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JUGEMテーマ:小説全般
● 兇人邸の殺人 / 今村昌弘(東京創元社)
● 個人的な評価 ☆☆☆
『魔眼の匣の殺人』から数ヶ月後――。
神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と剣崎比留子が突然の依頼で連れて行かれた先は、
“生ける廃墟"として人気を博す地方テーマパーク。
園内にそびえる異様な建物「兇人邸」に、
比留子たちが追う班目機関の研究成果が隠されているという。
深夜、依頼主たちとともに兇人邸に潜入した二人を、
“異形の存在"による無慈悲な殺戮が待ち受けていた。
待望のシリーズ第3弾、ついに刊行!
(感想)
今回の舞台はその廃墟ぶりが人気を博す地方のテーマパーク。
その園内に建つ「兇人邸」にて密室の惨劇が・・・。
シリーズ3作目でございます。
1作目の「屍人荘の殺人」の面白さには勝てないだろうなと思い、
はじめから期待値はそう高くなかったのでまぁ楽しめました。
舞台となる建物の間取りがしっかり把握できてないと理解度半減ですが、
そのへんは深く気にせず読み進めちゃえばいいでしょう。
相変わらずバイオハザード的な展開。
でも、犯行の動機・巨人の正体などが明らかになると、
ぐっと胸を締め付けられるような切なさがあります。
謎解きの面白さも大事ですが、
やはり私は感情が丁寧に描かれた作品に惹かれるなと改めて自分の好みを再確認です。
ラノベ程度のものと思って読んだ方がいいかと・・・。
魅力的な脇役が出てこないのも残念。
やっぱり「1作目が凄すぎた」の一言に尽きます(;´・ω・)