隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# BUTTER
評価:
柚木 麻子
新潮社
¥ 1,728
(2017-04-21)

JUGEMテーマ:小説全般

 

 BUTTER / 柚木麻子(新潮社)

 

 個人的な評価 ☆☆☆☆

 

男たちから次々に金を奪った末、

三件の殺害容疑で逮捕された女、梶井真奈子。

世間を賑わせたのは、彼女の決して若くも美しくもない容姿だった。

週刊誌で働く30代の女性記者・里佳は梶井への取材を重ねるうち、

欲望に忠実な彼女の言動に振り回されるようになっていく。

濃厚なコクと鮮烈な舌触りで著者の新境地を開く、圧倒的長編小説。

 

 

(感想)

 

これは柚木麻子の新境地!

あの木島佳苗が引き起こした

「首都圏連続不審死事件」をモチーフにした作品です。

ノンフィクションやルポではなく、

あくまであの事件を連想させるだけのフィクションですが、

木島佳苗ご本人はこの作品を読んで激怒したそうです。

 

とにかく上手いな〜と思ったのは、

バターという食材の特徴を、印象強く利用してるとこ。

あまりの濃厚さに胸やけしそうでした。おなかいっぱい!

当然のことながら食べ物の描写も多いのですが、

欲望のままに食の快楽を満たしていく様子は、

性的な表現を使ってるわけではないのに、たまらなくエロい!

特に主人公の里佳と篠井さんの鉄板焼きの場面などはゾクゾクするほどです。

 

けど後半にすすむにつれ、

ストーリーが読みたい方向とは別の方へ流れていったのが残念。

犯罪者と記者である里佳のスリリングなやり取りが面白かったのに、

なぜかいつのまにか里佳の成長物語に変わってましたw

ちびくろサンボのトラたちがぐるぐる回って溶けあって、

バターになってしまったように、

里佳の周りの人間関係もみんな交じり合って、

全員知り合いになって、仲良くなって、

ハートウォーミングな雰囲気がなんだかなぁ・・・。

 

最後に一言。

166センチ、59キロはそんな騒ぐほど太ってないと思いまーす。

数カ月で49キロからの10キロ増には周囲は驚くかもしれないけど、

この身長なら59キロだって健康的。なんの問題もないでしょう。

| comments(0) | trackbacks(0) | 11:55 | category:    柚木麻子 |
# 奥さまはクレイジーフルーツ

JUGEMテーマ:小説全般

 

 奥様はクレイジーフルーツ / 柚木麻子(文藝春秋)

 

 評価 ☆☆☆☆

 

夫と安寧な結婚生活を送りながらも、セックスレスに悩む初美。

同級生と浮気未満のキスをして、義弟に良からぬ妄想をし、

果ては乳房を触診する女医にまでムラムラする始末。

この幸せを守るためには、性欲のはけ口が別に必要…なのか!?

柚木がたわわに実る、果汁滴る12房の連なる物語。

 

 

(感想)

 

愛し合ってても、それと身体のつながりの有無は別のハナシ・・・。

欲求不満で日常のちょっとしたことが性的な妄想につながってしまう主人公を笑ったり呆れたりはできません。

本人にはとっても切実な問題。

主人公の妄想がふくらめばふくらむほど同性として悲しく切ない気持ちになりました。

 

「男と女」という色っぽい空気がなくなったからこそ生まれてくる連帯感や

あたたかさに幸福感も感じるから厄介。

愛が冷めているのなら離婚するなり、

他の異性と割り切った関係になるという選択肢もあるのだろうけど、

この人達ちゃんと愛し合ってるから話もこじれるし・・・・。

 

各章のタイトルと作中でキーとなるアイテムにフルーツを登場させる技は、

重くナーバスな悩みを軽めに描くのに効果的でした。

問題が問題だけに暗く受け止めんのもなんかアレだし、

自虐気味に自分で自分を茶化さないとやってらんねーよ感のよく出ているうまい演出だと思います。

 

ピオーネのお弁当を売る感じの悪い店員。

●●●●を目指すジムのトレーナー。

この2つのエピソードは特になくてもいいような気がするけどあえて書かれているのは、

著者のリアルな体験でこれと似たようなことがあったんじゃないかなと思いましたねww

 

