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JUGEMテーマ:小説全般
● 万事快調 オール・グリーンズ / 波木銅
● 個人的な評価 ☆☆☆
舞台は茨城のどん詰まり。クソ田舎の底辺工業高校。
そこ高校には園芸同好会があるが、それは表向き。
その実態は犯罪クラブ。
メンバーは3人の女子高生。
彼女たちが育てるのは、植物は植物でも大麻(マリファナ)だった。
ユーモラスでオフ・ビートな文体が癖になる、中毒性120%のキケンな新時代小説
満場一致で第28回松本清張賞を受賞。
弱冠21歳の現役大学生による破格のデビュー作。
(感想)
読書芸人のティモンディ・前田裕太さんが
ユーチューブでおすすめ本として挙げているのを見て読んでみました。
個人的にはこういう機会でもなければ出会えないタイプの小説だと思いましたが、
ぶっ飛んでて面白かったです。
特にラストの不条理さは最高でした。
しかし、デビュー作というだけあって荒削りなのは否めない。
おそらく著者はラップ・映画・本などのサブカル的文化がとても好きなのだと思う。
それを登場人物の3人の女子高生にそれぞれ投影した。
その結果、田舎にはまずいそうにない変にマニアックな女の子が完成した。
私はこのキャラ設定に違和感を感じました。
うーん、でも「若さ」と「疾走感」で押し切られて次回作にも期待!!かな?w