいない桐野夏生先生。

今作品もいや〜な気持ちにさせていただきました(-_-;)

でも、グイグイ引き込まれちゃう技量はさすが!

500ページ弱のボリュームにしては短時間で読めました。

 

主人公の優真は早い段階で保護され、

わりととんとん拍子で里親の元へ行ったかに思われましたが、

これまでの人生経験で育てられた「経験値」や「思考」は

他の同年代の子供のそれとはまったく違います。

幸せが手に届く位置に来たからこそ生まれる悪循環・・・・、

いい環境へ行ったとしても順調にいかない、

抱えているものの大きさ・根深さには愕然としました。

これは優真だけのことではなく、

弟の篤人・そして母親の亜紀にも言えることなのかもしれません。

 

何も解決せず、

唐突な結末だったと受け止めている読者も多いようです。

けど、最後に優真が目加田夫妻に言った一言は

これまで一切見せなかった優真の弱さと本音だと思うし、

目加田の言った言葉だってそうです。

ここで初めて彼らはやっとスタート地点に立てた。

彼らはここから家族に、そして優真は人間になっていくはず。

 

続編、あるかもしれないですね。

 

| comments(0) | - | 11:04 | category:    桐野夏生 |
# インドラネット / 桐野夏生
評価:
価格: ¥ 1,980
ショップ: 楽天ブックス

JUGEMテーマ:小説全般

 

 ● インドラネット / 桐野夏生(KADOKAWA)

 

 ● 個人的な評価 ☆☆☆

 

何の取り柄もないことに強いコンプレックスを抱いて生きてきた八目晃は、

非正規雇用で給与も安く、

ゲームしか夢中になれない無為な生活を送っていた。

唯一の誇りは高校の同級生で、

カリスマ性を持つ野々宮空知と、

その美貌の姉妹と親しく付き合ったこと。

だがその空知が、カンボジアで消息を絶ったという。

空知の行方を追い、東南アジアの混沌の中に飛び込んだ晃。

そこで待っていたのは、美貌の三きょうだいの凄絶な過去だった……

 

 

 

(感想)

 

さすがの桐野夏生さん。

読者をグイグイ引き付ける展開の面白さはあるけれど、

自堕落でダメな主人公にイライラ・・・。

まさかこういうオチに転がっていくとは・・・・・。

闇深すぎでぞっとする予想外のラストでした。

| comments(0) | - | 11:41 | category:    桐野夏生 |
# ロンリネス
評価:
桐野夏生
光文社
¥ 1,728
(2018-05-31)

JUGEMテーマ:小説全般

 

 ロンリネス / 桐野夏生(光文社)

 

 個人的な評価 ☆☆

 

東京湾岸のタワマンに暮らす岩見有紗は、

夫とのトラブルを乗り越えたかに見えたが再びぎくしゃくしている。

そんななか、同じマンションに住む高梨と急接近。

ママ友でW不倫中の美雨ママに相談をするうちに、

有紗は高梨に強く惹かれていることに気づく――。

 

 

 

(感想)

 

桐野夏生さんの新作が図書館に入荷すれば必ずすべて借りてきます。

これも新着コーナーで見つけて内容も確認せずに借りて来たけど、

読み始めてすぐに「あの家族の話か・・・」と気づく。

そう、これは「ハピネス」の続編。

主人公の有紗には「ハピネス」でも全然共感できなかったけど、

今作でもまーったくわかんなかったです。

 

結婚してる身でも、素敵な異性を見つけたら素敵な人だな〜と思う。

だから私は不倫してる人をはっきりさっぱりと否定することはしません。

下手すりゃ明日は我が身かもしれませんからね・・・。

けど、それにしたって主人公の有紗ってどうなんだろう。

人に振り回されてばかりで、自分の意志がない人。

そーいうところを高梨みたいな男は嗅ぎ分ける。

それに気づけずに巻き込まれちゃうところが「ロンリネス」なんでしょうね。

相当、日々の暮らしにストレスや空虚感を抱えてるんだろうな。

数年ぶりに雄大に会い、思いがけずにいい時間を過ごせたというのに、

その足で不倫に直行〜!!はちょっと許せなかった。

このタイミングでそれはあってはならないでしょ。

けど、「馬鹿じゃねーの」と思いつつも、グイグイ読ませる。

これはやはり桐野さんの力量。ドロドロしたものを書かせたらやっぱりうまい。

けど、村山由佳の不倫モノとか読んでる私に言わせれば、

この不倫にはゾクゾクしなかった。ときめきも感じなかった。

このへんは作風の違いなんでしょうね。

 

