隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# あのころなにしてた? / 綿矢りさ
評価:
価格: ¥ 1,430
ショップ: 楽天ブックス

JUGEMテーマ:エッセイ

 

 ● あのころなにしてた? / 綿矢りさ(新潮社)

 

 ● 個人的な評価 ☆☆☆

 

コロナ禍による創作への思わぬ影響、

家族との生活の変化、めまぐるしい世界の動きを、

パンデミック収束への願いをこめながら綴った2020年の日記。

 

 

 

(感想)

 

綿矢さんの2020年は家族で行ったスキー旅行からはじまりました。

しかし、その後すぐにコロナという謎の感染症が世界中に広がりはじめます。

これはめまぐるしく変化していく日々の様子を綴った日記スタイルの作品です。

日記は2020年のもので、

あとがきは2021年に書かれているのですが、

あとがきで綿矢さんが行きついた心理は私達がコロナに向き合うにおいて、

正しい向き合い方なのではないかと感じました。

 

私と綿矢さんのコロナに対する考えは違うけれど、

「なにやらコロナという感染症がはやり始めてるらしい」程度の認識だったころから、

徐々に深刻に受け止め、恐れ、

これまでのような日常生活を諦め、

この激変した世界を受け入れていく様子はリアルに伝わります。

一般市民が普通の感覚でコロナを見つめた記録としてはまぁいいでしょう。

しかし、政府やマスコミに対する綿矢さん自身の強い意見などは記されておらず、

読み物としてのパンチは足りないかな。

ちょっとあっさりしすぎてますね・・・。

 

読み進めるほどに事態は深刻化していきますが、

綿矢さん自身によるイラストのゆるさに妙に癒され、

そのギャップと違和感に心が救われました 笑。

 

いつか、この本のタイトル通りに「あのころなにしてた?」という気分で

この本を再読できる日が来ますように・・・。

今はただそれを願うばかりです。

| comments(0) | - | 15:44 | category:    綿矢りさ |
# オーラの発表会 / 綿矢りさ
評価:
価格: ¥ 1,540
ショップ: 楽天ブックス

JUGEMテーマ:小説全般

 

 ● オーラの発表会 / 綿矢りさ(集英社)

 

 ● 個人的な評価 ☆☆☆☆

海松子(みるこ)、大学一年生。
他人に興味を抱いたり、気持ちを推しはかったりするのが苦手。
友達は「まね師」の萌音(もね)、ひとりだけ。
なのに、幼馴染の同い年男子と、男前の社会人から、

気づけばアプローチを受けていて……。
人を好きになる気持ちが分からない海松子ははたして恋ができる??
不器用で愛おしい、恋愛未満小説。

 

 

 

(感想)

 

海松子の体に訪れた変化を「オーラ」とし、

それをみんなの前で発表するという件はよくわからなかったけど、

その要素をのぞけばポップで楽しめる作品でした。

 

主人公・海松子は他人を必要としない変わり者として描かれていますが、

なぜか彼女を嫌ったり、苦手にするような人はいません。

そばに人が集まってきて、

けっこう悪くない男性たちからアプローチもされ・・・うーん、なかなか羨ましい境遇。

これはきっと、海松子は本当は感情表現が苦手なだけで、

周囲の人をちゃんと愛せる人だから。

まね師との関係が特にそう感じさせます。

 

はじめは脳内でみんなを変なあだ名で呼んでた海松子も、

どうやら次第に自然にその呼び方もやめたようだし、

感情をぶつけてくる彼らとの交流で、

海松子も心のある人間に変化していく様子が心地よかったです。

 

いい意味で「気持ちの悪い人」が出てくる作品。

綿矢さんってこういうの、うまいですよね 笑。

 

| comments(0) | - | 11:25 | category:    綿矢りさ |
# 生のみ生のままで (上)(下)
評価:
綿矢 りさ
集英社
¥ 1,430
(2019-06-26)

