隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# 幸せのプチ 町の名は琥珀
評価:
朱川 湊人
日本経済新聞出版社
¥ 1,836
(2016-11-09)

JUGEMテーマ:小説全般

 

 幸せのプチ 町の名は琥珀 / 朱川湊人(日本経済新聞出版社)

 

 評価 ☆☆☆☆

 

都電が走るこの下町には白い野良犬の「妖精」がいる・・・・。
銭湯の煙突が目立つ迷路のような路地は生活感が溢れ、地味なくせに騒々しい。

口が悪くて、おせっかいな人たちが暮らす町に、

ちょっぴり不思議で、ささやかな奇跡が起きる時……。

 

 

(感想)

 

下町の「琥珀」という町を舞台に描く様々な人間模様。

それぞれが独立したお話でありながらも、人情の厚い下町という土地柄もあって、

人々の生活はどこかでつながっている。

そして、彼らをそっと見守るかのように存在する白い犬・・・・。

現代では野良犬なんてめったに見なくなったけど、たしかに私が子供のころはいた。

もう野良犬という存在自体がノスタルジーを誘うものになっていることに気付き驚愕。

そんな懐かしさと、人の優しさにほっこりできる作品集でした。

まさに「THE 朱川湊人」な雰囲気です。

 

どのお話も後味がよくて、気持ちのいい読書ができたけど、

特に好きなのは「タマゴ小町とコロッケ・ジェーン」。

やはり私も女ですから、タマゴ小町には大いに共感できました。

| comments(0) | trackbacks(0) | 10:28 | category:    朱川湊人 |
# わたしの宝石
評価:
朱川 湊人
文藝春秋
¥ 1,728
(2016-01-12)

JUGEMテーマ:小説全般

 わたしの宝石 / 朱川湊人(文藝春秋)

 評価 ☆☆☆


女性の前で男性が「さみしい」と口にする時、
きっとさみしさはその瞬間に消えているのです。
じんわりと心をえぐる、特別な愛のストーリー6編。



(感想)

どのお話もキラリと光る宝石ような男女の愛がテーマ、
朱川さんお得意の昭和のノスタルジック感漂う短編集です。
朱川さんの短編集はなつかしさと優しさで胸がギューッといっぱいになることが多いのですが、
今回のはこれまでの作品に比べるとさらっとしていたかな?
ソフトな印象を受けました。

中でも「ポコタン・ザ・グレート」は異色です。
他のは切なさや時代ならではの暗さを感じるけど、これだけはスカッと明るい!
きっと誰もがポコタンを好きになるはずです!
| comments(0) | trackbacks(0) | 15:22 | category:    朱川湊人 |
# なごり歌
評価:
朱川 湊人
新潮社
¥ 1,680
(2013-06-28)

JUGEMテーマ:小説全般

 なごり歌 / 朱川湊人(新潮社)

 評価 ☆☆☆



あの頃、団地は、未来と過去を繋ぐ道だった。
三億円事件の時効が迫り、
ひとつの町のような巨大な団地は未来への希望と帰らない過去の繋ぎ目だった。
ノスタルジックで少し怖い、悲しくて不思議な七つの物語。


商店街を舞台にした「かたみ歌」に続き、
今作は団地を舞台にした「なごり歌」というなつかし感涙ミステリー。
朱川湊人さんお得意のホロっと泣かせて、ゾクッと寒気もよぎる7つの作品集です。
7つの作品はすべて同じ団地を舞台にし、登場人物等も少しずつリンクしています。
どの作品も読んだ後にノスタルジックに酔いしれ、優しい気持ちになれます。

最初からあやしかった人物が、
7つ目のお話しでやっとメインとなってスッキリです。
| comments(0) | trackbacks(1) | 14:23 | category:    朱川湊人 |
# サクラ秘密基地
評価:
朱川 湊人
文藝春秋
¥ 1,680
(2013-03-13)

JUGEMテーマ:小説全般

 サクラ秘密基地 / 朱川湊人(文藝春秋)

