隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# マスカレード・ナイト

JUGEMテーマ:小説全般

 

 マスカレード・ナイト / 東野圭吾(集英社)

 

 個人的な評価 ☆☆☆☆

 

若い女性が殺害された不可解な事件。

警視庁に届いた一通の密告状。
犯人は、コルテシア東京のカウントダウンパーティに姿を現す!?

あのホテルウーマンと刑事のコンビ、再び――。

 

 

 

 

(感想)

 

「マスカレード・ホテル」「マスカレード・イブ」に続くマスカレードシリーズ第3弾。

私、「ホテル」は以前読んでるんですけど、「イブ」はまだ。

実は「ホテル」がそれほど面白かった印象がなく、

読んだ時期がたまたま忙しかった時期だったこともあって感想も書かなかったんだけど、

それでも「ナイト」は十分に楽しめました。

これきっかけに「イブ」を読んで、「ホテル」も再読してみようかなっ。

 

東野さんの作品だからもちろんサスペンスです。

けど、コンシェルジュの山岸さんが宿泊者たちの持ち込む難題を

見事に解決していく様を楽しむだけでも読みごたえアリ。

こっちメインの連作短編集にして、

本筋の殺人事件をなくしちゃっても作品として十分に成立しそうですw

 

まったくバラバラだったはずの宿泊客たちの伏線が

最後にきれいにまとまったのはさすがだけど、

登場人物の心は読者が強く共感できるほど丁寧には描かれてないように感じました。

特におばさん二人がお互いに抱いている意識のズレね・・・。

そういうのって女性特有のねちっこいもののはずなのに、

描き方としてあまりにあっさりしてるような気がします。

これが女性作家ならこうはいかないでしょ・・・。

 

今作に限らず最近の東野さんの作品って、

ほんとに心が揺さぶられるほどの感動は味わえなくなってきました。

昔はこうじゃなかったんだけどなぁ・・・。

| comments(0) | trackbacks(0) | 10:25 | category:    東野圭吾 |
# 危険なビーナス
評価:
東野 圭吾
講談社
¥ 1,100
(2016-08-26)

JUGEMテーマ:小説全般

 

 危険なビーナス / 東野圭吾(講談社)

 

 個人的な評価 ☆☆☆☆

 

弟が失踪した。

彼の妻・楓は、明るくしたたかで魅力的な女性だった。

楓は夫の失踪の原因を探るため、資産家である夫の家族に近づく。

兄である伯朗は楓に頼まれ協力するが、

時が経てばたつほど彼女に惹かれていく。

 

 

 

(感想)

 

夢中になってあっという間に読んでしまいました。

でも、冷静になって評価すると東野作品にしては弱い気も・・・。

タイトルから疑うべき人物が想像できちゃうし、

以前の東野作品にあった切なさというか、

人間の最も人間らしい感情・・・みたいなものが見えないんだよなぁ。

面白いんだけど、東野さんだからこそ期待しちゃうものもあるんですよね。

そもそもの読者の期待値が高いから、そこそこの出来でも物足りなさを感じちゃうんです。

 

主人公の伯朗と勇磨の楓を巡る争いなんて、

「エロいおっさん何やってんだ」かんじだしねー。いやねー。

伯朗が単純バカすぎて、呆れちゃう。

こんな男に読者は共感・応援できないぞ。

 

楽しめたけど、「え?この人が犯人?」って結末もあっけなく、

2時間サスペンス的なお話でした。

| comments(0) | trackbacks(0) | 14:58 | category:    東野圭吾 |
# ラプラスの魔女
評価:
東野 圭吾
KADOKAWA/角川書店
¥ 1,814
(2015-05-15)

JUGEMテーマ:小説全般

 ラプラスの魔女 / 東野圭吾

 評価 ☆☆☆


"円華という若い女性のボディーガードを依頼された元警官の武尾は、
行動を共にするにつれ彼女には不思議な《力》が備わっているのではと疑いはじめる。
同じ頃、遠く離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きていた。
検証に赴いた地球化学の研究者・青江は、
双方の現場で謎の娘・円華を目撃する――。




