隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# 百年法 (上)(下)
評価:
山田 宗樹
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 1,890
(2012-07-28)

JUGEMテーマ:小説全般


 百年法 (上)(下) / 山田宗樹(角川書店)

 評価 ☆☆☆☆


ジャンルとしてはSFなのかな???
不老不死が実現した社会。
20代の若く美しい年頃に不老不死の体を手に入れる。
事故や病気にならない限り、若い体と容姿のままで永遠に生きることができるが、
人生経験を積むほどに心だけは老いていく・・・。
そして死ぬ人がいなければ当然、人口は増え続ける。
そこで出来た法律が「百年法」。
不老不死となってから100年が経過したら、人は必ず死ななければならないという法律・・・。

うーん、考えさせられました。生きるとは?死ぬとは?
命って限りがあるからこそ、大切にするし、
良い生き方をするために努力もするんだろうなぁ。
自分だったら百年法に賛成か反対か、ずっと問いながら読んでいたけど
読了した今は怖いながらもちゃんと答えが出ている気がします。

久々にスケールの大きい作品を読んだ!
なんだかお腹いっぱい(笑)


 
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:30 | category:    山田宗樹 |
# 乱心タウン
評価:
山田 宗樹
幻冬舎
¥ 1,785
(2010-03)
コメント:お金持ちになると、人間らしい心を失っていくものなのでしょうか・・・

JUGEMテーマ:小説全般
 ● 乱心タウン / 山田宗樹
 ● 幻冬舎
 ● 1785円
 ● 評価 ☆☆☆
超高級住宅街の警備員・紀ノ川康樹は薄給にもめげない26歳。
最上級のセキュリティに守られるここの住人たちは、資産はあるだろうが、クセもある人ばかり。
だが、康樹は今の仕事に誇りを持ち、彼らを守っている。
しかし、ある日、
パトロール中に発見した死体を契機に康樹は住人たちの欲望と妄想に巻き込まれていく・・・・。
 

(感想)

かつて大学キャンパスのあった広大な敷地に、
特別な貴方のための、特別な街が誕生しました。
街を囲む高さ3メートルの外壁、無数の防犯カメラと赤外線センサー、常駐の警備員が
貴方と、貴方の家族をお守りします。
一区画は200坪からの余裕の広さ。
ケーブルは地下に埋没され、自然環境も抜群。
都心の高級マンションでは決して得られないゆとり・空気・時間・安心。
マナトキオ】 この街であなたはすべてを手にします。

完全に隔離されたセレブのための街【マナトキオ】。
安全が約束されたこの街が、ある日突然、安全ではなくなったら???
お金をたくさん持っているがゆえに、普通の感覚を失ってしまったアクの強い住人たちのドタバタ劇。
セレブな人たちの考えてること、クレイジーすぎてヒキました
あながち、実際にこういう風に考えそうなのが怖い。
ひきつつも、非常識さに圧倒され、かなりのハイペースで読めます。

数多い登場人物のうち、
人間らしい感情を持ち、正しい選択をすることができたのは【マナトキオ】の住人ではない人たちだけというのがあまりにも皮肉・・・。
お金って持っていれば持っているほど、人間として失ってはいけないものを奪っちゃうんだなぁ。
要するに、何が言いたいのかっていうと「お金以上に必要なものがある」ってことか。
損をすることになってもまっとうに生きていれば、必ず見ていてくれる人がいる、救われる時が来る。
ちょっと臭いかもしれないけど、はっきりそう言いきっている作品。

高血圧エロジジイ・岩崎直次郎。こういうイヤなオヤジっているよね〜。
夏美みたいな女もゾッとするわ。

約470ページ・・・もっと短くもまとめられたような気もするけど、
読みやすいので良しとしましょう。
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:21 | category:    山田宗樹 |
# 人は、永遠に輝く星にはなれない

評価:
山田 宗樹
小学館
¥ 1,575
(2008-06)
コメント:人生をどう生きていくのかを考えさせられます
JUGEMテーマ:小説全般
●人は、永遠に輝く星にはなれない /山田宗樹
●小学館
●1575円
●評価 ☆☆☆
病院でソーシャルワーカーとして働く千夏のもとに、看護婦の紹介で西原という87歳の老人がやってくる。
妹の死のショックからその事実を忘れてしまい、
何度も妹の入院していたこの病院に見舞いに来てしまう独り暮らしの老人だ。
ある日、西原がひそかに思いを抱いていたデイサービスセンターの女性が一言の挨拶もなく、担当替えでいなくなってしまった。
その夜、西原は意識障害を起こし錯乱状態になり、自らが入院することに・・・。
孤独で頑なな西原だが、千夏の尽力で太平洋戦争を共に戦った戦友と会うことになり・・・。




(感想)
老人や重い病気にかかった人たちの孤独と心の闇を描きます。
いつか自分にもふりかかるかもしれない問題で、決して他人事としては読めません。
私だっていつかは年を取るし、その前に親の介護もしなければならないでしょう。
そんな日が来ることを思うと、しばし遠い目をしてしまう・・・。