 評価 ☆☆☆



6編からなる短編集。
どのお話しも主人公が今から30〜40年前の子供時代の出来事を回想する
ノスタルジック感あふれる作品集です。
どの主人公も家庭に問題を抱えているし、
写真が全作品のキーワードになっているのが共通点です。

この時代の貧しさや懐かしさになんだか切なくなります。
朱川さんの真骨頂ですね、こういうの。
どのお話しも読んで後味のいいものではないのだけど、妙に余韻が残ります。

「スズメ鈴松」がベタだけど好きかも。
 
| comments(0) | trackbacks(1) | 14:45 | category:    朱川湊人 |
# 満月ケチャップライス
JUGEMテーマ:小説全般
 
 満月ケチャップライス / 朱川湊人(講談社)

 評価 ☆☆☆




男版・メリー・ポピンズみたいなハートウォーミングな話だな〜と思いきや、
後半はどえらい展開になっていき、意外性のあるお話しでした。

心に傷をかかえた兄妹の前にあらわれた赤いモヒカンの青年・チキさん。
彼の存在が家庭をほんわかと温かくして、
この幸せが長く続けばいいのに・・・と思わずにはいられませんでした。
満月ケチャップライスはその幸せの象徴のようなものかな?

しっかし・・・、こんなにほのぼのとしているのに、どうしてあんなに暗い影を落とすのか。
ある程度の年齢の人なら“あの宗教団体のことだ!”ってはっきりわかるような宗教団体が絡んできたり、
その他ほんわかムードとは程遠いディープな出来事が次々と・・・。
なんだか重すぎてちょっと引いてしまった。
ちょっとやりすぎなんじゃない?という気がしてなりません。
幼い子供たちの心は大人によって振り回されっぱなしで、つらかったなぁ。

なんだかちぐはぐですっきりしない作品でした。
朱川さん、どうしたの??

| comments(0) | trackbacks(1) | 16:11 | category:    朱川湊人 |
# 鏡の偽乙女 ─薄紅雪華紋様─
評価:
朱川 湊人
集英社
¥ 1,680
(2010-08-26)
コメント:嗚呼・・・大正浪漫。謎は謎のまま・・・続編はあるの???

JUGEMテーマ:小説全般 
 ● 鏡の偽乙女 ─薄紅雪華紋様─ / 朱川湊人
 ● 集英社
 ● 1680円
 ● 評価 ☆☆☆☆
きっとあの男は、もの言う幻だったのかも知れぬ――。
大正三年、東京。
画家を志し、家を飛び出してきた槇島は
闇を幻視する美貌の天才画家、穂村江雪華(ほむらえせっか)と出会う。
雪華の下宿先の蟋蟀館にはなにやら異世界の面々の存在を匂わせ、ただならぬ雰囲気・・・。
変わりゆく帝都を彷徨う未練者(みれいじゃ)たちの怪異に迫る。


(感想)

なんて素敵な大正浪漫の世界・・・。
この時代独特のの雰囲気と「みれいじゃ」の存在の不可思議さが絶妙にマッチして
ゾクゾクするほど好きな世界です。
はじめはなかなか世界に入り込めないんだけど、ページを進めるほどに面白くなってきます。
三郎が出てくるあたりから引きこまれ、新撰組が絡んできたときは「そうきたか!」、と。
完全なるフィクションでありながら、実際に起きた出来事もうまく絡めてあるのがさすがだなぁ。

雪華は何者なのか、風波の密かな思いはどうなるのか、
お欣にだけ見える大きな石とは・・・まだまだ知りたいことがたくさん!
続編がないとは言わせません!
| comments(0) | trackbacks(0) | 15:33 | category:    朱川湊人 |
# オルゴォル
評価:
朱川 湊人
講談社
¥ 1,785
(2010-10-08)
コメント:さわやかでストレートな「いい本」

JUGEMテーマ:小説全般
 ● オルゴォル / 朱川湊人
 ● 講談社
 ● 1785円
 ● 評価 ☆☆☆☆
東京に住む小学生のハヤトは、
近所の顔見知りのおじいさんの“一生に一度のお願い”を預かり、旅に出る。
福知山線の事故現場、父さんの再婚と新しい生命、そして広島の原爆ドーム。
見るものすべてに価値観を揺さぶられながら、おじいさんの想い出のオルゴールを届けるため、
ハヤトは一路、鹿児島を目指す。
 

