隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# あられもない祈り
評価:
島本 理生
河出書房新社
¥ 1,365
(2010-05-13)
コメント:不健康で暗い・・・読んでて気が滅入るなぁ

JUGEMテーマ:小説全般
 ● あられもない祈り / 島本理生
 ● 河出書房新社
 ● 1365円
 ● 評価 ☆☆
私が、いつかの日に置き去りにされたあなたを、迎えに行くことはできますか。
「あなた」と「私」。
名前すら必要としない2人の密室のような恋を描いた、至上の恋愛小説。



(感想)

河出書房新社の本って、どれもこれもなぜか好きになれない。
だから「これもダメなんだろうな」と思ってたら、案の定つまらなかったなー。
なんつー、暗く不健康な小説なんだろう。気が滅入るわ。

登場人物に誰ひとり共感できない、好きにもなれない。
「私」にも「あなた」にも母親にも直樹にもイライラさせられる。
こんなふうに漂うように生きてたって、何も進まない。
みんな、誰かに寄りかかってしか生きることができてない。

いつだって自分だけが悪いのだと思ってた。
いつだって自分だけが我慢するべきなのだと信じていた。
そうすれば何も見ずになにとも戦わずに思考停止していられた。
全部自分が悪いだなんて、
全部自分が悪くないと言っているのと同じことだ。


この一文はグサッときたなぁ。
私、けっこうなんでも自分のせいにしちゃうとこあるからさ・・・。
私がいけないの、全部私が悪いの、って思うことで許しを乞っているのかもね〜。
ああ、なんて安易でズルかったんだろう。
| comments(0) | trackbacks(0) | 10:04 | category:    島本理生 |
# 真綿荘の住人たち
評価:
島本 理生
文藝春秋
¥ 1,400
(2010-02)
コメント:島本理生、一皮むけた気がしました。

JUGEMテーマ:小説全般 
 ● 真綿荘の住人たち  / 島本理生
 ● 文藝春秋
 ● 1400円
 ● 評価 ☆☆☆☆
いまでは懐かしいスタイルのレトロな下宿「真綿荘」。
そこに住むのは普通なように見えて奇妙な人々。
北海道から大学入学を機に上京した大和くんはここで青春も恋も経験していく。
だけど、真綿荘に集う人々の恋は、どこかいびつで滑稽で切なくて・・・。


(感想)

最近の島本さんの作品は暴力で傷つけられる女の子が出てきたり、
胸が締め付けられるほど痛々しい境遇にいる人たちが出てきたりで気持ちよく読めないものが多かった。
けど、今回はデビュー時の静謐な感じ〜そして、ここ数年の痛々しさ〜を超え、
島本理生の新境地を見せられたように思います。
文体もちょっと変化してる?
特に「押し入れの傍観者」なんて、島本さんの本を読んでいる気がしなかった

千鶴さんと晴雨の関係は他人には到底、理解できるものではない。
だって千鶴と晴雨の2人もお互いがわかってないんだもんね。
けど、最後の最後の展開には驚いたな〜。
【用紙】ってあの用紙かと思ったら、そっちかよ
読者に最後にこういう衝撃をドーンと突き付けてくるなんて、今までの島本さんではありえなかった。
こんなことができるようになったのかぁ・・・腕をあげたなぁ
| comments(2) | trackbacks(0) | 11:45 | category:    島本理生 |
# 君が降る日
評価:
島本 理生
幻冬舎
¥ 1,365
(2009-03)
コメント:島本理生の書く女の子はどうしてこんなに痛々しいんだろう

JUGEMテーマ:小説全般
● 君が降る日 / 島本理生
● 幻冬舎
● 1375円
● 評価 ☆☆☆
恋人・降一を交通事故で亡くした志保。
事故の原因をつくったのは降一の先輩の五十嵐で、彼は降一の代わりに降一の母の喫茶店を手伝うことになる。
彼の存在を受け入れられない志保だったが、同じ悲しみを抱える者同士、少しずつ二人の距離が近づいていき…。
「君が降る日」他、二編収録。 



(感想)

