隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# キラキラ共和国
評価:
小川 糸
幻冬舎
¥ 1,512
(2017-10-25)

JUGEMテーマ:小説全般

 

 キラキラ共和国 / 小川糸(幻冬舎)

 

 個人的な評価 ☆☆☆

 

ツバキ文具店は、今日も大繁盛です。

夫からの詫び状、憧れの文豪からの葉書、大切な人への最後の手紙…。

伝えたい思い、聞きたかった言葉、承ります。

『ツバキ文具店』待望の続編。

 

 

(感想)

 

「ツバキ文具店」の続編。

読み始めてすぐにわかるので書いちゃいますが、

ポッポちゃんはQPちゃんのお父さんと結婚しました。

今作は3人が少しづつ「家族」になっていくまでの物語です。

なので前作に比べると代書仕事の描写は少なく、

家族以外の鎌倉の人たち(バーバラ婦人・男爵・パンティーなど)の出番も控えめでした。

 

薄っぺらさが気になった前作に比べれば、人の心は丁寧に描かれてると思います。

家族に焦点を当て、前作よりまとまった印象も受けました。

特にほっこりのんびりな世界観の中でひときわ違う輝きを見せる

レディー・ババのどぎつい存在感がたまりません。

レディー・ババと守景家の3人の関係はどうなっていくんだろう・・・。

このままで済まされるわけないですよね?

続編、期待してます。

| comments(0) | trackbacks(0) | 16:03 | category:    小川糸 |
# ツバキ文具店
評価:
小川 糸
幻冬舎
¥ 1,512
(2016-04-21)

JUGEMテーマ:小説全般

 

 ツバキ文具店 / 小川糸(幻冬舎)

 

 個人的な評価 ☆☆☆

 

言いたかった ありがとう。言えなかった ごめんなさい。
家族、親友、恋人⋯⋯。
大切に想ってっているからこそ、伝わらない、伝えられなかった想いがある。
鎌倉の山のふもとにある、
小さな古い文房具屋さん「ツバキ文具店」。
店先では、主人の鳩子が、手紙の代書を請け負います。
『食堂かたつむり』の著者が描く、鎌倉を舞台した物語。

 

 

 

(感想)

 

ほんわかとあたたかい気持ちにさせる小説・・・

おそらく著者はそういうものを書きたかったのでしょう。

鎌倉に実在するお店や美味しいものも登場し、

鎌倉のガイドブック的な役目も果たしてます。

こういう小説ってある特定のタイプの女性にはすごくウケるんでしょうね。

深いことを考えなければそこそこ楽しめる作品ではあると思います。

 

けど、「雰囲気だけ」なんだよな〜。

代書の依頼をしに来る人々にはそれぞれ深い理由があるはずなのに、

そこをまったく描いてないから読んでる方は消化不良。

著者が描きたいのは、「お客さん」ではなく

「主人公(鳩子)」の暮らしだからこうなるのだろうけど、

あまりにあっさりしすぎてて、人間や心の描写が少なすぎる。

先代と鳩子の関係も描き切れていません。

依頼人の心の奥底を深く理解しなければ代書屋さんなんてできるはずがない。

手紙供養の焚火で食べ物を焼いて食べる鳩子さん・・・代書屋としてありえんでしょう。

 

薄っぺらさを「鎌倉ってお洒落でしょ」「こういう暮らし、いいでしょ」ってごまかしてるような・・・。

たしかに表面的には素敵ではあるんだけど、人の心の本質はまったく描かれてない作品。

雰囲気は好きなだけに残念でなりません。

| comments(0) | trackbacks(0) | 15:50 | category:    小川糸 |
# あつあつを召し上がれ
JUGEMテーマ:小説全般

 評価 ☆☆☆


食べ物にまつわるお話を集めた短編集。
あっという間に読めてしまいます。

可もなく不可もなく、さらっとしすぎて記憶には残らなそう。
でも1つ1つの物語は忘れてしまっても、「かき氷が出てくるお話しがあったなぁ・・・」とか、
印象に残った食べ物のことは覚えていそうな気がします(笑)
小川糸さんの小説ではよく「食べる = 生きる」ということがテーマになるけど、
食べ物を美味しくさえ食べられれば、他のことがうまくいってなかったとしても
それだけで十分幸せなんじゃないかなと思える。

好きなのは「親父のぶたばら飯」。
このお店にはぜひ行ってみたい!!
| comments(0) | trackbacks(0) | 16:22 | category:    小川糸 |
# つるかめ助産院
評価:
小川 糸
集英社
¥ 1,470
(2010-12-03)
コメント:すきな世界観ではあるけど、糸さんのオリジナリティが欲しい

