# 真夏の島の夢
2009.01.15 Thursday
JUGEMテーマ:小説全般
●真夏の島の夢/竹内真●角川春樹事務所
●1785円
●評価 ☆☆☆
瀬戸内海のある島で行われる演劇コンクールに参加するため、
進也たちのコント劇団「コカペプシ」のメンバー4人は島へと渡った。
同じフェリーには女性作家の佳苗とアシスタントの律子が乗り合わせていて、
進也たちはすぐに彼女たちと親しくなる。
しかし・・・最高の夏になりそうな予感が思いがけず島の産廃問題に巻き込まれ…。
(感想)
気軽に読める作品です。
深く考えなくていいし、読後に特に何も残りはしないんだけど、
こういうのは時間を持て余してるような時にいいよね。
島で行われる演劇コンクールに参加するためにやってきた男たち。
島のホテルに缶詰めになって作品を書くことになった女性作家とアシスタント。
同じフェリーに乗り合わせたこの男女が知り合い、ひと夏の恋に発展しつつ、
自分たちはまったく望んではいないのに、
島民たちが熱くなっている島の産廃問題に巻き込まれていく・・・といったストーリー。
物語は「劇団」「小説」「産廃問題」の3つの柱で構成されています。
それぞれの出来事が劇や小説を作り上げていくのに良い相乗効果となり、
1つの劇や小説がどのように作られていくのか、
その舞台裏も知ることが出来てエンターテイメント性は高い作品といえる。
でも、印象に残るような作品かと言われれば・・・否。
軽い気持ちで読む分にはいいけど、ちょっと薄っぺらいというか弱いというか・・・。
キャラクターはしっかりしてるのに、
どうも柱が3本もあることで中心が定まらず、散漫な気がしてしまいました。