隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# ヒア・カムズ・ザ・サン
評価:
有川 浩
新潮社
¥ 1,365
(2011-11)
コメント:パラレルワールド化した2つの物語

JUGEMテーマ:小説全般 
 ● ヒア・カムズ・ザ・サン / 有川浩
 ● 新潮社
 ● 1365円
 ● 評価 ☆☆☆
真也は30歳。出版社で編集の仕事をしている。
彼は幼いころから、品物や場所に残された、人間の記憶が見えた。
強い記憶は鮮やかに。何年経っても、鮮やかに。
ある日、真也は会社の同僚のカオルとともに成田空港へ行く。
カオルの父が、アメリカから20年ぶりに帰国したのだ。
父は、ハリウッドで映画の仕事していると言う。
しかし、真也の目には、全く違う景色が見えた・・・・・・。



(感想)

面白い試みの本でした。
2編のお話を収録していて、
2つとも↑に書いた7行のあらすじからはじまる物語なんですけど、
この7行から先はまったく違うお話が展開されていくんです。
まるでパラレルワールドみたいな作品

どちらかというと前半のお話の方が好き。
愛情に包まれたあたたかい真相が明らかになった時、胸がいっぱいになっちゃって。
けど後半の方はお父さんがダメすぎて、イライラしてなんか引いてしまった。

今回は私が有川さんの作品に無意識にもいつも期待しちゃっている
“キュンキュンしたい!”っていう感じがこの作品ではあまり感じられなく、
「有川らしさ」が薄いように思いました。
| comments(0) | trackbacks(0) | 09:23 | category:    有川浩 |
# 決起! コロヨシ!!2
評価:
三崎 亜記
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 1,785
(2012-01-31)
コメント:やっぱり出ました!「コロヨシ!」の続編

JUGEMテーマ:小説全般
 ● 決起! コロヨシ!!2 / 三崎亜記
 ● 角川書店
 ● 1785円
 ● 評価 ☆☆☆
藤代樹はスポーツ「掃除」の全国大会で第三位の成績を収め、
高校三年生で掃除部の主将となった。
マイナー競技であった「掃除」への注目度が上がり、入部希望者も殺到。
順風満帆な一年が始まるかと思われたのだが・・・・。
前代未聞の奇想青春小説、第二弾。



(感想)

あれで終わりじゃ納得いかないと思っていた「コロヨシ!」の続編。
だよね〜、あるよね、ちゃんと続きが
前作は現実にはない奇想天外なスポーツの世界を描いていたとはいえ、
基本は王道学園モノの雰囲気があったけど、今作はスケールが一気に大きくなってる
もう部活どころの話じゃなく、大人のさまざまな陰謀や掃除の古い歴史まで絡んできます。
三崎さん、話し広げすぎです。あなたの想像力にはついていけません・・・。
掃除というスポーツ自体も、もうちょっとやそっとの想像力じゃイメージできない。
もはや実写化してもらわないと常人には理解不能です。
申し訳ないけど、イメージできないところは流し読みしてしまいました。ごめんなさい。
そんなこともあり、私は1作目の方が自分の中で消化できる分、好きでした。

それに・・・この表紙はいかがなものか。
この2人、誰だよ

これ、まだ続きがあるんですよね?
続編が出るまでにどんな奇想天外なお話にもついていけるように
想像力磨いておきます

| comments(0) | trackbacks(0) | 14:00 | category:    三崎亜記 |
# ピンクとグレー
評価:
加藤 シゲアキ
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 1,300
(2012-01-28)
コメント:現役アイドルってことを抜きにしても、新人にしてはよく書けている。

JUGEMテーマ:小説全般
 ● ピンクとグレー / 加藤シゲアキ
 ● 角川書店
 ● 1300円
 ● 評価 ☆☆☆
NEWS・加藤シゲアキが衝撃の作家デビュー! 
芸能界を舞台に"成功と挫折"それぞれの道を歩む、親友同士の儚く切ない人生を描いた青春小説。


(感想)

図書館で運良く返却されたばかりの本のコーナーにありました。
ちょっと興味があったから借りちゃった
でも、NEWSの加藤くんってどんな人だっけ?ごめんなさい顔が出てこない
テゴマスの2人はわかるけど・・・あとの人たちが・・・。
ちなみにあと何人いるのかしら?(あ、山Pと錦戸君が抜けたことくらいは知ってるよ)