(感想)

ミステリーというよりは、SFや科学の要素を盛り込んており、
東野さんの作品なら
「プラチナデータ 」や「パラドックス13」と同じ枠にカテゴライズすべき作品。

と、いうことは・・・。

あまり私の好みではないってことですな(*´ェ`*)タハァ
東野作品の面白さは描かれる事件の背景にある「人間味」だと私は思っているのだけど、今作はそこを深く掘り下げてはいなかったと思う。
登場人物たちの苦悩が心に響いてきません。
主人公が誰なのかがはっきりしないから、誰に感情移入したらいいのかわからなかったし。

私が頭が悪いだけかもしれないけど、
それぞれの現象がなぜ起こったのか、
なぜそうなるのかが理解できないから楽しめません。
消化不良というか、置いていかれてる感というか・・・・が、残ります。

最後の宝石店でのエピソードはこの作品のシリーズ化を予感させるものでした。
円華・武尾・桐宮って案外いいチームになのかもw
| comments(0) | trackbacks(0) | 15:57 | category:    東野圭吾 |
# 虚ろな十字架
評価:
東野 圭吾
光文社
¥ 1,620
(2014-05-23)

JUGEMテーマ:小説全般

 虚ろな十字架 / 東野圭吾(光文社)

 評価 ☆☆☆☆


別れた妻が殺された。
もし、あのとき離婚していなければ、私はまた遺族になるところだった。
東野圭吾にしか書けない圧倒的な密度と、
深い思索に裏付けられた予想もつかない展開。
私たちはまた、答えの出ない問いに立ち尽くす。



(感想)

いつもの東野作品に比べると話の流れに動きが少なく、
少々退屈に感じたのですが、
これは手に汗握るエンターテインメント作品として楽しむものではなく、
「死刑とは」ということに真摯に向き合うための作品なのかもしれませんね。

憎き犯罪者に対し、死刑または無期懲役という重い判決に勝ち取ったとしても、
その犯罪者が最後まで心からの反省をしなかったら、
はたしてその判決に意味はあるのか?
犯人が心を入れ替えて更生したところで殺された人は戻ってこないし、
それで被害者が許してくれるわけでもない。
被害者家族が重く悲しい思いで費やした時間も決して戻らない。
小夜子の書いた原稿の中に
「人を殺せば死刑・・・そのように定める最大のメリットは、
その犯人にはもう誰も殺されないこと」とあったけど、
ほんとうにその通り。それだけでしかない。
あどけない小さな子供の命も、残忍な犯罪を犯した犯罪者の命も、
「たった一つの命」であることは間違いないし、
たとえ犯罪者であれど死刑になどしていいのか? 
逆に死刑制度はなくすなんてことはありえるか?
考えれば考えるほど、わからなくなるテーマです。
あまりに重い問いかけに、
読後の今でも自分の中での答えはまとめられずにいます。

だけど、人が人に対して、本当の意味での「裁き」を下すことなんてできない。
・・・これだけは確かなんだろうな。
| comments(0) | trackbacks(1) | 15:59 | category:    東野圭吾 |
# 祈りの幕が下りる時
評価:
東野 圭吾
講談社
¥ 1,836
(2013-09-13)

JUGEMテーマ:小説全般

祈りの幕が下りる時 / 東野圭吾(講談社)

評価 ☆☆☆


夢見た舞台を実現させた女性演出家。
彼女を訪ねた幼なじみが、数日後、遺体となって発見された。
数々の人生が絡み合う謎に、捜査は混迷を極めるが…。



加賀恭一郎シリーズとは知らずに読み始め、
加賀が出てきた途端「ああ、あのシリーズなのか」と知りましたw
ミステリーというよりは親子の絆を描いた作品。
東野さんお得意のテーマですね。

