隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# ばら色の人生 La vie en Rose
ばら色の人生―La vie en Rose
ばら色の人生―La vie en Rose
鷺沢 萠
ばら色の人生―La vie en Rose/鷺沢萠
作品社
1575円
評価 ☆☆☆☆
鷺沢萠が、一番伝えたかったこと。
家族、友人、仲間たちの、あたたかくて強い絆の物語。
鷺沢萠の遺した3本の戯曲を完全収録した、全戯曲集。
全作品初めての活字化、鷺沢文学の結晶。


(感想)
付録として伊集院静さん、
原田宗典さんなど4名の方が文章を寄せています。
3作とも仲間や家族をテーマにしたコメディで、
どの作品も抱腹絶倒の大爆笑。
どれも根本に暗く重い問題があるのに、
ひたすら明るく描かれています。

戯曲なんてシェークスピアしか読んだことのない私でも、
苦労することなく読むことができましたラッキー
実際のお芝居の方も観てみたかったです嬉しい

特に「ウェルカム・ホーム」は、
笑いの中にも人種の問題も織り込まれている興味深い作品。
テーマは重いはずなのに爆笑、爆笑の連続で
≪ギリギリボーイ≫と≪イナバの物置≫の場面では
このまま笑い死にするかと思いました楽しい

付録の沢千恵さんの文章によると、
鷺沢さんは物書きになってから自分の中にコリアンの血が入っていることを知ったそうです。
そんなエピソードも知っておくと、
この作品がより重く受け取れるようになると思います。
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:59 | category:    鷺沢萠 |
# この惑星のうえを歩こう
この惑星のうえを歩こう
この惑星のうえを歩こう
鷺沢 萠
この惑星のうえを歩こう/鷺沢萠
大和書房

評価 ☆☆☆
ニューヨークでは鍵パスワードをなくし、
韓国では寒波雪に遭い、空港では思わず啖呵をきる。
だけど、やっぱり、旅することをやめられないラブ
トラブルも旅の醍醐味!? 笑って泣いて、元気と勇気が湧いてくるエッセイ集。

(感想)
この本読書を読む限り、鷺沢さんは世界中地球を意欲的に飛び回り飛行機(お仕事もあるようだけど)、
友達もたくさんいて充実した日々を送っているように受け取れます。
なぜ、彼女が「死」を選ばなければならなかったのか・・・
この本を読んでますますわからなくなりました。

鷺沢さんのエッセイを読んだのは初めてでした。
本当に文章がおもしろい作家って「エッセイがうまい」作家だと私は思います。
何気ない日常をいかにおもしろく伝えられるか・・・これだと思います。

思わず「???」な出来事も書いてあるのですが、
その馬鹿馬鹿しい鷺沢さんの日常も笑って楽しむことができました。
旅行や外国語などをテーマにしたエピソードが多いので、
日本から出たことがなく日本語しか私には何もかも新鮮でした。

ただひとつ残念なのは、お話の中にちょっとした英文が出てくるんです。
○○さんに「〜・・・」と言われたので、
私は「〜・・・」と答えた。・・・みたいな程度の1,2行の短い英語なんですけど、
学校を卒業して何年も経つ私には、そんな短い英文すら理解できない汗
せめて和訳を添えてほしかった(泣)
この点に関しては非常に不親切だと思いましたしょんぼり
だから☆は3つにしておきます。
| comments(0) | trackbacks(0) | 10:28 | category:    鷺沢萠 |
# ウェルカム・ホーム!
ウェルカム・ホーム!
ウェルカム・ホーム!
鷺沢 萠
ウェルカム・ホーム!/鷺沢萠
新潮社
1365円
評価 ☆☆☆☆
「フツーの家族」って、なに!?
結婚指輪や血のつながりにこだわらない、
家に帰ってきたときに、「おかりなさい!」こう言ってくれる人が、
たぶんあなたのほんとの家族。
ふつうとは少しカタチが違うけど、
とっても温かいふたつの家族の情景を描いた心ぬくぬくの物語ラッキー

(感想)
この本読書は鷺沢さんが亡くなったという報道があったころに読んだ本です。
大変ショックを受け、追悼の意味も込めて、
何冊かの鷺沢作品を手にした中の1冊がこれです。

内容はよく把握しないままに、
まずは近作から・・・という気持ちで手にした「ウェルカム・ホーム」は
皮肉にも追悼と呼ぶには明るすぎる作品でした。

ここに描かれているのはふたつの「フツーじゃない」家族のカタチ。
でも、「フツー」って何なの?
「フツー」でなければいけないの?

どちらの家族にも「家族」に必要なものは十分すぎるほどそろっている。
それで十分なのではないだろうか?
これを読み終えてからは血のつながりだとか、
環境だとかに対するこだわりが陳腐に思えてきてしまいました。

家族という小さな組織のメンバーの心さえそこにあれば他に何が必要なの!?

鷺沢さんが最後に私たちに残してくれたこのメッセージは、
あまりにもあたたかい。
そして笑いに満ちていた。

鷺沢さん、ウェルカム・ホーム!
はやく生まれ変わって、また本を書いてよ!!!
そのときまで星5つはおあずけですよ!
| comments(0) | trackbacks(0) | 09:08 | category:    鷺沢萠 |
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