隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# 憐憫 / 島本理生
評価:
価格: ¥ 1,540
ショップ: 楽天ブックス

JUGEMテーマ:小説全般

 

 ● 憐憫 / 島本理生(朝日新聞出版)

 

 ● 個人的な評価 ☆☆☆

 

かつて子役だった沙良は、芸能界で伸び悩んでいた。

自分の正体をまったく知らない人間に出会いたい──

そんな折に酒場で偶然出会った柏木という男に、たまらない愛しさと憐憫(れんびん)を感じる──。

愛に似て、愛とは呼べない関係を描く、直木賞作家の野心作。

 

 

 

(感想)

 

大人の恋愛小説でした。

うーん・・・でも二人の関係って恋なのかなぁ?

これといった山場もなく、平坦な印象は否めないけれど、それが逆にリアルです。

 

タイトルの「憐憫」。

個人的には主人公も彼も自分自身に対してそんな感情を抱いているような印象を受けましたが、

彼側の思いがまったく描かれていないので疑問が残ります。

主人公が彼と離れることにした決定打が「年齢」「老い」みたいに描かれているのも解せません。

 

「正しいからといって、人は後悔してはいけないわけではないのだから」という一文が妙に心に残っています。

| comments(0) | - | 11:13 | category:    島本理生 |
# 2020年の恋人たち / 島本理生

JUGEMテーマ:小説全般

 

 ● 2020年の恋人たち / 島本理生(中央公論新社)

 

 ● 個人的な評価 ☆☆☆

 

ワインバーを営んでいた母が、突然の事故死。

落ち着く間もなく、店を引き継ぐかどうか、前原葵は選択を迫られる。

同棲しているのに会話がない恋人の港、

母の店の常連客だった幸村、

店を手伝ってもらうことになった松尾、

試飲会で知り合った瀬名、そして……。

めまぐるしく動く日常と関係性のなかで、葵が選んだものと選ばなかったもの――。

 

 

 

(感想)

 

めっちゃモテる人の話。

次から次へといろんなタイプの男性が現れて、

それぞれとなんやかんやあって、結局この人はどういう男性が好みなのかわからないけど、

そういうところが男性には魅力的に見えたりするのでしょうか。

都会的な雰囲気・次から次へと現れる男性たち・美味しいワインとお酒・旅・・・・。

スタイリッシュな大人の恋愛小説といった感じかな。

すべてが遠い世界のことのようで、羨ましい気持ちを抱きつつよみました。

| comments(0) | - | 15:27 | category:    島本理生 |
# 星のように離れて 雨のように散った / 島本理生

JUGEMテーマ:小説全般

 

 ● 星のように離れて 雨のように散った / 島本理生(文藝春秋)

 

 ● 個人的な評価 ☆☆

 

行方不明の父、未完の『銀河鉄道の夜』、書きかけの小説。

三つの未完の物語の中に「私」は何を見い出すのか?

人生の岐路に立つ女子大学院生を通して描く、

魂の彷徨の物語。

 

 

 

 

(感想)

 

以前の島本理生作品にかんじていた瑞々しさは、

最近の作品には感じなくなってしまったのが残念。

今作も最近の島本理生全開の作品でした。

 

痛々しく、繊細で、めんどくさい。

主人公の春ちゃんの抱える不安定さは幼い頃の経験からくるもので、

ただでさえ難しい「人との距離の取り方」や「心の開放」を複雑なものにしている。

その一方で、恋人の亜紀君の中にもすっきりしないもやもやしたものが見え隠れする。

でも、そんな春ちゃんと亜紀くんがいい方向へ進んでいけそうなこと。

そして、吉沢さんが「ちゃんとした大人」だったことは

春ちゃんにも私たち読者にも救いでした。

 

宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」がモチーフになってる作品ですが、

私はこの作品を読んだことがありません。

だからいまいち作品の理解に欠けてしまった部分はあるでしょう。

でも、だからといって、「銀河鉄道の夜」を読んでみたいという気持ちにはならなかった。

そこまでの興味を掻き立てる作品ではなかったです。

 

| comments(0) | - | 10:24 | category:    島本理生 |
# 夜はおしまい
評価:
島本 理生
講談社
¥ 1,540
(2019-10-25)

JUGEMテーマ:小説全般

 

 夜はおしまい / 島本理生(講談社)

 

 個人的な評価 ☆☆

 

性とお金と嘘と愛に塗れたこの世界を、私たちは生きている。

ミスコンで無遠慮に価値をつけられる私。お金のために愛人業をする私。

夫とはセックスしたくない私。本当に愛する人とは結ばれない私―。

秘密を抱える神父・金井のもとを訪れる四人の女性。

逃げ道のない女という性を抉るように描く、島本理生の到達点。

 

 

 

(感想)

 

金井さんという神父さんにかかわった4人の女性たちのお話。

4人とも秘密を抱え、それぞれに心の傷を持っているのだけど、

読み進めていくうちに金井神父にもそんな痛みがあることがわかってきて・・・・。

 

宗教的との絡みがあり、なかなか気持ちが入り込めませんでした。

とにかく罪悪感や痛みが溢れていて、暗いものに押しつぶされそう。

島本理生っぽいっちゃあ島本理生っぽいんだけど、

これは私が苦手なタイプの島本理生でした。

| comments(0) | - | 11:55 | category:    島本理生 |
# ファーストラヴ
評価:
島本 理生
文藝春秋
¥ 1,728
(2018-05-31)

JUGEMテーマ:小説全般

 

 ファーストラヴ / 島本理生(文藝春秋)

 

 個人的な評価 ☆☆☆

 

夏の日の夕方、多摩川沿いを血まみれで歩いていた女子大生・聖山環菜が逮捕された。
環菜は就職活動の最中で、その面接の帰りに包丁で父親を刺殺した。
環菜の美貌も相まって、この事件はマスコミで大きく取り上げられた。
なぜ彼女は父親を殺さなければならなかったのか?
臨床心理士の真壁由紀は、この事件を題材としたノンフィクションの執筆を依頼され、

環菜やその周辺の人々と面会を重ねることになる。
そこから浮かび上がってくる、環菜の過去とは? 
「家族」という名の迷宮を描く長編小説。

 

 

 

(感想)

 

直木賞受賞作。

女子大生による父親殺し。

それはよく聞くようなわかりやすい「虐待」ではなく、

じわじわと真綿で締め付けられるように子供の心を傷つけ・壊していくような虐待だった。

加害者である親自身はもちろん、

親を殺すほどに苦しめられていた娘ですら、それが虐待であるということに気が付いていない。

殺す・殺されるまでいかずとも、

こんなふうに心に蓋をされ、闇を背負ってしまってる人って意外と多いのかも・・・そんな印象を受けました。

はーっ、それにしても・・・・

やはり島本さんの作品は読んでて精神的にきついものがあります。

この系統でついに直木賞取っちゃうとは・・・。

 

父親殺しの真実を解き明かす以外にも、

過去になんらかの関係があったと思われる主人公と義弟の関係も描くもうひとつのテーマもあります。

これがあることで物語により一層の深みとラブサスペンス的なドキドキが増しました。

 

正直、タイトルの「ファーストラヴ」が何を意味するのか、私にははっきりとはつかみきれてません。

読み込みが甘かったのかなぁ・・・・(;´・ω・)

単純に「初恋」ととらえてはいけない、ということはわかるんだけど・・・。

| comments(0) | trackbacks(0) | 16:26 | category:    島本理生 |
# わたしたちは銀のフォークと薬を手にして

JUGEMテーマ:小説全般

 

 わたしたちは銀のフォークと薬を手にして / 島本理生(幻冬舎)

 

 評価 ☆☆☆

 

