隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# ストロベリーライフ
評価:
荻原 浩
毎日新聞出版
¥ 1,728
(2016-09-23)

JUGEMテーマ:小説全般

 

 

 ストロベリーライフ / 荻原浩(毎日新聞出版)

 

 個人的な評価 ☆☆☆


農業なんてかっこ悪い。と思っていたはずだった。
イチゴ農家を継げと迫る母親。猛反対の妻。
志半ばのデザイナーの仕事はどうする!?
夢を諦めるか。実家を捨てるか。
恵介36歳、いま、人生の岐路に立つ!

直木賞受賞後一作の最新長編小説。明日への元気がわいてくる人生応援小説。

 

 

 

(感想)

 

素人である主人公にイチゴ栽培(ていうか農業全般)の知識がないのは当然。

でもこの人の父親も実はイチゴ栽培をはじめてからそう長いわけではなく、

それを考えちゃうと「親父だってえらそうなこと言える立場じゃなくない?」という点が

どうしても気になって仕方ありませんでした。

実際に農業に携わっている方なら私以上にそのへんに違和感を感じるはず。

 

農業に携わる人の高齢化や天候や害虫との戦いなどの深刻さはそれなりに描いてはいたけど、

やっぱりハッピーエンドでまとめるあたりは荻原さんらしい。

サクッと読めるけど、深みはない。

暇つぶしに軽く何か読みたいときにはよさそうな作品でした。

| comments(0) | trackbacks(0) | 13:11 | category:    荻原浩 |
# 海の見える理髪店
評価:
荻原 浩
集英社
¥ 1,512
(2016-03-25)

JUGEMテーマ:小説全般

 

 

 海の見える理髪店 / 荻原浩(集英社)

 

 評価 ☆☆☆

 

伝えられなかった言葉。忘れられない後悔。

もしも「あの時」に戻ることができたら…。

母と娘、夫と妻、父と息子。

近くて遠く、永遠のようで儚い家族の日々を描く物語六編。

誰の人生にも必ず訪れる、喪失の痛みとその先に灯る小さな光が胸に染みる家族小説集。

 

 

(感想)

 

7月19日に発表される直木賞の候補にあがっている作品です。

荻原さんがこの賞にノミネートされるのはこれで5回目。

正直、今までの4回は私が個人的に

「荻原さんがこれで受賞じゃいやだ!」と思ってしまうようなあまり好みではない作品ばかり。

なら今回は?というと、今回も・・・・・いやだ。

好きな作家だけにこれでは獲ってほしくないという気持ちが強いです。

なんというか、荻原さんらしいコミカルさがなく、読んでてパリッとしませんでした。

 

だけど、6つの短編のなかで「成人式」は異彩を放っていました。

これぞ荻原節!!と言えるぶっ飛び加減が気持ちいい。

これと表題作はまぁいける。でも他の4作がなぁ・・・直木賞はない気がします。

| comments(0) | trackbacks(0) | 16:21 | category:    荻原浩 |
# ギブ・ミー・ア・チャンス
JUGEMテーマ:小説全般

 ギブ・ミー・ア・チャンス / 荻原浩(文藝春秋)

 評価 ☆☆☆

 

「人生やり直したい!」と思ったこと、ありませんか?
でも、夢を追うのも楽じゃない。
元相撲取りの探偵、相方に逃げられた芸人…
人生の転機を迎えた人々の悲喜こもごもを掬いあげる、
笑いと涙の「再チャレンジ」短編集。




(感想)

頑張ってるのに、なかなかうまくいかない・・・・。
もどかしくて切ない中にも、ニヤリとしてしまうようなエッセンスを加えるのが荻原流。
必死なのは十分伝わってくるけど空回りばかりだから、
応援したくなるようなお話ばかりです。

いちばん面白かったのは、
アマチュアのロックバンドの追っかけだった女性が、
たまたま歌がうまかったばかりにそのバンドのボーカルになり、
メジャーデビューするも売れることはなく、
芸能界で生き残るためにアイドル→演歌歌手と変わっていく「冬燕ひとり旅」です。
このラストがいちばんハジケてて、爽快感がありましたね。

| comments(0) | trackbacks(0) | 09:31 | category:    荻原浩 |
# 冷蔵庫を抱きしめて
JUGEMテーマ:小説全般

 冷蔵庫を抱きしめて / 荻原浩(新潮社)

 評価 ☆☆☆☆


心に鍵をかけて悪い癖を封じれば、幸せになれるかな?
いや、それではダメ――。
新婚旅行から戻って、はじめて夫との食の嗜好の違いに気づき、
しかしなんとか自分の料理を食べさせようと苦悶する中で、
摂食障害の症状が出てきてしまう女性を描いた表題作など
シニカルにクールに現代人を心の闇から解放する荻原浩の真骨頂。




(感想)

