隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# 草原のコック・オー・ヴァン 高原カフェ日誌

JUGEMテーマ:小説全般

 

 草原のコック・オー・ヴァン 高原カフェ日誌供 拭ー禿弔茲靴(文藝春秋)

 

 個人的な評価 ☆☆☆

 

東京の出版社をやめ、百合が原高原にカフェを開業した奈穂。
背水の陣で始めたカフェも二年目を迎え、地域の人々にも認められてきた。
村役場で働く涼介との出会いにも支えられ、穏やかな日々を過ごす奈穂の前に、
ワイン醸造の夢を抱く、元人気ミュージシャンの青年が現われる。
世間を騒がせた過去を持つ彼の出現は、静かな高原の町を揺さぶり、
この地で自立することを決意した奈穂にひとつの決断を迫る――。
『風のベーコンサンド 高原カフェ日誌』に続く、人気シリーズ第二弾。

 

 

 

(感想)

 

これは絶対に続編あるだろ〜な〜と思ってました。

相変わらずの美味しそうな料理・・・やっぱ女子向けの小説ですね。

今回はワインに関しても専門的に掘り下げていて、

食べ物を描く小説としてはさらにパワーアップした感じです。

しかし・・・

主人公の奈穂さんの料理に対する姿勢や心の在り方は相変わらず素晴らしいけど、

前作ほどは好きになれなかったです。

田舎のいやな部分なより生々しく描かれていたからでしょうか。

私も田舎に住んでで、他人がプライベートにずけずけ入ってくる感じや

余計なおせっかい、好奇心を含んだ噂話など・・・・よくわかるので(;´・ω・)

 

けど、奈穂にしろ南にしろ森野にしろ、

自分の生きる道を見つけまっすぐ歩いてる人はやっぱり素敵だな。

奈穂さんが日々努力する姿にちょっと背中を押されました。

 

| comments(0) | trackbacks(0) | 15:39 | category:    柴田よしき |
# ねこ町駅前商店街日々便り

JUGEMテーマ:小説全般

 

 ねこ町駅前商店街日々便り / 柴田よしき(祥伝社)

 

 個人的な評価 ☆☆☆

 

赤字ローカル線の終点・根古万知。

駅前は、わずか八店舗ほどが細々と営業するシャッター商店街である。

数年前、猫の町「ねこまち」としてブームになりかけたこともあったが、

それも一時のこと、以来、ジリ貧状態だ。

離婚を機に、そんな町に戻ったラーメン店の娘・愛美は、

緑色の大きな目と灰色の毛が愛らしい拾い猫を飼うことになった。

ノンちゃんと名付けたその猫が、ひょんなことから一日猫駅長を務めると駅は再ブレイク、商店街にも観光客が訪れる。

愛美は久しぶりに賑わう光景を見て、今度こそ、元気いっぱいだった頃の根古万知を取り戻したいと動き出すが…。

 

 

 

(感想)

 

読みやすいんだけど、ちょっと出来過ぎかな〜。

私も過疎った田舎町に住んでるからわかる。

町おこしがこんなにスイスイうまくいくはずがない。

どこから来たのかわからない不思議な猫だとかUFOだとか

非現実的というかファンタジー的な要素もあり、リアリティは感じません。

 

「猫の駅長」「シャッターの絵を描く」「空き店舗を貸し出す」・・・

これらはどっかで聞いたことのある既出の町おこし。

こんなじゃなく、もっと作者オリジナルの新しい町おこし案を見せてもらえれば

面白さもずいぶん違っていた気がします。

「実話の小説家」じゃないのに、既出の町おこし案を使うのはちょっとずるいです。

| comments(0) | trackbacks(0) | 16:00 | category:    柴田よしき |
# あおぞら町 春子さんの冒険と推理

JUGEMテーマ:小説全般

 

 あおぞら町 春子さんの冒険と推理 / 柴田よしき(原書房)

 

 評価 ☆☆☆

 

春子は、ゴミ置き場に花を捨てに来た男性に声を掛け、その花を譲り受けた。

が、数日後に再び男が捨てに来た花を見て、

春子はあることの重大な意味に気づいたのだが……。
春子と拓郎(プロ野球選手)が織りなす事件と日常と花々の連作集。

 

 

(感想)

 

主婦の春子さんが日常に潜むちょっとした謎を解いていく連作ミステリー。

謎の真相が意外すぎて、読者自身が謎を解く面白みには欠けるかもしれませんが、

ほんわかしてて毒もなく、サクッと読めます。

大作にどっぷりのめり込むのではなく、軽く読書したい気分の時にいいタイプの小説です。

 

