隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# 春、戻る

 春、戻る / 瀬尾まいこ(集英社)


 

 

 評価 ☆☆☆☆


正体不明、明らかに年下。なのに「お兄ちゃん」!?

結婚を控えた私の前に現れた謎の青年。その正体と目的は?

人生で一番大切なことを教えてくれる、ウェディング・ストーリー。



ほっこり、あったか。これぞ瀬尾まいこな作品。

とにかく「お兄ちゃん」の存在が気になりっぱなし!

10近くも年の離れた全然知らない青年が「お兄ちゃんだよ」と現れて、

お兄ちゃんのペースに巻き込まれていくうちに、

本当の兄妹のようなかけがえのない存在になっていきます。

他の作家の作品でいるはずのない謎の兄が現れたら、まず不審者と疑うけど、

瀬尾さんの作品には悪い人や心の醜い人はきっと出てこない。

だからお兄さんの正体はわからずとも、安心して読めました。


お兄ちゃんの存在をすんなりと受け入れてしまう婚約者のほのぼのさもいい〜♪

「さくらを大事に思ってくれる人は僕にとっても大事な人」という言葉、素敵です。


作品全体を包む空気感はかなり好きだけど☆は4つ。

あと1つ☆が足りなかったのは「お兄ちゃんの正体」が残念だったから。

なーんだと思っちゃいました(^_^;) 

実はもっとトンデモ展開期待してたんで・・・すいません。

| comments(0) | trackbacks(0) | 14:16 | category:    瀬尾まいこ |
# あと少し、もう少し
評価:
瀬尾 まいこ
新潮社
¥ 1,575
(2012-10-22)

JUGEMテーマ:小説全般
  
 あと少し、もう少し / 瀬尾まいこ(新潮社)

 
評価 ☆☆☆


生徒数の少ないこの中学校では、陸上部だけでは駅伝チームを組むことができない。
部の外からもメンバーを集い、即席のチームで挑んでいるが、
なんとか毎年県大会出場の切符をもぎ取っている。
果たして今年はどうなるか・・・。
寄せ集めのメンバーと頼りない顧問の中学生活最後の夏の物語。

駅伝を通して少年たちが成長していく姿を描いていくというストーリーの流れは
容易に想像できてしまう。
けど、それぞれの生徒の中学生ならではの感情の変化や
ぼーっとしてて役に立たないように見える顧問の先生のナイスなアシストは
なつかしさとみずみずしさを感じさせてたまらない。
ありきたりだけど、やっぱりこういう作品のまぶしさってって永遠に愛されるよね〜。

瀬尾まいこさんは以前は中学校の教師をしていた方なので、
なんだか顧問の先生と瀬尾さんが重なって思えるのは私だけ??(笑)




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# 僕らのご飯は明日で待ってる
評価:
瀬尾 まいこ
幻冬舎
¥ 1,365
(2012-04-25)
コメント:僕らのご飯は明日で待ってる

JUGEMテーマ:小説全般
   
 評価 ☆☆

ええーー!?
これが瀬尾まいこさんの作品なのかぁ(-_-)
なんだかライトノベルかってほどに軽かった。
自分の人が病気になることや、生死ってこんなもんじゃない。
ほっこり系の小説なんだろうけど、
この題材でほっこりなかんじに持って行こうとすることに強烈な違和感を覚えました。

食べ物とはまったく関係のない話なのに、このタイトルなのも意味不明。
| comments(0) | trackbacks(1) | 10:44 | category:    瀬尾まいこ |
# おしまいのデート
評価:
瀬尾 まいこ
集英社
¥ 1,260
(2011-01-26)
コメント:恋する男女のデートだけじゃない、いろんなデートにほっこり。

JUGEMテーマ:小説全般
 ● おしまいのデート / 瀬尾まいこ
 ● 集英社
 ● 1260円
 ● 評価 ☆☆☆
いろんな形の「デート」、あります。
祖父と孫、元不良と老教師、特に仲良くもない同じクラスの男子同士、
協力して一緒に公園で犬を飼うOLと男子学生。
何気ないのに温かい人と人のつながりを軽やかに描く、5編収録の作品集。


(感想)

久しぶりに瀬尾さんの本、読みました。
相変わらず短くさらっと読めて、心がほっこりあたたかくなるような素敵な作品集でした。

どの短編も「デート」がテーマ。
・・・とはいっても、恋愛関係にある男女のするソレじゃない。
おじいちゃんと孫、同じクラスだけど特に仲良くもない男子同士、
元不良と教師、捨て犬を香園で買うことになったOLと男子学生など、
おおよそ「デート」とは言えないような組み合わせばかり(笑)

なかでも元不良と教師の「ランクアップ丼」はベタだけど泣けます!
これぞ「いい話」!!