こういう悩みって女性側からはなかなかまっすぐ向き合いにくいものだけど、

女にはタイムリミットがあるだけにいつまでも目をそむけていられるものでもない。

この本をきっかけに一歩踏み出せる女性が一人でもいればいいですね。

| comments(0) | trackbacks(0) | 13:56 | category:    柚木麻子 |
# ねじまき片想い(〜おもちゃプランナー・宝子の冒険〜)

JUGEMテーマ:小説全般

 

 ねじまき片想い(〜おもちゃプランナー・宝子の冒険〜) / 柚木麻子(東京創元社)

 

 評価 ☆☆☆☆

 

毎朝スカイツリーを見上げながら、水上バスで通勤する富田宝子、28歳。

浅草にあるおもちゃ会社の敏腕プランナーとして働く彼女は、

次から次へと災難に見舞われる片想い中の西島のため、

SP気分で密かに彼のトラブルを解決していく…!

やがて、自分の気持ちに向き合ったとき、宝子は―。

 

 

 

(感想)

 

すっごいかわいいお話でした。

 

長年の片思い・・・気持ちは伝えられないけど、彼のそばでお役に立ちたい。

切ない乙女心はわかるんだけど、宝子さんがあまりに非現実的でイタい女性すぎて、

漫画チックになってしまってるところで好き嫌いが分かれる作品なのかもしれません。

最後まで読んでも彼の魅力がさーっぱりわからず、

ここまで長く思い続ける価値のある男なの?と思ってしまいますが、

そのズレっぷりも含めて、宝子さんらしさなんだろうなぁ。

 

最終的にハッピーエンドが待っているのかと思いきや、

決してそうとはいえない思わぬ展開なのもいい意味で期待を裏切ります。

やっぱ宝子さん、タダものじゃあない!

いつかは幸せ、つかんでほしいです♪♪

| comments(0) | trackbacks(0) | 15:58 | category:    柚木麻子 |
# その手をにぎりたい
評価:
柚木 麻子
小学館
¥ 1,404
(2014-01-24)

JUGEMテーマ:小説全般

 

 その手をにぎりたい / 柚木麻子

 

 評価 ☆☆☆

 

80年代。都内のOL・青子は、銀座の高級鮨店で衝撃を受けた。

そのお店「すし静」では、職人が握った鮨を掌から貰い受けて食べる。
青子は、その味に次第にのめり込み、

決して安くはないお店に自分が稼いだお金で通い続けたい、と一念発起する。
お店の職人・一ノ瀬への秘めた思いも抱きながら、

転職先を不動産会社に決めた青子だったが、

到来したバブルの時代の波に翻弄されていく。

一ノ瀬との恋は成就するのか?

 

 

 

(感想)

 

バブルの時代に銀座の高級鮨屋の常連になるためにがむしゃらに働いた女性の話。

彼女がなぜそんなに頑張れたかというと、

その店の鮨だけでなく、店の職人を好きになってしまったから。

お鮨屋さんが舞台のお話だと知り、改めてタイトルの意味を考えると

このストーリーにこのタイトルはかなり秀逸。

 

主人公、最初は初々しくてかわいらしかったけど、

時代や仕事に流されて、

どんどん嫌いなタイプの女性になっていくのが読んでいて痛々しかったです。

一ノ瀬への思いは秘めながらもそれはそれで、

手近な他の人とも恋愛したり、

体だけの関係続けたりけっこう美味しい思いしてるのがどうもなぁ。

そういう子だから彼女の味方になり、応援する気にはなれませんでした。

 

それにしても柚木さんの食べ物の描写にはいつもやられます。

だからこの人、女性に人気があるんだと思う。

主人公を東京に留まらせたヅケの握りはインパクトが大きかったです。

鮨を職人から手渡しで受け取るというのも、

見方によってはたまらなくエロチックじゃないですか!?

