隣り近所のココロ・読書編

本の虫・ともみの読書記録です。
<< January 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
# 生きるとか死ぬとか父親とか

JUGEMテーマ:エッセイ

 

 生きるとか死ぬとか父親とか / ジェーン・スー(新潮社)

 

 個人的な評価 ☆☆☆

 

20年前に母が他界、気づけば父80歳、私は40代半ば。

いまだに家族は増えていない。

会えばギクシャク、一時は絶縁寸前までいった父と娘だけれども、

いま父の人生を聞いておかなかれば、一生後悔する――。

戦時中に生まれ、戦後社会に出て必死で働いた父。

母との出会い、他の女性の影、全財産の喪失……。

父の人生と心情に迫る、普通にして特別な家族の物語。

 

 

 

(感想)

 

これまでの同性として共感できる痛快なエッセイとは一味違い、

哀愁の漂うような生々しいエッセイでした。

 

これまでの著作を読み、

ジェーンさんはお父さんとあまりうまくいってないイメージがあったけどぜーんぜん違う。

お母さんが生きていらしたころは、

お母さんという緩衝材があるからこそ成り立っていたような関係に思えます。

が、二人きりになって、お父さんに対する責任もぜーんぶジェーンさんの肩にかかってきて・・・。

父一人・子一人。お互いがお互いしかいないんだから、

何があってもその絆は決して切っちゃいけない・・・理屈はわかる。

けど、もし私がこの人の娘で、二人きりの家族なら?と考えると私なら耐えられないです。

とても面倒見切れません。

でもジェーンさんは決して見捨てない、逃げ出さない。

それが義務や責任感なのではなく、ちゃんとお父さんに愛情を持ってのことだと伝わってくるから心に刺さる。

こういう経験がジェーンさんという人を作ったのだな、と、これを読んでわかりました。

 

P103「絶対に切れる刀は抜いたほうが負け」

P169「結婚は、その人が死ぬほど好きだった記憶と、お金があれば続く」

この2箇所は印象深かった。いつまでも記憶に残りそう。

 

 

| comments(0) | trackbacks(0) | 15:22 | category:    ジェーン・スー |
# 幸せになりたければねこと暮らしなさい

JUGEMテーマ:エッセイ

 

 幸せになりたければねこと暮らしなさい / 樺木宏(自由国民社)

 

 個人的な評価 ☆☆☆☆

 

保護猫7匹と暮らす出版コンサルタントが書いた、初の「ねこ啓発」本。

「ねこ啓発」とは、

ねこと暮らすことにより人の潜在的な能力が引き出され、

精神面でも成長すること。またはその効果。

ねこと暮らすことはなぜあなたの「健康」「自身」「成功」へ結びつくのか。

 

 

 

(感想)

 

来春から猫を飼いたいなと思っていて、

猫との暮らしの参考になればと手にしましたが思った以上に中身のある本でした。

脳科学や心理学に猫という角度から切り込むのが斬新で、

バカな私にもなじみやすかったですw

ここに書いてあることは実際に猫を飼い始めれば、

より深く共感できるようになるのかもしれません。

 

個人的には具体的な猫の暮らし方・接し方が学びたかったので、

第4章が特に勉強になりました。

 

かわいい猫の写真も豊富で、写真見てるだけで癒されます。

| comments(0) | trackbacks(0) | 11:12 | category: 作家名 か行 |
# 花だより みをつくし料理帖 特別巻

JUGEMテーマ:小説全般

 

 花だより みをつくし料理帖 特別巻 / 高田郁(角川春樹事務所)

 

 個人的な評価 ☆☆☆☆☆

 

澪が大坂に戻ったのち、文政五年(一八二二年)春から翌年初午にかけての物語。

店主・種市とつる家の面々を廻る、表題作「花だより」。

澪のかつての想いびと、御膳奉行の小野寺数馬と一風変わった妻・乙緒との暮らしを綴った「涼風あり」。

あさひ太夫の名を捨て、生家の再建を果たしてのちの野江を描いた「秋燕」。

澪と源斉夫婦が危機を乗り越えて絆を深めていく「月の船を漕ぐ」。

シリーズ完結から四年、登場人物たちのその後の奮闘と幸せとを料理がつなぐ特別巻、満を持して登場です!

