隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# 兇人邸の殺人 / 今村昌弘
評価:
価格: ¥ 1,870
ショップ: 楽天ブックス

JUGEMテーマ:小説全般

 

 ● 兇人邸の殺人 / 今村昌弘(東京創元社)

 

 ● 個人的な評価 ☆☆☆

 

『魔眼の匣の殺人』から数ヶ月後――。

神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と剣崎比留子が突然の依頼で連れて行かれた先は、

“生ける廃墟"として人気を博す地方テーマパーク。

園内にそびえる異様な建物「兇人邸」に、

比留子たちが追う班目機関の研究成果が隠されているという。

深夜、依頼主たちとともに兇人邸に潜入した二人を、

“異形の存在"による無慈悲な殺戮が待ち受けていた。

待望のシリーズ第3弾、ついに刊行!

 

 

 

(感想)

 

今回の舞台はその廃墟ぶりが人気を博す地方のテーマパーク。

その園内に建つ「兇人邸」にて密室の惨劇が・・・。

シリーズ3作目でございます。

 

1作目の「屍人荘の殺人」の面白さには勝てないだろうなと思い、

はじめから期待値はそう高くなかったのでまぁ楽しめました。

舞台となる建物の間取りがしっかり把握できてないと理解度半減ですが、

そのへんは深く気にせず読み進めちゃえばいいでしょう。

 

相変わらずバイオハザード的な展開。

でも、犯行の動機・巨人の正体などが明らかになると、

ぐっと胸を締め付けられるような切なさがあります。

謎解きの面白さも大事ですが、

やはり私は感情が丁寧に描かれた作品に惹かれるなと改めて自分の好みを再確認です。

 

ラノベ程度のものと思って読んだ方がいいかと・・・。

魅力的な脇役が出てこないのも残念。

やっぱり「1作目が凄すぎた」の一言に尽きます(;´・ω・)

 

| comments(0) | - | 15:32 | category:    今村昌弘 |
# 魔眼の匣の殺人
評価:
今村 昌弘
東京創元社
¥ 1,870
(2019-02-20)

JUGEMテーマ:小説全般

 

 魔眼の匣の殺人 / 今村昌弘(東京創元社)

 

 個人的な評価 ☆☆☆

 

その日、“魔眼の匣"を九人が訪れた。

人里離れた施設の孤独な主は予言者と恐れられる老女だ。

彼女は葉村譲と剣崎比留子をはじめとする来訪者に「あと二日のうちに、この地で四人死ぬ」と告げた。

外界と唯一繋がる橋が燃え落ちた直後、予言が成就するがごとく一人が死に、閉じ込められた葉村たちを混乱と恐怖が襲う。

ミステリ界を席巻した『屍人荘の殺人』シリーズ第二弾。

 

 

 

(感想)

 

前作の「屍人荘の殺人」が面白かったので今作にはかなり期待していました。

んー、でもハードル上げ過ぎたかなぁ。

これといった新しさもなく、一般的・純粋な推理小説の域を出ていない印象。

前作の「ゾンビ」のトンデモっぷりが強烈だっただけに、残念でしかありません。

主人公コンビは前作に比べるとずいぶんとラノベっぽい雰囲気になり、

ラノベ世代でない私には少々読むのがきついものがあります(;´・ω・)

 

続編があることを宣言するかのような終わり方。

次は1作目を超えるような、読者の度肝を抜く作品を期待します。

| comments(0) | trackbacks(0) | 14:37 | category:    今村昌弘 |
# 屍人荘の殺人
評価:
今村 昌弘
東京創元社
¥ 1,400
(2017-10-12)

JUGEMテーマ:小説全般

 

 屍人荘の殺人 / 今村昌弘(東京創元社)

 

 個人的な評価 ☆☆☆☆☆

 

神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と会長の明智恭介は、

曰くつきの映画研究部の夏合宿に加わるため、

同じ大学の探偵少女、剣崎比留子と共にペンション紫湛荘を訪ねた。
合宿一日目の夜、映研のメンバーたちは肝試しに出かけるが、

想像しえなかった事態に遭遇し紫湛荘に立て籠もりを余儀なくされる。
緊張と混乱の一夜が明け――。
究極の絶望の淵で、葉村は、明智は、そして比留子は、生き残り謎を解き明かせるか!?

 

 

 

(感想)

 

なにこれww すっごいww

読了してすぐに「この人の他の作品も読みたい」と思って調べたら、

これがデビュー作なんですね!

『このミステリーがすごい!2018年版』第1位

『週刊文春』ミステリーベスト第1位
『2018本格ミステリ・ベスト10』第1位・・・とデビュー作で前代未聞の3冠。

本屋大賞にもノミネートされてたし・・・いやー、すごい人が出てきましたなぁ。

 

普通の推理ミステリーだと思って読み始めたのですが、事態は思わぬ方向に。

そして物語の中心になると思っていた人物が序盤であっけなく退場するという驚き。

推理物に〇〇〇を登場させるなんてよく考えたなww

発想力とぶっとび度がすさまじいです。

B級・ライトノベル的な若い感覚もあるけど、

この発想力はそんな程度の枠には収まるもんじゃない。

デビュー作ということもあり、荒さもたしかに目立ちますが、

この調子で奇想天外なものを書いてくれれば、

唯一無二の相当面白い作家になってくれるんじゃないかな〜。

今後も追いかけたい作家発見。

ビギナーズラックにならないことを祈ります!!

 

まぁ・・・

正直、トリックの種明かしを読んでもよくわかんなかったんだけどw

(私がバカなだけかもしれないけど)

でもそれも気にならないくらい度肝を抜かれた作品です。

| comments(0) | trackbacks(0) | 12:58 | category:    今村昌弘 |
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