「君が降る日」「「冬の動物園」「野ばら」の3編を収録。

島本理生ってどうしてこんなに痛々しい話しか書かなくなっちゃったんだろう。
最近は読んでて辛いです。

恋人を亡くしたことから、ゆっくりと立ち直っていく志保。
自分の不注意で友人を失い、その痛みを抱えて生きていくことになる五十嵐。
悲しみの種類は違えど、そのことで距離を縮めていく2人・・・。
福岡に行った五十嵐に会いに行っちゃう志保にイライラ

志保には幸せになってほしい。・・・・でも、降一のことも忘れないでほしい。
五十嵐にだって前を向いて、降一の分も生きて欲しい。
でも、降一が私の大切な人だったら、何があっても私は五十嵐を許すことはないだろう。
大切な人を失ったことのある人は、100%立ち直れるなんてことは絶対にない。
その傷も抱えての自分として生きていかないと。
前を向いて生きていても、悲しい記憶は忘れず、自分を形造る要素としていくべきだと思う。

いちばん好きなのは「野ばら」。
祐と佳乃は恋には発展しないものの、仲が良すぎる2人。
佳乃は祐の兄に淡い好意を抱くようになるものの、彼は意外な人物とくっついてしまう・・・。

最後の一文がズシンと重たい。
 
「私達は、あの雪の日から、別れると言えない関係を紡いでいたのだと、初めて気づいた。
  ただ一つの、好き、だけが欲しい思春期にとって、
  それがどんなに棘だらけの野ばらだったか、私は知らなかった。」
“別れると言えない関係”・・・・・これってすごーい適切で切ない表現。
男女間の友情って、
相手にほんのちょっとだけでも恋をしていなければ成立しないんじゃないのかな。
誰でも、これが恋なのか友情なのか、わからないような関係に揺れたことがあるはず。
祐が佳乃に谷崎俊太郎のあの詩が好きだと言ったことは、ある意味告白だよね?
あの時、すぐに佳乃にあの詩を見せていたらっ
「君が降る日」の二人だって、
何か一つでも二人の未来が重なり合うような小さな出来事があれば、変わっていた気がする。
ああ、人生ってこんなことの繰り返しなのかもね。

どのお話も、もう少し先が知りたいようなお話でした。
彼らはどんな未来を歩くのだろう。
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:09 | category:    島本理生 |
# 波打ち際の蛍

評価:
島本 理生
角川グループパブリッシング
¥ 1,365
(2008-07-31)
コメント:ゆっくりゆっくりの恋愛
JUGEMテーマ:恋愛小説
●波打ち際の蛍/島本理生
●角川書店
●1365円
●評価 ☆☆☆
主人公の川本麻由はかつての恋人からの暴力が原因でカウンセリングに通っている。
そこで知り合った年上の男性・蛍と親しくなるが、
恋に臆病になっている彼女はなかなか前に進めない・・・。
不器用で痛く、ゆっくりと進んでいくラブストーリー。
 


(感想)
丁寧に丁寧に、繊細な壊れやすいものをいたわるように描かれている。
久々に島本さんらしい透明感のある作品を書いてくれたように思います。

気持ちは間違いなく惹かれあっている。
でも、体がそれを受け付けられない。
近づきたいのに、近づけない・・・二人のもどかしさが手に取るように伝わります。

麻由を元カレから救った従兄弟のさとる君と、
揚げ物が大好きな紗衣子さんがすごーくいいキャラで素敵
紗衣子さんを表す表現に「大人の女性らしい気軽さ」っていうのがあったんだけど、
たしかに紗衣子さんみたいな肩の力の抜けた飾らない女性って素敵。
彼女にとっても憧れたのでした

うー、でも蛍って麻由の心が溶けていくのをゆっくりと待ってくれる優しい男なんだろうけど、
誕生日の日のあの行動はどう考えたってナシだし、
元カノたちとの関係にしたって今の彼女が不安になって当然。
さとる君が「あまりモテそうな人じゃない」って言ったたけど、
紗衣子さんの語る蛍像から察するに、この男ってなんか信用できないんだよね〜。嫌い。
大人なように見えてそうでもない気がする。
本当に麻由ちゃんを幸せにしてくれるの??
なんだか「ナラタージュ」の時にも感じた“男性の描き方が甘い”という弱点が
ここでもでてきちゃったように感じる。
でも、さとる君はほんとにいい男ですね
| comments(2) | trackbacks(1) | 12:51 | category:    島本理生 |
# あなたの呼吸が止まるまで
あなたの呼吸が止まるまで
あなたの呼吸が止まるまで
島本 理生
JUGEMテーマ:小説全般

