隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# リライブ
評価:
小路 幸也
新潮社
¥ 1,575
(2009-12-22)
コメント:最期はやっぱり・・・・「人とのつながり」なんだなぁ

JUGEMテーマ:小説全般
 ● リライブ / 小路幸也
 ● 新潮社 
 ● 1575円
 ● 評価 ☆☆☆
命の灯火が消える瞬間、“バク”が囁きかける。
運命の恋人を失った夜。いまの仕事を選んだあの日・・・頭に浮かぶ、人生の分岐点。
そこからもう一度、やり直させてあげましょう。
ただし、ひとつだけ条件がありますが―。
かれらが何を選んだのか?あなたの予感は、覆される。
 


(感想)

命の灯が消える瞬間、人生をもう一度やり直させてくれる「バク」がやってきます。
あの日に帰りたいと思うその瞬間に戻してあげましょう。
しかし、一度目の人生の記憶は消され、二度目の人生が終わる瞬間にすべてを思い出します。
やり直したからといって、必ずにも幸せになれるとは限りません。
それでもあなたは、今でも後悔しているあの瞬間に戻りたいと思いますか???

どのお話の主人公もお金や欲に走る人は誰もおらず、
皆「誰かの幸せのため」に人生をやり直そうとしました。
そんな彼らをちゃんと見ていて、彼らの幸せをも祈っている誰かも必ずいる。
最後にこういうオチが付いていることで優しい気持ちになれた。
生きているうちはいろんな願いを抱くものだけど、最後の最後はやっぱり「人とのつながり」なんだなぁ。

自分ならどの瞬間に戻りたいだろう。
私は迷わずに、すぐに「あの瞬間」に行こうとパッとでてきました。
記憶がなくなるとしても、あの一言だけはどうしても言ってあげないと・・・。
こんな風に、読者はそれぞれ自分自身の人生を振り返ることになるでしょう。

内容のわりに軽くてサクサク読めます。
この軽さが「記憶に残らない本」になってしまいそうなイヤな予感を感じさせるんだよなぁ
もう少し深く、重みのある書き方にしても良かったかも・・・。
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:43 | category:    小路幸也 |
# シー・ラブズ・ユー―東京バンドワゴン
評価:
小路 幸也
集英社
¥ 1,575
(2007-05)
コメント:あの家族にまた会える!

JUGEMテーマ:小説全般
 ● シー・ラブズ・ユー―東京バンドワゴン / 小路幸也
 ● 集英社
 ● 1575円
 ● 評価 ☆☆☆☆
下町で古書店とカフェを営む四世代ワケあり大家族。
今日も古本と共に舞い込む謎を家族総出で解決
泣いて、笑って、ケンカして、いろんな愛に気づいて…。
きっとあなたも我が家に帰りたくなる、下町ラブ&ピース物語。



(感想)

「東京バンドワゴン」のあの家族が帰ってきた シリーズ第二弾です。
前作を読んでずいぶん経ちますが、
久しぶりと感じる間もなくすぐにこの家族の世界に入っていくことが出来ました。

これほどたくさんの登場人物がいながら、
誰一人としていいかげんな扱いになっている人はなく、キャラがたってるのがすごい
しかも前作より登場人物が増えて、今後のさらに増える予感・・・。

ただ大家族の賑やかな日常を描いているのではなく、
亡くなったおばあさんのサチさんの視点で語られているからこそ温かみを増しています。
できれば、サチさんと一緒に秋実さんにもでてきてほしいんだけど、それは贅沢な願いなのかなぁ。
ほんとうに素敵な家族
今の時代、こんなに大勢で仲良く暮らしてる家族なんて存在するのでしょうか
読んでると幸せな気持ちになり、このシリーズがいつまでもいつまでも続いて欲しいと思えます。

最後の章はバタバタといろんなことが起こり、
喜びも寂しさもあわただしく過ぎて行ってしまったけれど、
これこそが「この家族らしい」ってことでしょう
| comments(0) | trackbacks(0) | 14:36 | category:    小路幸也 |
# 残される者たちへ
評価:
小路 幸也
小学館
¥ 1,575
(2008-12-18)
コメント:ホラー?ミステリー?SF?

JUGEMテーマ:小説全般
●残される者たちへ /小路幸也
●小学館
●1575円
●評価 ☆☆
デザイン事務所を経営する川方準一のもとに、同窓会の通知が届いた。
なつかしい顔ぶれがそろう中、準一は親友だったという押田明人に声をかけられるが、なぜか彼のことだけが何も思い出せない。
悩む準一はそこで再会した幼なじみで精神科医の藤間美香に相談する。
偶然にも美香が今担当している患者も、彼らと同じ団地で育った少女であり、
二人の記憶のずれは彼らが育った団地にあると見た準一と美香は、団地の探索に乗り出すが・・・・・。



(感想)
舞台はかつては人にあふれ、活気があり、
敷地内に小学校があるほどの大きな団地だった≪方葉野団地≫
しかし今は空き部屋が目立ち、幽霊団地なんて呼ばれるほど寂れてしまった。
物語はここの住人、そしてかつての住人をも巻き込む不思議な出来事を描きます。
≪寂れた団地≫の裏寂しさが舞台の設定としてはうまい。
寂しさと気味の悪さ、そして次々と起こるつじつまのあわない不思議に出来事が続き、面白くなりそうな予感
でも読んでいくうちにSFでもなく、ファンタジーでもなく、ホラーでもないどっちつかずな雰囲気にうまくなじみきれなかった。