主人公・春子さんの夫は野球選手とはいえ2軍。

来季の契約も危うい微妙な立場にありながらも、腐らずに常に前向き。

春子さん自身もそんな夫を支えようという気持ちに溢れていて、

なんとも気持ちのいいカップル。

そんな二人だから読者もついつい応援したい気持ちになっちゃう。

謎解きの面白さよりも、

登場人物の魅力で読者の気持ちをつかめてる作品だという気がします。

野球選手の奥さんなんて聞くと華やかなイメージがあるけど、

それはほんの一握りのスター選手の奥様ばかりなのかもしれないですね。

野球界の意外な一面も知れて、その観点でも楽しめました。

| comments(0) | trackbacks(0) | 10:50 | category:    柴田よしき |
# 風のベーコンサンド 高原カフェ日誌
JUGEMテーマ:小説全般

 風のベーコンサンド 高原カフェ日誌 / 柴田よしき(文藝春秋)

 評価 ☆☆☆☆


高原に一軒家カフェを開業した奈穂。
東京で働いていた奈穂が、この地へ移ってきたのには、深刻な理由が――。
女性を主人公に多くのベストセラーを輩出してきた著者が自らレシピを試して
「絶対においしいものだけ」がぎっしり詰め込んだ連作集。
栄養、たっぷり届けます!


 

(感想)

舞台は信州の高原の別荘地。
ペンションブームの頃の賑わいは今はもうない静かな田舎町。
都会からやってきた主人公・奈穂さんが1人でカフェをオープンし、
町の人々と触れ合うにつれてこの町の住民、
そしてカフェオーナーとして成長していく物語です。

「ふたたびの虹」「竜の涙」を書いた柴田よしきさんらしい作品で、
あの2作と似たテイストです。だから好き!

女性が好みそうな要素がたくさんあるので、男性よりは女性におすすめしたいです。
特にカフェのメニューの話しや、
近隣にある美味しい物の描写は「おいしそ〜」の一言。
特に田中さん考案のベーコンサンドはぜひぜひ食べてみたいヾ(●'∀'●)ノ

しかし、のどかで人の温かみに触れるほんわか幸せな作品と思いきや、
菜穂さんの過去が明らかになってくると物語に暗い影が・・・。
このあたりから急に物語の持っているほんわかとした雰囲気が一転し、
戸惑いを感じる読者も多いと思います。
せっかく避暑地でのんびり〜な気分で読んでいたのにあれれ?な感じでした。

うん、でも美味しそうなものがたっくさん出て来て、
食いしん坊にはたまらない一冊かな。
| comments(0) | trackbacks(0) | 10:27 | category:    柴田よしき |
# クロス・ファイヤー
評価:
柴田よしき
徳間書店
¥ 1,680
(2012-02-17)

JUGEMテーマ:小説全般
 
 評価 ☆☆☆☆


現在よりもう少し未来、日本のプロ野球チームに女子選手が入団。
どのチームにも2,3人は女子選手がいるが、まだまだ客寄せパンダ状態。
恋に野球に奮闘する若い女の子を描いた作品です。
設定は斬新だけど、読んでみるといたって普通の青春小説です。

女の子でもプロ野球選手になれるほどに女性が進化したなら、
そんな女性のそばで栄養管理したり励ますことが真剣にできる男が現れることも進化。
男が出来ることが女にできるなら、男だって女のすることができるようになる・・・。
これってすごい進歩的な考え方だわ。
こんな考え方ができる男性がいることがあたりまえの時代がくればいいなぁ。

たしか柴田よしきさんは野球ファンだったはず。
前にも「輝跡」という作品で女性目線のプロ野球小説を書いていました。




| comments(0) | trackbacks(0) | 10:52 | category:    柴田よしき |
# 輝跡
評価:
柴田 よしき
講談社
¥ 1,680
(2010-09-29)
コメント:プロ野球選手を取り巻く女性たちの物語

JUGEMテーマ:小説全般 
 ● 輝跡/ 柴田よしき
 ● 講談社
 ● 1680円
 ● 評価 ☆☆☆
野球の才能に恵まれ、中学生で「怪物」と呼ばれた北澤宏太。
家庭の事情で一度はあきらめた夢を追い、プロ野球選手になった彼を取り巻く女たち。
故郷の元恋人、妻となった女子アナ、ファン、愛人…。
女性の視点からプロ野球を描く切なさあふれる物語。


(感想)