いや、でも現役のアイドルが書いたということを抜きにしても
新人のわりによく書けていると思います。
文体が古臭いのがやけに気になるし、エンジンがかかるまで時間がかかるけど、
描写は丁寧だし後半にいくにつれてどんどんよくなります。
芸能界で明暗をわけることになってしまった親友同士の話なんだけど、
芸能界に身を置いている彼が書いているからこそリアリティを感じる。
加藤という人が芸能人としてどのくらい人気があるのか知らないけど、
彼は一体、りばちゃんとごっち、どちらの気持ちでこの作品を書いたのだろう。

ここまで書けるのなら次にも期待しちゃいます。
もう少し評判になればいいのに惜しいですね。
次回作もきっと読みますよ。
| comments(0) | trackbacks(0) | 16:03 | category: 作家名 か行 |
# 放蕩記
評価:
村山 由佳
集英社
¥ 1,680
(2011-11-25)
コメント:作家として書かずにいられなかったのかもしれないけど・・・

JUGEMテーマ:小説全般
 ● 放蕩記 / 村山由佳
 ● 集英社
 ● 1680円
 ● 評価 ☆☆☆
38歳で離婚歴のある女流作家・夏帆。
自由奔放に暮らす一方で、実は長年抱えこんできた秘密があって・・・。
今だから見えてきた、母娘の愛憎と家族の歴史。
母を持つすべての大人たちへ・・・共感と感動をよぶ、衝撃の自伝的長編小説。


(感想)

家庭内での長女という立場、
女として子供を持ちたいと思ったことがあるのかどうか・・・
主人公の立場や考え方は私に共通するものが多々ありました。
私には弟がいたけれど、
母と自分との関係、そして母と弟の関係は決して平等ではなく、
私も私と弟の扱いが違うことに幼いころから諦めを感じていたから・・・。
私の母はここまで強烈な人物ではないけれど、
多かれ少なかれこういう問題はどこの家庭にもきっとあるのだろう。
それに子供が気づかないか、気にしないか、傷つくかで大きく違ってくるだけで。

229ページ・・・
女として、子を産んだことのない人生を、つまらないとか哀しいとか、
思ったことはない。
子を持たなければ味わえない種類の幸福もあれば、
子がないからこそ味わえる幸福もある。
何をもって生きることの醍醐味と考えるかは人それぞれのはずだ。


これはおそらく夏帆だけでなく、村山さん自身の考えであると信じたい。
子を産んだことのある人には絶対に理解のできないことかもしれないけど、
強がりでも負け惜しみでもなんでもなく、私自身もこう考えながら生きてきた。
これに関してここまで自分と似た考えをもった人にはじめて出会ったから、
なんだかとても救われた気がしました。

さて、“半自伝的小説”というけれど、はたしてどこまでが真実なのか。
もし母親がアルツハイマーになり、
長編小説など読めないようになってしまったというのが事実なら
この状況で家族の物語を作品化するのはいささか卑怯に思えます。
こんなにも家族の内部のことを世間にさらされたのに、
母親は反論も弁解もできない状態なのだから・・・。
学生時代の女の子たちとの出来事に関しても何もそこまで・・・と思う。
でもしかし、ここまでさらけ出すことこそが作家の性なのでしょうね。 
| comments(0) | trackbacks(0) | 15:00 | category:    村山由佳 |
# 地下の鳩
評価:
西 加奈子
文藝春秋
¥ 1,260
(2011-12)
コメント:暗くて入り込みにくい作品でした。

JUGEMテーマ:小説全般
 ● 地下の鳩 / 西加奈子
 ● 文藝春秋
 ● 1260円  
 ● 評価 ☆☆
大阪、ミナミの夜。
キャバレーの呼込み男、素人チーママ、イロモノのオカマ。
行き場のない思いを抱えて懸命に生きる人々を描いた力作。


(感想)

うーん
暗くて、入り込みにくい話でした。
これが西加奈子さんの作品だっていうのも意外!