 

 

 

(感想)

 

ずっと待ってた番外編。

完結編から数年後、あの登場人物たちの「その後」を描く最後で最後の特別版です。

架空の人々のはずなのにみんなの元気そうな様子に心から安心し、

改めて自分はこのシリーズが大好きなんだなぁと実感しました。

なんかもう、これ書いてる今でも泣けてくる・・・もうそれくらいに好きなシリーズでした。

 

「その後」の話ももちろんいいんですけど、

いちばん心にグッときたのはこれまで描かれなかった野江ちゃん(あさひ)と又次さんのエピソード。

又次さんはどうしてあさひさんのためにあそこできたのか・・・その理由が明らかとなりました。

わー、胸がいっぱいです。

 

この本に登場する人たちはみーんな家族。

血のつながりなど関係ない、絆で結ばれた人達。

損得関係なしの心からの思いやり。

ほんとにこの作品はあたたかいもので溢れていました。

高田先生、長い間楽しませていただき、本当にありがとうございました。

| comments(0) | trackbacks(0) | 10:22 | category:    高田郁 |
# 表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬

JUGEMテーマ:エッセイ

 

 表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 / 若林正恭(KADAKAWA)

 

 個人的な評価 ☆☆☆☆

 

新作の舞台はキューバ!!

航空券予約サイトで見つけた、たった1席の空席。

何者かに背中を押されたかのように2016年夏、ひとりキューバへと旅立った。

慣れない葉巻をくわえ、芸人としてカストロの演説に想いを馳せる。

しかし・・・キューバはよかった。そんな旅エッセイでは終わらない。

若林節を堪能できる新作オール書き下ろし!

 

 

 

(感想)

 

あの若林がキューバへ一人旅!?

正直、この人には旅もキューバも全然似合わない気が・・・。

だからまずは「え!?一人旅?」「なんでキューバ?」なんて疑問と心配が溢れてきます。

しかし最後の最後に「なぜキューバなのか」「なぜ一人旅なのか」の理由が明らかになり、

それがわかったときは感動がガ―ッと押し寄せてきて思わず涙。

この構成のうまさ!!

日頃から本を読んでいる人だからこそのテクニックですね。

 

私自体がキューバという国にもともと興味がなく、

歴史的な背景も知らないので、

この本のすべてがちゃんと理解できたとは言えません。

でもこの旅で出会った人々・彼らの生活習慣や日常の文化の件は興味深く読みました。

いまだに配給制度があり、住む家も割り当てられる。

服を作る会社が国営だからお洒落な服なんかない。

若いうちから才能を見分けられ、職業訓練が徹底しており、日本のように職業選択の自由がない。

日本の社会で暮らしてる私から見れば自由のない生き苦しさを感じちゃいそうだけど、

それでも明るく陽気に生きる人々・・・

うーん、各国の違いを知るって驚きもありつつ楽しいですねw

観光地を巡る旅じゃない、人の暮らしに触れる旅・・・こういう旅をすることの意義を感じました。

| comments(0) | trackbacks(0) | 11:25 | category:    若林正恭 |
# ナナメの夕暮れ
評価:
若林 正恭
文藝春秋
¥ 1,296
(2018-08-30)

JUGEMテーマ:エッセイ

 

 ナナメの夕暮れ / 若林正恭(文藝春秋)

 

 個人的な評価 ☆☆☆

ゴルフに興じるおっさんなどクソだと決めつけていた。
恥ずかしくてスタバで「グランデ」が頼めない。
そんな自意識に振り回されて「生きてて全然楽しめない地獄」にいた若林だが、四十を手前にして変化が訪れる――。
ゴルフが楽しくなり、気の合う異性と出会い、あまり悩まなくなる。
だがそれは、モチベーションの低下にもつながっていて……。

『完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込』から3年。

オードリー若林、待望の新エッセイ集!
雑誌「ダ・ヴィンチ」での連載に、大幅に書き下ろしエッセイを加えた、「自分探し」完結編!

 

 

 

(感想)

 

「社会人大学人見知り学部 卒業見込」が好きで、今作も楽しみにしていましたが、

今作にはあの頃によりも少しおじさんに成長(?w)した若林がいました。

この変化を知ってるのと知らないのとでは読んだ感想も読む意義もまったく違ってくると思います。

必ず前作を読んでからこちらを読むことをお勧めします。

 

日々の「なぜ」がやたら多い、めんどくさい人。

私もそんなナナメな人だから彼の気持ちには大いに共感できます。

でも彼は前よりは広い視野で物事を見つめ、

自分とは違う価値観をも肯定できる柔軟性を得た。

私より一歩先へ進んでしまったことで、

共感度は前作よりは低くなってしまったけど、

いつか私も彼のように今よりも軽やかに生きられるようになるかもしれない・・・

そんな期待を抱かせてくれる本でした。

彼の変化はやはり「父親の死」を経験したからでしょう。

「会いたい人にもう会えない」事実が「合う人に会う」ことの重要さを気づかせてくれた。

たとえ「合う人」との世界が小さく狭くてもいい。そこが自分の居場所。

私もいつか穏やかな心で、自分のいるべき場所を見つけたいです。

 