美味しいものをこんな風に渡されたら、そりゃ惚れるわw

 

| comments(0) | trackbacks(0) | 17:00 | category:    柚木麻子 |
# あまからカルテット
JUGEMテーマ:小説全般

 あまからカルテット / 柚木麻子(文春文庫)

 評価 ☆☆☆☆


女子中学校の頃から仲良し四人組の友情はアラサーの現在も進行中。
ピアノ講師の咲子、編集者の薫子、美容部員の満里子、料理上手な由香子。
それぞれ容姿も性格も違うけれど、恋に仕事に悩みは尽きず…。
稲荷寿司、甘食、ハイボール、ラー油、おせちなど
美味しいものを手がかりに、無事に難題解決なるか!?



(感想)

中学からの親友同士である4人のアラサー女性が、
食べ物にまつわる小さな事件を解決していくお話です。
4人はそれぞれタイプは違えど、現在的な等身大のアラサー女性。
この年代の女性が抱えてる不安や悩みをリアルに抱えていて、共感できる部分が多く、
「うん、うん」とうなずきながらあっという間に読み終えてしまいます。

出てくる食べ物に胃袋を刺激されるし(特にお稲荷さん!!)、
強烈な悪意を持ったキャラクターなども出てこないのでほわんと平和な気持ちで読めます。
4人の温かな友情につつまれ、とっても幸せな読書体験でした。
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:53 | category:    柚木麻子 |
# 伊藤くん A to E
評価:
柚木 麻子
幻冬舎
¥ 1,404
(2013-09-27)

JUGEMテーマ:小説全般

 伊藤くん A to E / 柚木麻子(幻冬舎)

 評価 ☆☆☆


伊藤に長い間片思いするが、粗末に扱われ続けるデパート勤務の美人。
伊藤からストーカーまがいの好意を持たれる、バイトに身の入らないフリーター。
伊藤の童貞を奪う、男を切らしたことのないデパ地下ケーキ店の副店長。
処女は重いと伊藤にふられ、自暴自棄になって初体験を済ませようとする大学職員。
伊藤が熱心に通いつめる勉強会を開く、すでに売れなくなった33歳の脚本家。
こんな男のどこがいいのか。5人の女性を振り回す、伊藤誠二郎。
ほろ苦く痛がゆい成長小説。

 


(感想)

いくらイケメンだからって、何なんだ!? この伊藤って男はww
こんなのに振り回される女の子達が気の毒でなりません。
彼女達はそんなダメな伊藤くんを反面教師として何かを学び取り、
最終的には5人とも伊藤くんから去っていきます。
伊藤くんのダメっぷりが凄すぎて、女の子達にはついつい同情しちゃうけど、
だけど!!この女達の嫉妬心などの心理もなかなかにドロドロしていて、
このへんがあの「ナイルパーチの女子会」を書いた柚木麻子らしいな〜〜と。

都合のいいことにボンボンで顔がいい。
それをうまく利用して、傷つくことや困難なこと、
言ってしまえば人生そのものから逃げている伊藤くん。
「あなたたちのしんどいレースに参加するつもりはない」
「世の中でいちばん大事なのは、誰からも傷つけられないこと」・・・・。
伊藤くんが腹の中の思いをぶちまけた時、心底かっこ悪いと思った。
(だからこそ、最終的にクズケンがいい男に見えてくる!)
見てるだけなら面白いけど、絶対にかかわりたくないな、こんなヤツ。

他の人のレビューを読むとEの評価が低いようだけど、
恋愛はまったく関係のない視点で描いているのはEだけだし、
これによって恋愛問題だけでなく、人としての伊藤くんの底の浅さが深く描かれてる。
私はEもこれはこれで必要な章だったのではないかと思います。
| comments(0) | trackbacks(0) | 12:15 | category:    柚木麻子 |
# 3時のアッコちゃん
評価:
柚木 麻子
双葉社
¥ 1,188
(2014-10-15)

JUGEMテーマ:小説全般

 3時のアッコちゃん / 柚木麻子(双葉社)

 評価 ☆☆☆


アッコ女史ふたたび! 大人気の「ランチのアッコちゃん」に待望の続編が登場!!
澤田三智子は高潮物産の契約社員として、
シャンパンのキャンペーン企画チームに入っているが、
会議は停滞してうまくいかない。
そこに現れたのが黒川敦子女史、懐かしのアッコさんであった。
表題作を含む全4編。