男子同士でデートする「ファーストラブ」もなんだかドキドキ

これ読んで、ちょっと心の休憩ができたような気がしました。
| comments(4) | trackbacks(1) | 15:30 | category:    瀬尾まいこ |
# 戸村飯店青春100連発
戸村飯店青春100連発
戸村飯店青春100連発
瀬尾 まいこ
JUGEMテーマ:小説全般

戸村飯店青春100連発/瀬尾まいこ
理論社
1575円
評価 ☆☆☆☆☆
大阪の下町にある中華料理店ディナー・戸村飯店。
この店の息子、高3の長男・ヘイスケは昔から要領が良く、頭もいいイケメン。
一方、高2の次男・コウスケは勉強が苦手。
単純でやや短気だが、誰からも愛される明朗快活な野球部員。
正反対で仲もいいわけでない兄弟。
桜になり、ヘイスケが東京で新生活をはじめたことになり兄弟は離れて暮らしていたが、
ゆきになったころにコウスケの人生を左右する大問題が現れて……。
正反対の兄弟を描くさわやか青春ストーリー。




(感想)
年が一つしか違わない兄弟。
何かにつけて比べられ、嫉妬し、ライバル関係のようになるのは当然だろう。
夫婦は別れることができるけど、兄弟の縁は切ることはできない。
気が合わないくても永遠に無視をすることのできない相手。

これまでの瀬尾まいことは違った雰囲気の作品だったけど、
家族って、兄弟って、いいなぁと感じさせるところはやっぱりこの人ニコニコ
東京と大阪の対比もユーモアに興味深く描いていて、
特に大阪の人は「わかるわかる猫2」と楽しめるんじゃないかなぁ。

どんなに強がっても人は一人では成長できない。
彼らの周りには実にいろんな人たちがいて、支えてくれて、
その人たちの何気ない言葉や飾らない思いに触れて、
些細なことでも成長できることがある。
人って周りの人に育てられるんだな〜というのがよくわかりました。

「同じ釜の飯を食べた仲」なんてよく言うけど、
何年も何年も家族として暮らしてきたという関係があるのに、
わかりあえないはずはない。
「気が合わない」なんてことも軽く超えちゃうような特別な絆がきっとある。
離れてみて見つけた答え・・・すがすがしいラストでした猫2

月に一度、実家に東京ばな奈バナナを送る兄。
手紙メールブルーも書かない。電話携帯もしない。
でも、いつも同じものを送ることによって、
元気で変わりない生活を送っていることを伝えている。
このエピソードには泣けましたポロリ



●この本を好きな人におすすめなのは・・・
間宮兄弟/江國香織
| comments(0) | trackbacks(0) | 10:51 | category:    瀬尾まいこ |
# 卵の緒
卵の緒 (新潮文庫 せ 12-2)
卵の緒 (新潮文庫 せ 12-2)
瀬尾 まいこ
JUGEMテーマ:小説全般

卵の緒/瀬尾まいこ
新潮文庫
420円
評価 ☆☆☆☆☆
僕は捨て子だ。
その証拠に母さんはへその緒を見せてくれない。
でも母さんが誰よりも僕を愛してくれているのは間違いない。
「親子」「家族」の血よりも濃い絆を描く表題作。
異母兄弟が突然、2人だけで暮らすことになる「7`s blood」。
優しい気持ちになれる二つの物語。




(感想)
家族を描く2つの物語です。

なんて優しい物語なんだろう。
「家族」って、
世間一般に思われているような血のつながりが重要なのではない。
どれほどの愛情で包んであげられるか・・・。
それが絆を深めるのだな、としみじみ感じました。

2つの物語、どちらの母親も素晴らしい。
特に「7`s blood」で母親がなぜ七生を引き取ったのか・・・
それに七子が気づいたとき、
大きなあたたかさに包まれて胸がいっぱいになりましたニコニコ

どちらの物語でも「ケーキおにぎり」の場面が多い。
すごーく美味しい物を食べた時に、
あの人にも食べさせたいと思うことがある。
ここで浮かんだ人は自分の大好きな人だというのが
「卵の緒」での大きなキーワードとなります。
好きな人のためにせっせと料理することだって同じこと。
食という角度から絆や団欒を描くのはよくあることなんだけど、
でもたまらない温もりを感じますおはな
| comments(2) | trackbacks(0) | 11:03 | category:    瀬尾まいこ |
# ありがとう、さようなら
ありがとう、さようなら (ダ・ヴィンチブックス)
ありがとう、さようなら (ダ・ヴィンチブックス)
瀬尾まいこ
ありがとう、さようなら /瀬尾まいこ
メディアファクトリー
1260円
評価 ☆☆☆☆
ついこのあいだ、3年生を送り出して胸を痛めていた私は、
今は1年生の担任となり、また胸をはずませている。
本当に学校というところは「ありがとう」と「さようなら」が
目まぐるしく襲ってくる場所。
辞めたくなることもあるけど、
それ以上に感動がいっぱいの学校生活学校
現役の中学教師でもある瀬尾まいこのエッセイ集。