おじさんになっていくのも、決して悪いことではないですねw

| comments(0) | trackbacks(0) | 10:59 | category:    若林正恭 |
# ロンリネス
評価:
桐野夏生
光文社
¥ 1,728
(2018-05-31)

JUGEMテーマ:小説全般

 

 ロンリネス / 桐野夏生(光文社)

 

 個人的な評価 ☆☆

 

東京湾岸のタワマンに暮らす岩見有紗は、

夫とのトラブルを乗り越えたかに見えたが再びぎくしゃくしている。

そんななか、同じマンションに住む高梨と急接近。

ママ友でW不倫中の美雨ママに相談をするうちに、

有紗は高梨に強く惹かれていることに気づく――。

 

 

 

(感想)

 

桐野夏生さんの新作が図書館に入荷すれば必ずすべて借りてきます。

これも新着コーナーで見つけて内容も確認せずに借りて来たけど、

読み始めてすぐに「あの家族の話か・・・」と気づく。

そう、これは「ハピネス」の続編。

主人公の有紗には「ハピネス」でも全然共感できなかったけど、

今作でもまーったくわかんなかったです。

 

結婚してる身でも、素敵な異性を見つけたら素敵な人だな〜と思う。

だから私は不倫してる人をはっきりさっぱりと否定することはしません。

下手すりゃ明日は我が身かもしれませんからね・・・。

けど、それにしたって主人公の有紗ってどうなんだろう。

人に振り回されてばかりで、自分の意志がない人。

そーいうところを高梨みたいな男は嗅ぎ分ける。

それに気づけずに巻き込まれちゃうところが「ロンリネス」なんでしょうね。

相当、日々の暮らしにストレスや空虚感を抱えてるんだろうな。

数年ぶりに雄大に会い、思いがけずにいい時間を過ごせたというのに、

その足で不倫に直行〜!!はちょっと許せなかった。

このタイミングでそれはあってはならないでしょ。

けど、「馬鹿じゃねーの」と思いつつも、グイグイ読ませる。

これはやはり桐野さんの力量。ドロドロしたものを書かせたらやっぱりうまい。

けど、村山由佳の不倫モノとか読んでる私に言わせれば、

この不倫にはゾクゾクしなかった。ときめきも感じなかった。

このへんは作風の違いなんでしょうね。

 

んでも、人としていちばん理解不能だったのは、

有紗でも美雨ママでもなくて、栗原と由起子だったりします。

よくもまぁ、恥ずかしげもなく・・・。倫理も情もあったもんじゃないですね。

 

さんっざん文句を言ってるけど、次回作が出たらまた読むだろうな。

有紗の「本気の恋」とやらがどうなるか見届けたいです。

| comments(0) | trackbacks(0) | 12:37 | category:    桐野夏生 |
# デートクレンジング
評価:
柚木 麻子
祥伝社
¥ 1,512
(2018-04-11)

JUGEMテーマ:小説全般

 

 デートクレンジング / 柚木麻子(祥伝社)

 

 個人的な評価 ☆☆

 

喫茶店で働く佐知子には、

アイドルグループ「デートクレンジング」のマネージャーをする実花という親友がいる。
実花は自身もかつてアイドルを目指していた根っからのアイドルオタク。
何度も二人でライブを観に行ったけれど、

佐知子は隣で踊る実花よりも眩しく輝く女の子を見つけることは出来なかった。
しかし「デートクレンジング」が解散に追い込まれ、

実花は突然何かに追い立てられるように“婚活"を始める。
初めて親友が曝け出した脆さを前に、佐知子は大切なことを告げられずにいて……。
自分らしく生きたいと願うあなたに最高のエールを贈る書下ろし長編小説。

 

 

 

(感想)

 

わー、なんか「ベッタベタした女の友情」って感じがして、苦手でした。

人生楽しむ上で、みんななにかしらのオタクであることは、

絶対に必要なことだと思っている私だけど、

この主人公のような「私は親友のオタク」「親友が推し」なんつーのはほんと勘弁してほしい。

これって単純に友情ととらえていいのだろうか? 気持ち悪い!