(感想)

「ランチのアッコちゃん」の続編ですが、
前作に比べてかなりパワーダウンした気がします。
前作同様、前4作のうちの最初の2つにアッコさんが大きく登場するのですが、
あとの2つは無理やりなんとか押しこんだような不自然な登場の仕方。
しかもこの2つの作品としてのクオリティがいまいちで、
前作を読んだ人にしてみれば残念以外の何物でもない作品でした。

アッコちゃんとはまったく関係のない人物のスピンオフ的な作品を収録するよりも、
読者はアッコちゃんが
「東京ポトフ&スムージー」をここまで成長させるまでの軌跡の方を知りたいはず。
なぜ作者はそれを端折って違う方向へ走るのだろう。
それは別の作品でじっくり書く計画でもあるのでしょうか?
そうでなければ納得できません。

だけどやっぱりアッコちゃんのストレートな言葉は胸に響きます。
「あんな男のものさしに従っていちゃだめ。だからそんなにも毎日が苦しいの。
 自分のものさしで判断したら、今よりきっと楽になれる」
| comments(0) | trackbacks(0) | 15:37 | category:    柚木麻子 |
# ランチのアッコちゃん
JUGEMテーマ:小説全般

 ランチのアッコちゃん / 柚木麻子(双葉社)

 評価 ☆☆☆☆


屈託を抱えるOLの三智子。
彼女のランチタイムは一週間、
有能な上司「アッコ女史」の指令のもとに置かれた。
大手町までジョギングで行き、移動販売車の弁当を買ったり、
美味しいカレー屋を急遽手伝うことになったり。
そのうち、なんだか元気が湧いている自分に気付いて……。




(感想)

日々に追われ、周りの軋轢に息苦しい生活をしていると自分を失ってしまう。
正しい判断ができなくなってしまう。
そんなときにちょっとだけ「美味しいもの」の癒し・・・それで気付かされること。
そのなんたる大きなことか!!
軽そうで実に奥深い作品でした。
特に三智子世代の女性なら力をもらえると思います。
おとぎ話のようなお話だったけど、それがいいんだな。
ちょっとだけ夢を見て、心に余裕を持って・・・それがまた明日から頑張る活力になればいい。

全4話の中で三智子やアッコちゃんがたくさん出てくるのは最初の2つのみ。
あとの2つはまるでスピンオフのように、すれ違った程度にしか登場しません。
そのへんのバランスがどうかな〜と思ったけど、
テーマはブレてないので良しとしましょう。
| comments(0) | trackbacks(0) | 15:01 | category:    柚木麻子 |
# ナイルパーチの女子会
評価:
柚木 麻子
文藝春秋
¥ 1,620
(2015-03-28)

JUGEMテーマ:小説全般
 
 ナイルパーチの女子会 / 柚木麻子(文藝春秋)

 評価 ☆☆☆☆


ブログがきっかけで偶然出会った大手商社につとめる栄利子と専業主婦の翔子。
互いによい友達になれそうと思ったふたりだったが、
あることが原因でその関係は思いもよらぬ方向に―。
女同士の関係の極北を描く、傑作長編小説。




(感想)

表紙のすぐ裏、いちばん最初に目に入る箇所に「ナイルパーチ」とは何かの説明があります。

ナイルパーチとは・・・・・スズキ目アカメ科アカメ属の淡水魚。
淡白な味で知られる食用魚だが、
一つの生態を壊してしまうほどの凶暴性も持つ。要注意外来生物。
・・・ってことは、「ナイルパーチの女子会」となったらかなりの激しさが予想される。
表紙のデザインから勝手にイメージした「女同士のあたたかい友情もの」ではないんだなとすぐ察知。
怖いもの見たさ?で、読みはじめましたw