年上のエンジニア・椎名さんと仕事先で出会った知世。

美味しいものを一緒に食べる関係から、

少しずつ距離が近くなっていったある日、

椎名さんは衝撃の告白をするが……。

限られた時間。たった一度の出会い。特別じゃないわたしたちの、特別な日常。

 

 

 

(感想)

 

30すぎてそれなりに経験してきた大人の女性たちの、

うまくいかない恋を描く作品です。

ここ数年の島本理生はメンヘラ臭がキツくてつらかったけど、

今回は恋だのグルメだの女性の好きなものがふんだんに盛り込まれていて、

苦しくない島本理生はほんとうに久しぶりでした。

 

椎名さんと知世を見ていると、

同じものを美味しいと感じられたり、楽しめたり、

そんな日常の特別じゃないことの喜びを共有できる人と一緒にいることこそが

「シアワセ」なんだな〜としみじみ感じます。

恋愛って、特別なキラキラを求めてしまいがちだけど、

ほんとはそうじゃない。それとは真逆のものこそが大事。

ああ、二人の静かな幸せが長く続くこと、心から祈りたいです。

 

椎名さんのプロポーズの言葉も素敵だったけど、

それよりも不倫に悩む飯田ちゃんの

「気にいられないと興味すら持たれないけど、気にいられてセックスしたら、

好きになってしまうか終わってしまうかのどっちかだから、結局いいことない」

って言葉の方が私には刺さったなー。

私は不倫してる人を批判する気持ちとかはまったくなくて、

むしろ不倫なんて誰にとっても明日は我が身かもしれないくらいに思ってます。

だって、ときめきは日常のすぐそばにけっこう転がっているものですもんね。

ただたんに自分の立場を考えて、

行動にブレーキをかけられるかどうか、それだけの違いです。

それに対して「結局いいことない」って・・・なるほど!

納得できすぎて「そりゃそうだ」ってストンと共感できてしまいました。

あははっww

| comments(2) | trackbacks(0) | 15:55 | category:    島本理生 |
# イノセント
評価:
島本 理生
集英社
¥ 1,728
(2016-04-26)

JUGEMテーマ:小説全般

 

 イノセント / 島本理生(集英社)

 

 評価 ☆☆☆

 

やり手経営者と、カソリックの神父。

美しい女性に惹き寄せられる、対照的な二人の男。

儚さと自堕落さ、過去も未来も引き受けられるのは―。

 

 

(感想)

 

はじめはとにかく気味が悪いんです。

比紗也は過去も含め、わからないところが多いし、

一方の真田も心配するフリして結局は女性を性的な対象でしか見れない男に見える。

読み進めて行っても、登場人物の心に寄り添うのが難しい作品でした。

 

比紗也は疲れ切り、

恋のときめきなんて忘れたような暮らしを送ってきたのかもしれないけど、

それでもやはり比紗也の心のときめきが描かれていないのは

恋愛感情ありきで紡がれる作品としては物足りない。

そして彼女が真田を信用しなかったように、

読者も彼女の心の本質を見極められないから信用も応援もできない。

比紗也、優しくしてくれる男には誰かれ構わず頼りすぎ。

そういうところが同性に嫌われ、男からも軽く見られるんだよ。

 

最終的に2人の男は男としての比紗也へのまっすぐな気持ちを見せたわけだし、

このタイトルは比紗也じゃなく、

2人の男の比紗也への気持ちを表したつもりなんだろな。

比紗也より男たちの心の揺れの方がよっぽど読み応え有りました。

店長もすごくいい味出してますね!!