評価:
綿矢 りさ
集英社
¥ 1,430
(2019-06-26)

JUGEMテーマ:小説全般

 

 生のみ生のままで (上)(下) / 綿矢りさ(集英社)

 

 個人的な評価 (上)☆☆☆ 、 (下)☆☆☆

 

25歳、夏。

恋人と出かけたリゾートで、逢衣は彼の幼なじみと、その彼女・彩夏に出会う。

芸能活動をしているという彩夏は、美しい顔に不遜な態度で、不躾な視線を寄越すばかり。

けれど、四人でいるうちに打ち解け、東京へ帰った後も、逢衣は彼女と親しく付き合うようになる。

やがて恋人との間に結婚の話が出始めた逢衣だったが、ある日とつぜん、彩夏に唇を奪われ―。

 

 

 

(感想)

 

上下巻まとめての感想になります。

 

彩夏という女の子が出てきた瞬間、

とりあえずこの物語を動かすキーマンはこの子なんだろうなと瞬間的にわかっちゃう。

情熱的な激しさを持った女の子・・・けど、まさか、同性愛の方向へ進むとは(;'∀')

 

共感はまったくできなかったです。

でも、最初はただ受け身なだけで、

彩夏の激しさに巻き込まれてしまったかのように思われた逢衣が、

苦難の恋愛をし、7年の年月を超えても気持ちがブレず、強く逞しくなっていく姿は素敵だったなぁ。

単純に「百合小説」とは言い難い、純粋で、でも生々しい「生」も感じました。

この題材でここまで読ませるとは、さすが綿矢さんです。

 

女性同士の恋愛って、

日本では男性同士のそれに比べるとまだまだ理解が得られていない気がします。

ゲイとかそういう類の男性有名人はたくさんいるのに、

女性のそういう方がいないのもなーんか不自然ですよね。

でもいつか、それがなんの偏見も受けずに受け入れられる世の中はきっと来るんじゃないかなぁ。

どんな個性でも受け入れられる、そういう時代になってほしいですね。

| comments(0) | trackbacks(0) | 14:11 | category:    綿矢りさ |
# 意識のリボン
評価:
綿矢 りさ
集英社
¥ 1,404
(2017-12-05)

JUGEMテーマ:小説全般

 

 意識のリボン / 綿矢りさ(集英社)

 

 個人的な評価 ☆☆☆

 

母親を亡くした二十代の「私」は、

「絶対に長生きするからね」と父に誓ったのに、交通事故に遭ってしまう。

激痛の嵐の中、目を開けると二メートルほど下に自分の身体を見下ろしていて……。 
表題作ほか、姉妹、妻、母親――様々な女たちの視線から世界を切り取り、 
人生を肯定するあたたかさを感じさせる。著者新境地の全八編の短編集。
 

 

 

 

(感想)

 

これは非常に難解でした。

ストーリーもあるようでないようななので、小説というよりエッセイ?

いやっ、エッセイとも言い難く、

頭の中に浮かんだとりとめのない事柄をまとめた感じ?

哲学的な要素も感じ、

これまでの綿矢さんの作品と比べるとかなり異色の作品といえると思います。

 

いちばん共感できたのは表題作の「意識のリボン」だけど、

全体としてみるとこの作品は自分には合いませんでした。

・・・・綿矢さんのいい意味での「毒」は好きなんだけどなぁ。

| comments(0) | trackbacks(0) | 12:54 | category:    綿矢りさ |
# 私をくいとめて
評価:
価格: ¥ 1,512
ショップ: 楽天ブックス

JUGEMテーマ:小説全般

 

 私をくいとめて / 綿矢りさ(朝日新聞出版)

 

 評価 ☆☆☆

 

