# ナイチンゲールの沈黙
2008.08.06 Wednesday
ナイチンゲールの沈黙
海堂 尊
●ナイチンゲールの沈黙/海堂尊
●宝島社
●1680円
●評価 ☆☆☆
東城大学医学部付属病院・小児科病棟に勤務する浜田小夜の担当は
眼球を摘出されてしまう病を抱える子供たち。
彼らのメンタルサポートを依頼された不定愁訴外来・田口公平だが、
その渦中に、患児の父親が殺され、
警察庁から派遣された加納警視正は院内捜査を開始する。
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(感想)
「チーム・バチスタの栄光」に続くシリーズ第二弾ということだけど、
登場人物が数人かぶっているだけで、続編という気はしない
チーム・バチスタほどの緊迫感がなく、ちょっとオカルト入ってる?
メインの殺人事件が事件が起こるのはだいぶ読んでからのことで、
肝心の白鳥さんもなかなか出てこない
白鳥さんの変人パワーも弱まり、
田口と白石の掛け合いを楽しみにしている人には
ちょっと残念な本になってしまうかもしれませんね。
歌の持つ不思議な力に関してはあまりにも非現実的
女性や子供がメインになるとどうしても柔らかい雰囲気になりがちだけど
それならそれでいい。
アツシ君やヒデマサ君の元気の良さ、
瑞人君と由紀ちゃんと淡い恋なんかはほわんとしてて好き
でも、この作品に場合、
途中から大人の男性の登場人物がどんどん増えてくるから
もう誰が誰なのかわからなくなってしまい、
作品の雰囲気が前半とはガラッと変わってしまったのには
バランスの悪さを感じます。
盛り込みすぎず、もっとシャープに仕上げてもらえば面白かっただろうに・・・。
●この本が好きな人におすすめなのは・・・
チーム・バチスタの栄光/海堂尊