隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# おめかしの引力
評価:
川上未映子
朝日新聞出版
¥ 1,512
(2016-03-25)

JUGEMテーマ:エッセイ

 

 おめかしの引力 / 川上未映子(朝日新聞出版)

 

 評価 ☆☆☆☆

 

ぶったおれるほど最高で、起きあがれないくらい不安。

夢中にさせる、これなあに。

気づけばいつも泣き笑い、“おめかし”をめぐる失敗、憧れ、エトセトラ。

 

 

 

(感想)

 

出てくるブランド名やアイテムの値段が私達庶民のレベルではないし、

ちょっと別次元の世界だな〜と思いつつも、

きらきらした世界を楽しませてもらいました。

でも、大切なのは物の値段じゃないんですよね。

素敵なものに心をときめかせて、

おめかしをすることの楽しさをいつまでも持ち続けることが大事なんだな〜、と♪

それがいつまでもかわいい女でいるためのパワーになるのだな〜、と♪

 

「外見よりも内面の美しさの方が重要」というのは当たり前のように思えるけど、

川上さんの考え方はそうじゃない。

彼女はそれよりももう一歩先をいっていて、

「目に見えるものの美しさは内面に作用される」と仰っています。

つまり、努力をしなかったり、だらしなかったりするとそれはモロに外見に出る。

もともとが若くてきれいだったシンデレラは一晩できれいになれたけど、

年を取って体のラインも崩れた中年はそうはいかない。

年を取ってもきれいでいるための努力ができてるかどうか・・・が重要。

 

よし、私もいつまでもかわいくいられるように日々の努力、怠らないでがんばろっ!

| comments(0) | trackbacks(0) | 11:46 | category:    川上未映子 |
# 人生が用意するもの
評価:
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JUGEMテーマ:エッセイ

 人生が用意するもの / 川上未映子(新潮社)

 評価 ☆☆☆

この人は読むたびに好きになっていくなぁ。
はじめに抱いていた印象が薄らぎ、
意外に普通の人なのかもってわかってきてどんどん誤解がとけていくような(笑)
着眼点の独特さとか、妙にシンパシーを感じてしまう部分も多し。

今回は震災に関するエッセイも多く、
お茶の間的な目線でこれからの日本を心配している部分に同じ世代として共感できた。
特にこれからの将来、
原発の有無によって日本が「経済的に死ぬこと」と「環境的に死ぬこと」の違い。
シンプルに考えるとどちらが恐ろしいことなのか・・・答えは1つのような気がするんだけど
経済や政治など大きな心配をしていかなきゃいけない立場の人にしてみれば
難しいことなのだろうか?

驚いたのは“走っているときに足はない”という章の黙読に関する話題。
黙読って、頭の中で音にして読む人と目だけでとらえて済ませる人の2パターンいるらしい。
目だけの人は読むのが早くて、音の人は遅いらしい。
黙読なんて呼吸するのや食べるのと同じように無意識のうちにしてるものだけど、
自分と違う方法でしてる人がいるなんて驚愕でした。
ちなみに私は頭の中でしっかりと音にしながら読んでいる。
意識しすぎると何が何だかわかんなくなるけど、
会話文のところなんかはちゃんと男女や年齢に分けて頭の中で声色すら変えてるっぽい。
なのに、うちの配偶者は目でとらえる派なんだそうな。
でもそうは言うものの、意識してる時点で無意識の状態ではないのだから
本当のところは自分がどうなのかは絶対に知ることはできないのよ。
川上さんも相当驚いてたけど、
私もこの衝撃の事実に、昨日は1日中このことばっかり考えていました。
| comments(0) | trackbacks(0) | 13:50 | category:    川上未映子 |
# すべて真夜中の恋人たち
評価:
川上 未映子
講談社
¥ 1,680
(2011-10-13)
コメント:なかなか進まないストーリー・・・でも、主人公の生き方はずっとこんなペースで進んできたんだよなぁ

JUGEMテーマ:小説全般
 ● すべて真夜中の恋人たち / 川上未映子
 ● 講談社
 ● 1680円
 ● 評価 ☆☆☆
入江冬子(フユコ)、34歳のフリー校閲者。
人づきあいが苦手な彼女の唯一の趣味は、年に一度、誕生日の真夜中に街を散歩すること。
友人といえるのは、仕事で付き合いのある出版社の校閲社員、石川聖(ヒジリ)のみ。
ひっそりと静かに生きていた彼女は、ある日カルチャーセンターで
58歳の男性、三束(ミツツカ)さんと出会う・・・。



(感想)

