隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# 楽園のカンヴァス
評価:
原田 マハ
新潮社
¥ 1,680
(2012-01-20)

JUGEMテーマ:小説全般

 楽園のカンヴァス  / 原田マハ(新潮社)

 評価 ☆☆☆☆☆



 大富豪の屋敷に掛かる一枚の絵。
その真贋判定を迫られた若き二人の研究者。
期限は七日間--絵画の「本当の価値」に迫る傑作アートサスペンス!

絵画の知識はまったくといっていいほどなく、
ルソーの「夢」と聞いてもどんな絵なのかもわからない私なので、
この本を読むのは相当手こずるだろうな・・・と覚悟して読み始めたのですが、
そんな心配まったく必要なかった!
ティムと織絵のバイラー邸での7日間がはじまったあたりからは、
すっかりこの作品の虜になっていました。

ミステリーとしての要素は薄いけど、雰囲気はミステリーだよなぁ。
遅咲きで、評価される前にこの世を去ったルソーはもちろん、
絵画を愛する人たちの情熱がひしひしと伝わってきてゾクゾクします。
人間ドラマとしては描写が浅い気がしますが、
美術史を揺るがすような大きなナゾにワクワクできるからいいとしましょう。
メロドラマっぽいところが、
私のような美術の知識のないものには逆に助かりました。
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:48 | category:    原田マハ |
# 総理の夫
評価:
原田 マハ
実業之日本社
¥ 1,785
(2013-07-11)

JUGEMテーマ:小説全般

 総理の夫 / 原田マハ(実業之日本社)

 評価 ☆☆☆☆



20XX年、相馬凛子は42歳にして第111代総理大臣に選出された。
夫である私・日和は鳥類研究家でありながらファースト・レディならぬ
ファースト・ジェントルマンとして、妻を支えようと決意する。


日本初の女性総理大臣が誕生。
その夫の視点から書かれた日記形式の物語です。

政治を描いているのなら小難しいのかな?と思っていたけど、
キャラがしっかり立っていてメリハリがあり、マンガっぽいから楽しめました。
装丁と中身のイメージがかなーり違います(笑)
凛子と日和に都合のいいような展開にうまくいきすぎな気もしますが、
軽いコメディータッチの作品なんだからと思えば許せてしまいます。
ですが、総理の打ち出している政策等も、
現実とかけ離れたマンガチックなものだというわけではありません。
これが現実だったら日本の将来も明るいだろうなーと思わせるようなもので、
これからの未来に希望をもたせてくれる作品でもありました。

凛子さんは素敵だし、日和さんはかわいいし、
読んでいて本当に楽しい作品でした。
| comments(0) | trackbacks(1) | 13:14 | category:    原田マハ |
# 旅屋おかえり
評価:
原田 マハ
集英社
¥ 1,470
(2012-04-26)

JUGEMテーマ:小説全般

 旅屋おかえり / 原田マハ(集英社)

 評価 ☆☆☆☆



あなたの代わりに、全国どこでも旅に出ます!
唯一のレギュラー番組「ちょびっ旅」が打ち切りになった売れないタレント・丘えりか。
ひょんなことから、病気などの事情を抱えた人から依頼を受けて、
代わりに旅をする「旅屋」を始めることに・・・・。


最近、ちょっと気になっていた原田マハさん。初めて読みました。
軽くて読みやすい。単純に楽しめました。

旅を通して巡り合う奇跡のような出会い。
そして「おかえり」を支えるあったかい人達。
すべてが優しく、ほっこりとさせてくれる作品です。

“傷心旅行”なんて言葉があるけど、あれもわかる気がする。
傷ついた心を癒し、他の何かを得るために旅に出る・・・それは自然なことなのかも。

旅っていいな〜。おかえりみたいな旅がしてみたいな。
今すぐにどこかへ旅に出たくなる本でした。
 
| comments(0) | trackbacks(1) | 13:23 | category:    原田マハ |
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