黒田みつ子、もうすぐ33歳。
男性にも家庭にも縁遠く、

一人で生きていくことになんの抵抗もないと思っている。
ただ時々、「正解」が見えなくて、迷ってしまうことも・・・。
そんな時は、もう一人の自分「A」に脳内で相談をしている。
私やっぱり、あの人のこと好きなのかな。
でも、いつもと違う行動をして、何かが決定的に変わってしまうのがこわいんだ――。
感情が揺れ動かないように、周りとうまく調和するように。
「おひとりさま」を満喫しようと、繊細に気を配るみつ子。
同世代の女性の気持ちを描き続けてきた著者による真骨頂。

 

 

(感想)

 

綿矢りささん、

読者をニヤリとさせるような切れ味のあるセンスのいい文章を書く人。

感覚が若く、まさに「新世代」って感じが好きな作家さんです。

タイトルの付け方も毎回秀逸なんですよね。

 

今作のおおまかなストーリーはいたってシンプル。

主人公は33歳のシングルの女性。

なーんとなくおひとりさまライフにも慣れちゃって、

そんな状況に焦りや抵抗も感じなくなってきている。

でも、たま〜に将来に対する不安は襲い、

自分の中に住むもう一人の自分「A」に対して、

「ねぇ、私、これからどうすればいい?」と問いかける日々・・・・

 

先日読んだ島本理生さんの「わたしたちは銀のフォークと薬を手にして」でも感じたことだけど、

恋愛や結婚に劇的にロマンティツクなことを求めすぎたら何もはじまらないのかもな。

やっぱ大事なのは「激しさ」よりも「穏やかさ」。

この主人公が手にした幸せも結果そういうことだった。

しかもそれは彼女が思ってた以上にときめきも刺激もなく、

ただのんびり穏やかな幸せだけは確実に続くようなそんな恋。

 

綿矢さんがこんな等身大のアラサー女性のお話を書くとは意外でした。

けど、今作はなーんとなくいつもに比べるとぬるい。

綿矢りさらしいキレがない。

こないだ読んだ「手のひらの京」も落ち着いた作品だったし、

この流れで綿矢さんの持ち味が薄まってしまったらさびしいです。

次回はもっとはじけてくれることを期待します。

| comments(0) | trackbacks(0) | 09:40 | category:    綿矢りさ |
# 手のひらの京
評価:
綿矢 りさ
新潮社
---
(2016-09-30)

JUGEMテーマ:小説全般

 

 

 手のひらの京 / 綿矢りさ(新潮社)

 

 評価 ☆☆☆

 

おっとりした長女・綾香は31歳、次第につのる結婚へのあせり。

一方、子供の頃からモテて、恋愛に生きる次女・羽依は入社早々、

職場で人気の上司と恋仲に。

大学院で研究に没頭するリケジョの三女・凜は

自ら人生を切り拓くべく、いずれ京都を出ようとひとり心に決めていた。

生まれ育った土地、家族への尽きせぬ思い。

かけがえのない日常に宿るしあわせ。

人生に、恋に悩みながらもまっすぐ生きる三姉妹の成長と旅立ちの物語。

 

 

(感想)

 

ゆるゆるっとたおやかでいかにも京都らしい生活感にあふれた作品。

おとなしすぎてなんだか綿矢りささんらしくないな〜と思って読みましたが、

彼女が京都出身だと知り、なるほどそういうことかと納得。

京都ってなにか他の地域とは異なる独特の何かがあるし、

そこで生まれ育った作家が故郷を舞台に書きたくならないはずがない。

故郷を慈しむように大切に綴りたい・・・著者のそんな思いが感じられました。

 

それぞれタイプのまったく違う3姉妹。

でも反目することもなく、

家族というかけがえのない集合体の中でワイワイと仲よく暮らしている。

その当たり前すぎる日常感が心地いいです。

私は三姉妹の中では次女の羽依が好き。

ちゃらちゃらしてるけどバカじゃない。

いい物・正しい物を見極める目を持っていて、自分の価値も知っている人。

彼女のほんとうの価値に気付ける男性に現れてほしい。

幸せになる彼女が見たいからぜひぜひ続編を期待しています☆

| comments(0) | trackbacks(0) | 15:02 | category:    綿矢りさ |
# ウォーク・イン・クローゼット」
JUGEMテーマ:小説全般