 

「結婚・子育てをしてこそ一人前の大人」だとかそいうことで人を差別するのは、私もいや。

実際、自分はほんとは結婚なんてしたくもないのに、

周囲がうるさいからとか、一人前として認められたいからとか、

そんな焦りの気持ちで結婚に走ろうとする人、何人か見てきました。

だから実花の追い詰められていく感じはよーくわかる。

当人にかかってるプレッシャーは相当なもんだから、

「そんなんで幸せになれない」「やめた方がいい」なんて言っても聞く耳、持ちやしない。

 

だけど、そういう話と、女の友情と、オタクの話を絡ませるのはどうも無理があった。

なんだかピントが外れてるよーなもやっとした感じが残ります。

 

ちょっと今回の柚木さんはいまいちでした。

| comments(0) | trackbacks(0) | 16:36 | category:    柚木麻子 |
# 風は西から
評価:
村山 由佳
幻冬舎
¥ 1,728
(2018-03-27)

JUGEMテーマ:小説全般

 

 風は西から / 村山由佳(幻冬舎)

 

 個人的な評価 ☆☆☆

 

大手居酒屋チェーンに就職し、繁盛店の店長となり、

張り切って働いていた恋人が突然自ら命を絶ってしまった。

大手食品メーカー「銀のさじ」に務める千秋は、自分を責めた――。

なぜ、彼の辛さを分かってあげられなかったのか。

なぜ、彼からの「最後」の電話に心ない言葉を言ってしまったのか。

悲しみにくれながらも、健介の自殺は「労災」ではないのか、

その真相を突き止めることが健介のために、自分ができることではないか、と千秋は気づく。

そして、やはり、息子の死の真相を知りたいと願う健介の両親と共に、大企業を相手に戦うことを誓う。

小さな人間が秘めている「強さ」を描く、社会派エンターテインメント。

 

 

 

(感想)

 

なんの予備知識もなく、ただ村山由佳さんの本だからと読みはじめ・・・。

でもねー、読み始めてわりと早い段階で後悔。

この作品、ほんの少し読んだだけで展開がわかってしまいます。

誰だって、読み進めるにつれすんごく悲しくて、つらい展開が待っていると容易に想像できちゃいます。

読みたくない、きつい、読みたくない、投げ出しちゃう?

・・・そう自問自答しながらも、あまりのリアリティに目がそらせなかったです。

「村山さん、またエロい大人の小説なんだろうな」と思って読みはじめた私のばか!!!

こんな社会派の小説も書くんだなぁ。村山さんの新境地ですね。

 

ぶっちゃけ「過労死」の話です。

某有名チェーン居酒屋の店長が過労死したあの事件、あれをモチーフにしてるようです。

社長のカリスマ性に惹かれ(洗脳され)、正しい判断ができなくなり、追い詰められた末の死。

私は自殺するほどの勇気があるのなら、

会社なんてなんぼでも辞められると思うんだけど、

死ぬほどつらい思いをしている当人の中ではそういう次元の問題ではないのでしょうね。。

現実でもここまで追い詰められてる人、相当いるだろうな。

ただただ読むのがつらい小説でした・・・。

 

つーか。

こんなきっつい小説に民生の曲を引用しないでくれいっ(ノД`)・゜・。

自分の好きなアーティストが小説のなかに出てくるのは嬉しいことですが、

この小説に関してはファンも複雑。決して嬉しくはないでしょう。

| comments(0) | trackbacks(0) | 16:17 | category:    村山由佳 |
# ののはな通信
評価:
三浦 しをん
KADOKAWA
¥ 1,728
(2018-05-26)

JUGEMテーマ:小説全般

 

 ののはな通信 / 三浦しをん(角川書店)

 

 個人的な評価 ☆☆☆

 

横浜で、ミッション系のお嬢様学校に通う、野々原茜(のの)と牧田はな。
庶民的な家庭で育ち、頭脳明晰、クールで毒舌なののと、
外交官の家に生まれ、天真爛漫で甘え上手のはな。
二人はなぜか気が合い、かけがえのない親友同士となる。
しかし、ののには秘密があった。いつしかはなに抱いた、友情以上の気持ち。
それを強烈に自覚し、ののは玉砕覚悟ではなに告白する。
不器用にはじまった、密やかな恋。
けれどある裏切りによって、少女たちの楽園は、音を立てて崩れはじめ……。

 

 

 

 

(感想) 

 

この作品は「はな」と「のの」という二人の女性の往復書簡でのみ構成されます。

彼女たちが高校生のときにはじまったやりとりは、

一時期は連絡をとらなくなるものの40代まで続きます。

しかし世の中は時とともに便利になり、40代のやり取りはなんとメールに!