あなたの呼吸が止まるまで/島本理生
新潮社
1575円
評価 ☆☆
12歳の野宮朔は、舞踏家の父と二人暮らし。
家を留守にしがちの父の代わりに家事の一切を取り仕切り、
元気に遊ぶことよりも、秘密のノートにお話を書くことに幸せを感じる女の子。
父の仲間たちは変わった人が多いし、
どうもクラスメートとは打ち解けられないけど、
なんとか一歩一歩、大人に近づいてます。
しかし、そんな彼女を襲った、突然の暴力・・・。
彼女が最後に選んだ復讐のかたちとは――。



(感想)
「暴力」を描いた作品らしいというのは知ってました。
けど、一言に暴力といってもいろんな形があって、
具体的なところまでは知らずに読みました。
しかし、読み進めているうちに「まさか・・・:」という悪い予感が襲ってきて、
それが見事に的中してしまい、
見たくない物を見てしまったような不愉快感でいっぱいです。
12歳の多感な時期の少女が傷つけられる物語を書きたいならば、
他にも手段はあるはずなのに、
島本さんはどうしてこんな不快な手段を選んだんだろう・・・。

主人公の朔、クラスメートの鹿山さん、田島君。
みんながみんなあまりに大人で、
とても小学生としては見れなかった。
鹿山さんが朔と仲良くなるきっかけとなった味噌汁のエピソードなんてありえないよ!?
だって小学生が言いますか?
「味噌汁は先に野菜をごま油で炒めておくと香りが良くなる」なんて汗
こういう不自然さがきにかかり、
どうしても「子供の小説」とは思えない。
だから、朔に向けられた暴力が
12歳の少女へのものと捉えるのも難しくってひやひや

朔の復讐の仕方にしたって
幼稚ながらも、あまりにもねちっこくて興ざめしちゃう汗
朔、変なところで子供なのね・・・。

島本理生さんは好きな作家の一人なのに、
こういう感想を書かなきゃいけないことに驚いています。

| comments(2) | trackbacks(0) | 11:25 | category:    島本理生 |
# クローバー
クローバー
クローバー
島本 理生
JUGEMテーマ:恋愛小説

クローバー/島本理生
角川書店
1365円
評価 ☆☆☆
ワガママ放題で女子力キスマーク全開ぴかぴかの華子。
そんな華子にふり回されっぱなしの理数系男子の冬治。
2人は「顔だけはそっくり」な双子男女
そんな2人にいろんな意味で強力な求愛者がそれぞれ出現!
キュートで痛快、でも切なくて愛おしい長編恋愛小説ラブ



(感想)
島本理生さんの恋愛小説というと
まっさきに私も大好きな「ナラタージュ」を思い出すけれど、
この作品は「ナラタージュ」とはずいぶんとタイプの違う
かわいくて軽い恋愛&青春小説です。

いかにも少女漫画とか月9にありそうなコテコテのラブコメ。
新鮮さはない。
けど、だからこそ普段本を読まない人などにも気軽に楽しめる本ではある。
(ありきたりすぎて印象には残らないだろうけど)

島本さんって同年代の女性作家鉛筆2に比べると、
地味だけど生真面目なものを書く作家さんで、
こういう漫画チックなものは
なにもあえて島本さんが書くべき素材ではないようにも思える。
でも、どのキャラクターにも芯の部分にひたむきさとマジメさが見え、
このへんはやっぱり間違いなく島本理生なんだよなぁ。
雪村さんのまっすぐさなんてほんとにそうおはな

「ナラタージュ」のような島本理生が好きだけど、
「大きな熊が〜」あたりから“らしくない”テーマに挑んでるような気はしてた。
今回のも方向転換して幅を広げるべく頑張ったのかな。
若い作家だし、その姿勢は応援しましょうラッキー


