# 春、戻る
2014.07.09 Wednesday
春、戻る / 瀬尾まいこ(集英社)
評価 ☆☆☆☆
正体不明、明らかに年下。なのに「お兄ちゃん」!?
結婚を控えた私の前に現れた謎の青年。その正体と目的は?
人生で一番大切なことを教えてくれる、ウェディング・ストーリー。
ほっこり、あったか。これぞ瀬尾まいこな作品。
とにかく「お兄ちゃん」の存在が気になりっぱなし!
10近くも年の離れた全然知らない青年が「お兄ちゃんだよ」と現れて、
お兄ちゃんのペースに巻き込まれていくうちに、
本当の兄妹のようなかけがえのない存在になっていきます。
他の作家の作品でいるはずのない謎の兄が現れたら、まず不審者と疑うけど、
瀬尾さんの作品には悪い人や心の醜い人はきっと出てこない。
だからお兄さんの正体はわからずとも、安心して読めました。
お兄ちゃんの存在をすんなりと受け入れてしまう婚約者のほのぼのさもいい〜♪
「さくらを大事に思ってくれる人は僕にとっても大事な人」という言葉、素敵です。
作品全体を包む空気感はかなり好きだけど☆は4つ。
あと1つ☆が足りなかったのは「お兄ちゃんの正体」が残念だったから。
なーんだと思っちゃいました(^_^;)
実はもっとトンデモ展開期待してたんで・・・すいません。