2編の中編からなる本なんだけど、連作になっています。
どちらも舞台は大阪の夜の街で、
1作目はキャバレーの呼び込みの男と素人チーママの話し。
2作目は1作目にもちらっと登場するオカマの話し。

1作目の方は男側の気持ちも女側の気持ちもまったく理解できなかったけど、
2作目の方は感じるものがあったなぁ。
ミミィさんが抱えてる心の闇は切なく深く、
怒りが爆発した時の激しさには圧倒されます。
自分らしく生きるために多くの物を犠牲にした人の強さと激しさを見せつけられました。
| comments(0) | trackbacks(0) | 17:20 | category:    西加奈子 |
# 我が家の問題
評価:
奥田 英朗
集英社
¥ 1,470
(2011-07-05)
コメント:あるある!と共感せずにはいられない、我が家の些細な問題

JUGEMテーマ:小説全般
 ● 我が家の問題 / 奥田英朗
 ● 集英社
 ● 1470円
 ● 評価 ☆☆☆☆☆
平成の家族小説シリーズ第2弾!
完璧すぎる妻のおかげで帰宅拒否症になった夫。
両親が離婚するらしいと気づいてしまった娘。
里帰りのしきたりに戸惑う新婚夫婦。
誰の家にもきっとある、ささやかだけれど悩ましい6つのドラマ。


(感想)

「家日和」に続く第2弾のようです。
だから「家日和」」が大好きな私には読む前から面白いことがわかっていました
ごく普通の一般家庭にあるささいな問題を面白おかしくつづっているので、
“あるある〜!”“うわ〜・・・気の毒(-_-;)”なんて思いながらクスクス笑いながら
あっというまに読み終えてしまいました。

なかでも「夫とUFO」と「ハズバンド」の奥さんはサイコー!
頭ごなしに批判したり、怒ったりせず、影で問題と向き合いながらも夫と支える妻の姿に
私ももし夫に何かあった時はこんな風にありたいな〜、と感じました。
やはり支えてくれるのは家族なんですよね。

後味がすっきりしないお話もあったけど、
この家族の生活はこれからも続いていく・・・と思えば納得出来そうな気がします。
| comments(0) | trackbacks(0) | 12:30 | category:    奥田英朗 |
# 麒麟の翼
評価:
東野 圭吾
講談社
¥ 1,680
(2011-03-03)
コメント:安心して読める東野圭吾の安定感

JUGEMテーマ:小説全般
 ● 麒麟の翼 / 東野圭吾
 ● 講談社
 ● 1680円
寒い夜、日本橋の欄干にもたれかかる男に声をかけた巡査が見たのは、胸に刺さったナイフだった。
大都会の真ん中で発生した事件の真相に、加賀恭一郎が挑む。



(感想)

うん、やっぱり東野圭吾は安心して読めますね。

家族や恋人への愛が悲しい事件につながり、
捜査上は問題にはならない心の部分まで解き明かす
加賀のあたたかみのある捜査に心打たれます。
たんにミステリー色が強いものよりは、
このくらい人間味あふれるミステリーの方が私は好きです。

偶然が重なりすぎるところに都合の良さを感じたけど、
面白かったから許しましょう。
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:56 | category:    東野圭吾 |
# かわいそうだね?
評価:
綿矢 りさ
文藝春秋
¥ 1,365
(2011-10-28)
コメント:2人の主人公の気持ち、同じ女ならきっとわかるはず

JUGEMテーマ:小説全般
 ● かわいそうだね? / 綿矢りさ
 ● 文藝春秋
 ● 1365円
 ● 評価 ☆☆☆☆
私の彼は元彼女と同棲中……。
元彼女の仕事と住まいが見つかるまでというけれど、そんなのアリ??
表題作の「かわいそうだね?」のほか、
女子同士の複雑な友情を描く「亜美ちゃんは美人」の2篇収録。



(感想)

「かわいそうだね?」と「亜美ちゃんは美人」の2編を収録。
同じ女なら絶対わかるでしょ“同性への嫉妬の気持ち”。
2編とも生々しく共感できましたわ。
女の子のこういう関係ってありますよね〜。
綿矢りさのかわいらしいルックスからこういうのが出てくるっていうのが
またたまらないんだわ

「かわいそうだね?」ははじめはあまりに女子的な内容にちょっと引きつつ、
アキヨの存在にもイライラ。
けど、樹理恵のラストのキレぶりが爽快で一気に好きになった!