基本、短編集は苦手なのですが、荻原さんの短編集ならわりとイケます!
シニカルなのが私に合うのかもしれません。
どの話も何気ないことから主人公の平和な生活が脅かされたり、
心が壊れそうになったり・・・。
危うげな方向へ進みそうなんだけど、
決して読むのが痛々しいようなヘビーな展開になるのではなく、
クスッと笑える落とし所へ持っていくのが荻原さん流。
もちろん今作も期待に外れることなく面白かったです。
でも他の作品に比べるとオチがイマイチで、笑いの爆発力に欠けてたかなという印象だったのも否めません。

少しずつ心を病んでいく人々を描いた作品集でしたが、
こんな風に些細なことからおかしな方向へ行ってしまう人って現実でもいるだろうな。
特に「マスク」の心情はよくわかります。
| comments(0) | trackbacks(0) | 14:23 | category:    荻原浩 |
# 家族写真
評価:
荻原 浩
講談社
¥ 1,470
(2013-05-30)

 家族写真 / 荻原浩(講談社)


 評価 ☆☆☆☆



娘の結婚、加齢に肥満、マイホーム購入、父親の脳梗塞・・・

家族に訪れる悲喜こもごもを、ときに痛快に、ときに切なく描き、

笑ったあとにじんわり心に沁みてくる、これぞ荻原浩!の愛すべき家族小説。



どのお話も「わかる、わかる」とうなずけるようなものばかりでした。

どこの家庭にもある、ありふれた問題・・・でも本人にとっては一大事。

それをユーモアを交えてほのぼのと描いています。

やっぱりこういうのを書かせたら抜群にうまい作家です。

どのお話も主人公が中高年の男性(いわゆる“オヤジ”)というのもいいなぁ。

短時間でサクッと読めます。

でも、記憶に残る本ではないかな。軽い気持ちでどぞ♪


| comments(0) | trackbacks(0) | 12:02 | category:    荻原浩 |
# 花のさくら通り
評価:
荻原 浩
集英社
¥ 1,680
(2012-06-26)

JUGEMテーマ:小説全般
 
 評価 ☆☆☆☆

 
楽しい作品だったなぁ。
寂れた商店街に活気を取り戻そうというストーリーなんだけど、
古くからある町の古くからの体質、
昔のままの考え方を変えられないお年寄り・・・まるで実在する商店街を見ているよう。
きっとこんな風に迷い、頑張ろうとしている商店街はたくさんあるだろうね。
今の日本の問題点をテーマにしつつ、あくまで明るいお話でした。

光照くんと初音ちゃんのこれからが気になる。
2人の物語を別に書いてほしいです。

でもな、正直長すぎた。面白くなるまでが異常に長い。
もう少し短くてよかったかも。


| comments(0) | trackbacks(0) | 13:26 | category:    荻原浩 |
# 砂の王国(上)(下)
評価:
荻原 浩
講談社
¥ 1,785
(2010-11-16)

● 砂の王国 / 荻原浩
● 講談社
● (上)(下)ともに1785円
● 評価 ☆☆☆
全財産は、3円。転落はほんの少しのきっかけで起きた。
大手証券会社勤務からホームレスになり、寒さと飢えと人々の侮蔑のなか、
段ボールハウスの設置場所を求めて辿り着いた公園で出会ったのは、
怪しい辻占い師と若い美形のホームレス。
世間の端に追いやられた3人が手を組み、究極の逆襲が始まる・・・・。
驚愕のリアリティで描かれる極貧の日々と宗教創設計画。


(感想)

3人のホームレスがインチキ宗教を立ち上げるが、徐々に内側から崩れゆく・・・・。
って・・・タイトルから結末が大体想像できますよね。
けど、まさか総崩れではなくこういう展開にいくとは。
緻密に築き上げたはずの王国も相手が人間となると、感情となると、計算通りにはいかない。
成功するとどんどん欲がでてくるもの。
主人公の失敗は「自分だけが変わらなすぎたこと」だったのだろう・・・。

ホームレス時代と、教団が軌道に乗ってきてからのあたりに
少し中だるみは感じはしたものの、やっぱり荻原浩!楽しめました。
| comments(0) | trackbacks(0) | 16:38 | category:    荻原浩 |
# ひまわり事件
評価:
荻原 浩
文藝春秋
¥ 1,890
(2009-11-13)
コメント:笑いあり、人情あり・・・今度の荻原は老人ホームと幼稚園の不正を暴く!

JUGEMテーマ:小説全般
 ● ひまわり事件 / 荻原浩
 ● 文藝春秋
 ● 1890円
 ● 評価 ☆☆☆
ひまわり幼稚園の裏手には高いコンクリート壁がそびえたっている。
その壁の向こうには子供たち曰く「ジジババ軍団の基地」である有料老人ホーム「ひまわり苑」があるのだが、
この幼稚園と老人ホーム、経営が同じ社会福祉法人。
実はもうすぐ、この壁を壊してお年寄りと子供たちが自由に行き来し交流できるようになるらしい。
はたしてその計画、吉となるか?凶となるか?  



