隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# 私の消滅
評価:
中村 文則
文藝春秋
¥ 1,404
(2016-06-18)

JUGEMテーマ:小説全般

 

 私の消滅 / 中村文則(文藝春秋)

 

 評価 ☆☆☆

 

このページをめくれば、あなたはこれまでの人生の全てを失うかもしれない。
一行目に不気味な文章が書かれた、ある人物の手記。
それを読む男を待ち受けるのは、狂気か救済か。
中村文則が放つ、新たな最高傑作。

 

 

 

(感想)

 

前半はいま語っているのが誰なのかわからなくなり、混乱が多い。

けど、復讐のために何が行われたかを理解すると

スムーズに読めるようになりました。

作品への理解が深まれば深まるほど、タイトルの意味が重みを増し、

ラストは切なかったなぁ・・・。

宮崎勤事件の作者なりの解釈や、

パブロフの犬などの心理実験などのネタも興味深かったです。

 

読んでいて楽しめるストーリーとは言えないし、

好きなタイプのお話でもなかったので星は3つ。

だけど、しっかりと練られててうまい.。さすが中村文則さん!

たんに私に合わなかっただけです。

| comments(0) | trackbacks(0) | 11:04 | category:    中村文則 |
# 教団X
評価:
中村 文則
集英社
¥ 1,944
(2014-12-15)

JUGEMテーマ:小説全般

 教団X / 中村文則(集英社)

 評価 ☆☆


自分の元から去った女性は、公安から身を隠すカルト教団の中へ消えた。
絶対的な悪の教祖と4人の男女の運命が絡まり合い、
やがて教団は暴走し、この国を根幹から揺さぶり始める。
神とは何か。運命とは何か。絶対的な闇とは、光とは何か。



(感想)

私が信頼するオードリー・若林とピース・又吉が絶賛している本なので、
これは間違いない!と思って読んだのですが、私にはまったくダメでした。
ネット上のレビューを読んでも賛否が大きく分かれる作品のようです。

2つの教団が出てきますが、
どちらにもそこまで人を狂信させるようなものを感じず「なぜ?」という疑問が残ります。
とにかく登場人物たちの感情が読み取れないんですよね。
中でも、さんざんヤリまくった末に、今、教団の内部にいる楢崎が
「女性があとで後悔をするようなセックスを、男はするべきじゃない」だなんてww
まったくどの口が言うのか、お前が言うなよ!と憤りを超えて呆れてしまったし、
んなこと言ってたくせに結局はヤッてるし。
やたらと性描写が多く、
そのすべてが女性が体だけの存在としてしか扱われない心のない行為でしかなかったので読んでいて不快です。

だけど唯一、心に強く響いたのは立花涼子が楢崎に対して、
「あなたは、私がつかむことのできなかった、もう一つの運命だったの」というシーン。
普通の女としての生き方、幸せ・・・
彼女にもそんな一面もあったということがこの一言に集約されている気がして、
同じ女としてここは切なかった。

教祖が量子力学や脳科学などを交えた説法をする件はまるでちんぷんかんぷんで
私の頭ではついていけません。
そのへんはすっ飛ばして読んでしまいましたが、
その後を読む上で飛ばしてもさほど影響はありませんでした。

自分が楽しめなかったから言うわけではないけれど、
これは間違いなく大衆にウケる類いの作品ではありません。
この作品、お好きな方もいると思いますが、
くれぐれも人に勧めることなどないように・・・。
| comments(0) | trackbacks(0) | 15:55 | category:    中村文則 |
# 惑いの森 ~50ストーリーズ~
評価:
中村文則
イースト・プレス
¥ 1,575
(2012-09-21)

JUGEMテーマ:小説全般
 

 惑いの森 ~50ストーリーズ~ / 中村文則(イースト・プレス)

 評価 ☆☆☆



ピースの又吉さんが大好きな作家で、
のめり込んだ本だって聞いたので読んでみました。
夜中に街頭に本を照らしながら歩いて読んだって言ってて、
なるほどそんなシチュエーションで読むにはピッタリの本ですね(笑)

暗いし、ベールに包まれたようなあやしさも感じる。
世界観に溶け込むのが困難だったけど、
4,5ページ程度の短いお話しばかりなので、
“もう1つ読もう” “あと1つ読んだら寝よう”とついつい何編も読んじゃって、
意外に早く読み終えました。

50のお話の中で特に印象深かったのは「32 祈り」で、
これは他の作品よりなぜか強いメッセージ性のある作品だと感じたんですね。
そして、これがいちばん好きだとも思った。
その後、最後にあとがきを読んで、
これと「33 鐘」は東日本大震災の時に書いたものだと知り、
他とはテイストがまったく違っていたのにも納得しました。

「Nの〜」シリーズは作者本人を描いたものらしい。
これはこれで馬鹿馬鹿しくて好き。

それにしてもさ、
この短編嫌いな私がショートストーリー集に手を出すなんて相当の快挙でしょ!?
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:05 | category:    中村文則 |
# 土の中の子供
土の中の子供
土の中の子供
中村 文則
土の中の子供/中村文則
新潮社
1260円
評価 ☆☆
主人公はタクシーの運転手をして生計を立てる27歳の青年。
施設で育ち、養子として引き取った遠い親戚から暴力を受けた過去がある。
彼の周囲には、いっそう暴力が横溢していく。
自ら恐怖を求めてしまうかのような彼は、恐怖を克服して生きてゆけるのか。




(感想)
子供の頃に両親に捨てられ、養父母のもとで育った主人公。
しかし、そこでは激しい虐待を受け、
挙句の果てには山の中へ生き埋めにされた・・・。
トラウマと自分の存在価値に悩み苦悩しながら生きていく様を描いています。
芥川賞受賞作王冠2です。

土の中のひんやりとした冷たさが伝わってくるかのよう。
暗く、とにかく重たい作品
読んでいてあまり気持ちのいい本ではない。
そのせいか140ページ程度の短い本なのに、
読むのにとても時間がかかりました汗

希望なく生きていく主人公はある事件に巻き込まれます。
皮肉にもそれが“ショック療法”ともなり、
ラストでは彼にわずかながらも光が見え始めます。

それが唯一の救いでした。
| comments(0) | trackbacks(0) | 09:24 | category:    中村文則 |
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