隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# もえない―Incombustibles
● もえない―Incombustibles
● 角川書店
● 
● 評価 ☆☆☆
クラスメートの杉山が死に、僕の名前を彫り込んだプレートを遺していった。
そして彼から受け取り、封も切らずにしまいこんでいた古い手紙には
「友人の姫野に、山岸小夜子という女と関わらないよう伝えてほしい」という伝言が。
しかし、その山岸もまた死んでしまったらしい。
不可解な事件に否応なく巻き込まれてゆく僕は、
ある時期から自分の記憶に曖昧な部分があることに気づき始める。


(感想)

装丁をみた印象から、勝手に爽やかな青春ものをイメージしてたんだけど
まさかのミステリーでした。

けど・・・私には夢中になってのめり込めるような面白さはない。
あくまで淡々と静かに進んでいきます。
犯人や真相がわかった時もあまり衝撃がなかった。

「もえない」って意味不明なタイトルだな〜と思ってたけど、
読んでいるうちにちゃんと“ああ、そういうこと!”と納得できました(笑)
最後の一文が深い。胸にギュンギュン響きます。
| comments(0) | trackbacks(0) | 16:45 | category:    森博嗣 |
# 銀河不動産の超越
評価:
森 博嗣
文藝春秋
¥ 1,450
(2008-05)
コメント:おかしな建物と、おかしな人々のゆる〜い時間

JUGEMテーマ:小説全般
● 銀河不動産の超越 / 森博嗣
● 文藝春秋
● 1450円
● 評価 ☆☆☆☆
危険を避け、そんなに頑張らずですむ道を吟味し、
最小の力で怠けられるだけ怠けて過ごしてきた高橋君。
しかしながら、これが彼の精一杯。
怠けているように見えるのはたんに他人の客観的判断にすぎないだけなのである。
しかし、入社した小さな不動産会社「銀河不動産」が彼の人生を変えた。
ひょんなことなら住むことになった奇妙な「館」、不動産屋にやってくるおかしな人々・・・・。
究極の森エンターテインメント。



(感想)

タイトルが漢字ばっかりでかたいお話をイメージしていたけど、
不思議な建物、ちょっとおかしな人々・・・ゆる〜い感じが良かったです。
流れに任せて生きている主人公の高橋くんと一緒に、
私もにユラユラ漂うようにこの本の中の世界に浸りました。

人が幸福をつかむために必要なもの・・・間宮さんがいっている幸福論は素敵でした。
こういう能力って磨こうとして磨くものではなく、自然に身についているものなんだろうなぁ。
流れに流されるのも時には大事なのかもしれない

でもなー、
便利な建物じゃなく高橋君の人柄にひかれて人が彼のまわりに集まってくるのはわかったけど、
最後の最後がちょっとバタバタした
それが残念
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:52 | category:    森博嗣 |
# 少し変わった子あります
少し変わった子あります
少し変わった子あります
森 博嗣
少し変わった子あります/森 博嗣
文藝春秋
1450円
評価 ☆☆☆☆
失踪した友人が紹介してくれた料理店ディナー
いっぷう変わったところだった。
予約のたびに場所が変わり、
毎回違う若い女性女が食事をともにしてくれるのだ。
謎めいた料理店で出会う「少し変わった子」たちが
あなたを幻想の世界へと導きます・・・。



(感想)
予約を入れるたびに場所が変わっている不思議な店。
あるときは和食、あるときはフランス料理のフルコース。
メニューというメニューはなく、
ただひとつ決まっているのは
必ず一人で来店しなければならない」ということ。
そして毎回違う女性と食事ディナーをともにする。
彼女の名前を聞いてはならない。
食事のあとにプライベートで会ってはならない。
そして彼女の分の代金も男性が払うこと。

不思議な世界観を持つお話でした。

女性達はまったくの普段着であらわれ、
かしこまった印象はなく、
会話を楽しむ者もあればただ黙々と食べるだけも者もいる。
彼女らに唯一共通する点は「食事する姿が美しい」ということ。

主人公はそれぞれの女性と向き合い、
二度と会うことのない彼女たち一人一人の本質を見極めようとしつつ、
自分自信をも見つめることとなる。
そして孤独な人であればあるほど、このお店にハマっていく・・・。

知り合いではなく、これからも知り合うことのない男女が
たった一度だけ食事をともにするってなんてエロチックなんだろうー。
「食」という人間の最も生々しい欲望的な行為を
他人同士の男女がともにするというエロス。
お見合いや合コンも「知らない男女が食事をする」ということでは一緒なんだけど、
これらには「お互いを知る」という目的が付いてくる。
しかしこのお店にはそういった目的がなく、
ただ本能的な「食」という行為をともにすることだけで
言葉にも態度にもあらわさないのに、
自分を見透かされるような、すべてを見せているような気がしてくる・・・。
性的な描写も、そんな要素もまったくないのに
このシチュエーションにはゾクゾクしました。

不思議な雰囲気はやがて“ちょっと怖いな”という印象に変わり、
最後の章の残り数ページでははっとするような展開に!!
恐怖とも取られかねない不気味さをかもし出す
なんとも不思議な小説でした。

この料理店は果たして何なのだろう。
怖いけど知りたい
このまるで中毒のような好奇心が男達を惑わせたのでしょう・・・。

森博嗣さんの作品って今まですっと苦手意識があったたらーっ
でもこれは嫌いじゃない。
この機会にもう少し読んでみようかな猫2
| comments(0) | trackbacks(0) | 12:29 | category:    森博嗣 |
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