# すれ違う背中を
2010.11.24 Wednesday
JUGEMテーマ:小説全般
● すれ違う背中を / 乃南アサ
● 新潮社
● 1470円
● 評価 ☆☆☆☆☆
「過去」の背中に怯える芭子。
「堀の中」の体験をいまだ不用意に口走る綾香。
しかしやっと、第二の人生が見えてきた二人だった。
ムショ帰りコンビのシリーズ、大好評につき第二弾。
● すれ違う背中を / 乃南アサ
● 新潮社
● 1470円
● 評価 ☆☆☆☆☆
「過去」の背中に怯える芭子。
「堀の中」の体験をいまだ不用意に口走る綾香。
しかしやっと、第二の人生が見えてきた二人だった。
ムショ帰りコンビのシリーズ、大好評につき第二弾。
(感想)
「いつか陽のあたる場所で」の続編。
ムショ帰りの巴子と綾香が過去を隠しながらひっそりと人生をやり直す物語です。
綾香の方は前作から自分のパン屋を持ちたいと必死で修行していましたが、
今作ではついに巴子の方にも将来の光が見えてきます
前作までは後ろ向きでオドオドしてて、ちょっとイラッとさせられる存在だった巴子だけど、
人間、やりがいや自信を持つとこんなにも変わってくるものなんですね〜。
二人は二人で支えあうことができるから、生きていられる。
過去を背負ってはいるけれど、
かけがえのないパートナーと夢をを得た今、二人とも幸せではあるのかもしれない。
けど、家族とのこと、夢の実現、そしてこのまま誰にも過去を知られずに生きていけるのか・・・・と、
彼女たちの未来には心配がいっぱい。
彼女たちの夢は応援したい。
でも、事件をきっかけに距離を置くようになった家族(特に綾香の子供)の存在は無視していいものではない。
この問題、彼女たちはどうしていくのだろう?
これからもぜひ続けてほしいシリーズです。