隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
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# 秘密の花園

JUGEMテーマ:小説全般

 

 秘密の花園 / 三浦しをん(マガジンハウス)

 

 個人的な評価 ☆☆☆

 

カトリック系女子高校に通う、三人の少女、那由多、淑子、翠。

性格の異なる三人の「私」は、家族、学校、男たちの中にあって、

それぞれが遠いはるかを、しずかに深くみつめている。

「秘めごと」をかかえる彼女たちの微笑の裏側の自由。

甘やかな痛みの底に眠る潔くも強靭な魂。

自分を生き抜いていくために「私」が求めていたことは――。

記念碑的青春小説。

 

 

(感想)

 

大人でも子供でもない、この年頃の女の子ならではの世界。

それはとても独特の甘さと妖しさをはらんだもの。

多感な年頃だからこその、

心のうちにはらむ誰にも言えないドロドロしたもどかしさを描いています。

舞台となるのがカトリック系の女子高ということで、

閉鎖的な雰囲気がより一層の不安定さを醸しており、

決して読んでいて気持ちのいい作品とは言えません。

おそらく男性には理解できないでしょうね・・・。

 

けど、彼女たちのように激しい思いではなかったにしろ、

この年頃の私も言いしれない不安感やかなわない妄想は常に抱いていたように思います。

「友情」「恋」「進路への期待・不安」・・・あの頃はこれがすべてでした。

これに悩むのがこの年頃の女の子の仕事のようなものですから。

でも、彼女たちが大人になって、

違う世代の人たちや男の子たちとたくさんかかわるようになれば、

こんなことに悩んでた高校時代を笑い飛ばせる日がきっと来るはず。

彼女たちの今の暗さにあの頃の自分を重ねて共感も感じつつ、

彼女たちの明るい未来を祈らずにいられません。

あの頃の自分たちのもどかしい内面を映し出したような作品でしたね。

| comments(0) | trackbacks(0) | 11:21 | category:    三浦しをん |
# バブルノタシナミ

JUGEMテーマ:エッセイ

 

 バブルノタシナミ / 阿川佐和子(世界文化社)

 

 個人的な評価 ☆☆☆

 

人気エッセイスト、阿川佐和子さんの結婚後・初エッセイ集!
いまやオンナの人生、90年、50歳は折り返し地点。

アラフィフ世代がかつて駆け抜けた輝かしい「バブル期」をキーワードに、
チャーミングに年を重ねるコツを痛快に語る。

忍び寄る老い、劣化する容貌なんて、どんとこい!
人生の後半には、ワクワクとドキドキとウキウキが山のように待っている!

心のモヤモヤがスッキリ晴れていく、元気が出る一冊。

 

 

 

(感想)

 

毎週、「陸王」で阿川さん見てるから、思わず手に取ってしまった本。

 

「GOLD」という雑誌(既に廃刊か休刊してる)に連載していたエッセイをまとめたものです。

バブル世代やハイブランド志向の人をターゲットにした雑誌だったようだけど、

なーんかそれって阿川さんのイメージじゃない・・・。

でも本人もそれをわかっててこの仕事を引き受けたようで、

やはりゴージャス感よりも、優等生感を感じさせる内容。

なんとなくタイトルと内容があっていない気がします。

 

しかし阿川佐和子って不思議な人〜w

良き家庭の恵まれた環境でまっすぐ育ち、

60過ぎてついについに結婚もできたというのに、

それでも付きまとう残念感・負け組感・・・。

けど、そういうところが憎めないし、

何より彼女はかわいくいること・女でいることを諦めてない。

これこそがこの人の愛される所以ではないでしょうか。

この世代の女性のエッセイならば、

個人的にはもう少し毒っ気がある方が好みだけど、

阿川さんのチャーミングな清らかさにも同性として憧れを感じました。

 

