隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
<< July 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
# 砂上
評価:
桜木 紫乃
KADOKAWA
¥ 1,620
(2017-09-29)

JUGEMテーマ:小説全般

 

 砂上 / 桜木紫乃(角川書店)

 

 個人的な評価 ☆☆☆☆

 

冬の北海道・江別。

柊令央は、ビストロ勤務で得る数万円の月収と、元夫から振り込まれる慰謝料で細々と暮らしていた。

いつか作家になりたい。

そう思ってきたものの、夢に近づく日はこないまま、気づけば四十代に突入していた。

ある日、令央の前に一人の編集者が現れる。

「あなた今後、なにがしたいんですか」。

責めるように問う小川乙三との出会いを機に、令央は母が墓場へと持っていったある秘密を書く決心をする・・・。

 

 

 

(感想)

 

どんよりと乾いた空気の漂う作品でした。

 

「つまらない」「読んででつらい」などあまりいい評価は聞こえてこないけど私は嫌いじゃない。

嫌いじゃない、というか、私も主人公と一緒で就職氷河期を経験し、

きちんとした就職ができなかったクチなので、

40代で身に染みる「人生の厳しさ」がグサリと刺さって共感できたんですよね。

"ゆらゆらと生きてきたつけが回ってきた"って表現はまさにその通り。

決して目をそらすことのできない現実を突きつけられたような感じ。

編集者が主人公に「主体性がない」と指摘される場面も、読んでてキツかったし(;´・ω・)

 

珠子さん、めっちゃ怖かった〜。

| comments(0) | trackbacks(0) | 15:42 | category:    桜木紫乃 |
# それを愛とは呼ばず
評価:
桜木 紫乃
幻冬舎
¥ 1,512
(2015-03-11)

JUGEMテーマ:小説全般

 

 それを愛とは呼ばず / 桜木紫乃(幻冬舎)

 

 評価 ☆☆

 

妻を失い、仕事を奪われ、故郷を追われた54歳の経営者。

夢を失い、東京に敗れた29歳のタレント。

そしてふたりは、出会ってしまった。

狂気を孕んでゆく女の純粋は、男を搦めとり、その果てに―。

 

 

 

(感想)

 

始終、ジメっとした空気感が漂う暗い作品でした・・・。

最終的に「やはりそうきたか・・・」という着地点。

「それを愛とは呼ばず」・・・うん、それはたしかに愛と呼んではいけない。

愛というよりは歪んだ依存心でしかないと思います。

タイミング良く出会い、「不幸」に寄り添っただけ。

紗希にしてみればこれは究極の愛情表現なのかもしれないけど、

相手の気持ちや生き方を無視した自分勝手な思い込みだよねぇ・・・。

もしこれを愛と呼びたいのであれば、紗希のどんどん歪んでいく心情をもっと丁寧に描く。

そうすればこれを愛だと言ってくれる読者もきっといたかもしれません。

・・・・でも、それをあえてしないが故のこのタイトルなんだろうな。

桜木さんの描きたい物はそこではないのでしょうね。

| comments(0) | trackbacks(0) | 10:57 | category:    桜木紫乃 |
# ホテルローヤル
評価:
桜木 紫乃
集英社
¥ 1,512
(2013-01-04)

JUGEMテーマ:小説全般

ホテルローヤル / 桜木紫乃(集英社)

評価 ☆☆☆☆


湿原を背に建つ北国のラブホテル・「ホテルローヤル」。
訪れる客、経営者の家族、従業員はそれぞれに問題を抱えていた。
閉塞感のある日常の中、男と女が心をも裸に互いを求める一瞬。
そのかけがえなさを瑞々しく描く。



ラブホテルが舞台の話なんて聞くと、色っぽい小説なのかな?と思いきや、
まったくそんなことはありませんでした。
どちらかというと、生きていく上での閉塞感を描いたという印象です。
その裏暗いかんじが、ラブホテルという存在の放つ印象とうまく調和しています。
どうにもならない暗さが心に沁み入りました。

 
| comments(0) | trackbacks(0) | 14:33 | category:    桜木紫乃 |
# 風葬
評価:
桜木 紫乃
文藝春秋
¥ 1,300
(2008-10)
コメント:新感覚官能ミステリーって・・・・。

JUGEMテーマ:小説全般
●風葬/桜木紫乃
●文藝春秋
●1300円
●評価 ☆☆☆
釧路で書道教室を開く篠塚夏紀は、母親に軽度の認知症の疑いを持つうちに、
これまで母の若いころや自分の出生について母から何も聞かされていなかったことに気づく。
母が焦点の合わない目でひたすらに「行かなくちゃ、行かなくちゃ」と言う“ルイカミサキ”という場所。
そこに母が隠している過去があるのでは??
封印された謎を解き明かすために夏紀はその地をめざす――。



(感想)
アマゾンなどのBOOKデータベースには「新感覚官能ミステリー」と書いてあり、
その「新感覚」という言葉にひかれて手にとってはみたものの
これのどこが新感覚なの〜
いかにも2時間サスペンスドラマみたいな内容
(“岬”がキーワードってのもいかにもサスペンス的でしょー!?)
「官能」的な要素は感じなかったし、
これほど内容の紹介と中身が伴わない作品には出会ったことないよ

荒れた海と書道の墨の香りがしそう。
あまりの多くの色をもたない作品だなー。

次々と謎が深まり、
日本の人口が100人くらいしかいなかったらこの人間関係の狭さも納得できるものの、
あまりの都合の良さに失笑すらもれてきた。
すべてが一本の線でつながっちゃうなんて出来すぎでしょ

「涙香岬(るいかみさき)」という地名は正式な名でなく通称らしい。
でもとても美しい名だなぁ。
何もない場所のようだけど、どうしても美しいところを想像しちゃうよね
| comments(0) | trackbacks(0) | 13:25 | category:    桜木紫乃 |
Selected Entry
Categories
Archives
Profile
Comments
Trackback
Mobile
qrcode
にほんブログ村
にほんブログ村 本ブログへ にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
Search this site
Sponsored Links