隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# 何者(再読)
評価:
朝井 リョウ
新潮社
¥ 637
(2015-06-26)

JUGEMテーマ:小説全般

 

 

 何者 / 朝井リョウ(新潮社)

 

 評価 ☆☆☆☆☆

 

就職活動を目前に控えた拓人は、同居人・光太郎の引退ライブに足を運んだ。

光太郎と別れた瑞月も来ると知っていたから――。

瑞月の留学仲間・理香が拓人たちと同じアパートに住んでいるとわかり、

理香と同棲中の隆良を交えた5人は就活対策として集まるようになる。

だが、SNSや面接で発する言葉の奥に見え隠れする

本音や自意識が、彼らの関係を次第に変えて……。直木賞受賞作。

 

 

 

(感想)

 

少し前にこの本のアナーザーストーリー集「何様」を読んだので、

記憶を甦選らせる意味も込めて2013年に読んだものを再読。

当時は☆3つであまり高い評価をしていなかったんだけど、

改めて読んでみたらめっちゃ面白い!!

作品への評価が違えば、当時のブログに書いてあることにも納得いかず、

もう一度レビューを書きなおすことにします。

普段は再読しても感想はあまり変わらないので、

レビューの書きなおしなんてしないんですけどねっw

 

「演じなきゃいけない」、今の若者。

就活にしたって等身大の自分でぶつかったら内定なんて取れっこないし、

いかに用意周到準備して、嘘ついて、演じられるかに合否はかかってる。

それに対する皮肉も込められた作品なんじゃないかなぁ。

 

以前読んだ時は、彼らのことを滑稽に思ったんです。

でも、今回は違う。

もう、そうしないと生きていけない時代なんだな・・・。

最後に理香がぶちまけるシーンなんか理香も拓斗も痛々しくて、

この時代に生きている若い人をかわいそうにすら思います。

 

SNSやネットの普及によって居場所を見つけた人もいる一方で、

常に監視されて居心地の悪い思いをすることも多々ある時代です。

便利になれば、また新たな問題も出てくるから困りもの・・・。

朝井リョウさんはやっぱりこの時代ならではの違和感を描くのが抜群にうまい。

| comments(0) | trackbacks(0) | 11:55 | category:    朝井リョウ |
# 何様
評価:
朝井 リョウ
新潮社
¥ 1,728
(2016-08-31)

JUGEMテーマ:小説全般

 

 何様 / 朝井リョウ(新潮社)

 

 評価 ☆☆☆☆☆

 

光太郎が出版社に入りたかったのはなぜなのか。
理香と隆良はどんなふうに出会って暮らし始めたのか。
瑞月の両親には何があったのか。拓人を落とした面接官の今は。
立場の違うそれぞれの人物が織り成す、`就活'の枠を超えた人生の現実。
直木賞受賞作『何者』から3年。

いま、朝井リョウのまなざしの先に見えているものは――。

「何者」のアナザーストーリー集。 

 

 

 

(感想)

 

「何者」のアナザーストーリー集ですが、

「何者」を読んでいな人でも十分楽しめます。

事実、私は「何者」を読んだのはもうだいぶ前で、

誰が誰なのか忘れてしまってたけど、独立した作品として面白かったです。

(この本の記憶が新しいうちに「何者」の方を再度読んでみなきゃ!)

 

朝井リョウさんは今のリアルな若者をちょっと皮肉った視点で描くのが抜群にうまい。

今の人ってちゃらちゃらしてて明るいようでいて、

心の中には誰にも言えないような暗〜いものを抱えてる。

表に出す自分と、表に出せない自分の落差がものすごく激しい。

SNSが普及し、いろんな自分を生きなきゃ(演じなきゃ?)いけない時代になって、

多面性を要求されるイマだからこそ、

小さいことに引っかかりを感じ、モヤモヤを抱えてしまう。

朝井さんのそういうことに対する違和感が作品によく表れています。

 

「それでは二人組を作ってください」

「むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった」、この2つのタイトルは秀逸。

思い当たることがあって、タイトル見ただけでうわーーー!って思いました。

 

「本気」や「まじめ」はダサくって、

何事も茶化さないとやってけないような時代だけど、

「一瞬の本気」は確実に人の心を動かす。これほんと!

本気にならなきゃいけないときは恥ずかしがらずに、立ち向かわなきゃね。

| comments(0) | trackbacks(0) | 16:53 | category:    朝井リョウ |
# 学生時代にやらなくてもいい20のこと

JUGEMテーマ:エッセイ

 

 学生時代にやらなくてもいい20のこと / 朝井リョウ(文藝春秋)

 

 評価 ☆☆☆☆

 

話題の現役大学生作家の、まったくイケてない日々。
『桐島、部活やめるってよ』の著者の初エッセイ集。

華々しい「大学生作家」の看板の陰で繰り広げられる、無為で阿呆な爆笑の日々!