 ウォーク・イン・クローゼット / 綿矢りさ(講談社)

 評価 ☆☆☆


28歳OL、彼氏なし。
素敵な服で武装して、欲しいものを手に入れたい!
女同士、男と女の微妙な友情と人間関係を描く、
コミカルでせつなくて少しブラックな魅力全開の2年ぶり最新小説集。




(感想)

表題作の「ウォーク・イン・クローゼット」と「いなか、の、すとーかー」の中編2本。

「ウォーク・イン・クローゼット」は私が彼らより上の世代だからなのか、
なんとなくほほえましい気持ちで読めました。
好みでない服で着飾って自分を武装してまでも素敵な彼氏をゲットしたい!!・・・
というタイプの女に好感を持つ女性は少ないと思うけど
(たとえ自分がその種類の女であっても)、
休日にその武装用の洋服達を大事に丁寧に洗濯してケアするのが至福の喜びだという主人公はたまらなく愛おしい。
これが彼女の美徳であり、人間性が出ているから愛せます。
彼女はまだまだいい女にはほど遠いけど、
だりあから送られてきた大量の服を
「今の自分には着こなせない。でもいつかこれが似合う女になってみせる」と思うあたりに成長を感じるしね。
早希もユーヤも一皮むけていい女(男)になって、
今ならいいカップルになれる気がします☆
綿矢りささんは現代の若者のあざとさ・毒・冷めてるとこ・・・などを書かせたらうまい作家だと思っていたけど、
この主人公の根本にあるものはそういうのとはちょっと違う気がしました。

「いなか、の、すとーかー」は綿矢りさが書くべき題材なのかな?
ストーカーものにはもっと陰湿で粘っこくて・・・みたいなものを期待するけど、
それに関してこの作品はあっさりしすぎていた気がします。
なぜ砂原さんがここまで執着したのかが不透明なので、
そのへんを深く描いてくれれば印象も違ったかもしれません。
| comments(0) | trackbacks(0) | 10:07 | category:    綿矢りさ |
# 大地のゲーム
評価:
綿矢 りさ
新潮社
¥ 1,365
(2013-07-31)

JUGEMテーマ:小説全般

 大地のゲーム / 綿矢りさ(新潮社)

 評価 ☆☆



震災の記憶も薄らいだ21世紀終盤。
原発はすでになく、煌々たるネオンやライトなど誰も見たことのないこの国を、
巨大地震が襲う。
来るべき第二の激震におびえながら大学キャンパスに暮らす学生たちは
カリスマ的リーダーに未来への希望をつなごうとする。
極限におかれた人間の生きるよすがとは何なのか。



これまでの綿矢りさ作品とはまったく雰囲気の違った作品だけど、
大地震後の荒廃した日本を舞台にしているわりに、中身は恋愛小説。
どうして大地震を絡めなければならなかったのか理解できず、
震災で大変な思いをした方々の神経を逆なでするのではないかと不安すら覚える。
意欲作なんだろうけど、失敗しちゃった?
| comments(0) | trackbacks(0) | 12:25 | category:    綿矢りさ |
# かわいそうだね?
評価:
綿矢 りさ
文藝春秋
¥ 1,365
(2011-10-28)
コメント:2人の主人公の気持ち、同じ女ならきっとわかるはず

JUGEMテーマ:小説全般
 ● かわいそうだね? / 綿矢りさ
 ● 文藝春秋
 ● 1365円
 ● 評価 ☆☆☆☆
私の彼は元彼女と同棲中……。
元彼女の仕事と住まいが見つかるまでというけれど、そんなのアリ??
表題作の「かわいそうだね?」のほか、
女子同士の複雑な友情を描く「亜美ちゃんは美人」の2篇収録。



(感想)

「かわいそうだね?」と「亜美ちゃんは美人」の2編を収録。
同じ女なら絶対わかるでしょ“同性への嫉妬の気持ち”。
2編とも生々しく共感できましたわ。
女の子のこういう関係ってありますよね〜。
綿矢りさのかわいらしいルックスからこういうのが出てくるっていうのが
またたまらないんだわ

「かわいそうだね?」ははじめはあまりに女子的な内容にちょっと引きつつ、
アキヨの存在にもイライラ。
けど、樹理恵のラストのキレぶりが爽快で一気に好きになった!