この本を読んでの最も大きな収穫は、

阿川さんが押切もえさんに聞いたという「きれいに見える歩き方」。

それは「足がおへそのあたりから生えてると思って歩く」というもの。

私もこれを実践してみたら、

たしかに自然に背筋ピーンとなり、足がスッと前に出ます。

姿勢の悪さが気になっていたので、

最近はなるべくこれを意識して歩くようにしています。

お腹を意識してきれいな歩き方するのは腹筋にもよさそうだし、

ウエスト痩せに効果あるといいな♪

| comments(0) | trackbacks(0) | 11:07 | category: 作家名 あ行 |
# 吹上奇譚 第一話 ミミとこだち

JUGEMテーマ:小説全般

 

 吹上奇譚 第一話 ミミとこだち / 吉本ばなな(幻冬舎)

 

 個人的な評価 ☆☆☆☆

 

その街では、死者も生き返る。
現実を夢で知る「夢見」。そして屍人を自在に動かす「屍人使い」。
二つの能力を私は持っている。
吉本ばなながついに描いた渾身の哲学ホラー。書き下ろし長編。

 

 

 

(感想)

 

吉本ばななさんの作品には決してブレない芯のようなものがあり、

どの作品においてもそこを大事に描いています。

よく「吉本ばななの作品ははどれもそっくり。同じようなのばっかり」と言われるのは、だからです。

ばななさんが大事にしてるこの思いに寄り添えるかどうかで、

ばななワールドを楽しめる人かどうかが決まります。

私にとっては読み逃したくない素敵な表現の多く、

作品からは得るものと心の充実度が大きい作家さんです。

今回、いちばんズキンと来たのは、

80ページの「別れた恋人に届け物があってあと一回だけ会える、そんなときにはかない望みが苦しい喜びをもたらす」って部分だなー。沁みました。

 

キャラクターたちの個性・内に抱える悲しみや力強さ、

そのひとつひとつがばななさんの作品らしさにあふれてて、たまらなく愛おしい。

もはやストーリー云々ではなく、感覚で心を揺さぶられる。

吉本ばななの小説って、そういうものだと思っています。

 

そしてこの作品、「第一話」ということで、

どうやら王国シリーズのように続きがあるようですね。

「哲学ホラー」という売り文句ですが、まだホラー的な要素も感じないし、

今後の展開が多いに楽しみです!!

 

・・・それにしてもww

まさかばななさんの作品の中に「尼神インター」が出てくるとはww

彼女らの出現で冒頭の戸川純のインパクトは一気に吹っ飛びました。

“まさか尼神がww”と驚愕、大笑いでした。

| comments(2) | trackbacks(0) | 12:00 | category:    よしもとばなな |
# いのちの車窓から
評価:
星野 源
KADOKAWA
¥ 1,296
(2017-03-30)

JUGEMテーマ:エッセイ

 

 

 いのちの車窓から / 星野源(KADOKAWA)

 

 個人的な評価 ☆☆☆

 

星野源が雑誌『ダ・ヴィンチ』で2014年12月号より連載をスタートした、

エッセイ「いのちの車窓から」に、書き下ろしを加えて単行本化。
ドラマ「逃げ恥」、「真田丸」、大ヒット曲「恋」に2度目の「紅白」出演と

怒涛の駆け上がりを見せた2年間の想い、経験、成長のすべてがここに。
星野源の面白さと、哲学と、精確さのすべてを注ぎ込んだ、誠意あふれるエッセイ集。

 

 

 

(感想)

 

ほとんどは雑誌「ダ・ヴィンチ」で読んでいたので、ほぼ再読な感覚w

アミューズに移籍したあたりから私の星野源に対する飽きがはじまり、

今ではテレビ出演も新譜も特にチェックしないゆるいファンになってしまったけど、

それでもやっぱりこの人の無邪気さは相変わらず素敵だなと思います。

好きなことを胸を張って好きと言える、

好きなことにはボロボロになるまで打ち込む、

で、庶民的な感覚を失っていない。

彼が今、愛される理由がこの一冊でしっかり伝わる気がします。

特に柴犬の話とか愛おしすぎるでしょう。

 