(感想)

隣り合う老人ホームと幼稚園
そこのお年寄りと幼稚園の問題児4人組が出会ったことから、
施設の不正な経営を暴く大事件に発展していくユーモラスな人情小説です。

いい意味で荻原さんらしい小説。
老人の一人が訴える問題は実は深刻な問題だし、
子供たちが抱える怒りも放っておいていいものではないんだけど、
笑える要素が織り込まれているので重たく感じないのがさすが
わかりやすい悪役がいるのも笑える小説の要素の一つですね。

核家族化が進行している影響なのか、はじめはそれぞれの存在を疎ましく思い、
どう付き合えばいいのかわからない様子のお年寄りと子供たちが
一緒にひまわりを植えたことをきっかけに
手探りながらも距離を縮めていく過程がほほえましかったです。

章が変わるごとに、語り手が老人・幼児・幼稚園の担任の先生と
クルクルかわるのもメリハリが効いてます。
でも、もうひとつ、老人ホームで働く山口さんという人物ももう少しいかしてもよかったかも。

とんでもなく分厚いわりにラストがさらっとしすぎてる気が
冗長な中盤を削ってでもラストに深みが欲しかった。
最近の荻原さん、以前ほどキレがよくないように思えるのは私だけかなぁ。

3万本のひまわりが目の前に浮かびます。
すがすがしい気持ちで本を閉じました。
| comments(0) | trackbacks(0) | 16:40 | category:    荻原浩 |
# オイアウエ漂流記
評価:
荻原 浩
新潮社
¥ 1,785
(2009-08-22)
コメント:悲壮感のない、明るいサバイバル小説

JUGEMテーマ:小説全般
 ● オイアウエ漂流記 / 荻原浩
 ● 新潮社
 ● 1785円
 ● 評価 ☆☆☆
リゾート開発会社の海外事業スタッフとして勤務する塚本賢司は、トンガからラウラへ向かう飛行機に乗っている。
新規事業の接待のために上司らとともにスポンサー企業の御曹司を接待をしている最中なのだ。
しかしなんと、その飛行機が遭難
命からがら流れ着いたのは水も火もないポリネシアの孤島
しかもどうやらココ、無人島の予感が・・・
賢司をコキ使う上司たち、スポンサー企業の御曹司、挙動不審な新婚カップル、
小学生とそのじっちゃん、怪しいガイジン・・・プラス犬
あり得ないメンバー10人での毎日は、はたしていつまで続くのか。
 

(感想)

このようなテーマの小説というと、
「喰うか食われるかの生々しい生存競争」「ギラギラした性欲」みたいな、
人間の欲の醜い部分がてんこ盛りみたいなおぞましさがお約束でしょ?
が、この小説にはまったくそんな醜さも悲壮感はありません。
ここまで明るいサバイバル小説ははたしてあるでしょうか?
荻原浩さんならではの笑いが満載です

無人島に来てまでも打ち破ることができない上司と部下の関係、
スポンサーへのヨイショ・・・現代日本の会社社会のおかしみを皮肉るようなブラックユーモア。
でも、読み進めるにつれて、生きていくためにはどんな手段を使ってだって、
どんなものだって食べなきゃいけない「生 = 食」の事実をまざまざと見せつけられ、
きれいごとじゃない生の生々しさが身にしみました。

遭難するまでの機内でのくだりが長いのと、
ただひたすら島での生活を描いただけなので凡長な気がしなくもない。
もう少しコンパクトにまとめてもらえれば、評価はもっと高かったと思います。
| comments(0) | trackbacks(0) | 14:10 | category:    荻原浩 |
# ちょいな人々
評価:
荻原 浩
文藝春秋
¥ 1,600
(2008-10)
コメント:人生がもうちょい良くなるように頑張る人たち

JUGEMテーマ:小説全般
● ちょいな人々 / 荻原浩
● 文藝春秋
● 1600円 
● 評価 ☆☆☆
会社の若い女子社員の褒め言葉に有頂天になる中年課長、
隣の庭木がウチの敷地まで伸びてきているのに悩む主婦、
脱サラして占い学校に通って占いを学んだ占い師、
いじめられっ子と一緒に復讐する市のいじめ相談員など、
今よりほんのちょっとだけ幸せになるために頑張るついてない人達。
破天荒だけど健気に頑張る普通の人たちのユーモアワールド。



(感想)
人生の悲哀をブラックな笑いを込めてうつしだす短編集。
荻原さんお得意のジャンルなので面白かったんだけど新鮮味はナシ
“前にも読んだことがあるような・・・”みたいな気がしてしまう。
この系統がまた続いたらいつかは飽きちゃいそう

どのお話の主人公も今よりもちょっとだけ幸せになろうと奮闘します。
少しやりすぎちゃったり、空回りしたりもするんだけど、どうも憎めないんだよなぁ。
笑っちゃうんだけど、どこかに人生の悲哀も感じられて
ついつい主人公たちを応援したくなります

「くたばれ、タイガース」みたいな人間関係は現実にたくさんありそう
「犬猫語完全翻訳機」も実際にあったらこんな悲劇が待ち受けていそうでコワ〜

表紙のイラストは益田ミリさん。
イラストの力の抜け具合が作品とうまくマッチしててバランスいいなと思いました
| comments(0) | trackbacks(0) | 09:24 | category:    荻原浩 |
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