このタイトルをつけた時点で、
疑うべきなのは誰なのかが読者にはなんとなくわかってしまう。
親子の絆を描いていることに間違いはないのだけど、
殺された人達は殺されるほどのことはしてないのに・・・・と思ってしまうともうダメ。
この親子の不幸に同情することができませんでした。

そしてこの作品は本筋とは別に「原発」も大きなテーマであるといえます。
原発での作業は被ばくで命を縮める可能性のある危険な職業なのに、
扱いはまるで日雇いの労働者のよう。
孫請けひ孫請けのようないいかげんな下請け会社ばかり。
こういう状況で働く人々を描いたことで、社会への問題提起とも受け止めました。

事件そのものよりも、加賀の母親のエピソードが登場することで
加賀の過去に触れることができた。その部分では評価したいです。
ラストでは加賀を看護師の金森登紀子さんとのこれからも予感させ、
2人の関係からも今後目が離せませんね。
だがしかし、読者をうならせるようなトリックもなく、新鮮さも感じなかったのは事実。
綿部俊一・浅井忠雄・横山一俊・越川睦夫・・・もう何が何だかわからなくなるし〜(>_<)
つまらなかったとは言わないけど、面白いとはっきり言えるほどでもなかったです。
| comments(0) | trackbacks(1) | 13:52 | category:    東野圭吾 |
# 夢幻花
評価:
東野 圭吾
PHP研究所
¥ 1,680
(2013-04-18)

JUGEMテーマ:小説全般

 夢幻花 / 東野圭吾(PHP)
 

 評価 ☆☆☆


この世には存在するはずのない「黄色い朝顔」を巡るミステリー。
ある雑誌に2002〜2004年に連載されたものを元に
あらたに書き下ろした作品だそうです。


黄色い朝顔・・・たしかに面白い題材ではあったけど、
中盤へ差しかかっても夢中になれず、焦りすら感じたほどです。
東野さんと作品といえば、ミステリーとしての面白さはもちろんのこと、
人と人との絆や、誰かが誰かを思う気持ちが犯罪へとつながり、
胸をしめつけられるような苦しさを感じるものが多いのですが、
今作はそういう切なさや感動が少なかったように思います。

でも、やはり東野さんには期待しちゃいます。
次回作も楽しみに待ってますよ。
 
| comments(0) | trackbacks(0) | 13:34 | category:    東野圭吾 |
# ナミヤ雑貨店の奇蹟
評価:
東野 圭吾
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 1,680
(2012-03-28)

JUGEMテーマ:小説全般
 
 

 ナミヤ雑貨店の奇蹟 / 東野圭吾(角川書店)
 

 評価 ☆☆☆☆


夢、愛。
現実、理想。
人情、道理。
家族、将来。
野望、幸せ。
あらゆる悩みの相談に乗る、不思議な雑貨店。しかしその正体は…。

ナミヤ雑貨店のシャッターの郵便口から悩みを書いた手紙を投函すれば
翌朝、裏口のポストに返事が必ずお返事が入っている。
最初は子供たちのふざけたいたずらみたいなものばかりだった。
でも、やがて大人たちが人生を賭けた真剣な悩みを寄せるようになり・・・・。
ナミヤ雑貨店のアドバイスで人生を切り開いていく人々が、
時空を超えて重なり合うファンタジー的な要素のある作品です。

一見、つながりのなさそうなこともうまくつながっている。
特に最後に「丸光園」とナミヤ雑貨店までもがつながっているとわかった時には
いいようのないものが胸にこみ上げてきます。

誰かの役に立つ・・・
これって実は自分が自分のために成すことよりも
ずっと意味のあることなのではないかと最近思うようになりました。
ナミヤのご主人が死ぬ前に考えたのもまさにこのこと。
その時に後悔しない生き方をしたい・・・
その思いをより強くさせてくれた本でした。
| comments(0) | trackbacks(0) | 14:56 | category:    東野圭吾 |
# 麒麟の翼
評価:
東野 圭吾
講談社
¥ 1,680
(2011-03-03)
コメント:安心して読める東野圭吾の安定感