けど、個人的には彼の文章を読むなら「爆笑」が欲しい。

私はもっと「馬鹿みたい」な星野源が好きなんだけどなー。

「そして生活は続く」「蘇える変態」に比べると面白さは格段に落ちます。

お得意のエロネタやトイレネタが少ないので、

今作はなんかかしこまった感じがするんですよね。

・・・ちなみに「馬鹿みたい」は彼の口癖。

最高にばかばかしくて、でも猛烈に楽しいときに「馬鹿じゃないの!!ww」って言う。

これって彼的に愛のこもった最高の褒め言葉なんだと思います。

だから私も思いっきり彼を「馬鹿みたい!!」って思える作品を期待しますw

| comments(0) | trackbacks(0) | 10:59 | category:    星野源 |
# 本バスめぐりん。
評価:
大崎 梢
東京創元社
¥ 1,404
(2016-11-30)

JUGEMテーマ:小説全般

 

 ● 本バスめぐりん。 / 大崎梢(東京創元社)

 

 ● 個人的な評価 ☆☆☆

 

3000冊の本を載せて種川市を走る移動図書館、愛称めぐりん。

乗り込むのは、65歳の新人運転手テルさんと図書館司書のウメちゃんだ。

2人と1台を待ち受けるのは利用者とふしぎな謎の数々・・・。

本でつながる想いをのせて、移動図書館は今日も走る!

 

 

 

(感想)

 

移動図書館のスタッフと利用者を巡る小さなミステリー集。

ほのぼのとしてあたたかい作品です。

本の中に書いてありましたが、

このテのジャンルの本を“コージーミステリー”と呼ぶことをはじめて知りました。

こういう犯罪や血の出てこない軽めのミステリーは気軽に楽しめるので、

ヘビーな小説を読む時間や心の余裕がない時にはいいと思います。

なにより、本好きな人がたくさん出てくるという点で

読書好きの私達にはもうすでに親近感がわくはずです。

移動図書館を利用する人々が本を通じて親しくなっていく姿なんて、

本当にうらやましいですよ!

宮部みゆきさんや東野圭吾さんなど、

実在する作家や本の名前がたくさんでてくるのも楽しいです。

 

| comments(0) | trackbacks(0) | 11:04 | category: 作家名 あ行 |
# デンジャラス
評価:
桐野 夏生
中央公論新社
¥ 1,728
(2017-06-07)

JUGEMテーマ:小説全般

 

 デンジャラス / 桐野夏生(中央公論新社)

 

 個人的な評価 ☆☆☆☆

 

君臨する男。
寵愛される女たち。
文豪が築き上げた理想の〈家族帝国〉と、そこで繰り広げられる妖しい四角関係――
日本文学史上もっとも貪欲で危険な文豪・谷崎潤一郎。
人間の深淵を見つめ続ける桐野夏生が、

燃えさかる作家の「業」に焦点をあて、新たな小説へと昇華させる。

 

 

 

(感想)

 

今作は「細雪」のモデルになっている姉妹のうちの2人が登場し、

その妹の方が語り手となっています。

私が読んだ谷崎潤一郎作品は「痴人の愛」のみで「細雪」は読んでませんが、

それで特に不自由することもなく楽しめました。

 

家族の中に体の関係じゃない「男女」の絡みがいくつもあって、

日々駆け引きをしながらも家族として暮らしている・・・

なんてスリリングなシチュエーション!!

どこまでが真実なんだろう・・・考えるだけでゾクゾクしますね。

語り手を別の人にして、違う視点から書いても面白かったはず。

もし千萬子の視点で描いたりした、だいぶ違ってたんだろうな。

 

結局、勝者は誰?

そして、この危うい家族の軸となり、静かにコントロールしてきたのは誰?