んでも、人としていちばん理解不能だったのは、

有紗でも美雨ママでもなくて、栗原と由起子だったりします。

よくもまぁ、恥ずかしげもなく・・・。倫理も情もあったもんじゃないですね。

 

さんっざん文句を言ってるけど、次回作が出たらまた読むだろうな。

有紗の「本気の恋」とやらがどうなるか見届けたいです。

| comments(0) | trackbacks(0) | 12:37 | category:    桐野夏生 |
# デンジャラス
評価:
桐野 夏生
中央公論新社
¥ 1,728
(2017-06-07)

JUGEMテーマ:小説全般

 

 デンジャラス / 桐野夏生(中央公論新社)

 

 個人的な評価 ☆☆☆☆

 

君臨する男。
寵愛される女たち。
文豪が築き上げた理想の〈家族帝国〉と、そこで繰り広げられる妖しい四角関係――
日本文学史上もっとも貪欲で危険な文豪・谷崎潤一郎。
人間の深淵を見つめ続ける桐野夏生が、

燃えさかる作家の「業」に焦点をあて、新たな小説へと昇華させる。

 

 

 

(感想)

 

今作は「細雪」のモデルになっている姉妹のうちの2人が登場し、

その妹の方が語り手となっています。

私が読んだ谷崎潤一郎作品は「痴人の愛」のみで「細雪」は読んでませんが、

それで特に不自由することもなく楽しめました。

 

家族の中に体の関係じゃない「男女」の絡みがいくつもあって、

日々駆け引きをしながらも家族として暮らしている・・・

なんてスリリングなシチュエーション!!

どこまでが真実なんだろう・・・考えるだけでゾクゾクしますね。

語り手を別の人にして、違う視点から書いても面白かったはず。

もし千萬子の視点で描いたりした、だいぶ違ってたんだろうな。

 

結局、勝者は誰?

そして、この危うい家族の軸となり、静かにコントロールしてきたのは誰?

すべては最後のホテルでの二人の会話で見せた重子の押しの強さと、

女の業が物語っている気がします。

 

それにしても、巻末の主要参考文献の一覧を見ると、

潤一郎と千萬子の往復書簡は本になってるんですね。

すげーww 読んでみようかなぁw

| comments(0) | trackbacks(0) | 13:10 | category:    桐野夏生 |
# 猿の見る夢
評価:
桐野 夏生
講談社
¥ 1,835
(2016-08-09)

JUGEMテーマ:小説全般

 

 猿の見る夢 / 桐野夏生(講談社)

 

 評価 ☆☆☆

 

自分はかなりのクラスに属する人間だ。
大手一流銀行の出身、出向先では常務の席も見えてきた。

実家には二百坪のお屋敷があり、十年来の愛人もいる。
そんな俺の人生の歪(ひず)みは、

社長のセクハラ問題と、あの女の出現から始まった――。
還暦、定年、老後――終わらない男”の姿を、現代社会を活写し続ける著者が衝撃的に描き切る!

 

 

 

(感想)

 

桐野夏生さんの小説は実際に起きた事件を下敷きにしてあったり、

現代の抱える社会問題をテーマにしていたりとリアルを感じるものが多いです。

しかし今作は自信過剰のバカなおっさんの人生が狂う様子を描いたもの。

どこかにリアルを感じられるものがあるのかな?と気にしながら読んだけど、

そんな要素は見当たらず、

ただひたすら「おっさん、ザマーミロやっ!」「地獄に堕ちろ!」と

主人公がおかしな方向へ転がっていくのを面白おかしく読んだ感じです。

ま、これまでの桐野作品に比べるとテーマは軽いと思います。

 