主人公の冬子さんは人付き合いが苦手で殻に閉じこもって静かに生きる人。
前半はなかなか話が進まず、読者としてはもどかしい気がするんだけど、
それは冬子さんの性格上、仕方のないことです。
お酒を飲まなきゃ気になる人に向きあうこともできない冬子さんが
気になる三束さんと二人でお茶するようになって、いいかんじになっていって・・・・
ゆっくりゆっくりなんとか前進していく冬子さんの姿が
私には手に取るようにリアルに感じられました。

冬子さんが三束さんみたいな男性に惹かれる気持ちもわからなくない。
そしてそんな男性だからこそ、三束さんの嘘も優しさも理解できて、
二人の結末はきちんと納得できました。

川上さんはいつまでたっても「乳と卵」のアクの強いクセのあるイメージが抜けなかったけど、
こういう雰囲気もいいなぁ。
プライベートでは昨年、一筋縄じゃいかない個性的な方と再婚されたので、
いい意味であの方のエッセンスも今後の作品から感じられればいいなと思ってたけど、
それはそれ、これはこれでこういう川上さんもまた期待しています

すべて読み終わった後に、もう一度1ページ目を読むと、
最初に読んだ時よりずっとずっとこの文章が素敵に思えます。
余韻がビンビン響いてくるんですよね。沁みる〜
| comments(0) | trackbacks(0) | 16:43 | category:    川上未映子 |
# ヘヴン
評価:
川上 未映子
講談社
¥ 1,470
(2009-09-02)
コメント:これが川上未映子?

JUGEMテーマ:小説全般 
 ● ヘヴン / 川上未映子
 ● 講談社
 ● 1470円
 ● 評価 ☆☆
僕とコジマはこのクラスでいじめを受けている。
しかしある日を境にクラスメートには内緒で、
彼女と秘密のやりとりをするようになった。
僕にはコジマがいる・・・そう思えることで僕の人生ははじめて輝きだした。
永遠に続くと思っていた友情・・・なのに、どうしてみんなは僕たちを放っておいてくれないんだ・・・。
14歳の苛めを正面から描き、生と善悪の意味を問う、著者初の長篇小説。



(感想)

芥川賞受賞作の「乳と卵」は独特な文体とリズム感が印象的で、
いい意味でも悪い意味でも記憶に残る作品だったけど、
今作には正直「これが川上未映子」と思ってしまいました
「乳と卵」に比べて読みやすくなったけど、川上さんの場合はこれがいいこととは思えないなぁ。
彼女素敵なセンスが・・・個性がなくなってしまった

これは単純に中学生のいじめを描いているだけじゃない。
もっと精神に訴えてくるようなメッセージも発しているような気がしつつも、
それが何なのか私にはきちんと伝わってこない。
だからきっとこの本は私の記憶には長く残らない・・・そんな気がする

百瀬という同級生を、あの病院での場面だけでなく、
もっとしっかりと描いてくれたら違っていたかもしれないなぁ。
| comments(0) | trackbacks(1) | 15:45 | category:    川上未映子 |
# 乳と卵
乳と卵
乳と卵
川上 未映子
乳と卵/川上 未映子
文藝春秋
1200円
評価 ☆☆☆
JUGEMテーマ:小説全般
姉の巻子とその娘・緑子が上京してきた。
その目的は巻子が豊胸手術を受けるためだという。
豊胸で頭がいっぱいな巻子。
そして、まったく言葉を話そうとしない緑子。
3人で過ごした痛快な3日間を描く。




(感想)
芥川賞受賞作の表題作を含む全2作。

「ああ、いかにも芥川賞選考委員が好きそうな作品だ」
、というのがまずは感想。

もう今や若手作家に使い古された(パクられた?)感のある
句読点の少ない文章とテンポには今更新鮮味は感じないけど、
この人の言葉選びのセンスは結構好きかも猫2

表題作ももう一編の「あなたたちの恋愛は瀕死」も、
女として生きることの生き苦しさを感じさせる。
母であること、娘であること、姉であること、妹であること。
そして女であること・・・。
豊胸・初潮・メイク・・・などのキーワードから
女らしくあることに対する恐怖、嫌悪、
逆に女らしくなりたい願望までも描き出しています。
描き方はややこしいんだけど、
特に「乳と卵」の方は言いたいことはものすごーくシンプルな作品です。

「あななたちの恋愛は瀕死」は
文学なのか、哲学なのか、モード系っぽさなのか、
とにかく何かを狙ってるっぽい空気がプンプンして作為的。

でも「乳と卵」のクライマックスの卵のシーンは迫力あったな。
卵を割るたびにこの場面を思い出しそうで、
ちょっとしたトラウマたらーっ
ちょっと鼻につく点もある作家なんだけど、
こんなインパクトのあるシーンを描ける新人ってやっぱり凄いのかもしれない
| comments(0) | trackbacks(0) | 14:53 | category:    川上未映子 |
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