すべては最後のホテルでの二人の会話で見せた重子の押しの強さと、

女の業が物語っている気がします。

 

それにしても、巻末の主要参考文献の一覧を見ると、

潤一郎と千萬子の往復書簡は本になってるんですね。

すげーww 読んでみようかなぁw

| comments(0) | trackbacks(0) | 13:10 | category:    桐野夏生 |
# 夏の入り口、模様の出口

JUGEMテーマ:エッセイ

 

 夏の入り口、模様の出口 / 川上未映子(新潮社)

 

 個人的な評価 ☆☆☆☆

 

恋人の浮気を直感ピッコン+泣き落としで突き止めた話、

乗ったタクシーが事故を起こし血まみれになった運転手が必死に書いて渡してくれた物とは?

襟足から下の方まで「毛」に対するこだわりなどなど、

人気作家の摩訶不思議な頭の中と、

世界の摩訶不思議な人間たちの姿が垣間見られる???エッセイ集。

 

 

 

(感想)

 

なぜか“あれ?これどっかで読んだことある”、

“このエピソード知ってる!”という既視感がハンパなく、

恐怖すら感じたけどそれには理由がありました。

私はこれを単行本で読んだんだけど、

この作品、文庫化されるときは「オモロマンティツク・ボム!」というタイトルに改題されていて、

私はそっちの文庫版の方をすでに読んでいたのでありましたw

読書記録ノートによると2012年の8月に読んでいるんだけど、

この近辺数カ月の私は本は読んではいたけれど、

どうやらこのブログを書く気力を失っていたらしく、

この時期に読んだ本の感想がブログからごそっと抜け落ちてるんですね・・・。

(たまにそういう時期があるんです。そういう時は無理せず、書かないことにしています)

・・・と、まぁ文庫版の感想も書いてなかったことだし、

いい機会なので、改めて今回読んでの感想を書きます。

 

川上さんの着眼点や感性が好きです。

表現力や独特の言い回しにもセンスあり、言語感覚の軽さにも親しみを覚えます。

こういう短い文章が並んだエッセイ集が私は苦手なのですが、これは例外!

私、このくらいの軽さの本が無性に読みたくなる時があるんですよねー。

個人的には川上さんは小説よりもエッセイの方が面白い作家だと思います。

 

神経症の隣人の話は声を出して笑いました。

私も似たようなこと、してるかもしれないww

| comments(0) | trackbacks(0) | 12:23 | category:    川上未映子 |
# リバース
評価:
湊 かなえ
講談社
¥ 1,512
(2015-05-20)

JUGEMテーマ:小説全般

 

 リバース / 湊かなえ(講談社)

 

 個人的な評価 ☆☆☆

 

深瀬和久は平凡を絵に描いたようなサラリーマンで、

趣味らしいことといえばコーヒーを飲むことだった。

その縁で、越智美穂子という彼女もできてようやく自分の人生にも彩りが添えられる。

と思った矢先、謎の告発文が彼女に送りつけられた。

そこにはたった一行、『深瀬和久は人殺しだ』と書かれていた。

深瀬を問い詰める美穂子。深瀬は懊悩する。

ついに“あのこと”を話す時がきてしまったのか、と。

 

 

 

(感想)

 

半年くらい前にやってたドラマ版の方を見てました。

ドラマ見てから原作読むって流れは私にしては珍しいパターンだけど、

これはどうしても原作も読んでみたくなったんですよね。

 

ドラマ版の方が登場人物も多く、人物描写や心の葛藤の描き方が丁寧なので、

小説版はドラマに比べるとさっぱりしすぎてるかな〜という印象。

ですが、やっぱり小説版は「これぞ湊かなえ!」という感じ。

ラストの“救われない感”、“後味の悪さ”・・・

未来に明るい日差しが指したドラマ版とは違う、湊さんらしい結末で、

いい意味ですごーーーくイヤな気分になりました。(←褒め言葉ですよ)

| comments(0) | trackbacks(0) | 15:46 | category:    湊かなえ |
# 産まないことは「逃げ」ですか?