(感想)
ダヴィンチで連載していたエッセイの単行本化。
作家であり、現役の中学教師でもある著者が学校生活を綴っています。
3,4ページ程度のエッセイが40編くらいのっていて、
ずっしりとした読み応えはないけど、あったか〜い気持ちになりましたニコニコ

学校の先生は中学生にとって家族の次に身近な存在です。
とにかくこの世代の子たちって、
背伸びをしたくて敏感で扱いにくそうに思えるけど、
先生のファッションTシャツや恋愛ラブにやたらとつっこんでくるし、
性的な話題には異常に反応たりして案外かわいいぴかぴか
日頃、ニュースで話題になるような反抗的でねじ曲った学生はほんの一握りで、
実はほとんどの子がキラキラとした学生生活を送ってるんですね。

驚いたのは「ある日、生徒会長のS君とけんかをした。」という記述。
教師と生徒の間に「けんか」!?
教師が生徒をしかったとか、
生徒が反抗的な態度を取ったとかじゃなくあくまで「けんか」。
決して対等な関係ではない両者のいざこざを「けんか」と言ってしまうことで、
瀬尾先生の生徒に対する目線は決して教師としてのものだけじゃないっていうのがわかる。
時に教師、時に姉、時に友達・・・。
教師である前に、先生も一人の人間であるということを
学生時代の私はまったく考えたこともなかったように思います。

おそらくここには書けないような
おだやかじゃないエピソードも学校にはたくさんたくさんあるでしょう。
でも、瀬尾先生はここに書かれたような
楽しく幸せな出来事があるからこの仕事が大好きで、
瀬尾先生が生徒を愛していること、
また生徒が瀬尾先生を慕っていることははっきり伝わってくる。
彼女の小説は本当に好きだし、
できればもっと早いペースで書いてほしいのだけど、
教師の仕事も大切にしてほしいな〜。

それにしても、生徒の名前はイニシャル表記になっているものの、
読む人が読めば誰の話なのかすぐわかってしまいます。
そういうことが生徒的に保護者的にオッケーなのか疑問だけど、
悪い書かれ方はしてないからオッケーなのかな?
私、余計な心配してますか?
でも、見方を変えれば生徒にこんな素敵なプレゼントプレゼントを贈ることのできる先生もいないよなぁ。
生徒たちはどう感じているんでしょうね。
| comments(4) | trackbacks(0) | 12:31 | category:    瀬尾まいこ |
# 優しい音楽
優しい音楽
優しい音楽
瀬尾 まいこ
優しい音楽/瀬尾まいこ
双葉社

評価 ☆☆☆☆
受けとめきれない現実。止まってしまった時間―。
だけど少しだけ、がんばればいい。
きっとまた、スタートできる。
家族、恋人たちの温かなつながりが心にまっすぐ届いて、じんとしみわたる。
軽やかな希望に満ちた3編を収録。




(感想)
人との出会いから生まれる、
3つのゆるやかなお話が収録されています。
肩肘張らずにのんびりと優しい気持ちにひたれる瀬尾さんの作品は
いつ読んでも心が和みますぴかぴか

どのお話も普通なら怒り出してしまうような展開がまっているのですが、
そうはならずに事態は穏やかに流れ、
とても気持ちのいいラストを迎えます。

特に印象に残ったのは「タイムラグ」で8歳の女の子・佐菜ちゃんが使う
ポカリする”という表現。
心にぽっかりと穴が開いてしまうような気持ちをいうのですが、
この言葉の力の抜け加減がいかにも瀬尾さんらしいし、
これを子供に言わせるといううまさに脱帽してしまいました。
| comments(4) | trackbacks(1) | 13:06 | category:    瀬尾まいこ |
# 天国はまだ遠く
天国はまだ遠く
天国はまだ遠く
瀬尾 まいこ
天国はまだ遠く/瀬尾まいこ
新潮文庫
380円
評価 ☆☆☆☆
仕事も人間関係もうまくいかない・・・。
会社を辞めて死ぬつもりで、私は知らない土地へ行くことにした。
しかし睡眠薬を飲んでも死にきれず、
滞在した民宿のオーナーの優しさに触れるうちに
私の心はいつのまにか癒されていた・・・・。
心にしみる爽快な旅立ちを描く。