意外にも柴田さんって物心ついたころからのプロ野球ファンなんですって。
柴田さんは作家になってから一度も男たちの物語を書こうと思ったことはなかったらしい。
けどある日、球場のスタンドである選手の奥さんの姿を見かけ、
男の視点でなくてもプロ野球の物語は書けると気づき、この作品がうまれたそうです。

育成選手としてプロ野球界入りし、のちに球界のスターとなる北澤宏太。
彼が育成選手としてプロ野球入りし、日本プロ野球界を引退を引退するまでのドラマ、
そして彼を取り巻く女性たちを描きます。
どちらかというと、主人公は北澤宏太ではなく女性たちです。
はじめてつきあった女の子、結婚することになる女性、ファン、愛人・・・。
さすが華やかな世界に生きる男と恋愛するような女性たち・・・
私にはなかなか感情移入できず、どの人も好きにはなれなかったけど、
そういう女だから持っているような狡さや賢さ、諦めはうまく書けている。

プロ野球の世界って一見華やかに思えるけど、
スター選手になれるのはほんの一握りだし、長く活躍できる選手になれるのはもっと少ない。
もしかしたらプロ野球でスターになるより、引退してからの方がずっとずっと大変なのかもしれない。
そんな男性についていく女にも相当の覚悟が必要だ。
輝くステージよりも暗い闇の部分の方が多い世界。
今まで気づかなかったプロ野球の一面を垣間見ることができました。
こういう野球小説もアリですね。
| comments(0) | trackbacks(0) | 16:27 | category:    柴田よしき |
# 竜の涙 ばんざい屋の夜
評価:
柴田 よしき
祥伝社
¥ 1,575
(2010-02-09)
コメント:「ばんざい屋」、再び・・・。

JUGEMテーマ:小説全般
 ● 竜の涙 ばんざい屋の夜 / 柴田よしき
 ● 祥伝社
 ● 1575円
 ● 評価 ☆☆☆☆
東京丸の内、古びた雑居ビルにある「ばんざい屋」に一人の男が訪ねてきた。
ばんざい屋と立ち退き交渉をするためだった。
一等地にある古いビルは建て替えられることになっていた。
ばんざい屋の女将・吉永は、立ち退くか、高額なテナント料を払い新しくなるビルにはいるか決断しかねていた。
そんななか、常連客・進藤が女性の客を連れてきた。
一見、洗練されたキャリアウーマン風だが、ずいぶん疲れている様子。
女将の真心のこもった料理は彼女の心に届くのか・・・。



(感想)

大好きな「ふたたびの虹」の続編。
続編が出るなんてウレシ〜。
また、「ばんざい屋」のおいしそうなお料理と素敵な女将に会いたいと思っていました。

本当に本当にこのお店に行ってみたいっ!!
出てくる料理がどれも美味しそうなのはのはもちろんなんだけど、
それよりも何よりも食べ物とお客さんに対する女将の愛情の深さにグッときちゃうんだよねぇ・・・・。
その気持ちがきちんとお客さんに伝わって癒されていくお客さんたち・・・。
そうなのよ、料理ってそれほどのパワーを持ったものなのよ。
前作はミステリーっぽいかんじだったけど、
今回はキャリアウーマンとしてがむしゃらに働く女性たちの人間模様を綴る形で、
前作よりもほっこりした雰囲気になっているし、ますますこのシリーズが好きになっちゃった。

同じく今日、感想を書いたよしもとばななさんの「もしもし下北沢」にも共通するけど、
食べることと、誰かのために心をこめて料理することって、すごく大事なことなんだって強く感じた。

まだまだ続けてほしいシリーズです。
| comments(0) | trackbacks(0) | 12:10 | category:    柴田よしき |
# ドント・ストップ・ザ・ダンス
評価:
柴田 よしき
実業之日本社
¥ 1,785
(2009-07-17)
コメント:このシリーズははじめて読んだけど、置いていかれてる感はなかったです。

JUGEMテーマ:小説全般 
 ● ドント・ストップ・ザ・ダンス / 柴田よしき
 ● 実業之日本社
 ● 1785円
 ● 評価 ☆☆☆
保育園の園長でありながら、経営難の保育園の運営の足しにするために
私立探偵のアルバイトを副業とする花咲慎一郎。
ある園児の父親が暴漢に襲われ昏睡状態に陥ってしまう重傷を負う。
花咲は失踪中の母親・並木久美を探そうとするが、
若いパティシエの身辺調査を依頼を受け、二つの捜査をすすめることに。
しかし、この2つが思わぬ形でつながっていることに気づき・・・。
花咲慎一郎シリーズの最新刊。


