JUGEMテーマ:小説全般
キラキラ共和国 / 小川糸(幻冬舎)
個人的な評価 ☆☆☆
ツバキ文具店は、今日も大繁盛です。
夫からの詫び状、憧れの文豪からの葉書、大切な人への最後の手紙…。
伝えたい思い、聞きたかった言葉、承ります。
『ツバキ文具店』待望の続編。
(感想)
「ツバキ文具店」の続編。
読み始めてすぐにわかるので書いちゃいますが、
ポッポちゃんはQPちゃんのお父さんと結婚しました。
今作は3人が少しづつ「家族」になっていくまでの物語です。
なので前作に比べると代書仕事の描写は少なく、
家族以外の鎌倉の人たち(バーバラ婦人・男爵・パンティーなど)の出番も控えめでした。
薄っぺらさが気になった前作に比べれば、人の心は丁寧に描かれてると思います。
家族に焦点を当て、前作よりまとまった印象も受けました。
特にほっこりのんびりな世界観の中でひときわ違う輝きを見せる
レディー・ババのどぎつい存在感がたまりません。
レディー・ババと守景家の3人の関係はどうなっていくんだろう・・・。
このままで済まされるわけないですよね?
続編、期待してます。