隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# アイスクリン強し
評価:
畠中 恵
講談社
¥ 1,575
(2008-10-21)
コメント:起こった事件とお菓子がまったく絡み合ってない・・・

JUGEMテーマ:小説全般
● アイスクリン強し/畠中恵
● 講談社
● 1575円
● 評価 ☆☆
ビスキット、チヨコレイト、アイスクリン、シユウクリーム、スイートポテト・・・。
明治維新直後の東京で孤児として生まれ育った真次郎は、念願の西洋菓子屋を開いた。
そこには今日もまた、甘い菓子目当てに若い元幕臣の警官達がやってくる。
彼らは菓子作りの修業に精を出したい真次郎に、厄介事を次々と…。
著者の魅力全開!明治の築地居留地で繰り広げられる「スイーツ文明開化」騒動記。



(感想)
食べ物と日常のミステリーを絡ませた小説ってけっこうある。
そういう本は“謎解きを楽しみたい欲求”と“本を読んで美味しい食べ物も味わいたい欲求”、
どちらも満たしてくれるはずなんだけど、
残念ながらどちらの欲望も満たされませんでした。
読んでいる間、一度も「ああ・・・スイーツ食べたいなぁ」と気持ちにならなかった。
これじゃあ食べ物を描いた小説としてダメだよね?

「チョコレイト甘し」
「シュウクリーム危し」
「アイスクリン強し」
「ゼリケーキ儚し」
「ワッフルス熱し」
と、各章のタイトルに西洋菓子の名前が入っている連作短編集。
しかし、そのわりにタイトルとなっているお菓子とその章で語られる事件に関連性がありません。
物語の設定自体は、特にスイーツ大好きな私のような女性には最高に魅力的なんだけど、
それをうまく活かしきれてない
各章で描かれる事件の真相もこれといってインパクトもなく・・・。

登場人物も魅力に欠け、せっかく本のタイトルと表紙のかわいらしさで
面白そうな雰囲気はしてたのに残念で仕方ありません。
| comments(0) | trackbacks(2) | 19:30 | category:    畠中恵 |
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