クライマックスは読者を置いていってしまうような強引な展開・・・・。
きちんと理解できないうちに終わってしまってポカーン

問題は優しさの描き方にあるんじゃないのかな〜。
押田夫婦の思い、すべての原因となっている≪存在≫・・・・
どちらも優しさにあふれているはずなのに、最後にならないとそれが見えてこない。
最初から押田夫婦を丁寧に深く描いていればちょっと印象違ったかも
やっと取り戻した記憶・・・でもその時には新友はもうこの世にはいない。
切なさで胸がいっぱいです。
ちょっと角度を変えれば面白くなったはずの本だけにガッカリでした
| comments(0) | trackbacks(0) | 12:07 | category:    小路幸也 |
# うたうひと

評価:
小路 幸也
祥伝社
¥ 1,680
(2008-07-23)
コメント:まるで音楽が聞こえてくるようです♪

●うたうひと/小路幸也
●祥伝社
●1680円
●評価 ☆☆☆☆
誰にでもその人だけの歌(ストーリー)。
涙、友、愛、笑い・・・いつもそばに音楽はある。
恋人に、友達に、きっと伝えたくなる7つのやさしい物語。




(感想)
ミュージシャン・歌手など音を奏でることを職業にした人たちにまつわる音楽の短編集。
まるで今にも音楽が聴こえてくるみたいでした


ミュージシャンとして成功をおさめ人気の絶頂にいる人、
過去の輝いていた時代を懐かしく思い出す人、
華やかで人気のある今の地位を捨てて愛に生きようとする人、
自分の才能に自信のない人、
「音楽」を職業にしているといっても、それぞれの主人公の立場はいろいろ。
でも、みんなに共通しているのは「音楽が好きで好きでたまらない」ということ。
そんな愛と優しさにあふれています。

いい余韻が残り、ふと笑顔がこぼれてしまうような作品ばかりだけど、
いちばん好きなのは「笑うライオン」
サポートメンバーのドラマー、すげーイイやつ

出てくる人がみんなみんないい人。
やっぱり音楽を愛する人に悪いやつなんていないってことですかね。
主人公はあくまで音楽なのかもしれないけど、でも人間の優しさや温かさが核になっている。
短編集って読み応えがないからあまり好きじゃないんだけど、これはよかった
とっても充実感がありました。

小路幸也さん。
この間読んだ「東京バンドワゴン」が気に入って
すぐに別の作品も読んでみたくなり、借りてきちゃいました。
「東京バンドワゴン」にもロックミュージシャンのおじいちゃんが出てきたから、
小路さんと音楽ってきっと深いつながりがあるのだろうと思い、調べてみた。
そしたらこの方、若い頃はミュージシャンを目指してたみたいで、
若き日の憧れが作品に大きく影響を与えているようです

| comments(0) | trackbacks(0) | 12:02 | category:    小路幸也 |
# 東京バンドワゴン

評価:
小路 幸也
集英社
¥ 1,890
(2006-04)
コメント:ずっと見守りたくなるようなある家族の日常
JUGEMテーマ:小説全般
●東京バンドワゴン/小路幸也
●集英社
●1890円
評価 ☆☆☆☆
下町の老舗古書店「東京バンドワゴン」。
狭い家に仲よく肩を寄せ合うように暮らすちょっと風変わりな四世代の大家族が、
転がりこんでくる事件を解決する。
おかしくて、時に切なく優しい、下町情緒あふれる春夏秋冬の物語。



(感想)
小路幸也さんの本の記事をここ最近、
よくのぞいているいくつかのブログで頻繁に見たので興味を持ちました。
初読みの作家さんです

東京の下町にある古書店「東京バンドワゴン」。
おじいちゃんを筆頭に四世代が暮らす大家族。
この仲のよい家族が周囲の人から持ち込まれる難問を解決していく物語。
・・・こう書くとミステリーっぽく思われるかもしれないけど、
どっちかというとほのぼのとした懐かしい香りの漂う家族の物語というかんじ。
物語の語り手は数年前に亡くなったおばあちゃん。
フワフワと漂いながら家族を心配しつつ見守っている。
その温かいまなざしが心地よくて、男性作家とは思えないくらい。

本の最初の方に登場人物の紹介があって助かりました。
もうとにかく登場人物が多いっ
家族だけでも多いのに、
各章にそれぞれいろんな人がごちゃごちゃと出てくるわ出てくるわ
んー、でもこの雑多な感じが下町っぽくていいのかな。
それでも読めたのはそれぞれのキャラがきちんと立っていて、
適材適所にキャラがいい味を出してるからなんだと思う。

今の日本にこんな生活を送っている家族はどのくらいいるだろう・・・。
当たり前の家族のカタチがそうじゃなくなってしまった現在だからこそ、
懐かしさもあってかとても楽しめました。

読後が気持ち良くて、この家族の日常をもっともっと見ていたいと思ったら・・・、
もう続編がちゃんと出てるんですね(しかも2冊も
今すぐ読むのはもったいないかな?
あー、でも読んじゃいたい




余談・・・。
今回からはじめて、JUGEMの管理者ページの新バージョンを使って投稿してみたんだけど、
さっぱりわからんえらく時間がかかりました
慣れなきゃな、慣れだ。




| comments(2) | trackbacks(0) | 11:38 | category:    小路幸也 |
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