隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# WILL
評価:
本多 孝好
集英社
¥ 1,680
(2009-10-05)
コメント:「葬儀屋の森野」??どっかで出会ったことあるような・・・と思ったら

JUGEMテーマ:小説全般
 ● WILL / 本田孝好
 ● 集英社
 ● 1680円
 ● 評価 ☆☆☆
18歳のときに両親を事故で亡くし、家業の葬儀屋を継いだ森野。
29歳になった現在も、古株の竹井と新人の桑田、
2人の従業員とともに寂れた商店街の片隅で店を経営する。
アメリカに住む幼馴染とは、時折電話で話をするが、
かつて甘美な関係を築いた彼との今後については、彼女自身が結論を先送りにしたまま・・・。
日々を淡々と、社長としての務めを果たす森野のもとに、
仕事で関わった「死者」を媒介にした、数々の不思議な話が持ち込まれてくる――。
「死者」たちが語ろうとするものは何なのか? それぞれに潜む「真実」を、森野は探っていく…。



(感想)

森野・・・・あなたが「MOMENT」のオトコマエな葬儀屋だと気づくまで、かなりの時間がかかったよ。
幼馴染の神田が以前、病院でアルバイトをしてたという一文があるまでまったく気づかず(汗)
ここまで気づかないと恥ずかしいですね・・・。
そう、これはあの「MOMENT」の続編!!
今度は神田ではなく、森野が主人公です。

死者の想い・・・。
佐伯家の人たちはそれぞれ家族思いで、優しい。
でも、ちょっとだけ傷つくことを怖がったから、家族の間に溝ができてしまった。
人を大切に思えば思うほど、誤解や嘘が生まれる。
その不器用さがもどかしかった。

あたたかいエピローグはジーンときます。
2人の未来、みんなが望む未来・・・。
最期の2行は「やられた感」と「感動」でいっぱい!
この気持ちを味わえただけでも、この本を読んだ甲斐があった!!

それにしても森野、「MOMENT」の頃の印象と全然違うなぁ。
女というよりはオッサンに近いようなやつだと思ってたけど、成長して少し女らしくなったような?
恋までしちゃっててビックリしたわ。
| comments(0) | trackbacks(0) | 14:43 | category:    本田孝好 |
# 正義のミカタ
評価:
本多 孝好
双葉社
¥ 1,575
(2007-05)
コメント:読者一人一人が自分で探していく「正義」

JUGEMテーマ:小説全般
●正義のミカタ/本田孝好
●双葉社
●1575円
●評価 ☆☆☆☆ 
いじめられっ子の亮太は自分を変えようと必死に勉強し、
同じ高校出身の同級生が誰も来ない大学に入学する。
しかし、なぜか大学には亮太をいちばん苦しめていたいじめっこの畠田が・・・。
いじめから助けてくれたトモイチの誘いで「正義の味方研究部」に入部した亮太は
果たして「いじめらっ子」から「正義のみかた」に変われるのか。
いじめ、リストラ、格差。こんな社会で生きていかなきゃならない、
将来が少し不安なあなたに贈る、書き下ろし青春小説。



(感想)
読み始めてすぐに「あれ?誰の本を読んでるんだっけ?」と思っちゃうほどに、これまでの本田さんとは違う印象。
軽くてコミカルなかんじにビックリ。
どっちが好きか?と問われれば以前のような本田さんだけど、
この作品も別の意味で悪くはない。

いじめられっ子が正義の味方になっていく。
でも、ある事件に遭遇し、「正義」とは何かを自分自身に問うていく。
つまりタイトルの「正義のミカタ」の「ミカタ」とは、漢字にすると「味方」でもあり「見方」でもあるのです。
うーん、うまいタイトル

困っている人を救うのが正義じゃないこともある。
その人に何かを気付かせるきっかけを与えるだけとか、いろんな形の正義がある。
「正義」とは何なのか?
最後まで読んでも本の中に明確な答えはありません。
亮太の経験を通して、その答えは読者自身が見つけなければならない。
しかも、誰のものでもない“自分自身の正義”を・・・。
とてつもなく大きな宿題を与えてくれる作品です。
| comments(0) | trackbacks(0) | 10:41 | category:    本田孝好 |
# 真夜中の五分前
真夜中の五分前 side-A (1) (新潮文庫 ほ 18-1)
本多 孝好

真夜中の五分前 side-B (2) (新潮文庫 ほ 18-2)
本多 孝好
真夜中の五分前 side-A side-B/本田孝好
新潮文庫
side-A 420円  side-B 380円
評価 ☆☆☆☆
「時計腕時計は全部、5分遅らせることにしてるの」
そんな恋人が6年前に死んだ。
あの日から僕の時間はずっとズレたまま・・・。
そんな僕を動かしたのは、かすみとの出会い。
彼女の秘密の恋を打ち明けられたとき、
現実は思いもよらぬ方向へすすみはじめた。
偶然の出会いからはじまる新感覚恋愛小説ラブラブ



(感想)
文庫化待ってました!!
本田孝好さん、大好きだけどとても久しぶりに読みますおはな

この感想はside-A、side-B二冊まとめてのものです。

主人公は6年前に事故で恋人を失っている。
彼女は少し遅れた時計腕時計を好んで使う女の子だった。
彼女を失ってからというもの、主人公の時間はどこかズレたまま・・・。

決して一冊にまとめられないほどの長編というわけでもないのに、
side-A、side-bと二冊に分けてあることがとても不思議だったのです。
でも読んでみて納得。
BはAから約2年ほど後を描いていますが、
主人公の周辺には大きな変化がいくつも見られ、
その変化を描く意味でも二冊に分けたことはとても効果的に感じます。

繊細で静やかな文体。
五分遅れている時計、一卵性双生児の双子・・・
現実なのにどこかにズレを感じる不思議な感覚ニコニコ
ミステリーっぽい方向へ進んでいくのかと思いきや、でもやっぱり恋愛小説?
side-Aのラストの主人公とかすみのやり取りはほんとにゾクゾクします。
2人に未来は・・・side-Aのラストは
2人に幸せな未来があってほしいと願わずにはいられないものでした。

side-Bを読み進めていくと、
サスペンスっぽい要素を感じつつも、
でもやっぱりこれは恋人の死による空白を埋められない主人公の心の物語なんだということがわかる。
水穂の死とまっすぐに向きあった後の主人公はすがすがしく、
途中は「恋愛小説」ということに首をかしげる展開ではあったものの、
水穂の存在と個性が大きく描かれていくにつれ、
これは恋愛小説だと言い切れるように感じました。素敵でした。
| comments(2) | trackbacks(0) | 15:29 | category:    本田孝好 |
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