JUGEMテーマ:エッセイ

 

 産まないことは「逃げ」ですか? / 吉田潮(KKベストセラーズ)

 

 個人的な評価 ☆☆☆

 

産む人生か、産まない人生か。
アラサー&アラフォーの女性にとって誰もがぶつかる「妊娠・出産」の問題。
また「子供が欲しい」と思って「妊活」しても、
簡単には「できない」という問題とも向き合うこともあります。
こうした女性のナイーブな問題を「ひとりで悩む」苦しさに対して、ではどうすればいいのか?
TV批評で人気のコラムニストの吉田潮が、
自らの体験を通じて得た「気づき」を本書で書き下ろしました。

 

 

 

(感想)

 

妊娠・出産に関することは究極のプライベートだと思っています。

たとえ親しい間柄でも、

産んでない人に対してはこれに関してどこまで踏み込んでいいのかわかんない。

私も産んでない側の人間なので、

そんなデリケートな部分を何も隠すことなく、

馬鹿正直に大っぴらに書いてくれた著者にはまず感謝したいです。

産まない(産めない)理由が著者とは違っていたとしても、

産んでない女性にとっては何らかの励ましになる本だと思います。

 

特に、「産まない」ことが逃げというわけではなく、

「産む」ことで逃げた人もいるんじゃね?的な

まったく逆の考え方もあるってことには胸がスーッとしました。

なるほど、たしかにそうだよな。

仕事がうまくいかないから結婚・出産に逃げる人もいるし、

自分自身になんの取り柄もないから、

夫や子供というステータスで自分を飾ろうとする人もいる。

産まないよりは産んだ方が真っ当な人生を生きていて、

産んでない人が肩身の狭い思いをしてるような感じが現代の世の中でもまだあるのは事実。

でも、自分の人生の主語はあくまでも「自分」。

大事なのは「自分個人」として、

自分の人生に責任と覚悟を持っていけるかどうかってことじゃないかな。

 

でもやはり産まない側から見ても子育てはすごいことだと思う。

お金も時間も愛情も忍耐もいーっぱい注いで一人の人間の成長と向き合う。

それはかけがえのない経験であるだろうことは認めます。

でも、それを自分が経験したいかとなるとハナシは別。

もしかしたら私も子供がいないことで将来的に何か困ったことが起きるかもしれないし、

もう絶対に出産なんて無理な年齢になってから、

産まなかったことを猛烈に後悔するかもしれない。

世間と自分を比べたり、周囲の声に影響を受けて揺らいだりへこんだりすることもあるけど、

この本を読んでいろんな人生や考え方に触れた今でも、

私は間違いなくはっきり「子供なんていらねーや」ってやっぱり思ってる。

この本を読むことで自分の考えをちゃんと再認識する機会を与えられたような気がします。

とてもいい機会になりました。

| comments(0) | trackbacks(0) | 14:18 | category: 作家名 や行 |
# R帝国
評価:
中村 文則
中央公論新社
¥ 1,728
(2017-08-18)

JUGEMテーマ:小説全般

 

 R帝国 / 中村文則(中央公論新社)

 

 個人的な評価 ☆☆☆

 

舞台は近未来の島国・R帝国。

ある日、矢崎はR帝国が隣国と戦争を始めたことを知る。
だが、何かがおかしい。
国家を支配する絶対的な存在″党″と、謎の組織「L」。
やがて世界は、思わぬ方向へと暴走していく――。
世界の真実を炙り出す驚愕の物語。

 

 

 

(感想)

 

移民問題・人種差別・戦争の危機・ネットへの依存・・・

今の時代が抱えている問題が、

さらに深刻化してしまった未来の最悪ケースを見せられているかのような作品でした。

決して大げさな作り話とは言えないのが怖いです。

ただ、人物描写が粗く、

栗原と矢崎、どっちがどっちかわからなくなるのには困りました。

メッセージ性は強いけど、小説を味わうという意味でなら深みはありません。

SFは苦手なのでかなり苦戦はしたけど、

著者が未来に対して感じてる危機感?・・・そのメッセージは受け取れた気がします。

| comments(0) | trackbacks(0) | 09:16 | category:    中村文則 |
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