# もえない―Incombustibles
2011.07.04 Monday
● 角川書店
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● 評価 ☆☆☆
クラスメートの杉山が死に、僕の名前を彫り込んだプレートを遺していった。
そして彼から受け取り、封も切らずにしまいこんでいた古い手紙には
「友人の姫野に、山岸小夜子という女と関わらないよう伝えてほしい」という伝言が。
しかし、その山岸もまた死んでしまったらしい。
不可解な事件に否応なく巻き込まれてゆく僕は、
ある時期から自分の記憶に曖昧な部分があることに気づき始める。
(感想)
装丁をみた印象から、勝手に爽やかな青春ものをイメージしてたんだけど
まさかのミステリーでした。
けど・・・私には夢中になってのめり込めるような面白さはない。
あくまで淡々と静かに進んでいきます。
犯人や真相がわかった時もあまり衝撃がなかった。
「もえない」って意味不明なタイトルだな〜と思ってたけど、
読んでいるうちにちゃんと“ああ、そういうこと!”と納得できました(笑)
最後の一文が深い。胸にギュンギュン響きます。