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リバース / 湊かなえ(講談社)
個人的な評価 ☆☆☆
深瀬和久は平凡を絵に描いたようなサラリーマンで、
趣味らしいことといえばコーヒーを飲むことだった。
その縁で、越智美穂子という彼女もできてようやく自分の人生にも彩りが添えられる。
と思った矢先、謎の告発文が彼女に送りつけられた。
そこにはたった一行、『深瀬和久は人殺しだ』と書かれていた。
深瀬を問い詰める美穂子。深瀬は懊悩する。
ついに“あのこと”を話す時がきてしまったのか、と。
(感想)
半年くらい前にやってたドラマ版の方を見てました。
ドラマ見てから原作読むって流れは私にしては珍しいパターンだけど、
これはどうしても原作も読んでみたくなったんですよね。
ドラマ版の方が登場人物も多く、人物描写や心の葛藤の描き方が丁寧なので、
小説版はドラマに比べるとさっぱりしすぎてるかな〜という印象。
ですが、やっぱり小説版は「これぞ湊かなえ!」という感じ。
ラストの“救われない感”、“後味の悪さ”・・・
未来に明るい日差しが指したドラマ版とは違う、湊さんらしい結末で、
いい意味ですごーーーくイヤな気分になりました。(←褒め言葉ですよ)