(感想)
主人公の千鶴は自殺未遂をしてしまうほど
人生に疲れきっているようだけど、
この程度の悩みはOLに限らず誰にでもあるものだと思う。
私だって、すべてがうまくいかないことへの
漠然とした不満と不安を抱えていたことがある。
むしろいつだって常に何かを抱えている。

千鶴の場合、仕事を変えるだけで悩みは減るのだろうけど、
もう彼女の中の「深刻度」はそんなことを考えられないくらい重い。
その判断ができなかったことに、
彼女の「深刻さ」、重く考えてしまう性格がよく出ている。
ニュース等テレビを見ていると「どうしてそんなことで・・・」と思ってしまうような自殺のニュースがたまにあるけど、
それもなんだかわかるような気がした。

あたたかい人々、美しい自然よつばのクローバー、美味しい食べ物赤りんご・・・
それらは主人公の千鶴を確実に癒してくれた。

でも、ここは千鶴の居場所ではない。
ここは一時の避難所でしかなく、
元気になったら自分の場所に戻らなければならない。

厳しいラストだな〜と思ったけど、そこにリアリティを感じました。
マイナスの状態に落ちていた千鶴はここへ滞在することによりゼロの状態へ戻った。
ここから自分をどうプラスに向かわせるかは自分にかかっている。

私ね、もしかしたら千鶴と民宿のオーナーの田村さんは結ばれてしまうんかと思ってた。
でも、それはあまりにも安易な展開で、
そっちに転ばなくて本当に良かったですニコニコ

瀬尾さん、余計な心配してごめんね汗

よく考えれば重いテーマなのに、
軽い感覚で読めるのは瀬尾まいこだから。
彼女だからこそこの世界を作りあげられたのだと思いますニコニコ

文庫版あとがきを読むと、
現役の中学教師学校もある瀬尾さんが丹後の小さな学校に赴任した時の経験から
インスピレーションを受けてこの本を書いたということです。

きっと実体験に基づくエピソードも盛り込まれているでしょう。
それを思うと、この本がますます輝きを増してきますぴかぴか

「幸福な食卓」に続き、こちらも映画化カチンコされる模様。
調べてみたんだけど、キャストがわからない!!

で、勝手に決めちゃいました「理想のキャスト拍手
千鶴・・・蒼井優
田村さん・・・照英     どうですか?



●この本が好きな人におすすめなのは・・・
イルカ/よしもとばなな
朝いちばんのおいしいにおい/佐藤初女
こころ咲かせて/佐藤初女
| comments(6) | trackbacks(0) | 11:53 | category:    瀬尾まいこ |
# 図書館の神様
図書館の神様
図書館の神様
瀬尾 まいこ
図書館の神様/瀬尾まいこ
マガジンハウス
1260円
評価 ☆☆☆☆
将来の夢も希望もをあきらめて赴任した高校学校で、
私は文芸部の顧問になった。
しかし部員はたった一人・・・。
清く正しくまっすぐな青春を送ってきた「私」の
不思議な出会いから、傷ついた心を回復していく再生の物語。



(感想)
落ち込んでいるとき、頑張らなきゃいけないとき、
「頑張れ!」といわれるのは
どうしようもなく重荷だったりしませんかたらーっ

頑張らなきゃいけないのは自分がいちばんよくわかっている。
けど、心も体もついてこない。
どうしようもない自分を持て余しながら、
ただ時を過ごすしか術が見つからない日々・・・。

この物語のヒロイン・清もそんな日々を過ごしています。
過去に心に傷を負い、
特になりたいわけでもないけどなんとなく高校の教師になった。
部員が一人しかいない文芸部読書の顧問を押し付けられて、
不倫の恋もうまくいかなくなってきている清の心を溶かしていったのは、
なんとそのたった一人の部員・垣内君男

教師と生徒というよりは、対等な大人同士のような二人。
垣内君が教えてくれた「文学のすばらしさ」。
垣内君と清を通して、
著者は文学の持つ力を思いっきり力説している。
小説ではあるけれど、
瀬尾まいこ流の≪文学のススメ≫ともいえる本でした。

文学や人との出会い・・・
どんな出会いでも成長のチャンス。

そしてまた、傷つくことも同じくチャンス。
そしてみんな大きくなっていくんだからニコニコ

それを優しく教えてくれる本でしたぴかぴか


●この本が好きな人におすすめなのは・・・
この本が世界に存在することに/角田光代
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:30 | category:    瀬尾まいこ |
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