・・・でも、冬治の最後の選択は好きじゃない[:がく〜:]
こんなことされても女は絶対嬉しくないでしょーどんっ
しかも彼はいまだわだかまりを抱えてるようだし。
うーん、どうなんだろ。スッキリしない。
| comments(2) | trackbacks(1) | 10:43 | category:    島本理生 |
# 大きな熊が来る前に、おやすみ。
大きな熊が来る前に、おやすみ。
大きな熊が来る前に、おやすみ。
島本 理生
大きな熊が来る前に、おやすみ。/島本理生
新潮社
1365円
評価 ☆☆☆☆
徹平と暮らし始めて、もうすぐ半年になる。
だけど手放しで幸せという気分ではあまりなくて、
転覆するかも知れない、そんな気持ちがまとわりついていた――。
新しい恋を始めた3人の女性を主人公に、
人を好きになること、誰かと暮らすことの危うさと幸福感を
みずみずしく描き上げる小説集。



(感想)
新しい恋が始まりそうな予感はあるものの、
それを素直に受け入れることのできない3人の若い女性を描く短編集です。

「大きな熊が来る前に、おやすみ。」の主人公は、
普段は優しい恋人から暴力をふるわれます。
「クロコダイルの午睡」の主人公は、
言葉で自分を傷つける同級生を好きになりかけています。
「猫と君のとなり」の主人公は
まつての恋人から飼い猫猫を虐待された過去を持っています。

読書の内容を知らずに読み始めたので、
まさか島本さんが暴力をテーマに書いたなんて驚きでした。
ちょっとイメージと違いますよねムニョムニョ

地味で、自分を見せることが苦手な女の子たち。
他人から求められ、必要とされることに不慣れだから
愛情を素直に受け入れることができない。
私は男の人にこんな悲しい痛みを与えられたことはないけど、
「クロコダイルの午睡」に出てくる男の子の「悪意のない言葉の暴力」はわかるかも。
何不自由なく育ってきた人って、
こういう無意識な残酷さを持ってることがあるんだよね・・・。
地味な女の子の一人として、彼女たちの心の痛みはわかるような気がしました。

島本理生は地味だけどまじめに生きている女の子の心理を描くのがうまい。
「猫と君のとなり」にはまるで
aikoの「桜の時桜」とか「花風おはな」みたいなキュンとしちゃうような描写があって、
やっぱり好きな作家だな〜と改めて感じたのでしたニコニコ




【余談】
島本理生さんって佐藤友哉さんと結婚したんですね!!
しかも、かなり最近の話。
乙一の本に書いてあった、あの合コンがきっかけなんじゃない!?
知らなかったーどんっ
おめでとうございますっぴかぴか
佐藤友哉さんの本、一度も読んだことないから読んでみないとね猫2
| comments(2) | trackbacks(0) | 08:28 | category:    島本理生 |
# ナラタージュ
ナラタージュ
ナラタージュ
島本 理生
ナラタージュ/島本理生
角川書店
1470円
評価 ☆☆☆☆☆
壊れるまでに張りつめた気持ち。
そらすこともできない二十歳の恋ラブ
大学二年の春桜
片思いし続けていた葉山先生から電話がかかってくる。
泉はときめくと同時に、
卒業前に打ち明けられた先生の過去の秘密を思い出す・・・。



(感想)
これまでの島本理生の作品を読んで、
文章は若手女性作家の中ではダントツにうまいけど、
まだまだ人生経験(恋愛経験)が足りないと思っていました。
もっと多くの人に触れ、恋ラブをたくさんすればきっとこの人の糧になると。
そんな成長を感じさせてくれる本がいつかは読めるだろう・・・と。

しかし、長い目で待つつもりが
こんなに早くここまでの作品を書いてくるとは予想外でしたびっくり

たしかに男性の描き方はまだ幼い。
葉山先生の人物像を見ていると、
作者はまだ大人の男性をよく知らないんだろうなとわかる。
けど、そんなことはあまり気にならないほど夢中になった。
途中、何度も涙あせあせが止まらなくなり、
最後は嗚咽を漏らしてしまうほど泣けました泣き顔