どちらかというと「亜美ちゃんは美人」の方が好き。
亜美ちゃんが人生ではじめて本気で好きになった男がどうしてあの人なのか、
さかきちゃんがそれに気づいたときはハッとした。
亜美ちゃんは決して天然バカなんかじゃなかったのねぇ。
この作品のタイトルは「亜美ちゃんは美人」なんだけど、
こっちの方が「かわいそうだね?」でいいんじゃない?と思ったくらい。
自分自身が満たされていれば満たされてる同性への嫉妬もうまれない・・・
これも満たされていないと気づかないものなんだよね〜。
ラストの開き直りが大好きです。

綿矢りさが作家として伸び悩んでる気がしてたけど、今回一皮むけたかんじ
もうちょっと見守ってあげたい気がします
| comments(0) | trackbacks(0) | 15:41 | category:    綿矢りさ |
# 母のはなし
評価:
群 ようこ
集英社
¥ 1,365
(2011-06-24)
コメント:実話・・・なのかな??

JUGEMテーマ:小説全般
 ● 母のはなし / 群ようこ
 ● 集英社
 ● 1365円
 ● 評価 ☆☆☆
すべての母と娘に贈る物語
昭和5年、子煩悩な父と大らかな母の4番目の子として生まれたハルエ。
父の急逝で生活は一変するも健やかに成長し、やがて見合い結婚。
だが浪費家の夫に悩まされ・・・。
少女がおばあさんになるまでの物語。


(感想)

たぶん実話なのかな??
主人公のハルエは群さんのお母さんで、その娘のアカネが群さんっぽい。
そう考えるとこの母親にどうしようもなく憤りを感じる。
幼いころから何事にも控えめで、耐えて生きてきた女性ではあるんだけど、
娘が成功してからのたかりっぷりが尋常じゃない!
実話なのかって思えば思うほどムカムカしてきて、
前半で感じていた主人公への同情の気持ちは最後にはまったく残っていませんでした。
母のこんな実態を本に書いちゃう群さんはあっぱれですが(笑)、
いったいどこまでが本当のことなんでしょう・・・
弟も情けないし、父親なんか結局はどうなっちゃったんだろ??

このお話、とことん暗く悲惨な切り口で書こうと思えば
十分そっち系統の作品にできると思うんだけど、
そうじゃなくあくまであっけらかんと書いている所が群さんらしいですね

 
| comments(0) | trackbacks(0) | 14:56 | category:    群ようこ |
# 四十九日のレシピ
評価:
伊吹有喜
ポプラ社
¥ 1,470
(2010-02-16)
コメント:ジワジワと優しい気持ちになれました

JUGEMテーマ:小説全般
 ● 四十九日のレシピ / 伊吹有喜
 ● 集英社
 ● 1470円
 ● 評価 ☆☆☆☆
熱田家の母・乙美が亡くなった。
気力を失った父・良平のもとを訪れたのは、真っ黒に日焼けした金髪の女の子・井本。
乙美の教え子だったという彼女は、
生前の母に頼まれて、四十九日までのあいだ家事などを請け負うと言う。
彼女は、乙美が作っていた、ある「レシピ」の存在を、良平に伝えにきたのだった。
家族を包むあたたかな奇跡に、涙があふれる感動の物語。



(感想)

少し前でNHKの連続ドラマ化されてましたね。
CMを見て、「みたいな〜」と思ってたのに第一回を見逃して、
そのまま見ずに終わってしまったので小説の方を読んでみることにしました。

ああ〜、やっぱり私の好きな雰囲気の作品でした。
レシピや「あしあと帳」の存在から乙美さんのあたたかさが伝わり、
知らぬ間に涙がこぼれちゃいそうな愛おしさがあります。

それに私は百合子さんの痛みもわかりすぎるほどわかって。
亜由美さんと赤ちゃんの存在を受け入れ、
話しあったり戦ったりせずにすぐに身を引こうとした彼女の気持ちといったら・・・。

最後がきれいにまとまりすぎた感はある。
こんなに素晴らしいテーマをもってるわりに軽いかんじも受けた。
でも、読みやすいので多くの人に評価されるのも納得。
心の中で、ずーっと大切にしたい作品ですね。
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:58 | category: 作家名 あ行 |
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