(感想)

柴田よしきさんはけっこう読んでいるはずなのに、このシリーズははじめて。
なぜかいきなり5作目から読んでしまったけど、
「わからない」「ついていけない」という違和感はありませんでした。
過去のシリーズで描かれたであろう出来事にもさらっと触れていて、
なんだか前の4冊も読んでみたくなりました。

事件の当事者である並木夫妻が不在のままで、
一方的にとんとん拍子に都合よく結末に向かっていくのが気になったものの、
読みやすいサスペンスではあると思います。

主人公の園児に対する広い大きな愛情に人柄を感じられてよかったなぁ。
子供が出てくるから作品全体がやわらかい雰囲気に覆われている。
このシリーズを読み込めば読みこむほど好きになれそう。

この本を読んだみんながそう思うだろうけど、「若草」の甘いケーキがたべてみたいです
| comments(0) | trackbacks(0) | 10:38 | category:    柴田よしき |
# 桃色東京塔
評価:
柴田 よしき
文藝春秋
¥ 1,680
(2010-05)
コメント:警察官同士の恋愛モノ

JUGEMテーマ:小説全般
 ● 桃色東京塔 / 柴田よしき
 ● 文藝春秋
 ● 1680円
 ● 評価 ☆☆☆
警視庁捜査一課勤務の刑事・黒田岳彦は、
ある事件の捜査でI県警上野山署捜査課係長・小倉日菜子と出会う。
過疎の村で働く日菜子は警官の夫を職務中に亡くしている未亡人で、
東京に対して複雑な思いを抱いていた。
捜査が進むなか岳彦と日菜子は少しずつ心を通わせてゆくが・・・・・。


(感想)

都会の刑事と田舎の刑事が事件を通して知り合い、
ゆっくりと恋に落ちていく過程を描く連作短編集です
田舎の警察に勤める日菜子は警官の夫を職務中に亡くした過去を持ち、
そんな女性が相手だからこそ、いたわり、なかなか前に進まない二人の恋。
二人の職業が刑事だから物珍しいかんじはあるけれど、
それを抜いて考えたら、わりとシンプルな恋愛ものと言えるのではないでしょうか?
そのせいか、刑事モノとしての謎ときの面白さがないんだよなぁ
なんだか二人の周りに起きる事件が、二人を近づけるお膳立てをしているように都合よく起きて、
「ああ・・・やっぱ小説だなぁ」としらけてしまう

けど、お互いが今の仕事を続ける限りは一緒になることができない。
今度、二人がどういう選択をしていくのかは気になります。
柴田さんだったら続編を書いてくれそうな気がする〜。
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:07 | category:    柴田よしき |
# いつか響く足音
評価:
柴田 よしき
新潮社
¥ 1,365
(2009-11-20)
コメント:人の数だけ人生も、秘密も、ある。

JUGEMテーマ:小説全般 
 ● いつか響く足音 / 柴田よしき
 ● 新潮社
 ● 1365円
 ● 評価 ☆☆☆
借金まみれのキャバクラ嬢。猫の集会を探し求めるカメラマン。
夫が死んだ日のことを忘れられない未亡人・・・人の数だけ人生はある、秘密はある。
ひとりぼっちの人生がはじまった、それぞれの分岐点はいつだったんだろう。
著者会心の傑作連作集。


(感想)

時代から置き去りにされたような古い団地が舞台。
人には言いにくい秘密を抱え、孤独に生きる人々の触れ合いを描く連作短編集です。
寂しいから誰かとつながっていたくて、隣近所でおすそ分けをもらったり持っていったり、
時には集まってささやかなパーティを開いたりはするけど、
本当に誰かの話に耳を傾けて真剣に向き合っているわけではない。
ただ孤独を埋め会っているだけに思えたこの人たちにこんなに心温まるラストが待っていたとは
暗い話になるのかなと思いきや、意外な方向へ進んでいった構成が素晴らしかったです

キャバクラで働いて、カード破産して、取り立てから逃げ回り、
堕ちるとこまで堕ちてしまった状況でも「そんな今の自分が好き」と言えるまでになった
絵理の清々しさには胸がスカッとしました

「同居の家族・・・いっぱい
まだ心からつながっているわけではない、でもつかず離れずな関係だから心地よい。
彼らはこれからどんどん良い方向へ進んでいくのでしょね。
もっともっと本当の家族へ・・・。
| comments(0) | trackbacks(0) | 10:59 | category:    柴田よしき |
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