(感想)

ストレートでさわやかな成長物語でした。
戦争やいじめ、両親の離婚などあらゆるものが詰め込まれているわりには軽い感じなので、
若年層にも読みやすいかもしれません。
詰め込みすぎているから、どれも深くは描かれていないけれど
最後はきれいにまとまってきちんと泣かせてくれるし、
どの問題についてお真摯に考えて吸収し、
大人になっていくハヤトの成長は読んでいて気持ちがいい。
いつもの朱川さんとはちょっと違うけど、無難にうまくまとめたってかんじかな。

サエさんはすごく素敵な大人だったけど、
多感な時期にいい経験をしたハヤトはサエさんに負けないくらい素敵な大人になれると思う。
「子供に広島と長崎を見せるのは親の義務」だというのには大いに共感できるし、
さらにそれらの場所をひとりで見せることの重要性にもハッとさせられました。
子供に読ませるのもいいけど、親世代にも読んでほしい本。
子供を育てるために大切なことや伝えたいメッセージが詰まっている本でした。
| comments(0) | trackbacks(0) | 10:51 | category:    朱川湊人 |
# 銀河に口笛
評価:
朱川 湊人
朝日新聞出版
¥ 1,785
(2010-03-05)
コメント:子供のころに出会った不思議な友達とのセピア色の思い出

JUGEMテーマ:小説全般
 ● 銀河に口笛 / 朱川湊人
 ● 朝日新聞出版
 ● 1775円
 ● 評価 ☆☆☆
昭和40年代・・・小学3年生の僕らは秘密結社「ウルトラマリン隊」を結成して、
みんなが持ち込んでくる不思議な事件の謎に挑んでいた。
夏休みも終わり二学期の始業式の日、不思議な力を持った少年リンダが転校してきた…。
ちょっぴりほろ苦い少年たちの成長物語。  


(感想)

朱川湊人さんの名を聞くだけで、セピア色の懐かしい風景が頭に浮かぶ。
今回の舞台は昭和40年代。
小学3年生の夏休み、主人公“モッチ”たちは、ある夕方、流れ星を見つける。
流れ星が消えたと思われる付近まで歩いてみると、そこにはモッチたちと同年代の男の子がいた。
彼は新学期になるとモッチ達のクラスに転校してきて、モッチ達の新しい仲間になる。
その転校生“リンダ”は不思議な力を持っているようで、
彼らは困っている人たちが持ち込んでくる謎を解決する「少年探偵団」を結成する。

目新しさも意外性もないけど、
なーんか、懐かしくて胸があったかくなるお話でした。
今現在、40代で2人の子供もいる大人になった主人公“モッチ”が
子供のころを懐かしく回想する形で綴られているのですが、
おそらくよその星から来た少年だったと思われる友達“リンダ”を思い出すまなざしがたまらなく優しい。
大人になったモッチがいかにこの思い出を大事にしているか、手に取るようにはっきりと伝わってきます。

クラスメートの小松さんを救う章のラストはあまりに悲しく、胸が痛い。
彼らは汚れのない子供だからこそ、大人以上に真っ白な「正義のこころ」を持っている。
子供であるが故に正義を貫く術を多くは持たないけど、
自分たちの無力さではどうすることもできなかった苦い思い出もすべて含めて、
彼らの胸の中でいつまでも大切に輝いている。
ミハルや小松さんはその後、険しい道を歩くことになったようだが、
それでも小学3年生のころの思い出は、2人の中で大切に輝いていてほしい。
そう願ってなりません。
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:06 | category:    朱川湊人 |
# 太陽の村
評価:
朱川 湊人
小学館
¥ 1,680
(2010-01-28)
コメント:なーんか笑えない・・・けど、実写化したら面白そう。

