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JUGEMテーマ:エッセイ
● 猫のよびごえ / 町田康(講談社文庫)
● 個人的な評価 ☆☆☆☆☆
『猫にかまけて』以来、高い人気を誇るシリーズがついに完結。
ボランティアに保護された猫を預かるうちに、猫の数が増えてゆく町田家。
ウイルスを持ち、人間におびえてなつかない猫から、
海岸を散歩中に後をついてきた人なつこい猫まで、
さまざまな猫たちと不器用な飼い主との間で繰り広げられる心温まる日常。
のどかな光景の中にも、
生き物を飼うことへの真摯なまなざしと優しさが貫かれた傑作エッセイ。
(感想)
大切に大切に読んできたこのシリーズもついに完結。
私の場合、今飼っている一匹の猫がすべてで、
その子に会った、その子が暮らしやすい生活をさせてあげたいと考えています。
つまり、町田夫妻とはまったく違った愛し方なのだけど、
町田夫妻のすべての猫に対する広い愛情もよくわかるし、
大笑いしながらも学ぶことも多かったシリーズでした。
第一作目の「猫にかまけて」をはじめて読んだのは2007年。
完全に犬派だった私がなぜか猫を飼おうと思い、飼い始めたのが2019年。
今ではすっかり猫の虜。
猫なしの人生など考えられなくなりました。
猫派になる前となってからじゃ、読んだ感想も・理解度もまったく違います。
私の猫人生において大切なバイブルとなる貴重なシリーズです。
正直、ここで終わりだなんて言ってほしくない(ノД`)・゜・。
これからも続くであろう日常を、
ずっとずっと書いてほしかったです。