 

島本理生の書く物は最近、メンヘラ臭が強くて読むのがつらいです。

そろそろこのテイストではない島本理生も見てみたいです。

| comments(0) | trackbacks(0) | 11:05 | category:    島本理生 |
# 夏の裁断
評価:
島本 理生
文藝春秋
¥ 1,188
(2015-08-01)

JUGEMテーマ:小説全般

 夏の裁断/島本理生(文藝春秋)

 評価 ☆☆☆


過去に性的な傷をかかえる女性作家・萱野千紘の前にあらわれた編集者・柴田は悪魔のような男だった―。
胸苦しいほどの煩悶と、そこからの再生を見事に描いた傑作。



(感想)

どうにもこうにもこういう男はいかん。
これから一緒に仕事をしたい女性の胸に初対面で触れる軽さとか、
たま〜に「おまえ」って呼ぶあざとさとか
(*`・з・)ムッ
でも「危険」「正しくない」・・・そうわかっていても惹かれてしまうのが女の矛盾。
柴田のやり口を嫌悪するか、意識しちゃうか・・・
どっちにしても激しく気にしちゃうのも女の性。
主人公の過去に性的な傷がある云々は置いといて、
同じ女としてこの理性に抗えない本能をわかる?といわれれば、「わかる」・・・かな?
そこが女の弱いとこ、ダメなとこ。

柴田と千紘がそれぞれに抱える深い闇をもう少し掘り下げてほしかった。
特に柴田。この悪魔を形作るものがきちんと描かれてないからこそ、
このザワッとする気味の悪い不安定さを生みだしているのかもしれないけど、なんだか物足りない。
千紘が子供のころに大人に傷つけられた出来事にしてもはっきりしたことは何もわからず、
モヤッとしたものが残ります。

蒸し暑い夏のさなかにただひたすら自炊を繰り返す千紘の姿は、
まるで己そのものを切り刻んでいるかのようにも思え、読んでいて痛々しい。
千紘の求めているものがなんなのか結局わからなかった。
きっとこの人はまたこんな暗くて苦しい恋を繰り返す。
彼女にとっての「救い」はなんなんだろう?

しかし島本理生はどうしてこんな作品ばかり書くのだろう。
ここまで続くと、もう心配になるレベルでメンヘラ臭ハンパない。
本が切り刻まれる場面にしたって、こんなのはどんな作家でもつらいもの。
よく書けたものです。
ただただ読んでいて息苦しい。
でも、それでも私はきっと島本理生の作品を読み続けるだろうな。
そうさせる力はある作家なのです。だから目が離せません。
| comments(0) | trackbacks(0) | 15:31 | category:    島本理生 |
# 匿名者のためのスピカ
JUGEMテーマ:小説全般

 匿名者のためのスピカ / 島本理生(祥伝社)

 評価 ☆☆


法科大学院生の笠井修吾は同級生の館林景織子に、
衝撃の過去を告白される。
修吾は景織子を守ると誓い、交際を始めた二人だったが
幸せな日々は突然終わりを告げる。
景織子の真意とは・・・・舞台は東京から日本最南端の島・波照間島へ。
著者が初めて挑む極限の恋愛サスペンス!




(感想)

うーん、島本理生。
最近、新境地というか冒険というか意欲作を連発してますね。
私はデビューしたばかりの頃のピュアな島本理生が好きだから、
作風が変わっていくのはさびしい。
最近の島本さんは幅の広い作家になろうともがいているように見えて、
なんだか複雑な気分で見ています。

結局のところ、景織子としては
「自分を愛してくれる人」「必要としてくれる人」「肯定してくれる人」が欲しかったのだと思う。
それが彼女にとっての存在意義なのだろう。そういう感情はわからなくもない。
エピローグでの景織子の言葉の中に、
「どうして正しいものと私が欲しいものはこんなにも違ってしまうのだろう」というのがあったけど、
これに関しては景織子の育った家庭環境に問題があったとか、精神に歪みがあるとかのお話じゃあない。
もう女の本能的な部分での感情だと思う。
笠井くんのような男性に近づいたのも、メスとして鼻が利いたってことだろうな。


恋愛サスペンスとしては中途半端。
七澤くんもまだまだ何かありそうな人物なのに、すっきり描かれていない。
読んでいる間中、ずーっとザラっとしたもやもやを抱えていました。
気持ちのいい作品ではなかったです。