JUGEMテーマ:小説全般
 ● つるかめ助産院 / 小川糸
 ● 集英社
 ● 1470円
 ● 評価 ☆☆☆
辛い出生の秘密を抱えるまりあは、ある日突然失踪した夫を探して、南の島をおとずれる。
しかし、島の助産院の先生から予期せぬ妊娠を告げられて―。
すべての命に贈る、誕生と再生の物語。「今ここにいる」ことの奇跡を力強く描き出す感動長編。


(感想)

いっつも思うんだけど、小川糸さんの世界観は嫌いじゃない。むしろ好き。
でも、 どれを読んでもよしもとばなながちらつくんです・・・。
申し訳ないけど、ばななさんの「イルカ」とやばいくらいカブッてる。

生命を授かること、その奇跡と神秘が美しく、あたたかいまなざしで描かれている。
食に対しても、心からの敬意が感じられます。
誰もが困っている人に手を差し伸べ、平等に優しい。
この土地の人の優しさは開放的な南の島という土地柄がそうさせるのかもしれない。

でも、最後の怖いくらいのナイスタイミングで戻って来た小野寺君。
彼の存在が安っぽいお決まりパターンを招いてしまった。惜しい!! 
 
なんだか今回も今一つの小川さん。
誰にも文句を言わせないオリジナリティがでてくれば最高なんだけどなぁ。
| comments(0) | trackbacks(0) | 14:38 | category:    小川糸 |
# ファミリーツリー
評価:
小川糸
ポプラ社
¥ 1,575
(2009-11-04)
コメント:素敵なものはたくさん散りばめられてるけど・・・

JUGEMテーマ:小説全般
 ● ファミリーツリー / 小川糸
 ● ポプラ社
 ● 1575円
 ● 評価 ☆☆☆
長野県穂高の小さな旅館で生まれた少年・流星は
「いとこおば」にあたる同い年の少女リリーに恋をし、かけがえのないものに出会う。
料理上手のひいおばあさん、リリーと拾った小さな犬・・・
ユニークな人たちと美しい自然に見守られふたりは少しずつ大人になっていく。
命のきらめきを描き出す、渾身の一作。
 

(感想)

小川糸さんの全2作は雰囲気が好きで、応援したい作家さんです。
けど、今回はよしもとばなんさんさとか、瀬尾まいこさんだとか
他の作家さんに似た匂いを感じ、あまりオリジナリティを感じずかなり残念
はじめの50ページくらい読んでも作品の世界に入り込めなくてイヤな予感がしたけれど
最初の予感は的中。
小川さんの語りたいことはわかる。
大切なことに気づいてている人だと思う。
でも伝えたい思いが高まるばかりに欲張りすぎて空回りしてる。
はっきり、面白くはなかったです

主人公の流星は年に一回遊びに来る親戚の女の子リリーに恋をします。
初恋はやがて成就し、二人が大人になっても恋は続く。
恋を描きたいのか、命のきらめきを描きたいのかはっきりせず、
どっちつかずな印象・・・。

安曇野や沖縄の美しい自然の描写も美味しそうな食べ物も、
たくさんたくさん次から次へと出てきて、
あまりの忙しさにどれも体にジ−ンと沁みる余裕がなかった。

この作品のなかで突出して素晴らしいのは「菊さん」の存在。
素敵すぎて、それ故にあまりにキャラが際立ってしまっていて、
逆に浮いてしまった菊さんが可哀そう。
こういう生き方をしている人こそが本当の命の尊さや厳しさを知っている。
できれば、菊さんが主人公の作品も読んでみたい。

でも、小川さんは素敵なものを持っている人。
これからも応援します
| comments(0) | trackbacks(0) | 16:39 | category:    小川糸 |
# 喋々喃々
評価:
小川 糸
ポプラ社
¥ 1,575
(2009-02-03)
コメント:好きなんだけど・・・所詮「不倫小説」なんだよなぁ

JUGEMテーマ:小説全般
● 喋々喃々 / 小川糸
● ポプラ社
● 1575円
● 評価 ☆☆☆☆
アンティークきもの店「ひめまつ屋」を営む栞(しおり)。
栞が一人で切り盛りするこの小さな可愛い店にある日、男性客がやってくる。
その人は、栞の心のなかで次第に存在感を増していき・・・。
日々の細やかな暮らしが日本の美しい四季の移ろいとともに描き出される、きらめくような物語。
 


(感想)