でも・・・まぁ、いくつになっては男は女が好きだろうし、

楽していいとこ取りたい狡さもせこさも人間らしいっちゃあ人間らしい。

男なんて実際はみーんなこんなもんだろうな。

そう思うとコイツに対する腹立たしさも滑稽に思えて憐みすら覚えますねw

 

さて、女の私はこの本にこんな感想を抱きましたが、

はたして男性はこの本を読んでどんなふうに感じるのでしょうかね?

| comments(0) | trackbacks(0) | 14:40 | category:    桐野夏生 |
# バラカ
評価:
桐野 夏生
集英社
¥ 1,998
(2016-02-26)

JUGEMテーマ:小説全般

 バラカ / 桐野夏生(集英社)

 評価 ☆☆☆☆


震災のため原発4基がすべて爆発した。
警戒区域で発見された一人の少女「バラカ」。
ありえたかもしれない日本で、世界で蠢く男と女、その愛と憎悪。
想像を遙かに超えるスケールで描かれるノンストップ・ダーク・ロマン!



(感想)

桐野夏生の想像力に圧倒されます。
この一冊でほんとにいろんなことが起こりました・・・・はぁ。

ドバイの赤ん坊市場で買われてきた少女「バラカ」の人生を
東日本大震災と原発事故を背景に描きます。
前半の読むのがとめられないほどの面白さに比べると、
後半はやや急ぎ足で細部の描き方が散漫な気がしたのが小説としては残念です。
ですが、震災までの出来事は現実とリンクしているし、
震災後の世界は現実とはちょっと違うけど十分にありえたことでもあるので、
まったくのフィクションとして読むことはできませんでした。
私たちが知らないだけで、もしかしたら現実はこれよりもっとひどいかもしれない・・・。
そう思わずにいられない恐怖もあります。

「一人の子供がただ生きるということ」、
たったそれだけのことも許されなかったバラカを思うと胸が痛い。
ミカちゃんには子供らしく、自分らしく、生きてほしい。そんな未来があってほしい。

ほーんと、五輪どころじゃないよなぁ。
スポーツの力で被災地を元気にしたいとかそんなぬるいこと言ってる場合じゃない。
今の日本は五輪なんかより、もっともっとやらなきゃいけないことがいっぱいある。
桐野さんはこの作品を通してそういうことも言いたかったんじゃないかなぁ。
| comments(0) | trackbacks(0) | 10:32 | category:    桐野夏生 |
# 抱く女
評価:
桐野 夏生
新潮社
¥ 1,620
(2015-06-30)

JUGEMテーマ:小説全般

 抱く女 / 桐野夏生(新潮社)

 評価 ☆☆☆


1972年、吉祥寺、ジャズ喫茶、学生運動、恋愛。
二十歳の女子大生・直子は社会に傷つき反発しながらも、
ウーマンリブや学生運動には違和感を覚えていた。
必死に自分の居場所を求める彼女は、
やがて初めての恋愛に狂おしくのめり込んでいく――。




(感想)


直子は私の親とほぼ同世代で、私は生まれてもいない頃のお話ですが、
街の様子や学生達のスタイルが丁寧に描写されてあり、
当時の灰色っぽい世の中の様子がしっかりと目に浮かびます。

今の時代の若者に比べれば、
この時代の若者の方が確実にしっかりとした主張は持っていただろうし、
生命力にもあふれていたのではないかと思います。
厳しい時代であっただろうけど、馬鹿や無茶をするのも若さ故のこと。
そんな勢いのある時代の若者にうっすらと羨ましさも感じます。
だけど、直子のようにはっきりとした夢や理想もなく、
ただなんとなく生きてる女の子にとってはとても生きにくい時代だったでしょうね。

スムーズに読めたわりに作品の世界観にのめり込めなかったのは、
主人公に魅力がなかったからかもしれません。
これこそが当時の若い女の子の等身大の姿なのかもしれないけど、
ぼんやり流されているようにしか見えません。
彼女は深田と出会い、運命の恋をしたように思っているようだけど、
今の時点ではただカラダでつながってるだけだし、これもすぐにダメになるんじゃないかなぁ。
何か一つでもいいから、この子に熱いものを感じられたら違っていたかも。