 

辻仁成の「愛をください」、宮本輝の「錦繍」、湊かなえの「往復書簡」など

往復書簡スタイルの小説は意外と多いです。

メールやLINEが主流となった今、

手紙を書くことなんてめったになくなりましたねぇ。

返事がこないともどかしくて仕方ない・・・そんな気持ちは今の時代も昔も一緒。

でも、紙でしっかりと形の残る手紙は、やっぱりLINEやメールとは違う味わいがあります。

私も学生時代に友人たちとたくさんの手紙をやりとりしたな〜。

かわいいレターセットで郵送したものもあれば、

授業中にルーズリーフに書いて友人の席まで回してもらった手紙もある。

あの数えきれないほどたくさんの手紙はいったいどこにいっちゃったんだろう・・・。

実家を探せばあるのかなぁ。

 

はなとのののやり取りは、

二人が女子高の生徒だということもあり、はじめは百合っぽい雰囲気。

しかし、二人が大人になるにつれ、テーマはどんどん深くなる。

学生時代はののの方がしっかりしていて、

お嬢様育ちのはなをリードしていく感じでしたが、大人になるとその立場は逆転。

最後はすんごい境地にたどりつきますよ。序盤の俗っぽさはどこへやら・・・w

何十年と続く長いやり取りの末、

最後の最後は往復ではなくなってしまった手紙・・・それが切ない!

 

 

 

高校時代、ののがはなに宛てた手紙の愛や好意に関する一文が美しく、印象深かったです。

忘れたくないので、書き写しておきますね。

「本当に愛や好意は、もっとひそやかで深いものでしょう。

心を打ち明けたいけど、ためらってしまう。

自分の思いが相手を驚かせ、戸惑わせ、傷つけてしまう可能背があればあるほど、

愛は心の奥深くに埋めるほかない。

暗い土の中で爆発しそうに大きく育った愛を、必死に押し込めるほかない。

そういうものだと思うんだけど、ちがう?」

| comments(0) | trackbacks(0) | 15:57 | category:    三浦しをん |
# もう一杯だけ飲んで帰ろう。
評価:
角田 光代,河野 丈洋
新潮社
¥ 1,404
(2017-11-30)

JUGEMテーマ:エッセイ

 

 もう一杯だけ飲んで帰ろう。 / 角田光代 河野丈洋(新潮社)

 

 個人的な評価 ☆☆☆

 

ずっと別々に行っていた居酒屋に今は二人で一緒に。

旅先の味を求めてミャンマー料理を食べに。

近所の古本酒場で常連たちと盛り上がり、芝居を観た後は朝まで話し合う。

昼飲みの聖地ではしご酒、うまい魚を食べるためには電車に乗って。

ご近所から海外まで、今夜も夫婦で一杯飲みに。

読めばおかわり必至ごくごく読める楽しいエッセイ。

 

 

 

(感想)

 

作家の角田光代さんとご主人でミュージシャンの河野丈洋さんの共作。

おんなじ店のことをそれぞれの角度から描くという面白いスタイルのエッセイです。

同じ店で、同じ席で、同じもの食べてても書くことはこんなに違うもんなんですねw

しかも角田さんは肉好き、河野さんは魚好きで食の好みもまったく違う。

それなのに同じものを「おいしい!」と書いてたりすると、

これはほんとにそれほどうまいんだろうな〜としみじみ感じたりww

 

印象としては、

作家である角田さんの方があった出来事・感想をシンプルにまとめてて、

逆に文章を書くことが本業ではない河野さんの方が、

その場とはあまり関係のない話も絡めてエッセイを作りこんでいる。

その違いも面白いです。

 

残念なのはカラー写真がないこと。

そして、東京近郊のお店しか載ってなくて私には現実感がないこと、かな。

 

ちなみに私〜、

この本、図書館本じゃなく、自分で買った本なんですけど〜、

角田さんのトークショーに行ったときに購入したんです。

つまり・・・サイン本を持ってるんですよね〜うふふ〜。(しかも名前まで入れてもらって!!)

2ショット写真も撮ってもらったんですよ〜ふふふ。

大切にします☆彡

| comments(0) | trackbacks(0) | 16:04 | category: アンソロジー、競作 |
Categories
Archives
Profile
Comments
Trackback
Mobile
qrcode
にほんブログ村
にほんブログ村 本ブログへ にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
Search this site
Sponsored Links