 

 

 

(感想)

 

ねぇ、これって「学生時代にやっておくべき20のこと」って間違いじゃない?ww

いやー、笑いました。アホですね、若さですね。

これこそがリア充ってやつなんじゃないですか?

やーっぱり、こういうアホなことや多少の無茶は学生時代にぜひぜひやっておくべきだと思う。

こういう時間をともに過ごした仲間とは社会人になっても気の置けない関係を築いていけると思うし、

私から見て、バカバカしさに満ちた朝井さんの大学生活はこれ以上にないほど輝いて見えました。

 

んー、そしてさすが作家ですね。

着眼点が面白いし、やっぱり文章がうまいから読ませる力がある。

軽いんだけど、

ただの若いにいちゃんの青春記にはなってないところが直木賞作家の力量でしょう。

| comments(0) | trackbacks(0) | 14:41 | category:    朝井リョウ |
# 何者
評価:
朝井 リョウ
新潮社
¥ 17,180
(2012-11-30)

JUGEMテーマ:小説全般

 何者 / 朝井リョウ(新潮社)

 評価 ☆☆☆



「あんた、本当は私のこと笑ってるんでしょ」
就活の情報交換をきっかけに集まった、拓人、光太郎、瑞月、理香、隆良。
学生団体のリーダー、海外ボランティア、手作りの名刺……
就活大学生の自意識をリアルにあぶりだす、書下ろし長編小説。 


今時の若者の就職活動を描いた作品。
登場人物も若いし、著者も若いせいかものっすごく軽く感じるけど、
こういうのこそがこの年代の人のリアルだよね。
ツイッターも上手に利用してて、
まさにこの著者が今この時にしか書けない小説であることは間違いない。

社会にも出てないのに、ちょっと留学したとかボランティアに励んだとか、
自分が持ってる数少ないカードを
さも特別な強いカードに見せかけようと必死に知恵と努力を駆使して
エントリーシートを詰めていく様は大人の私なんかから見たら痛々しくもあり滑稽。
協力しているフリをしながら肝心なことは絶対に話さない、
影では小馬鹿にして、いつでも裏切って出し抜いてやることだってできる。
この冷めた感じがとにかく生々しかった。
ほんと、客観的に見れば「あんたら何者なの?」って感じ。
だからこそ最後の最後に仕掛けられた爆弾が小気味よく感じられます!スッキリ!!

それにしてもこれで直木賞ってどうなんだろう。
これで直木賞とれるって一気に賞のレベルが落ちた気がするわ。
| comments(0) | trackbacks(0) | 16:11 | category:    朝井リョウ |
# 桐島、部活やめるってよ
JUGEMテーマ:小説全般
 ● 桐島、部活やめるってよ / 朝井リョウ 
 ● 集英社 
 ● 1260円 
 ● 評価 ☆☆☆
バレー部の「頼れるキャプテン」桐島が突然部活をやめた。
それがきっかけで、田舎の県立高校に通う5人の生活に、小さな波紋が広がっていく…。
野球部、バレー部、ブラスバンド部、女子ソフトボール部、映画部。
部活をキーワードに、至るところでリンクする5人の物語。



 (感想)

少し前にテレビや雑誌でよく紹介されてた本です。
書店や図書館で見つけたら、
思わず「?」と目が止まってしまうようなインパクトのあるタイトルはうまい! 

バレー部の部長の桐島くんが突然、退部してしまったことから起こる変化・・・。
バレー部の部員はもちろん、友人たち、はたまた桐島くんとは知り合いではない生徒にも
桐島の退部は影響していく。
こんなに影響を与えまくってるのに、
当の桐島本人はお話の中にまったく登場しないあたりがニクいよね

サラサラ読めて、まったく深みがないけど
そういう軽い価値観の中で生きている高校生を描いたものだから、まぁ、こんなもんかな。
30代の私が読むのと、現役高校生が読むのでは感じ方は全然違うよね。

けど、ブラスバンドの女の子を主人公にした章は
若い男性が書いたと思うと引いちゃうくらい、
高校生の女の子のリアルな乙女心が繊細に感じられてドキンとしました

ああ、中学・高校の時の「上」とか「ランク」とかあったなぁ・・・・。
なつかしい気持ちで読みました。
| comments(0) | trackbacks(0) | 15:54 | category:    朝井リョウ |
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