タイトル「匿名者のためのスピカ」。
私、スピッツのファンなんですけど、
スピッツのファンは「おおぅ!?」と思うはずですが、はいその通り。
作品中にスピッツ出てきます♪♪
スピッツが出てくる小説はいくつか知ってるし、スピッツも島本理生も好きだけど、
これはいただけないな。
まず、この作品自体が島本理生のわりに完成度が高くはない。
そして、何よりアイツにスピッツ歌ってほしくなかった。
しかもこの曲、私がスピッツの中でいっちばん好きな曲なんだよーーーー!!
この使われ方は嬉しくないぞ(´ノω・。)
| comments(0) | trackbacks(0) | 23:49 | category:    島本理生 |
# Red
Red
評価:
島本 理生
中央公論新社
¥ 1,836
(2014-09-24)

JUGEMテーマ:小説全般

Red / 島本理生(中央公論新社)

評価 ☆☆☆☆


2歳の娘を持つ塔子は、友人の結婚式で元恋人と再会。
もし私と夫が三年間もセックスレスじゃなかったら・・・・・。
妻、母を生きる女が一線を越えるとき、そこにはどんな世界が待っているのか―。
島本理生が官能の世界に初めて挑む!



感想)

島本理生もこういう作品を書くようになったのですね。まず驚き!
性的な描写が多く、官能小説のようでもありましたがそれだけではありません。
性的な欲望だけじゃなく、精神的にも刺激を受け、前へ進む30代の女性の姿を描いています。

女性は結婚・出産を経験すると
「妻」「嫁」「母」「○○ちゃんのママ」など記号で扱われることが多くなり、
1人の「○○ ○○」という人間として見られることが少なくなります。
家庭のことで精一杯な日々を送っていると、
社会の一員としての自分の存在意義にふと疑問を感じてしまうこともあるでしょう。
そんな日々の中で自分を1人の女性・あるいは社会人として必要な存在として見てくれる男性が現れたら・・・・?
自分の中の空虚感やわだかまりが満たされて、そりゃあ心が揺さぶられるでしょうね。
その点は同じ女性として、主人公の気持ちもわかりました。
でも主人公は流されてるようにも感じ、全面的に共感はできないな・・・。
何年も「女」から遠ざかっていると、こんなにも簡単に落ちちゃうものなの?
この簡単さが同じ女として情けなかったというか・・・。
だけど、「自分なら絶対に大丈夫!」とは言い切れない気もして、そこもまた、ね・・・・(^_^;)

「どんなに高尚な本を読んだり複雑なシステムについて学んでも、
一番身近なコンビニの棚は、愛されだのモテだの婚活だの不妊治療だのの文字で埋め尽くされていて、
仕事の悩み特集は大半が白黒ページで、
外見も所作も内面もすべて美しくなってモテたり結婚したりするためのカラーページの影なのだ。
愛とは見返りを求めないこと。 純粋に与える愛こそ美しい。
そんな文句は、あくまで国の象徴のように生きながら、その実、結局は愛するだけじゃだめで、
愛されなきゃ意味がない、と堂々と主張している。
そんな世論を嫌悪しながらも、反発しながらも、その通りだと思った。」

ここ読んだどきに、やっぱり結局はそうなんだよな〜としみじみ感じました。
女が本当に本当に心の中でいちばん求めているものってやっぱこれなんだと思う。
女が欲しい物の本質。純粋に愛されること、そしてそれを疑わない安心感。

小鷹という男性が物語のスパイスになっています。嫌なやつだけどナイスキャラ!
主人公と小鷹のやり取りは、性的な場面よりもずーっとゾクゾクしました。

夫からの最後の手紙にもグッときたなぁ。
夫が主人公にもう少し早くこういう一顔を見せてくれていたら、この二人はこうはならなかったのに・・・。

女として、いろいろ考えちゃう作品でしたね。

 
| comments(0) | trackbacks(0) | 12:19 | category:    島本理生 |
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