JUGEMテーマ:小説全般
 ● 太陽の村 / 朱川湊人
 ● 小学館
 ● 1680円
 ● 評価 ☆☆☆
父親の定年を祝うハワイ旅行に出かけた坂木一家は、帰りの飛行機で事故に遭う。
海辺で意識を取り戻した主人公・龍馬は、
自分一人だけがタイムスリップして過去の世界に来てしまった事を悟る。
どうする俺??? おたくで引きこもりの龍馬は、やがて農作業や素朴な村民との触れあいにより、
現代とは正反対の生活に喜びを見出していくのだが…。



(感想)

いわゆるタイムスリップものと言っておくべきなのかなぁ?
朱川さんとは思えないほど軽いです。軽すぎです。
ヲタクニートの主人公に合わせたのか、変に若者言葉を乱用しているのもどうもなじめない。
“ここって笑いシーンなんだろうなぁ”という箇所にぶち当たっても、どうしても笑うことができない。
おそらく、すごーく「違和感」を感じるからだと思います。
主人公がこの村に抱いている違和感、読者がこの作品自体に感じている違和感・・・。
それらのせいできっと落ち着かないんですよね〜。
流星丸さんが出てきてからはハチャメチャ
もう不信感募りすぎて、読むのがキツかった。
はじめて読む朱川作品がこれだと人がいたとして、
「これが朱川湊人か」と思われるのは、すごくすごく嫌だなぁ

彼らが子供たちに託した祈り・・・。
真実を知った時、桃太郎君はどうなってしまうんだろう?
どう考えたって、彼らの望みどおりにはいかない気がする。

これ、文章にするよりは映像にした方が絶対に面白いと思う。
すごくおバカなコメディ映画にしてほしい
| comments(0) | trackbacks(0) | 15:33 | category:    朱川湊人 |
# あした咲く蕾
評価:
朱川 湊人
文藝春秋
¥ 1,600
(2009-08)
コメント:こころ温まるミステリー

JUGEMテーマ:小説全般 
 ● あした咲く蕾 / 朱川湊人
 ● 文藝春秋
 ● 1600円
 ● 評価 ☆☆☆
美人だけど性格が悪い僕のおばさん。
一筋縄ではいかないへそ曲がりだったけど、でも彼女は正真正銘の天使だった。
なぜなら、自分の命を分け与えることができたから。
そんな特別な力を持っているくせに、人並み以上に情の深い人だから、
彼女はあんな最期を迎えることになったんだ・・・。
表題作を含む全7編を収録のノスタルジック人情ホラー。



(感想)

なつかしい昭和の匂いがしてくるような、朱川さんお得意のノスタルジーに浸れる作品集
成長した主人公が昔、経験した不思議な出来事を回想する形になっていて、
それがなつかしさを倍増させてます。

どのお話にも「死」が絡んでいるけど、人の優しさや絆に包まれているから悲しい気はしない。
むしろあたたかさを感じてしまう。
朱川さんのこういう味付けってほんとうに素敵。安心して読める作家さんですよね。

いちばん好きなのは「虹とのら犬」。
ラストのなんと鮮やかなこと

異色だったのは「カンカン軒怪異譚」。
朱川さんの作品から元気いっぱいな生命力を感じるなんて珍しくない??
中華鍋みたいな道具だって100年も代々大切に使われてきたら、
持ち主の「美味しいものでみんなを元気にしたい」って魂は宿るはず。
おばちゃんが力いっぱい鍋を振るカン!カン!って音が今にも聞こえてきそう

残念なのは「湯呑の月」。
主人公の女の子と、病弱なおばちゃまが、湯呑の中に入れた水の中に
夜空に浮かぶ月を映してお願い事をするというシチュエーションはとても素敵なのに、
その大好きなおばちゃまが主人公の目の前から突然いなくなってしまう理由が
あまりに陳腐で俗っぽかったのにガッカリ。
一気に美しくなくなってしまったーーーー。

ちょっと優しい気持ちに触れたくなったら、朱川さんの本を読めばいいのかもしれませんねっ
| comments(0) | trackbacks(0) | 13:53 | category:    朱川湊人 |
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