桐野さんの作品としてはかなり異色な題材でしたが、
私はいつものようなダークでエグい桐野ワールドのほうが好きですね。
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:19 | category:    桐野夏生 |
# 夜また夜の深い夜
評価:
桐野 夏生
幻冬舎
¥ 1,620
(2014-10-08)

JUGEMテーマ:小説全般

夜また夜の深い夜 / 桐野夏生(幻冬舎)

評価 ☆☆☆


顔を変え続ける母とアジアやヨーロッパの都市を転々とし、
四年前にイタリア・ナポリのスラムに住み着いた。
国籍もIDもなく、父親の名前も、自分のルーツも、わからない。
私は何者?私の居場所は、どこかにあるの?
魂の疾走を描き切った、苛烈な現代サバイバル小説。



(感想)

整形を繰り返し、世界を転々として何かから逃げている母親に育てられた少女・舞子。
満足な教育も受けず、常識も持たずに18歳になった彼女は【マンガ】によって広い世界を知り、母の元を飛び出す。

 
手紙形式で進んでいくスタイルの小説です。
桐野さんの作品は大体がそうなのですが、今作もハラハラしてページをめくる手がとまりませんでした。
舞子は街で知り合ったアナとエリスという2人の少女と行動を共にすることになるのですが、
3人はそれぞれ過酷な状況を生きてきただけでなく、見た目も性格もまったく違うタイプ。
この3人がそれぞれ魅力的で、うまく描き分けています。

後半でやっと読者も舞子も気になっていた真実が明らかになるのですが、
それに関しては「まぁ、こんなかんじのことだろうな」とそれほど驚きはなし。
けど、最後の母の告白は真実なのかがはっきりしないし、まさか最終的にこうなるとは・・・。
ううーーん。梯子を外されたというか、中途半端感が残りました。

以前の桐野作品はその世界観の暗さや登場人物たちの中に立ちこめる悪意など
読んでるだけで胃がキリキリと痛むほどの毒をはらんでいた。
だけど今作はディープな世界を描きながらも、それほどの切羽詰まる息苦しさは感じませんでした。
作風が少しずつ変化してるのでしょうか?

作中で舞子が手紙を書く「七海さん」のモデルは重松房子の娘・メイさんとのこと。
桐野さんのことだから誰か実在のモデルがいるんだろうなと思いつつ読んでいましたが、
恥ずかしながら私はこの人達のことを知らず(^_^;)
読後にネット上の他の方のレビューを読んで知りました。
作品をより深く理解するために、この人物についてこれから調べてみます。
| comments(0) | trackbacks(0) | 16:20 | category:    桐野夏生 |
# だから荒野
評価:
桐野 夏生
毎日新聞社
¥ 1,728
(2013-10-08)

JUGEMテーマ:小説全般


だから荒野 / 桐野夏生(毎日新聞社)

評価 ☆☆☆


46歳の誕生日。

身勝手な夫や息子たちに軽んじられてきた主婦・朋美は反旗をひるがえし、

1200キロの旅路へ〜〜。
奪われた愛車と女の連絡先の入ったゴルフバックばかり心配する夫を尻目に

朋美は自由を謳歌するがーーー。

冒険の果てに、主婦・朋美が下した「決断」とは?


桐野さんらしい毒は少なめに感じましたが、

なかなかにパワフルな作品でした。

一度大胆な選択をしてしまうと、もう怖いものナシ。どこまでだっていけちゃう。

人生、こういう思い切りの良さが時には大事なのかもしれない。


一度、壁を飛び越えたら、恥ずかしさもみっともなさもすべてが小さなことに思えてくる。

すべては自分の気持ちのままに・・・。

それをきっかけに自分以外の誰かも変わってくれるかもしれないしね。

家族に対して日頃何かとたまっている奥様方も

たまにはこうして暴れてみるのもいいかもしれませんw


ラストはあっけなかったけど、家族ってこんなものだよね。

ここから変わっていければいいのだと思います。



| comments(0) | trackbacks(0) | 14:41 | category:    桐野夏生 |
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