隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
<< March 2024 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
# ナイチンゲールの沈黙
ナイチンゲールの沈黙
ナイチンゲールの沈黙
海堂 尊
ナイチンゲールの沈黙/海堂尊
宝島社
1680円
評価 ☆☆☆
東城大学医学部付属病院・小児科病棟に勤務する浜田小夜の担当は
眼球を摘出されてしまう病を抱える子供たち。
彼らのメンタルサポートを依頼された不定愁訴外来・田口公平だが、
その渦中に、患児の父親が殺され、
警察庁から派遣された加納警視正は院内捜査を開始する。
JUGEMテーマ:小説全般




(感想)
「チーム・バチスタの栄光」に続くシリーズ第二弾ということだけど、
登場人物が数人かぶっているだけで、続編という気はしないたらーっ
チーム・バチスタほどの緊迫感がなく、ちょっとオカルト入ってる?

メインの殺人事件が事件が起こるのはだいぶ読んでからのことで、
肝心の白鳥さんもなかなか出てこない泣き顔
白鳥さんの変人パワーも弱まり、
田口と白石の掛け合いを楽しみにしている人には
ちょっと残念な本になってしまうかもしれませんね。

歌の持つ不思議な力に関してはあまりにも非現実的あせあせ

女性や子供がメインになるとどうしても柔らかい雰囲気になりがちだけど
それならそれでいい。
アツシ君やヒデマサ君の元気の良さ、
瑞人君と由紀ちゃんと淡い恋なんかはほわんとしてて好きるんるん
でも、この作品に場合、
途中から大人の男性の登場人物がどんどん増えてくるから
もう誰が誰なのかわからなくなってしまい、
作品の雰囲気が前半とはガラッと変わってしまったのには
バランスの悪さを感じます。
盛り込みすぎず、もっとシャープに仕上げてもらえば面白かっただろうに・・・。



●この本が好きな人におすすめなのは・・・
チーム・バチスタの栄光/海堂尊
| comments(0) | trackbacks(1) | 12:11 | category:    海堂尊 |
# チーム・バチスタの栄光
チーム・バチスタの栄光
チーム・バチスタの栄光
海堂 尊
チーム・バチスタの栄光/海堂尊
宝島社
1680円
評価 ☆☆☆☆
桐生恭一率いるバチスタ手術の専門チーム「チーム・バチスタ」は
成功率100%を誇り、その勇名をとどろかせている。
ところが原因不明の術中死が3件続けて発生どんっ
メディアが注目する大きな手術を控えていることもあり、
重なる事態に危機感を抱いた病院長は神経内科教室の万年講師・田口公平に
内部調査を依頼するが・・・。
医療過誤か、殺人か。
栄光のチーム・バチスタの裏側に隠された真実とは。



(感想)
国内の計25社以上の主要映画会社カチンコ
テレビ局テレビが映像化権を求めて争奪戦を繰り広げたミステリー小説読書
映画化されるというニュースをやっていたので、
どんなものかと読んでみました。

「原因不明の術中死の謎をさぐる」という重いテーマでありながら、
なぜかコミカルな要素も感じさせるのはひとえにキャラクターの魅力にあります。
一人一人の描き分けが鮮やかです。
これは確かに映像向きですね〜ラッキー

前半は術中死の謎をさぐる田口の調査がメインですが、
厚生労働省の役人・白鳥が登場すると物語はガラッと雰囲気を変えます。
なんとこの白鳥さん、あの伊良部先生(奥田英朗さんの「空中ブランコ」などに登場する医師)もまっさおの変人ひやひや
彼のおかげでいきなり雰囲気がマンガチックになり、
ここから読み進めるペースも一気にはやまる。
なんだこの白鳥の恐るべき吸引力は・・・。
重いテーマを扱ってるのにこの軽さはなに!?

でもそれだけじゃなく、
後半で術中死の原因がはっきりすると、
現在の医療病院の抱える問題にもリアルにぶち当る。
読者を引っ張る力があり、二つの顔を持つ作品!

・・・しかし真相がわかってから物語が幕を閉じるまでがムダに長く、
間延びしてるように思えるのだけが残念(>_<) 汗

ところで、
映画では田口役がなぜか竹内結子なんですよねたらーっ
原作での田口は41歳の男性なんだけどな汗
でも白鳥は絶対に阿部寛しかいないでしょ!と思って調べてみたら
ホントに阿部さんがキャスティングされてるじゃんびっくり
阿部さんの白鳥、楽しみだなぁ猫2



●この本が好きな人におすすめなのは・・・
ナイチンゲールの沈黙/海堂尊
| comments(28) | trackbacks(1) | 12:59 | category:    海堂尊 |
Categories
Archives
Profile
Comments
Trackback
Mobile
qrcode
にほんブログ村
にほんブログ村 本ブログへ にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
Search this site
Sponsored Links