ソーシャルワーカーも千夏、そして西原という老人。
途中まではこの二人の生活をそれぞれ描き、やがて二人が出会い、
そこで物語がつながります。

87歳になってもまだ自分で車を運転してどこにでも行く西原のおじいちゃん。
家族や周りの人にしてみれば心配なのはわかるけど、
お年寄りや病気の人にとって、今まで当たり前に出来ていたことがどんどんできなくなっていき、
できることが少なくなっていくのは言いようのない恐怖と不安だと思う。
私の祖父も82で、半年前に入院したのをきっかけに運転をやめているけれど、
それまでは乗っていましたからね。
祖父には私達がいくらでも力になるし、
今はいろんなサービスがあるんだから有効に利用して行こうと話したのだけど、
それでもなるべく誰にも迷惑をかけず、自分でやりたいのだといつも言っていました。
危険を感知する能力などは衰えていることはわかっている。
でも、彼らにとって人に頼らずにギリギリまで自分でやることは、最後のプライドなのだと思う。
自分で運転して、一人で住み慣れた家で暮らしたいという西原さんの姿は
祖父と重なるものがあり、考えてしまいましたよ。

お話自体は何かが起こるというわけでもなく、ただ重い作品という印象だったんだけど、
そんなふうにドラマ的なことなんか何もないけど、それでも続くのが人生というもの。
「人は、永遠に輝く星にはなれない」というタイトルがそれに気づいたら急に重く感じられました。

「誰も、永遠に輝く星には、なれない。
わたしたちに許されているのは、消滅点に達するその瞬間まで、
精いっぱい身を焦がし、光を放ち続けること」
という文章があるのですが、
年を取って自由に体が動かなくなっても、治る見込みのない病におかされても、
命の灯が消えるその瞬間まで生きることは続く。
その瞬間までをどのように生きるかは自分次第でしかなく、
その瞬間に後悔をしないような生き方をしていきたいと思いました。
| comments(0) | trackbacks(0) | 15:57 | category:    山田宗樹 |
# 聖者は海に還る
聖者は海に還る
聖者は海に還る
山田 宗樹
聖者は海に還る/山田宗樹
幻冬舎

評価 ☆☆☆
生徒が教師を射殺し自殺したどんっ
衝撃的な事件があった学校学校に招かれたカウンセラー。
心の専門家は平穏をもたらすはずだったが……。
“心の救済”の意義とそこに隠された危険性を問う
衝撃作、書き下ろし!



(感想)
いやー、怖い小説でしたたらーっ
催眠療法で人の狂気を封印してしまうというのは、
犯罪を防ぐという面ではアリだとは思います。
心の奥底に抱える自己を吐き出す場として、
カウンセリングを利用するのもいいでしょう。

けど、生徒の事件のショックが成績にも影響している中、
カウンセリングを受けた生徒は成績が落ちていないという事実に気づいた教師達が
生徒全員になかば強制的にカウンセリング室をすすめる姿は明らかにいきすぎであり、
寒気すら感じましたひやひや

いい学校に入ること、いい会社に入ること。
それは確かに大事なことかもしれません。
学校側にとっては何人の生徒を東大に入れるかは
とてもとても大きな問題なのはわかります。
しかしそれにばかり気を取られ、
生徒一人一人の人格や人間らしい感情の育成に目を向けないことは
何か違っている気がします。
その事実に気がついている教師が少ないということも、
小説の中のこととは思いながらも戦慄しました。

悩みを自分で乗り越える、または仲間と支えあいながら乗り越える、
この経験は大事ですよね?
そんなことを考えさせられ、
この小説はカウンセリングのあり方を考えながらも
現代の教育問題にも目を向けることのできる2面的に面白い作品
でした。

それにしても「嫌われ松子の一生」を読んだときもそうでしたが、
山田宗樹さんの本は時間を忘れて、黙々と中毒的に読めます。
この本も一気に読んでしまいました!!
不思議な作家です。
| comments(0) | trackbacks(0) | 12:29 | category:    山田宗樹 |
# ゴールデンタイム  続・嫌われ松子の一生
ゴールデンタイム―続・嫌われ松子の一生
ゴールデンタイム―続・嫌われ松子の一生
山田 宗樹

ゴールデンタイム 続・嫌われ松子の一生/山田宗樹
幻冬舎
1600円
評価 ☆☆☆☆

叔母の松子の死から4年・・・。
松子の甥の笙と、笙の元恋人の明日香はそれぞれ別の人生を歩いていた。
松子の生を受け継ぐ2人の若者の青春を描く。

(感想)
まずね、この「続・嫌われ松子の一生」というサブタイトルに商業的な匂いが・・・ムニョムニョ
松子は「嫌われ〜」の方で既に亡くなっているし、
作品のカラーも全然違う。
懐かしい人物はちらほらと出てくるけど、
まったくの別物の作品なんだけどな汗

この際、なんで「松子」の続編が青春物なんだ!?という
考えを抜きにすれば楽しめます。
特に女性は何かを手に入れようとする度に、
別の大切な物を諦めなければならなかった明日香に
同性としての多くの共感を持てると思います。

それにしても山田宗樹さんの本は例外なく読みやすいのはどうして?
どれを読んでもスラスラと読み勧められますよね。

●この本を好きな人におすすめなのは・・・
 嫌われ松子の一生/山田宗樹

 とりあえず読んどいた方がいいでしょう[:ふぅ〜ん:]
| comments(0) | trackbacks(0) | 13:54 | category:    山田宗樹 |
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