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 ● 麒麟の翼 / 東野圭吾
 ● 講談社
 ● 1680円
寒い夜、日本橋の欄干にもたれかかる男に声をかけた巡査が見たのは、胸に刺さったナイフだった。
大都会の真ん中で発生した事件の真相に、加賀恭一郎が挑む。



(感想)

うん、やっぱり東野圭吾は安心して読めますね。

家族や恋人への愛が悲しい事件につながり、
捜査上は問題にはならない心の部分まで解き明かす
加賀のあたたかみのある捜査に心打たれます。
たんにミステリー色が強いものよりは、
このくらい人間味あふれるミステリーの方が私は好きです。

偶然が重なりすぎるところに都合の良さを感じたけど、
面白かったから許しましょう。
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:56 | category:    東野圭吾 |
# カッコウの卵は誰のもの
JUGEMテーマ:小説全般
 ● カッコウの卵は誰のもの / 東野圭吾
 ● 光文社
 ● 1680円
 ● 評価 ☆☆☆
スキーの元日本代表・緋田には、同じくスキーヤーの娘・風美がいる。
母親の智代は、風美が2歳になる前に自殺していた。
緋田は、智代の遺品から流産の事実を知る。では、風美の出生は?
そんななか、緋田父子の遺伝子についてスポーツ医学的研究の要請が……。


(感想)

タイトルからわかるようにDNAをテーマにした作品でした。
親子二代でスキーヤーとして活躍する緋田親子。
父親の素晴らしい才能が娘に受け継がれているのだから当然のことかと思いきや、
実は娘は緋田夫妻の子供ではない可能性が出てきて・・・。

面白いけれど、いまいち盛り上がりに欠けるかなぁ。
最近書かれた作品ではないようだけど、それにしてもなーんか古臭くないですか?

多くの読者が言っていることだけど、母親がなぜ自殺しなければならなかったのか納得できない。
そして伸吾親子ももう少し掘り下げて描いてもらいたかった。

私欲のために動いている人は誰もいなくて、誰も悪くないから切ない。
才能があることは幸せか・・・深く考えさせられます。
| comments(0) | trackbacks(0) | 16:24 | category:    東野圭吾 |
# 新参者
評価:
東野 圭吾
講談社
¥ 1,680
(2009-09-18)
コメント:ミステリーというよりは人情モノですねぇ

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 ● 新参者 / 東野圭吾
 ● 講談社
 ● 1680円
 ● 評価 ☆☆☆☆☆
舞台は日本橋。
江戸の匂いも残るこの町の一角で発見された、ひとり暮らしの四十代女性の絞殺死体。
「どうして、あんなにいい人が…」周囲がこう声を重ねる彼女の身に何が起きていたのか。
着任したばかりの刑事・加賀恭一郎は、事件の謎を解き明かすため、未知の土地を歩き回る。



(感想)

ゾクゾクするような謎解きの面白さを楽しむミステリーというよりは、
下町の人情味にあふれた作品を読んでいるような印象でした。
犯人・被害者・事件の関係者・事件とはまったく関係のないこの街の人々・・・・
立場は違えど、すべてが家族や大切な誰かのためを思い、生きている。
1つ1つの伏線にまつわるあたたかい思いに、心がほんのり癒されます。
日本橋という土地柄、この国の古き良き職業に就く人々も多く登場し、雰囲気も良く、
この国も、人も、やっぱり素敵だなぁと再確認できます。
こういうジャンルの作品でこんな感想を抱かせちゃう東野さんはやっぱりすごい作家です。

こういう角度から事件を解決に導く目を持っている加賀刑事。
東野作品に何度も登場する人気キャラなのもうなずけますね〜。
まだ読んだことのない加賀刑事の作品を読んでみたくなりました。
| comments(2) | trackbacks(0) | 11:42 | category:    東野圭吾 |
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