結末はもちろん悲しい。
けど、さりげない描写や恋をする気持ちの描き方が
美しく繊細で、それだけで涙を誘うんです。

二人はそれが運命の恋だとわかっていながらも、先には進まない。
“教師と生徒だから”なんて理屈、
この二人の絆にかかったらあまりにも陳腐で、
魂で惹かれあうって、きっとこういうことだと知りました。

そばにいることが、すべてじゃない。
離れていても、心の中でずっと大事に思う、
そんな恋もあるんですね。

たった一度の運命の恋。
離れても薄れることのない記憶。
運命の人・・・だからといって、必ずしも結ばれるとは限らない。
離れることもまた、運命。

島本理生さん、本当にうまくなりました。
| comments(0) | trackbacks(0) | 12:45 | category:    島本理生 |
# 一千一秒の日々
一千一秒の日々
一千一秒の日々
島本 理生
一千一秒の日々/島本 理生
マガジンハウス
1365円
評価 ☆☆☆☆
小さな明かりの灯った夜の中で、
私たちは長い会話とキスを交わしながら、
何度夜月を明かしただろう・・・。
真面目で不器用な大学生の恋愛ハート大小を清新なイメージで描いた
七色の連作短篇集。



(感想)
ある章では脇役だった登場人物が、
別の章では主人公になり、
バトンリレーをして主役を入れ替えていくような形式の連作短編。

最後に一つだけ、
他とはつながりのないまったく別の短編が入っています。

「きちんとしてる。」

島本さんの本を読むたびに感じることです。

この人の生活態度や人柄は、
作品にしっかり投影されているのではないでしょうか。
好感の持てる世界観を構築している作家ですぴかぴか

たしか島本さんは
この本の登場人物たちと同年代だったと思いますが、
この年代特有のずる賢さが作品の中にまったくみられません
むしろ不器用、だけど精一杯の思いがジーンと伝わる。
じんわり“いいなぁ”と思えますニコニコ

太っている豚ことがコンプレックスで、
自分のような男を女の子が好きになるはずがないと思い込んでいる鉢谷君と
元気でかわいい今時の女の子の一紗ちゃんが歩み寄っていく姿を描いた
「青い夜、緑のフェンス」がかわいらしくて特に好きでした。
鉢谷君がとても素敵なのるんるん

島本さんには変に背伸びをせず、
等身大の作品を書きながら成長していってほしいなぁラブ

それと、この本読書の表紙。
すごくかわいいですよね〜猫2
| comments(0) | trackbacks(0) | 10:41 | category:    島本理生 |
# リトル・バイ・リトル
リトル・バイ・リトル
リトル・バイ・リトル
島本 理生
リトル・バイ・リトル/島本理生
講談社
1365円
☆☆☆☆
高校生作家の芥川賞候補作。
少しずつ、少しずつ、歩いていこう。
楽しいことも悲しいことも、
みんな大切な家族の時間とひらかれてゆく青春の息吹。

(感想)
最近の若い作家ってやたらと点や丸の少ない長ったらしい文章鉛筆2を書きますよね。
綿矢りさとか舞城王太郎とか...。
町田康の二番煎じって気もするし、
あそこまでの個性は感じないからどうなんかなぁーと思っていたんですね。
そこに島本理生ですよ。

落ち着いた文章を書ける若手が出てきたことに対するこの新鮮さ。
小細工なしに勝負してくる潔さ。
当たり前のことなのに妙に感動してしまいました。

「リトル・バイ・リトル」には
ハラハラドキドキするような見せ場がまったく存在しません。
なのに飽きずにどんどんページを進めたくなる妙な小説でした。
短いのも逆によかったのかもしれないウィンク
このペースで長かったら飽きが来てたと思うあせあせ

でもでも問題が1つ。
等身大の若い女の子を描いていながら、
恋愛描写はあまりにもピュアすぎるじゃないかな〜と思いました。
現代の若者はこんなんじゃないはず...たらーっ
でもまあ、まだまだ若い(若すぎる)作家ですからね。
これからいろんなことを経験し、
恋愛もたくさんして作品に反映させていってほしいですぴかぴか

この感想は読んだ当時(平成16年の3月)の感想をそのまま掲載しています。
あれから、島本さんの本を数冊読みましたが、
確実な成長が見られますラッキー
| comments(0) | trackbacks(0) | 10:00 | category:    島本理生 |
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