私も女友達は多い方ではないけれど、
それをここまで気にしたことがないから驚きでした。
しかも私も翔子のように主婦ブログを書いています。
いろいろと自分にもあてはまることが多かっただけに、
「これって私が気付かなかっただけで、孤独なことなの?不幸せなことなの?」と、
自分の価値観や生活スタイルを否定されたような気持ちを抱きながら読みすすめたのも事実です。
だけど救われたのは、この作品が女同士の嫉妬や粘着をドロドロと描いて終わりではなかったとこ。
「たかがブログ」「たかが女友達」と思う人もいるかもしれないけど、
それを生きていく支えやかけがえのないものとして大事にしている人もいるんです。
私を含め、その人たちの価値観を傷つけず、
配慮のなされた結末だったことには心から感謝します。

だけど、それでもズキンと胸を刺すような箇所はいくつもあったなぁ。
私も家庭と職場(しかもそれは実家)という小さな世界だけを往復して生きているので、
狭い視野でしか物事を見ていないのかもしれない。
今の生活に居心地の良さを感じてるから保守的になり、
新しいことに憶病になっているのかもしれない。
でも、それをわかっていても、新しく大きな世界の扉を開けない人もいる。
別の世界ではなく、今、自分のいる場所で評価されたいから、
日々のことをブログに精一杯書く。
それを楽しみに読んでくれる人がいるから嬉しい、書くのも楽しい。
そう思うことや興味の幅が狭いことは決して悪いことでも、
不健全なことでもありません。
それだけははっきり言いたい!!

ラストでファミレスで顔を合わせた栄利子と圭子のシーンがすごくよかったです。
お互いにあれから長い年月を経て、さまざまな経験の末に持ち寄った答えがあれであるならば、
きっとこの人たちは大丈夫。

うん、だけど芋けんぴであんなことができるんですかね??
芋けんぴのシーンは最近読んだ本の中でもベスト1に入るへんてこなシーンでしたww
私、何年も経ってこの本を内容を忘れてしまっても、
芋けんぴのシーンのことだけは絶対に忘れない気がします。
このシーンを実写で見たいです!(たぶん爆笑するはず!!)
| comments(0) | trackbacks(0) | 12:17 | category:    柚木麻子 |
# 本屋さんのダイアナ
評価:
柚木 麻子
新潮社
¥ 1,404
(2014-04-22)

JUGEMテーマ:小説全般


本屋さんのダイアナ / 柚木麻子(新潮社)

評価 ☆☆☆☆☆

「大穴(ダイアナ)」という名前、金色に染められたバサバサの髪。
自分の全てを否定していた孤独なダイアナに、

本の世界と彩子だけが光を与えてくれた。
正反対の二人だけど、私たちは一瞬で親友になった。そう、“腹心の友”に――。
自分を受け入れた時、初めて自分を好きになれる!
試練を越えて大人になる二人の少女。最強のダブルヒロイン小説。



こういうタイプの小説を私が嫌いなはずはなく・・・・ドンピシャでした。

「赤毛のアン」へのオマージュとも言える作品。


ご都合主義で予想の範囲内の展開でもいいのです。

私もダイアナや彩子のように本が大好きだから、つい2人に自分の姿を重ねてしまいました。

本でつながれる友達・・・1人もいないな。そんな意味では2人が羨ましいです。


育った家庭環境が違いすぎたけど、本という共通の趣味を持ち、仲良しだった2人。

しかし、ある日の小さな出来事が2人を10年も引き離すこととなります。

唯一無二の大親友だっただけに、素直に元に戻れないもどかしさ。

でも、ずーっとお互いの中でそれぞれの存在は大きくて、

会わなくなっても心の中では激しく意識しあう2人に胸がキューッとなりました。

彩子が大学にはいったあたりから、ちょっと物語の雰囲気が変化したように思えたけど、

殻を破って共学の大学へ入り、新しい世界へ踏み出したのだから・・・と考えると

まぁこれもアリかな?一応の納得はできるかな。


「赤毛のアン」「若草物語」「小公女」・・・・。

このあたりの少女小説に夢中になった人なら楽しめると思います。

中学生くらいの女の子にも読んでほしいですね。


ところで私も「アン」のシリーズはすべて読んだけど、

後半になるにつれてそんなにつまらなくなるんだっけ??

私はアンの次男のウォルターが大好きだし、そんな感想は持たなかったけど・・・・。

再読してみる必要がありそうですな。

| comments(2) | trackbacks(1) | 16:53 | category:    柚木麻子 |
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