どちらかというと「亜美ちゃんは美人」の方が好き。
亜美ちゃんが人生ではじめて本気で好きになった男がどうしてあの人なのか、
さかきちゃんがそれに気づいたときはハッとした。
亜美ちゃんは決して天然バカなんかじゃなかったのねぇ。
この作品のタイトルは「亜美ちゃんは美人」なんだけど、
こっちの方が「かわいそうだね?」でいいんじゃない?と思ったくらい。
自分自身が満たされていれば満たされてる同性への嫉妬もうまれない・・・
これも満たされていないと気づかないものなんだよね〜。
ラストの開き直りが大好きです。

綿矢りさが作家として伸び悩んでる気がしてたけど、今回一皮むけたかんじ
もうちょっと見守ってあげたい気がします
| comments(0) | trackbacks(1) | 15:41 | category:    綿矢りさ |
# 夢を与える
夢を与える
夢を与える
綿矢 りさ
夢を与える/綿矢りさ
河出書房新社
1365円
評価 ☆☆☆
チャイルドモデルから芸能界へ。
幼い頃からテレビの中で生きてきた美しくすこやかな少女・夕子は
ある出来事をきっかけにタレントとして大ブレイクし、
一躍、トップアイドルへと踊り出る。
しかし成長する少女の心とからだには
一般の女の子として過ごしたいという欲求もあった・・・。
一人の女の子がスターとなり、転落するまでの軌跡。



(感想)
芥川賞王冠2を受賞し、
一夜にしてスターとなった自分自身を投影してるかのような作品でした。

同時期に注目された同年代の女性作家鉛筆2たちが、
自分の世界観を守りながらも次々と作品を発表している中、
綿矢りさの新作はなかなか世に出ませんでした。
そしてやっとやっと発売されたこの作品は、
驚くべきことにこれまでの2作とはまったく文体が違います。
そして作品のテーマも大きく違う!
自らの経験を交え、身を削るように書いたであろうこの作品は痛々しくもあり、
その一方で彼女の逞しさも感じられる意欲作です。

残念なのはかわいくてみんなに愛されるアイドルである主人公に
読者はきっと心ひかれないこと。
読者自身にも主人公のファンになり、
彼女の成功も成長も挫折もすべて共感したかったのに、
この主人公には(アイドルなのに)読者をひきつけるほどの魅力がないんですよー。
そのへんの甘さが惜しいひやひや

主人公は「みんなに夢を与えたい」と語りますが、
それは本心ではなく、タレントとしてのイメージを考慮した発言。
タレントが欲望のままに自分の人生を生きるとは、
多くのファンを裏切ることでもある。
スキャンダルでファンを裏切り、失った主人公は
取り返しがつかないところにきてやっと「夢を与える」という言葉の重みと真実を知る。
だからこそこのタイトルは重いです。

18歳の女の子に味わわせるにはあまりに残酷な展開で、
後味の悪い結末を用意したあたりには彼女の厳しい覚悟を感じました。
いいポジションに回ってくれそうなキャラクターも活かされてないし、
いくつかの欠点は隠せないけれど
ここまでの変化を見せてきた綿矢りさの挑戦には拍手を送りたい拍手拍手
綿矢りさはまだ未知数だ!!
次は何を見せてくれるのか・・・これからにも期待しています猫2



●この本が好きな人におすすめなのは・・・
グラビアの夜/林真理子
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:57 | category:    綿矢りさ |
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