「喋々喃々」とは“男女がうちとけて小声で楽しそうに語りあうこと”だそうです。
本当にそんな穏やかな空気の漂う、私の好きな雰囲気
日本の四季の美しさ、日本特有の文化の素敵さ、ご近所の人との密なお付き合い・・・・
いろんな面で日本の素晴らしさを堪能できる作品でもあります

前作の「食堂かたつむり」同様、食の魅力もタップリ〜〜
下町ならではの美味しそうなもの、家庭的なメニュー、季節感のあるもの、
なんでもかんでも美味しそうに思えてくる〜

けど、やっぱり所詮は「不倫モノ」なんだよなー。
不倫モノにありがちなドロドロしたものは感じなかったけど、
それでもそれでも春一郎さんには奥様と子供がいるのです・・・。
二人のほのぼの穏やかな時間の影には、
で帰りの遅い春一郎さんを待つ奥さんと子供が存在する・・それ考えるとキツイ
だけどなー、たとえ結婚していたとしても、どうしようもなく惹かれてしまう人に出会うことって
誰にだってありうると思うんですよ。
さすがに体の関係までいっちゃったら、それはどう弁解しても不倫でしかないのだけど、
でもちょっとね、ちょっとだけ喋々喃々するのも不倫になってしまうの?
私は栞さんと春一郎さんの関係、途中まではそう思っていた。
この穏やかな関係を不倫なんて思いたくなかった。
奥さん視点で考えたらめちゃ悔しいのはわかっているんですけどね。
普段から着物で生活してる女になんて絶対にかなわないもん
でもね、なんだか栞さんと春一郎さんって認めてあげたいような気がするんだよね。

もしこの春一郎さんの設定が「独身男性」だったのなら、
☆は5つつけていたかもしれません。
(でもそれじゃ味がなくなるのかな?)
レトロな町を着物姿ででシャンと歩く栞さん、その横には春一郎さん。
そんな光景を想像するだけで幸せな気持ちになれました
| comments(0) | trackbacks(0) | 10:02 | category:    小川糸 |
# 食堂かたつむり
食堂かたつむり
食堂かたつむり
小川 糸
JUGEMテーマ:読書

食堂かたつむり/小川糸
ポプラ社
1365円
評価 ☆☆☆☆☆
アルバイトを終えて家家へ戻ると、部屋の中はもぬけの殻だった。
同棲していたインド人の恋人がすべてを持ち出し、逃げてしまったらしい。
私に残されたのは祖母から受け継いだ「ぬか床」だけ・・・汗
途方に暮れた私はふるさとに戻り、
メニューのない食堂ディナーをはじめる。
お客は一日に一組だけ。
そこでの出会いと食のパワーが徐々にすべてを変えていく。



(感想)
大好きな草野マサムネさんが帯のコメントを書いているからという
邪な理由で読んだんだけど、
すごーく面白かったぴかぴか
ある種の価値観を持っている人にとっては
一生の宝物にもなり得るような素敵な素敵な本でしたニコニコ

食べること = 生きること。
食べること = 愛。

「食」の重要さ・ありがたさを教えてくれる本読書
食べるって単純にお腹を満たすことだけじゃない奥深いことなんだ。
自分の気持ちを料理で伝えることもできるし、
この世には広い世界が広がっていることを料理で伝えることもできる。
私は配偶者のために毎日ごはんおにぎりを作っているけど、
一食一食を心をこめてしっかり作ろう!と改めて感じました。

また、生きるために時には何かを犠牲にしなければならないこともある。
愛や美味しそうな料理があふれてほっこりと優しい作品なんだけど、
生の厳しさを残酷なほど生々しく教えてくれるエピソードもあり、
決してきれいごとだけじゃない、リアルを見せてくれる。
そこに真摯なメッセージを感じました。
著者は本当に料理と食べることを愛してるんだろうなぁ猫2

本の中に出てくる料理は単純に「おいしそう」と思うというよりは、
どんな味になるのか想像することも難しいような
想像力をかき立てられる、ひねりのあるメニューばかりラッキー
そのイマジネーションのくすぐり加減もまたいいっイケテル
「ザクロのカレー」とか
「同じ牛から取れた牛乳と生クリームとマスカルポーネで作ったティラミス」とか、
考えるだけでため息がでちゃうポッ
よっぽどのお料理好きでないと考えつかない料理ばっかりラブ

お店の様子をイメージするだけで楽しいぴかぴか
私もこのお店に行ってみた〜い。
こんなに幸せな気持になれた本は久しぶりでしたニコニコ
| comments(8) | trackbacks(1) | 11:18 | category:    小川糸 |
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